ダンケルクのレビュー・感想・評価
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予備知識が必要
説明を極限まで省いた、ダンケルクでの救出劇を描いた作品。ある程度の予備知識を持って鑑賞した方がわかりやすい。
同じ時間軸でいろんな角度から話が進む。似たような兵士が出てきて(顔が汚れてるからか)区別がつかず少し混乱。
動員された民間船が犠牲を払いながらも、兵士への敬意を持って使命を果たすのに胸打たれた。
ゴジラ-1.0でオマージュとなってる場面ありとのことで鑑賞。
ノーラン印戦争映画
ずっと重苦しい空気が流れ続けて、メインキャストたちが果たして無事に救出されるんやろかとずっと不安に駆られながらの2時間弱でした。
時代は第二次大戦、イギリス、フランスの連合軍がドイツ軍によって北フランスにある港町ダンケルクに追い詰められ、時のイギリス首相チャーチルの決断でダンケルクからの救出を試みる兵士の数なんと40万、大型船を着岸させるための桟橋なども空爆を受けてますます追い詰められていく中、軍艦だけでなく民間の船も兵士たちの救出に向かう、というお話。
実際にあった話なので、おおよそのアウトラインは把握できているものの、もちろん救出前に亡くなった兵士も数多くいたわけで、果たして彼らはどっちなのよ、とハラハラの連続。
実際そうなんだろうけど、敵兵の姿はほぼ描かれず。唐突に思いもしない方向から攻撃されるのでこれまたドキドキさせられる。
空からの攻撃にはイギリス軍も迎撃部隊が活躍したりもするけど、やっぱり敵の姿は分からず撃墜しても、あー飛行機落ちていくなーという描写。
描きたいのは敵のある戦いなのではなくて、いかに死と隣り合わせの状況で、死への恐怖で飲み込まれそうになる狂気に抗いながら、それぞれが生き延びたのか、ということなのかな。そういう意味では、ラストはふんふんなるほどね、と落ち着くところに落ち着いた感じになったと思う。戦争映画にしては後味はそんなに悪くない。
少しだけ時系列をいじったノーラン風味は加えられているものの、史実ベースなのでいつもよりは控えめな感じ。
ここがらしさと見るか別にいらんかなぁと見るかで若干評価は変わるかも。私は後者かな。
トータルとしては時間も含めてギュッと凝縮した感じになっているものの、中身は濃いし緊張感半端ないので、これ以上尺長かったら持ちまへん…。
ダンケルク・スピリット‼️
この作品は21世紀に作られた最高の戦争叙事詩だと思います‼️監督は天才クリストファー・ノーラン監督‼️描かれるのは第二次世界大戦で史上最大の撤退作戦と呼ばれる「ダンケルクの戦い」‼️
降伏勧告のビラが兵士に降り注ぐオープニング。ドイツ軍の銃撃を受け、主人公トミーだけが走り逃げて広い海岸に出る鮮やかなシーン。海水に半分浸かりながら救助を待つ兵隊たち、その列に容赦なく浴びせられる爆撃。3機が編隊を組んで大空を滑空するスピットファイア。大海原を同胞の救出に向かう民間船。魚雷を受けて沈没する掃海艇と兵隊たちのパニック描写。重油まみれの海に浮かぶ無数の兵隊たち。夕陽に照らされながら不時着するスピットファイア。浜辺に散乱する無数のヘルメット。スピットファイアを燃やし捕虜となるパイロット、などなど‼️
とにかく一つ一つの構図とフレームが、練りに練られた印象的なモノで、加えて65mmフィルムで撮影されたらしい美しくリアルな映像と、凄まじい音響効果と視覚効果でもたらされる緊張感と臨場感はハンパないです‼️実際にドイツ軍の爆撃から逃げ回り、救助のため船を駆り、スピットファイアで敵機と交戦し、沈没する船で溺れちゃったような臨場感‼️これにノーラン監督一流の時間的サスペンスが加わります‼️これまでも「メメント」では逆行、「インセプション」では夢の階層ごとの時間経過、「インターステラー」では宇宙航行での時間的な歪みといった "時間" を重要な要素として取り入れてきたノーラン監督が究極のタイムスペクタクルとでもいいましょうか。