劇場公開日 2016年6月11日

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裸足の季節のレビュー・感想・評価

全55件中、1~20件目を表示

4.0海外のこと、と割り切れない

2024年11月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

封建的な風土のなかで生きるトルコの姉妹。こんなに若い年なのに人生のレールを敷かれてしまう。必死で抗うけど、現実的なオチでやりきれない思いが残ります。程度が異なるけど日本でもあり得るんじゃないかな。2016年の映画だけどまだ昔のこと、と言えないのがつらい。

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モロッコガール

4.5禁じられた姉妹たち

2024年2月24日
PCから投稿

徹底的に自由を束縛される5人姉妹。 最初のきっかけは少年の首にまたがった(肩車をしてもらい騎馬戦をした)ことを股間を首におしつける淫らな行為とみなされて幽閉される。 以後、因襲か宗教か世間体かあるいは僻地の閉鎖性によるものか、なんなのかわからないが、5人姉妹には自主も権利も与えられず、家に閉じ込められ脱走するたび鉄格子を強化され、ほとんど女囚ものかランティモスの籠の中の乙女を見ている印象だった。 ばかりか処女膜の検査をうけさせられ年端もいかないうちに初対面の男と勝手に結婚させられ初夜に血が出ていることを確認するためシーツをみせろと言われる世界。継父に性的虐待をうける描写もある。姉妹のひとりは拳銃じさつをとげる。 時代設定も2010年代なので、なにが楽しくてこんな仕打ちをしているのかわからなかったが、保守的な因習もさることながら里親(継母父)の監督下であることが彼女たちの境遇を地獄にしていた、と思われる。 実親がいない火垂るの墓の兄妹みたいな境遇(=親類の家に居候になる)であり、徹底して自由を奪われ、まだ幼いうちにひとりづつ厄介払い(=嫁に出される)されていく。 脱走を真剣に考えるのも無理はなかった。 しかし脱走といっても末娘ラーレ(ドラマはラーレの視点で進行する)は、およそ10かそこいらの少女である。どうやって、どこへいけば、だれにすがれば・・・圧倒的に不利な条件の脱走劇はまるでミッドナイト・エクスプレス(1978)のようにはらはらさせた。 ラーレはしばしば近所を通るトラックのあんちゃんにクルマの運転を教わり、長女次女は嫁にやられ三女はじさつし四女とじぶんのふたりきりになったとき脱走計画を実行する。 内容はアムネスティインターナショナル推薦といった様相の男尊女卑世界だが演出が巧くサスペンスのように見ることができた。 概要によると監督Deniz Gamze Ergüvenはトルコのアンカラ生まれ。フランスに移住し映画学校ラ・フェミスを卒業している。初監督作である本作は彼女自身の体験を反映しつつ書いたそうだ。 邦題の裸足の季節を検索すると松田聖子の曲が出てくるが、おそらく制服少女らの装丁に裸足の季節と名付けることによって岩井俊二みたいな映画だと勘違いして見てくれる層を拾いたかった邦題だろうと思われる。が、とうてい裸足の季節なんていう感じの映画じゃなかった。 原題のMustang(ムスタング)は概して馬の品種を言うが、この映画では少女たちを調教されていない荒馬、あるいは調教を拒む荒馬と見立てた──のではないかと思われる。 ただしこの映画でもっとも恐ろしいのは少女らの諦観だった。末妹ラーレはまだ抗って逃亡してやろうという意欲・気力をもっている。でも姉たちは希望をうしない諦めの境地に入ってしまっていて、うつろな目がいちばんつらかった。 映画は称賛で迎えられ賞レースも幾つか勝ったがトルコ国内での評価は二分したという。 体制批判の映画でもあるゆえ、国内の賛否は分かるがトルコは西側のふりをしつつ親ロシアだったりで、微妙な国だ。西洋とオリエントが折衷している文化同様、規範にも東側と西側が混交している。時代設定ではエルドアンよりも前だが絶句するほど封建的な世界だった。 ちなみにトルコというと必ず親日だとかいうお人好しがいるが「親日」という言葉は人単位の話であって国単位の話じゃないと思う。 imdb7.6、RottenTomatoes97%と88%。

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津次郎

3.0監督の眼は特筆もの

2023年4月4日
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日本の民法もその例に漏れませんが、どこの国の民法も「父の捜索」を禁止しているのは、少なくないだろうと思います。 子供を産むことができるのは、物理的には女性だけに可能なことですし、真の父子関係は外形的には確定が難しいことから、「父の捜索」の禁止は、あらゆる法律関係の基盤となる親子関係(父子関係)を早期に確定させ、安定させるるために、法律が編み出した「生活の知恵」ともいうべきものなのだろうと思います。 一般の社会生活の上でも、女性(とくに女の子)にだけ、貞操教育に力か入れられたり、「慎ましさ」が求められたり、家庭の中に閉じ込められたり、結婚後は社会を離れて家庭に入ることが強く求められたり…というのも、考え方・目的として、前記のような法律制度と共通の基盤に基づくように、評論子には思われます。 法律制度は、それはそれで一定の合理性があるとも言えるのでしょうけれども、それを離れて社会生活一般にまで、そういう「規制」(?)を推し及ぼすというのはいかがなものでしょう。 そして、本作のような世の中が「かつては、あった」という時代が来ると良いと思うのも、また評論子だけではないと思います。 声高に叫ぶ訳でもなく、しかし余すところなく鮮やかに剔抉した本作のデニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督の眼(観察力、洞察力)は、特筆すへきものと評論子は思います。 佳作と言えると思います。

