レディ・プレイヤー1のレビュー・感想・評価
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まさにキャラクターの玉手箱
VRに全くなじみがない私には、本作にちゃんとついていけるか不安がありつつも、スピルバーグ監督作品ということで思いきって鑑賞。
予想外にのっけからいきなり目が離せない。さすがはスピルバーグ作品、なかなかの凝りようだ。
特に2045年の世界に80年代のポップカルチャーが融合されているところは、50代男子にとっては本当に涙モノ。そしてその観せ方が絶妙に泣かせる。中でも「ダイトウ」には共感。本作は若者向けと思いきや、なんだかんだおじさん向けか(笑)
CGメインの映像には少々物足りなさを感じつつも、なんと言っても笑って泣いてほっこりしての、あっという間の140分。ノスタルジックな気分にも浸れてまさに大満足。CGもできによっては悪くないものだ。
本作には多くの色々な仕込みがあったと思うが、80年代の記憶がやや薄れてきた今日この頃、見逃してしまったネタもきっと多いはず。ネットのネタバレ解説で復習するのがとても楽しみだ。そして、本作の題材になったそれらの作品を観直してみるのもいいかもしれない。
たのしーー!!
一番好きなのはレースのシーンです!!
主人公だけレースの秘密に気づいた時ワクワクが止まらなかったです!
レースをゴールしてアイテムを授かるシーン!!
最高!!!
マークライランスって、目がキラキラしてて、子どもみたいなゲームオタクの役めっちゃ似合います!
この作品観た前日にシャイニングを初めて観て、面白い!ってなってたので、シャイニングのシーンでテンション上がりました♪
最高のエンタメ作品でした!
1984年前後の洋楽好きには、たまらない
公開当時1回観て、スクリーンでもう一度観たくて、ずーと待つ事5年。
やっと東京国際映画祭の野外スクリーンで観る事ができました。
この作品、アマプラとネトフリでも観れるのですが、これは大きなスクリーン&いい音響で観たい作品。
スピルバーグの作品は必ず観ます。後期はコレといったものがなかったのですが、これは最高!
ヴァン・ヘイレンやホール&オーツなど懐かしい曲のオンパレード!
シャイニングやサタデーナイトフィーバーなど好きな作品がでてくるし、チャッキーやキティなどたくさんのキャラクター探しも楽しい。
応援上映ならぬ、歌っていい上映があったらいいな。
続編はすぐでるかと思ってたけど、でませんねぇ...
大迫力で興奮した。 ストーリーもキャラも二番煎じ感は否めないがトー...
大迫力で興奮した。
ストーリーもキャラも二番煎じ感は否めないがトータルで良かった。
デロリアン、ガンダムが登場したのには驚いた。
版権とかクリアしてて素晴らしい。
予算の使い方のお手本映画だ。
本作の見どころは映像。大画面で視聴しなければ楽しみは半減する。
観る人を楽しませる能力がさすがスピルバーグ。 散りばめられた小ネタ...
観る人を楽しませる能力がさすがスピルバーグ。
散りばめられた小ネタが多過ぎて拾いきれない。
中でもシャイニングのシーンはかなり力が入っているので予習しておくとより楽しめる。
アバターのキャラデザインは好き嫌い別れると思うけどまぁ見慣れてくる。
日本の漫画、アニメ、特撮、ゲーム等サブカルチャーへの愛がふんだんに盛り込まれており日本人としては嬉しい。
スピルバーグだからこそできる、お祭り。
前提として
・2回目
・スティーヴン・スピルバーグ監督の作品はいくつか視聴済
・スタンリー・キューブリック版『シャイニング』は視聴済
小ネタの宝庫。
いわゆる"ポップカルチャー"が好きな人には一枚一枚の画だけでも興奮できるはず。
版権使用料どうなってんの??