描かれる陸海空の攻防の中で、陸:防波堤で救助を待つ兵隊たちの1週間、海:民間船で兵隊救助に向かう人々の1日、空:撤退作戦を支援するため飛び立つパイロットたちの1時間‼️この異なる3つの時間軸をシンクロさせて、3つの視点を切り替えながら描く手法‼️パイロットが見る民間船、民間船の船長が見るスピットファイア、民間船に救助される兵隊を援護するスピットファイア‼️それぞれの進行時間の中でそれぞれの視点から繰り返し描くその手法はまさに天才の仕事ですね‼️美しいシンセサイザーの音色に心洗われる音楽も、崇高的で格調高いと思います‼️この作品で描かれた事は "ダンケルク・スピリット" というイギリス人の誇りとして語り継がれているらしいのですが、ノーラン監督が素晴らしいのは連合国の勝利を描いた一方で、勝利は犠牲なしでは得られないことを明確に表現したことだと思います‼️救助された兵隊たちの一方で、担架で運ばれる兵隊たち‼️陸と海での救助作戦を援護、自らは燃料切れで敵方の捕虜となってしまうパイロット‼️カッコいいぞ、トム・ハーディ‼️まさしく名作ですね‼️
2023年9月10日現在、未だ上映日未定のクリストファー・ノーラン監督最新作「オッペンハイマー」‼️早く観たい‼️被◯国日本だけにいろいろな事情があると思いますが、配給会社の皆様の英断にチョー期待‼️
ダンケルク、と聞いて
キーラ ナイトレイ主演 つぐない を思い出した。
故郷に帰れるのかわからない絶望の海岸で、途方に暮れる英国兵たち…
ドーバー海峡を挟んだわずか数十キロ先の我が国に行けるのは、運、なのか。
砲撃を受けて海に投げ出される英国兵を見るたびにそう感じた。
また、あえての少ないセリフ、主人公を明確に定めないような、陸海空、それぞれのドラマ…
個の限界、戦争のもたらすどうしようも、ない大きさが感じられた。
満点のちょうど半分くらいの評価です。 時間を編集して工夫されている...
満点のちょうど半分くらいの評価です。
時間を編集して工夫されているため、難しく感じます。そうする必要性が感じられませんし、センスが良いとも思いません。
陸海空それぞれ迫力があるので好きな映画です。
円盤の特典映像(時系列バージョン)を観たら評価が変わるかもしれません。
どちらかというとダイナモ作戦
撤退戦の心情と感情のリアリティ。
セリフがほとんど無い。
時系列が分かりにくい。
映像、音は迫力あり。
ドイツ軍の描写が航空機以外無くて違和感。
沈没の恐怖。
撤退戦に興味があれば見るのあり。
臨場感
前に「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でダイナモ作戦について知り興味を持ったので本作を観てみた。
結果、作戦遂行の現場に居合わせたかのような臨場感だった。
現場の人々と同じく、作戦そのものについての詳しい説明はない。
視聴者は救助に向かう民間船の中とダンケルクの港で帰国船を待つ若い兵士の傍らの2箇所を行き来して、彼らと共に祖国に帰ることになる。
ダンケルクの戦いを描いた映画は沢山あるようなので、現場での緊迫感、名もなき英雄達の姿、非常時の集団心理などの戦争の幾つかの真実を、体験するように観るというノーラン監督の作戦もありだと思った。
役者陣の好演も光っていた。
クリストファー・ノーラン監督ならでは
歴史を描いてもやはりクリストファー・ノーラン監督らしさ満載だ。
ダンケルクの市街地と浜辺の美しさ、そして空・陸・海の時間軸の交差具合は、鬼才ノーラン監督ならではというところか。
少ない会話とリアルな音響が、この歴史の緊迫感をより効果的に再現していたと思う。
クリアな映像と不思議な淡々さ、とても印象的な作品だ。
ドラマチックな事もなく、リアルにその時、その場所ダンケルクにいたか...
