海よりもまだ深くのレビュー・感想・評価
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歴史的名セリフ
男ってやつは。
「過去の栄光を忘れられず、一獲千金を夢見て賭け事に投じ、親にいつまでも寄りかかり、息子の前ではかっこつけるけど金はなく、大切なものは失ってから気付く」。
そんなダメダメ男・良多を、阿部寛さんがうまいですね。トホホ感満載。こんな男、ぜーったい私は嫌です。はい。
団地から巣立った息子と娘(小林聡美さん)夫は亡くなり残された母。「私はここで死んでいくのよね」とつぶやく樹木希林さんの気持ち。冒頭からずっと、自分の祖母のようで、またいつかの自分のような。そんな感情移入をしてみてました。
多分祖母は、息子夫婦の復縁を画策したのでしょうか。台風で帰れなくなった夜に、3人川の字で布団を敷くという行動に出る所は(笑)。それが吉とでるのか、どうかっていうのも期待持っちゃったりして。
良多は「妻とは離婚したけど、息子の父親に変わりはない。キリッ」。なんていうなら、ちゃんとすればいいのにね。
探偵事務所の後輩・池松壮亮曰く「(息子が)会いたくなったら、向こうからくる」。後輩君の方が、わかってるね~。
「円満な家庭」って何をもって言うのだろう?。複雑な言葉だ。
全般的に漂うまったり感(盛り上がりにかけるともいう)が、劇場だったら眠かったろうな。
何故だか安心しました
リアルな日常
樹木希林がすごい
なりたい自分になれなくても
是枝監督作品。
別れた元妻に未練タラタラ。
賞をもらった小説から何も書けないでいる自分と、
取材と称したやめられない探偵業務。
全て諦められない夢と自分の過去にしがみつく男。前に進まなければいけない、そうは思っていてもそうできない情けない男である。
誰かの過去になる勇気を持とうや、と探偵事務所の所長に言われ、前に進ませてね、と元妻に言われ。
そんなことは彼もわかっているはず、わかっていたはず、でも自分に言い訳して、時代が、男だから、俺は違う、なんて言いながら誤魔化していくのだが、ある台風の日に元妻と息子と母親の家に泊まって、改めて気づかされるのだった。
母親から、幸せってのは何かを諦めないと得られないの、は重みのある言葉。
誰もがなりたい自分になってるわけじゃない。母親も父親も、こんなはずじゃなかった、という思いで数十年生きているんだ。でもこの上なく楽しく生きていける。父親は息子の書いた小説を町中に配っていたらしい。なりたい自分になれなかったであろう父親で、小説家になることで喧嘩していたのだけど、自分の書く小説を喜んでくれていたのだ。
海よりも深く人を愛せなくたっていい。それでも人は日々を楽しく生きていける。なりたい自分になれなくったって、喜びにあふれた人生を生きていけるじゃあないか。前を向いてさえいれば。
是枝監督作品は静かに胸に迫るところがある。余韻がとても良い。俳優の皆さん、阿部寛、樹木希林、真木よう子さんが素晴らしいのもあるが、やはり監督の手腕も大きい。やはり是枝監督作品は好きだ。
樹木希林さんは本当に面白い。
ザ・日本映画
樹木希林という人間
やっぱり…
頑張れダメ親父
成長しきれていない大人。
いつまでも子供の心をもったお父さん。
そういった印象を受けるシーンが随所に溢れている。
中でも響子と人生ゲームを二人でしようとするシーンは笑えた。
唯一の楽しみは月に1度息子と会う事。
息子の事は愛してる様で、それだけはなんだかほっとした。親として所謂「当たり前」の事なんだろうけど、こんな時代、当たり前なんて通用しない事件がゴロゴロ。
だからこそ、息子のためにも、終盤の亡父との出来事を糧にして、もう一度作家として大成してほしい。
響子は前に進みはじめたのかもしれないけど、その未来には良多と再婚するという道が100%ないという訳ではないと感じた。
1%を信じて頑張れダメ親父、息子のためにも。
深い
シャレにならないわ、あなたと人生ゲームなんて
清瀬の団地で 親父の葬式の後片付け
元小説家、今はヤサグレ探偵
相棒の池松君が可愛らしい
したの?したわよ
愛だけじゃ生きていけないのよ、大人なんだから
3回言ったら真実味が無くなる
真木よう子が普通で可愛い
親のへそくりをくすねようとする息子
海よりもまだ深く人を愛したことはないけど、それでも生きてる。人生なんか単純よ。あんたの小説に書いていいわよ!
川越
立川競輪
ダメ親父・ダメ夫・ダメ男
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