オタクの力試しにも良いかもしれない。
描いていることは、今までいくらでも語られてきた普遍的なもの。結末だって分かりきってるかもしれない。
けれどもこの壮大さ。この所々見える、現実に完璧なまでに近い近未来。オアシスという理想を突き詰めたゲーム空間とVR。
細かい部分に技巧やらこだわりやらが詰め込まれていて、これが最高に良いのです。
"オタクが世界を変える"系のストーリーも、細部をここまで突き詰めれば傑作に変わる。
そして、本当に描きたかったのは"現実を変えるには現実に挑むしかない"。どれだけ理想的な世界を創り上げた偉人でも、現実への後悔を拭いきれなかった。
モローへの後悔が個人的には刺さる。そして恋人への後悔。
オタクじゃなくてもぶち当たる壁じゃない?
傷とかコンプレックスとかみんな持っているけど、そんなの関係なく繋がれるのがオアシス(ポップカルチャー全般とも言える)の良いところではある。しかし、それを飛び出して現実に繋がりを求めて欲しい。
そんな古いっちゃ古いけど、ネット黎明期でも刺さる話に私はグッときた。
それに対してIOIの社長(ソレント)はどうだろう?
ポップカルチャーを嫌いながらも、どこかオタクが羨ましい。そんな社長だ。
アバターにスーパーマンを選んでいたのも彼なりの趣味だったのだろう。スーパーマンは彼の憧れだったのだ。分かりやすいが全く色褪せない存在。
パスワードに対する警戒心も緩々な老人が、世界を牛耳ろうとするのが皮肉が効いてて良い。
そして顔は出ないが、あのドクロ身体の用心棒(アイロックだっけ?)。あいつは絶対オタクだ。オタクは余計な話するのが好きなんだ。
もちろん、ストーリーは地味なオタクが趣味に突っ走った結果、とんでもない地位を手に入れるというあるあるサクセスストーリーではある。
けど、彼がその過程で得たものは、どんなに金と地位を得ても手に入らないものだ。
綺麗事だけど綺麗事でいいじゃないか。綺麗事って美しい魅力があるじゃん。
現実の暗い部分は忘れずに描かれているので、綺麗事だけで済まさないのが非常に良い部分だと思ってる。
うーん、この……グッと引き寄せられるお祭り。俺がおっさんになった頃に子供に見せたら古いとか言われちゃうのかな……そんなノスタルジーにも浸れそうな、でも今は新鮮で新鮮でしょうがないぐらいに興奮してしまう作品。
SF好きには最高じゃない?
最高だった!あんな世界憧れるうう!!
AIとかVRとかバーチャルが身近な今、
本当にこんな世界になるんじゃ無いかって
久しぶりにワクワクどきどきした
そんな風にありえないんだけど、少しリアルで
面白かったー!!
細部へのこだわりも素晴らしい
いやいや想定以上の面白さだった。映画やアニメへのオマージュたっぷりで、映画人スピルバーグを満喫する事が出来た。
脚本的には今現在で想定範囲であり、近未来を受け入れやすく、破綻しないアドベンチャー的ストーリーであった様に思う。
映像は一級品!!学びあり!しかし脚本が、、
さんたさんだよー
というわけで今回は今更レディプレイヤー1を見ました
まず初めに「映像すっげぇぇぇぇ!!」って思いました
映画館で見ると面白さ変わる映画です。うん
最初のカーレースシーンで老若男女誰でも楽しめる映画だなと確信します
そして、これでもかというほど多作品キャラが登場
オーバーウォッチ、ハローキティー、halo、doom(?)、シャイニング、チャッキー、ゴジラ、ガンダム、アイアンなんとか
おそらくもっとたくさんいるかと思いますが知っているキャラが出てくるとテンション爆上がりしました
ただ気になったのが、脚本の都合上無理にストーリを動かしているように感じたところが多かったです
覚えてる限りでいくつか挙げると
家を爆破、大人数を拉致しても最後まで警察動かない
ハリデー館をチェックしないちょっとおバカなioi社
何故か捕まりにいくサマンサ
全く見つからずに行動するサマンサ
ソレントに丸見えな場所で作業するウェイド達
ウェイド到着丁度にゲームをやるioi社員がいなくなる
謎の1UPコイン
創作物である以上攻撃が主人公に全く当たらないなどの都合の良い展開は許容したいと思うのだがあまりにも多く、気になって没頭できなくなってしまった
しかしウェイドとハリデーの対比によりリアルを大切にしろというメッセージをうまく表現できていて
「さっすがスピルバーグさん!!」となるラストだった
ひゃっはぁー!
