「素晴らしかった」ハドソン川の奇跡 Tommyさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
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奇跡的に生還したUSエアウェイズ1549便不時着水事故を取り上げた作品。原題のSullyは機長のニックネーム。
主に生還後の機長への責任追及が描かれていた。1人の犠牲者を出さなかった英雄であっても厳しい追及が行われ、それによってはマスコミの取り上げ方は世間全体を背負ったバッシングに変わりうる。取り上げられる側の葛藤と苦悩が描かれていた。
一度ではなく何度も回想シーンがあったが、現実はそれ以上に何度も思い出し葛藤し苦悩したんだろうと思いながら観た。
興味深いのは、この映画は「最後はやっぱり機械ではなく人の判断だ」みたいなよくある主張はしていない映画だと思えたこと。
この映画で描かれていたのは、その当時の技術の段階と現場の状況ではあれが最善の策で、機長や周囲はベストな行動をしたということで責任は追及できないということ。だから機械化がいいとか人の判断がいいとか自体は主張していないように感じられた。今はもう、そういった事故自体起こさないようにしなきゃいけないのだから、人的エラーによる事故を助長するような主張はして欲しくなかったので、そこが内容に振り回されておらず素晴らしかったと思う。
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