海よりもまだ深くのレビュー・感想・評価
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歴史的名セリフ
何気ない家庭の日常生活を巧みに描いた是枝ワールドを感じた作品。撮影時の纏りあるファミリー感もヒシヒシと伝わってきた。その中でも樹木希林の存在感は飛び抜けていて彼女抜きには成立しない作品と感じる。
そして、数々の素晴らしい歴史的名セリフも強く印象に残った。
「幸せってのはね、何かを諦めないと手に出来ないもんなのよ」
「花も実もつなかいんだけどねぇ、何かの役には立ってんのよ」
「何で男は今を愛せないのかねぇ」
「全部ひっくるめて私の人生やから」
「誰かの過去になる勇気を持つのが男」
「女心は油絵みたいなもの」
「人生なんて、きっと単純」
2018-195
日常の中にあるドラマ
日常が描かれているけれど、
芸達者な役者陣が心の機敏を見事に表現していて見応えがありました。
やはりなんといっても名女優、樹木希林が素晴らしかった!
これから観られなくなると思うと残念です。
男ってやつは。
「過去の栄光を忘れられず、一獲千金を夢見て賭け事に投じ、親にいつまでも寄りかかり、息子の前ではかっこつけるけど金はなく、大切なものは失ってから気付く」。
そんなダメダメ男・良多を、阿部寛さんがうまいですね。トホホ感満載。こんな男、ぜーったい私は嫌です。はい。
団地から巣立った息子と娘(小林聡美さん)夫は亡くなり残された母。「私はここで死んでいくのよね」とつぶやく樹木希林さんの気持ち。冒頭からずっと、自分の祖母のようで、またいつかの自分のような。そんな感情移入をしてみてました。
多分祖母は、息子夫婦の復縁を画策したのでしょうか。台風で帰れなくなった夜に、3人川の字で布団を敷くという行動に出る所は(笑)。それが吉とでるのか、どうかっていうのも期待持っちゃったりして。
良多は「妻とは離婚したけど、息子の父親に変わりはない。キリッ」。なんていうなら、ちゃんとすればいいのにね。
探偵事務所の後輩・池松壮亮曰く「(息子が)会いたくなったら、向こうからくる」。後輩君の方が、わかってるね~。
「円満な家庭」って何をもって言うのだろう?。複雑な言葉だ。
全般的に漂うまったり感(盛り上がりにかけるともいう)が、劇場だったら眠かったろうな。
何故だか安心しました
私も団地住まいでした、給水塔は無かったけど友達と団地の屋上に上がったことはありました。子供達が多く賑やかでした、でも今は高齢化が進んでいます。中流家庭の日常でしたね、よくこんなテーマで映画が成り立っていると思いますが、最後まで観て良かったです。私の家族が、私の友達が、私の人生が重なっていました。
リアルな日常
リアルだな
あまりにリアルな日常
これといった事件はない
万引き家族で是枝監督にはまって何作か観た中では、一番淡々とした映画だった
ただ樹木希林さんの演技はやはり素晴らしい
なんて自然な演技なのだろう
誰しもが母や祖母を思い出すのではないだろうか
樹木希林さんなくては成り立たない映画
何かを諦めないと幸せは手に入らない
この言葉はぐっときた
樹木希林がすごい
樹木希林がすごい。
あのおばちゃん具合が最高です。
頭ではわかっていても、心では受け取りたくないような是枝監督の言葉。現実。理想。そういうのが樹木希林さんからなら受け取れる。
時間の流れ、魅力的な人物。
邦画はあまり見ませんが、是枝監督は間違えないので見ちゃいます。
なりたい自分になれなくても
是枝監督作品。
別れた元妻に未練タラタラ。
賞をもらった小説から何も書けないでいる自分と、
取材と称したやめられない探偵業務。
全て諦められない夢と自分の過去にしがみつく男。前に進まなければいけない、そうは思っていてもそうできない情けない男である。
誰かの過去になる勇気を持とうや、と探偵事務所の所長に言われ、前に進ませてね、と元妻に言われ。
そんなことは彼もわかっているはず、わかっていたはず、でも自分に言い訳して、時代が、男だから、俺は違う、なんて言いながら誤魔化していくのだが、ある台風の日に元妻と息子と母親の家に泊まって、改めて気づかされるのだった。