かなり評価が分かれる作品
一般的に受ける映画かと言われるとそうではないと思う。
はっきり言って個人的には全く刺さらない映画だった。スピルバーグが作った作品というのとパロディで話題になっているだけのものに感じた。
手あたり次第にパロディを突っ込みごった煮にして誤魔化した作品で、肝心の内容については全く印象に残らない薄いものでした。
映像の迫力に関してはすごかったのでその点についてだけの評価です。
いろいろド真ん中すぎて。。。
五十路になった私にとってヴァン・ヘイレンの『ジャンプ』で幕が上がった瞬間テンション爆上がり!!!
他にも『ルール・ザ・ワールド』や『ステイン・アライブ』『フェイス』などドストライク曲が多数。
金田のバイクやデロリアンがカーチェイスし、それをキングコングが襲ったり。
まさかの洋画の舞台でメカゴジラVSガンダムが見れたり。
バブルの頃ならまだしも、2018年の公開時、そこまで日本の力はアメリカエンタメへの影響力は無かったはず。
となるとやはり日本の漫画やアニメ、映画などのキャラクターの魅力によって天才スピルバーグに起用されたと思われ、日本人として純粋に誇らしい気持ちになれます。
実際の世界でもVR技術がどんどん進んできており、そう遠くない将来同じような状況が起こらないとは言えない気がするけど、ハリデーが最後にエッグを探しながら言った「最後にやっとわかったんだ。現実はつらく苦しくいいことばかりじゃないけど、うまいメシは現実の世界でしか味わえない。なぜなら現実だけがリアルだから。」という言葉、どんなにヴァーチャルがすごくなっても、リアルの感覚には勝てないし、それ以上になってはいけないんでは?と思いました。
ジェームズ・キャメロンの『アバター』をエンタメ方面に思いっきり振り切ったような作品ですが、久々にスピルバーグ監督の超エンタメ映画を観ることができて幸せです。
日本のリスペクト多めで嬉しい
今年3本目
仮想現実を充実させても現実のギャップで寂しく虚しいものになってしまう。SNSですでに我々はそれを実感している。何事も程々が良いのだ。それとガンダムやゴジラ、マリオなど世界が誇る日本のエンタメをこの映画で見れた事は何だか嬉しかった。
ゲーム、製作者たちへのリスペクトに溢れた映画!
2022.86本目
ゲームや、製作者たちへのリスペクトに溢れた映画だった!
あんまり海外のゲームには詳しくないけど、一緒に観てた相方は知識があるので、「このシーンは〜のオマージュ!」や、「〜のキャラクター!」等々楽しそうに語ってました笑
きっとそういう知見があれば倍楽しめる映画なんだろうなと思います!
最新のゲームの世界をみたあと、最後の最後に行きあたるのは元祖のアーケードゲーム!
大の大人が列になってひとつのゲームに並び、躍起になってゲームをしている可笑しさもあったし、
まだ発見されてない攻略法を探して「あーでもない、こーでもない」と競い合ってゲームをしているのは、ネットが普及する前に友達と口頭で情報交換をしあっていた古のゲーム時代を思い出して、ちょっと懐かしい気持ちにもなりました。
ラストまでの展開も、製作者への愛に溢れていて、好きでした!