ドラマチックな事もなく、リアルにその時、その場所ダンケルクにいたかのような、淡々と時間が流れていく物語。
映画館で見るべきなんだな。
"感じる"映画
クリストファーノーラン監督が好きなんで見させて頂きました。
陸海空の3パターンの視点からドイツに攻め込まれ封鎖されたダンケルクという都市の様相を描いた作品です。
ただ、今回は第二次世界大戦中の英仏独の関係性に着目しないと背景描写が掴みにくい。
あとダイナモ作戦ってなかなか渋い作戦だったんですね。
非言語にこだわった臨場感は圧巻でした。
ウィンストンチャーチルも合わせて見ると良いかと
戦争の体験談の細かな部分を映画化したかのような
ノーラン作品には全幅の信頼とまではいかない程度の感想でしたが、「インターステラー」は個人的に好きな作品でした。
前評判の高さや宣伝展開の巧みさもあって、かなり期待していたのですが正直、「よく分からん」というのが素直な感想でした。
DVDで何度も鑑賞したり、解説書や歴史書を紐解いて何が起きているのかをきちんと理解できればまた違うのかもしれませんが、誰の視点でどこに着地点を置いて映画を見るのか、最後まで定まらないまま、映画が終わってしまいました。
歴史上の事実を映画化した、ということらしいのですが、空軍パイロットの視点で見れば、燃料計が壊れてしまい、残りどのくらい飛べるかがわからないので、僚機に残量を知らせてもらっているうちに、僚機が撃墜され、いつエンジンが止まるか知れない不安の中で、それでも30万の兵が海岸に追い詰められたのを守るべく、果敢にドイツ空軍に挑んでいくことは、事実なのでしょうか?
空中戦で損傷したスピットファイヤー戦闘機が、海上に不時着するときには、キャノピーが開かず、あわやパイロットが溺れかけますが、間一髪脱出に成功、民間船に救出されます。これなど、いかにも映画的演出ですが、史実だったのでしょうか?
エンジンが停止した戦闘機で、空中戦を戦い、どうにか敵を撃破したらしい(背景が一切語られないので、想像するしかない)戦闘機を、砂浜に着陸させるときに、ランディングギアが降ろせずに、手動でキコキコやってどうにか着陸したこととか、みょうにリアルな描写ですが、歴史上の事実なのでしょうか?いかにも映画的演出に見えたのですが。
これらのエピソードは演出にしてはずいぶん地味で、事実であればどうやってこんな些末なことが語り継がれたのか。あやふやです。そんな細かいことがたくさん積み重なって、この映画は構成されています。
まるで、戦争の体験談を読み漁って、ダンケルクの生き証人たちの語りを一本の映画にからめとったような構成です。空と、海と、陸から。
どうやら英国人はこの逸話を子供の頃から英雄物語的に聞かされているから、みんな常識のようにここで何が起きたかを知っているということらしいです。
であれば、こんな突き放したような映画でも、何を語りたいかがきちんと理解できるのでしょうか、フランス人やイギリス人たちは。
映像の迫力は文句なしに凄いです。音のリアルさも、飛んでくる砲弾の恐怖も、IMAXに勝る臨場感は得られないでしょう。それでも、映画としては散漫で共感の薄い作品でした。
まぁ、もういっぺんくらい見てみたいとも思いましたが。
2017.9.11
後悔
映画館で見なかったことを心底後悔した。
追記
この映画を見終わって、ダンケルクの場所を確認した。イギリスまで、ほんの数十キロの距離だった。
この映画を先に見ておけば「ウィンストン・チャーチル」をもう少し深く見ることができたか。
生死を彷徨う混乱した状況を体験する
原題も邦題も同じで「ダンケルク」です。
「ダンケルク」は、フランスの大西洋に面した港街です。
登場人物にセリフで語らせるのではなく、映像で語らせるという演出が優れています。
・主人公がドイツのビラを拾い、イギリス兵はダンケルクに包囲され、投降するしかないという状況を語らせます。
・主人公がドイツ兵に銃撃を受けることで、ドイツ兵はダンケルク市内にまで、侵攻しているという状況を語らせます。
・イギリス兵はボルトアクションライフルなので、発射するたびにボルトを引いて弾を銃身に送り込まなければならず、連射はできません。
ドイツ兵は、発射速度は500-600発/分という突撃銃を使用しているので、連射できます。
イギリス兵は、ドイツ兵に対して、圧倒的に不利な状況を語らせます。
・主人公は、フランス軍の守る防衛線を超えて、走ってすぐにダンケルクの砂浜に到着することで、ドイツ軍がすぐ近くにまで迫っていることを語らせます。
・主人公が走る姿を大きく映し出すことで主人公であることを語らせます。
・イギリス兵に偽装したフランス兵は、何も話さないので、状況をしぐさで語らせます。
・救助したイギリス兵は、何も話さないので、状況をしぐさで語らせます。