母親から、幸せってのは何かを諦めないと得られないの、は重みのある言葉。
誰もがなりたい自分になってるわけじゃない。母親も父親も、こんなはずじゃなかった、という思いで数十年生きているんだ。でもこの上なく楽しく生きていける。父親は息子の書いた小説を町中に配っていたらしい。なりたい自分になれなかったであろう父親で、小説家になることで喧嘩していたのだけど、自分の書く小説を喜んでくれていたのだ。
海よりも深く人を愛せなくたっていい。それでも人は日々を楽しく生きていける。なりたい自分になれなくったって、喜びにあふれた人生を生きていけるじゃあないか。前を向いてさえいれば。
是枝監督作品は静かに胸に迫るところがある。余韻がとても良い。俳優の皆さん、阿部寛、樹木希林、真木よう子さんが素晴らしいのもあるが、やはり監督の手腕も大きい。やはり是枝監督作品は好きだ。
樹木希林さんは本当に面白い。
ザ・日本映画
昭和な日本の様子がとてもうまく出ていたと思います。
どの役者さんも演技がとてもよかったです。特に樹木希林さん
。ほんと、演技が自然。ほぼアドリブなんじゃないかと思うくらいでした。
食事のシーンとか、作るシーンとかが多くて、それがとても手際よく、おいしそうで…。うんら、やはり、ザ・日本映画だわ。
樹木希林という人間
みんなは気付いただろうか、
あの年老いた母は、弱くて頼りない"老人"を演じているんだよ。
それはあのダメ息子に立つ瀬を与えるため。息子よりももっと弱い自分になるため。
弱さを装う母親を演じる樹木希林の、なんとなんと すごいことか。
「あん」も本当に良かった。
希林さんご病気とのことですよね・・・
不世出の大俳優とのお別れの前に、世の監督たちが渾身のオファーを続けています。
僕も襟を正して、この人の映像に尊崇の誠を尽くしたい。
追記:
2018.9.15.逝去。
やっぱり…
是枝監督の映画ってどうもわからない。
というか刺激が少な過ぎ?
よくある小説とかの上中下の上だけ見た感じ。転に差し掛かる前に答えを無理やり与えられたような…。
そんな当たり前な日常を求めてる人もいて、そういう人なら響くのかな。
頑張れダメ親父
成長しきれていない大人。
いつまでも子供の心をもったお父さん。
そういった印象を受けるシーンが随所に溢れている。
中でも響子と人生ゲームを二人でしようとするシーンは笑えた。
唯一の楽しみは月に1度息子と会う事。
息子の事は愛してる様で、それだけはなんだかほっとした。親として所謂「当たり前」の事なんだろうけど、こんな時代、当たり前なんて通用しない事件がゴロゴロ。
だからこそ、息子のためにも、終盤の亡父との出来事を糧にして、もう一度作家として大成してほしい。
響子は前に進みはじめたのかもしれないけど、その未来には良多と再婚するという道が100%ないという訳ではないと感じた。
1%を信じて頑張れダメ親父、息子のためにも。
深い
樹木希林さんと阿部寛さんなので、なんとなくいいのは分かっていましたが、やっぱりいい映画でした。
親を大切にしようって思えました。
2人の芝居が日常をそのまま切り取ったように自然で、本当に素晴らしかったです。
観てよかったと思える映画です。
シャレにならないわ、あなたと人生ゲームなんて
清瀬の団地で 親父の葬式の後片付け
元小説家、今はヤサグレ探偵
相棒の池松君が可愛らしい
したの?したわよ
愛だけじゃ生きていけないのよ、大人なんだから
3回言ったら真実味が無くなる
真木よう子が普通で可愛い
親のへそくりをくすねようとする息子
海よりもまだ深く人を愛したことはないけど、それでも生きてる。人生なんか単純よ。あんたの小説に書いていいわよ!
川越
立川競輪
ダメ親父・ダメ夫・ダメ男
映画だとわかっているけど、
こんな男は嫌だぁぁ~(>_<)と、
途中で生理的に拒否反応が…
亡き父親とかぶり、思い出してしまいましたf^_^;。
母親役の樹木希林さんもいい演技で、
実際にいるよなぁと実感させられました。
馬鹿な子供ほど可愛いかぁ~
無償の愛ですね。
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