ゲームの世界
わくわくしながら見た。
VRで起こることなんだけど、製作者が亡くなる時に謎をプレイヤーに出した。全て解けたらゲームの所有権を貰えるっという賞金つき。そこからバトル開始。
ゲームを作る人は、ゲームが好きなのか金儲けしたいのか。
3Dもしくは4Dで見る映画だった
公開当初に4Dで3回ほど見ました。
その後に、amazon prime等で2Dで何度も見ています。
この映画自体の面白さというのはそこまでありません。
ストーリー自体も別に目新しさはないですし、日本のアニメでも同じようなものもあるでしょうし、海外の作品でも似たようなアイデアのものはたくさんありました。
レディ・プレイヤー1が特別な理由は、4Dにピッタリな映画だということです。
VRの世界に視聴者も入り込んでいる感覚がすごく楽しかったです。
初めて4dxで見た映画というのもあって、感動して高評価です。
名探偵コナン ベイカー街の亡霊的な、自分のその世界にのめり込んでいる感じがワクワクしました。
今作は、ウルトラマンが出て来れなかったのは残念ですが、ゲームの世界に日本のキャラクターが様々登場します。そういった日本人には親近感がある楽しみもあります。
映画館ではなく、スマホやPCで本作品を見る場合は、期待しない方がいいですね。
陳腐なただのSF映画になるので、何かの片手間に見るのがいいと思います。
ストーリーに感動するということもないです。
2045年のVRの世界を想像でき、逆に現実の大切さがわかる映画
VRゴーグルをかけた仮想世界と、外した現実世界を行ったり来たりしながら、ミッションをクリアしていく。
ゲームの知識がない私にとっては解消しきれていない部分もあるが、これが逆にゲームの知識がある人には存分に楽しめるんだろうと想像する。
VRゴーグルのOculus quest2を持っているが、これはこれで楽しみつつ、現実の世界も大切にしないといけないと実感した。
よくもまあこんな映画つくる国と・・・
カンヌやアカデミー外国語映画賞のような大きな受賞作品には、普段そういう映画を見ないような裾のコンシューマーが群がる。
万引き家族やドライブマイカーなどに、一定の酷評があつまるのは、そういうわけ。
最高の映画としてアベンジャーズやフリーガイを推しているタイプの人が万引き家族やドライブマイカーを見たって、アベンジャーズやフリーガイのような満足感は得られない。
あたりまえである。
もちろんアベンジャーズやフリーガイはすばらしい映画だが、そういうブロックバスターとアートハウスを比較するのは、ステーキとお茶漬けはどっちがおいしいか決めてください──というようなもんである。
ここのところ連日出ていたカンヌ映画祭(2022/第75回)関連のニュースに、トップガンマーヴェリックに比べたら是枝作品はつまらない──というコメントを見かけた。
日本映画をけなすことが多いわたしでも、ハリウッドのアクション映画とアート映画を比較して、どっちがおもしろいかの争議にはくみできない。
でも、映画をどう見ようと観衆各々の勝手である。
とうぜんトップガンマーヴェリックとベイビーブローカーを比べたいなら比べていい。
アメリカではブロックバスターとアートハウスの境界があいまいになってきている。たとえばエターナルズを監督したのはノマドランドのクロエジャオだ。
おそらくアメリカではアートハウスだからつまんないという言い訳はできない。民衆が是枝作品とトップガンを比較するのは想定内とみるべきだろう。
とはいえ万引き家族やドライブマイカーがマーベルスタジオやDCコミック映画よりつまんないというリテラシーには、違和感をおぼえる。
レディプレイヤー1が公開されたとき、絶賛されたのと同時に、この面白さに比べて日本映画はなんとショボいことだろう──という嘆きのコメントをけっこう見かけた。
わたしはそのコメントに賛同するが、やっぱりステーキとお茶漬けだとは思った。
日本映画のクオリティが総じて低いのは、いまや国民の誰もが知っている。
しかしだからといって日本がレディプレイヤー1を目指したら、んなもん100パー無理なわけである。
アメリカの大資本および体系的な技術習得のプロセスと日本の家内制手工業な映画づくりを比較しても、ぜんぜんかなわない。
また、日本映画界には、ひとつの大きな誤解がある。
日本では監督に「天才」とか「鬼才」の呼称をもちいることが(とても)よくある。
が、映画づくりには天才も鬼才もいらない。
しっかり学んだ技術者がいればいい。
スピルバーグは天才だっただろうか。ちがう。CA州立大で映画を専攻しユニバーサルスタジオに居候して職人技術を学んだ映画オタだった。