・3機のスーパーマリン スピットファイアの編隊が、ムーンストーン号の上をダンケルクに向かい通過することで、同じ目的のために行動しているということを語らせます。
スーパーマリン・スピットファイアは、第二次世界大戦当初は量産化されていなくて、航続距離も短いことから、フランスに派遣されずに、ロンドンの防衛に当たっていました。
メッサーシュミットBf109も、航続距離が短いので、ロンドンまでは攻撃できませんした。
イギリスは、ハリケーンをフランスに派遣し、メッサーシュミットBf109と戦っていました。
ダンケルクで、初めて、スーパーマリン・スピットファイアは、メッサーシュミットBf109と交戦しました。
実話に基ずく、フィクションのストーリーで、伏線を張り、伏線を回収するので、すっきりとするストーリーです。
伏線に気が付き、回収できるかで、この映画への評価も別れます。
名言もあり、名言にどう感じるかで、この映画への評価も別れます。
戦争映画なので、人は死にますが、映倫区分は「G」でどなたでも鑑賞することが出来ます。
歴史に興味があり、第二次世界大戦に興味のある人には、お勧めの映画です。
CGは使用せずに、実際にスーパーマリン・スピットファイアやメッサーシュミットBf109等を飛行させて、撮影しているので、臨場感があります。
CGは使用せずに、ダンケルクの浜辺のシーンも大量のエキストラを動員し、撮影しているので、臨場感があります。
女性はほとんど登場せず、ロマンスの要素はありません。
上映時間は106分と短いですが、1週間、1日、1時間という時間が異なる3つのストーリーを防波堤、海、空という3つの視点から描かれるので、混乱させられますが、混乱した状況を体験させるという演出です。
誰一人として、状況を把握できない混乱した中で、皆が正しい行動をした結果、30万人を救出するという奇跡を起こしたということです。
歴史的な背景を知っていることを前提にストーリーは進みます。
歴史的な背景を理解していないと、ストーリーについていけない可能性があります。
「ダンケルク」について知らない人は、映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」を先に鑑賞すると理解しやすいです。
なぜ、イギリス軍とフランス軍がダンケルクに追い込まれ、救助を待つだけで、ドイツ軍と戦わなかったのは、ドイツ軍は、アレキサンダー大王がガウガメラで戦い、ペルシア王ダレイオスを敗走させ、勝利しのと同じ鉄床戦術を用い、少数のドイツ軍が多数のイギリス軍とフランス軍に武装を放棄させ、敗走させたからです。
鉄床戦術は、低機動で耐久力のある部隊が敵を引き付け、機動力の高い部隊が敵の側面や背後に回り込み、敵を攻撃し、敵を敗走させる戦術です。
ドイツ軍の低機動で耐久力のあるC軍集団は、マジノ線に侵攻し、マジノ線の要塞群に立てこもるフランス軍守備隊を釘づけにします。
ドイツ軍の機動力の高い装甲師団主力のA軍集団は、小型でガソリンエンジンを搭載したI号戦車、II号戦車で構成され、アルデンヌ森林地帯を抜け、ユンカースJu-87急降下爆撃機による正確な支援爆撃を受けて、ムーズ川を渡り、敵国のガソリンスタンドを補給に利用し、早い速度で進軍し、イギリス軍とフランス軍の背後に回り、攻撃することで、イギリス軍とフランス軍を総撤退させ、ダンケルクに達します。
ドイツ軍の機動力の高い空挺部隊は、防御陣地の後方に降下して、防御陣地を爆破し、混乱させ、機動力の低い歩兵主力のB軍集団が防御陣地を制圧し、ベルギーとオランダに侵攻します。
鉄床戦術については、映画「アレキサンダー」を鑑賞すると理解しやすいです。
物足りない
クリストファーノーランということで、また、レビュアーの推しでもあったので見たのですが
私はストーリーが読み込めず、ネットであらあらのあらすじの読んでから見て、やっと理解できた、というレベルで、ストーリー性を映画に求める人にとっては、つまらない、と感じる映画なのでは?と思いました。
映像美もよかったですし、、海軍、空軍の人たちの苦境を少しでも疑似体験できる、という点では良かったのですが。
私は個人的には、早見再生で見れば良かったなという感想になりました。。。
追い詰められたダンケルクの街から撤退する。民間人も加わる救出作戦。...
追い詰められたダンケルクの街から撤退する。民間人も加わる救出作戦。
陸、海、空と場面は切り替わり、台詞は少ないが、音楽と映像が非常に合っており、観ていて不安とハラハラ、終始緊張感のある作品で惹きこまれていった。
観ていてリアルに感じられ、怖くなるほど。
戦争を題材にした映画の中でも違った視点で観れる作品で新鮮で良かった。
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