アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

劇場公開日:2016年12月23日

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

解説・あらすじ

戦地から遠く離れた会議室でドローンが映し出す映像を見ながら戦争に加担する人々の葛藤を描き、現代の戦争の闇を浮き彫りにした軍事サスペンス。イギリス軍の諜報機関で働くキャサリン・パウエル大佐は国防相のベンソン中将と協力し、ナイロビ上空を飛ぶドローンを駆使してロンドンから英米合同軍事作戦を指揮している。そんな中、大規模な自爆テロ計画の存在を突き止めた彼らは、アメリカ国内の米軍基地にいるドローン・パイロットのスティーブに攻撃命令を下すが、殺傷圏内に幼い少女がいることが判明。キャサリンは、少女を犠牲にしてでもテロリスト殺害を優先させようとするが……。「クィーン」のヘレン・ミレンが正義感に燃える指揮官キャサリン役を、2016年1月に他界したアラン・リックマンがベンソン中将役をそれぞれ演じる。「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」「ツォツィ」のギャビン・フッド監督がメガホンをとり、俳優コリン・ファースが製作に参加。

2015年製作/102分/G/イギリス
原題または英題:Eye in the Sky
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2016年12月23日

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(C)eOne Films (EITS) Limited

映画レビュー

4.0 故アラン・リックマン、最期の演技を見逃すな!

2016年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

最新テクノロジーを駆使したドローン戦争の実態を描くまさに驚きの一作だ。一口にドローンと言っても上空から爆撃可能なものから、小鳥、あるいは昆虫サイズの密偵用のものまで使用機体は様々。その作戦命令をめぐって、現場の工作員、ドローン操縦室、英国軍の作戦室、そして英政府高官が集う指令本部といった四元中継を交えながら、この変則的な室内劇は得も言われぬスリルとサスペンスを増幅させていく。

工作員は現場で駆けずり回り、他の登場人物たちは職務上、室内で席に張り付いたまま。その動と静のせめぎ合いが本作に強烈なコントラストをもたらしてやまない。また、誰もが職務と信念に従って正しい行いをしているつもりでも、そこに伴う煩雑な手続きや責任の所在の明確化、法的解釈などによってジレンマは増すばかり。故アラン・リックマンが最期に放つ台詞の重みもさることながら、救う命、奪う命をめぐる鋭いテーマが、深く胸に刺さって抜けない鮮烈な一作である。

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牛津厚信

3.5 【攻撃が正義なのかを問う映画】

2025年9月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

舞台のほとんどは室内。涼しい部屋で戦地への攻撃が決定されていく。誰もが「こんなものだろう」と知っているが、その爆撃の先には民間人が暮らしている。戦争の犠牲は正しいのか? 弱い者から死んでいく現実を突きつけられる。

戦時に人命を重んじることが、逆に滑稽に見えてしまう。その感覚こそ、この映画の怖さだ。そして命令を下す政府高官は責任を取らない軟弱者。軟弱な英国と強硬な米国という対比の見せ方も印象的だった。

ゲーム感覚で引き金を引くが、その先で死ぬのは誰なのか。問いかけは重く、突き刺さる。なぜこの映画が多くの人に届いていないのか不思議でならない。

ただしポスターは失敗だ。この映画の内容を全く表していないし、主人公は「おばちゃん」ではない。

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abu

4.0 おそらく鑑賞者の全員が思った「誰か 早くパンを買ってください」と言...

2025年9月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

おそらく鑑賞者の全員が思った「誰か 早くパンを買ってください」と言う思い。こんなに "売り切れ" を願いながらの映画鑑賞は初めてだ。

解説文に、ドローンが映し出す映像を見ながら戦争に加担する人々の葛藤を描き、現代の戦争の闇を浮き彫りにした軍事サスペンス。とあったが「戦争では無くて現代の遠隔戦闘技術」に改めて驚く1本。

「お母さん、もう追加のパンは焼かないで」

はたしてMQ-9リーパーからAGM-114ヘルファイアが発射されるのか? パン売りの少女は? 側にいる仲間は?
緊張感が半端なくて、俳優たちは全員良かった。

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ナイン・わんわん

4.0 現代の戦争のリアルが良く現れている

2025年8月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ドローンを使った室内にまで至る徹底的な監視と人物特定、そして遠隔操作での爆撃によるターゲットの殺害。
米軍等によるテロリストの殺害のニュースが良く流れているが、実際の現場はまさにこんな感じなんだろうと想像させられる。手に汗握る良く出来た映画。

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masya

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