畢竟、日本映画界にたいする観衆の注文は極めて単純なものだ。
天才も鬼才も要りませんので技術学んで下さい、の一言に尽きる。
──
カンヌ映画祭で是枝裕和監督の韓国映画「Broker」(邦:ベイビー・ブローカー)が上映され12分間の拍手をあびたとの報道があった。結果としてBrokerはソンガンホが主演男優賞を受賞し、作品はエキュメニカル審査員賞にかがやいた。
その前後の会見や取材で是枝監督が語った発言が興味深かった。
『(中略)その上で「ただ、日本の中で訓練を積んでいないのは役者だけではなくて、監督もそうだから。僕も、やっぱり専門的な演出を学んで映画を撮っているわけではないので。それも、また海外と比べると、すごく少数派なんですよね。やっぱり海外の監督たちは、きちんと技術を学んで監督になっているから」と、日本は俳優だけでなく、監督も演出をはじめとした製作における専門的な技術の訓練が足りない面があると指摘。「そこも、やっぱり自分では考えなければいけない。役者の技量の問題ではなくて、監督がきちんと役者と一緒に映画を作れる、コミュニケーション出来る言葉だったり技術だったりを、僕自身もそうですけど、身に付ける必要があるなと改めて思いますけど」と持論を展開した。』
(日刊スポーツの記事より)
さらに──
「(中略)でも、それは監督だけでは出来ないので、日本の映画界全体が危機感を持つべきだと僕は思いますし、多分もう何年かこのままいくと手遅れになるなと個人的には思っていますので」
とも述べた。
発言のポイントは『僕も、やっぱり専門的な演出を学んで映画を撮っているわけではないので。』や『やっぱり海外の監督たちは、きちんと技術を学んで監督になっているから』というところ。
概して日本の映画監督は独善/自己流で映画をつくり、それをマーケティング担当者が「天才あらわる」と喧伝する。
日本映画界では「天才・鬼才」がセールストークとして使われているのだが、当の本人は自分をほんとに天才や鬼才だと信じているため、技能を身につけようとしない。結果、じっさいに競争力をもった人物は一人もいない。
にもかかわらず日本ではなおもその方法/因習で映画をつくろうとしている。
すなわち「きちんと技術を学」ばず①独占と自己流で映画をつくり②マーケティングが「天才」とはやしたて③数年後あとかたもなく消える。この③ステップが日本映画界の悪循環になっている。
だからこそ是枝監督は『多分もう何年かこのままいくと手遅れになるな』と述べたのだが、現役の映画人として、これほど自省・自戒な発言を聞いたのははじめてだった。と思う。
民衆が「日本映画はダメだ」と思っているのに反して、日本映画界は、あんがいこたえてない。
かれら(日本の映画監督)は得体の知れない気どりを持ち、庶民を顧客としながら、庶民をないがしろにしている。それでいながら称揚にあずかろうとする強い承認欲がある。──日本の映画監督の定番のポーズではなかろうか。
だいたい日本で謙虚な映画監督を見たことがありますか?・・・是枝監督のように、危機感や自省をもっている人はきわめて少ないだろう。
いま日本映画界は映画そのものの話題はなく、セク/パワハラで監督自らがエンタメを提供する業界と化している。
クリエイターに是枝監督のような自分を省みる人物がほとんど居ないならば、嫌われるのも当たり前だろう。
結果、すぐれた外国映画に接するたびに、そんな日本映画界との格差を憂えるのは、とうぜんだと思う。
じぶんもレディプレイヤー1を見たときは圧倒された。予算とか視覚効果とか、それ以上に観衆を徹底して楽しませようという意欲と技術的な特異性がまるでちがう。感動すると同時に、ほんとに日本映画を情けなく思わせる映画だった。
ステーキとお茶漬けは比較できない別物だが、根底にある技術、それを磨いているのか・怠っているのかは食ってみりゃわかる。
(解りにくい話だったかもしれませんが、是枝監督のように自分を省みることのできる人でないと日本映画界はもう無理だろうなという話でした)
レディプレイヤー1が大ウケした最大要因は良き仲間への憧れだったと思う。
仮想空間で協力プレイの相棒をみつけても一過性のものでしかない。また(じぶんが知る限り)ゲーム内はもっと殺伐としている。ましてや現実でわたし/あなたを助けてくれる仲間がいるだろうか。
ウェイドがパーシヴァルであるように、叶えられなかったことをタイシェリダンが叶えてくれる「体験する」映画だった。
ひたすら圧倒されたとき、なんどか使ってきた常套句だが「よくもまあこんな(映画つくる)国と戦争やったもんだ」である。
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