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talkie

3.5【自由恋愛を認めない旧弊的な思想が蔓延る土地、親族から自由への脱出を図る幼き少女達の姿を描いた作品。彼女達の明るい未来を感じさせるラストが救いだと、勝手に思った作品でもある。】

2021年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

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NOBU

4.0抑圧から生まれる性的好奇心と反抗心

2021年5月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

幸せ

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唐揚げ

3.0男尊女卑

2018年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

5.0すごい

2018年9月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

少女達の青春のきらめきと、自由への咆哮が主題。 冒頭の下校のシーンは眩しさに目が眩むような美しさでした。 反骨精神の権化のような姉妹で、胸がスカッとします。 後半にかけての鬱屈した雰囲気も好きです。 進まないストーリーの中で気怠く過ごす姉妹の美しさが目に毒です。 とにかく彼女たちの関係性も含めて、背徳的なまでに美しい姉妹でした。 自由を求める叫びが聞こえる様な映画でした。 たしかに彼女たちは吠えています。

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Rewind That

2.5美しい世界!!

2018年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

萌える

少女たちが瑞々しく、美しく撮れていました。サッカー観戦までは楽しかったですが、それ以降は停滞していたように思います。日本と違って物欲や金銭にまみれてはいないし、何より自炊の豪華さが半端なく目を見張るものがあり、結局のところ外の世界とは一長一短だと思いますし、個人的にはそこまで悪い環境には思えませんでした。大人たちもそこまで悪く描かれてはいないので、学校へ行かせてもらえなかったのも理由がなくしっくり来ませんでした。少女たちのビジュアルに頼り切ってしまい、虐待など厳しい演出には拘りが無かったのだと思います。

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𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞

4.5やっとみた

2018年2月18日
iPhoneアプリから投稿

1人ずつの意志の強さがかっこいい

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namakemono

3.5初めて観たトルコ映画。淡々とした中に描かれる封鎖的な価値観が興味深...

2017年11月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

初めて観たトルコ映画。淡々とした中に描かれる封鎖的な価値観が興味深かった。

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tsumumiki

3.0___________50movies___________

2017年10月2日
iPhoneアプリから投稿

トラックの運ちゃんが神だったわ

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LandBLUE

4.0異文化の題材

2017年9月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

萌える

国によって女性の生き方の描き方は様々。どういう視点を持つかがその作品の個性。そういう意味で面白い題材だった。

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ドラゴンミズホ

1.5一方通行と進入禁止

2017年9月16日
iPhoneアプリから投稿

こんなに感覚のズレってあるもんかね 自由を訴えようとするほど偏って見える この映画への入口が一つしかないのが残念です

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霧霧

4.0せめて二人は輝いて!

2017年8月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

今でも実際にある慣習なのだろうか。虐待だよね、児童相談所に通報ものだよね。しかも、あのオジサン、おかしいでしょ、言ってることと、やってることが。毒づきながらも、美しい危うい妖しい5人姉妹と情景の美しさに引き込まれる。脱出に成功したものの、相談相手を間違えれば、連れ戻される。賢くあれ、少女たちよー、と声援を送らずにいられなかった。邦題の意味がよく分からない。

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Sheeta

4.0トルコの田舎の封建社会

2017年6月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

5人姉妹が全員可愛い 天気の良さと空気の澄んだ感じが画に現れていてきれい イスラム教に由来する女性の縛り付けの厳しさ

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消されるので公開しない

5.0素晴らしい作品。 映像も演技も全てが美しい

2017年5月31日
iPhoneアプリから投稿

素晴らしい作品。 映像も演技も全てが美しい

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shankar

5.0第一作目とは思えない

2017年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

両親が亡くなり、祖母と叔父に引き取られた五人姉妹がいた。 学校で男友達とはしゃいでいたのを近所の人に告げ口され、叔父は家に軟禁してしまう。 長女は好きな男にプロポーズさせてうまくいく。 次女は見合い結婚させられ、初夜でうんざりしてしまう。 三女は訳あって自殺、四女が見合い結婚する日に、五女が籠城、逃亡を図る。 悲劇ではあるが最後は応援してしまう。

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いやよセブン

3.5見る価値あり

2017年5月3日
Androidアプリから投稿

イスタンブールに憧れてるから トルコの随分田舎の方なんでしょう。 日本の武家社会を思わせるような 時代錯誤の女性蔑視の世界… 5人姉妹かぁ、すごいなぁ。 序盤、チクった近所のおばさんの家へ 5人が猛然と抗議に行くところは怖かった(笑) 5人がじゃれてるところ、 サッカー観戦に行くところは 本当に清々しくてよかった。 見てるのが照れ臭いくらいだった。 テーマとしてはとても重く暗い部分のはずなんだけど、 5人姉妹の華やかさがそれを紛らわしていて、 お陰でちゃんと見れたようなきもする。 現実と考えるとひどい話。 しかし結婚式で祝いの席で 銃を打つ世界って… あの弾どこ行くんだよ。

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son

3.0最後に希望

2017年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2017-02 トルコ何度も行ったから、あぁぁ、イスタンブール離れれば離れるほどこういうのまだ残ってんだろうなぁって実感みたいなものがあった。 最初、孫たちに厳しく当たるように見えるおばあちゃんが、自分の意思でそうしたいというよりも「息子に言われるから、息子に言われることから守らないと」っていう気持ちでやってるんだろうなというのがわかってよけいに切ない。おじがほんと最悪なやつだから、トラックの兄ちゃんがいて救われたな。

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しろちさ

4.5人間の尊厳のために☔︎パンフ購入

2016年12月27日
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鑑賞方法:映画館
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JYARI