ルームのレビュー・感想・評価
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子の答えに胸を打たれる
世界を知らない子ジャックと母としての役割を見いだせないジョイとの壮絶なストーリーに、心が揺さぶられ胸が締め付けられるようでした。
前半と後半で大きく雰囲気が異なり、サスペンス感漂う狭い“部屋”からの脱出劇から、母と子の心の葛藤を描くヒューマンドラマへと変化します。
様々な思いが交差するドラマ。
一人ひとり皆違う考えだけど、それぞれの意見は解る。
正解などない選択肢の中で中心となる子供本人の考えとは。
我々では考えつかないようなその答えに、切なくも考え深い気持ちになりました。
世界は果てしなく広い。
しかし子供の感性もまた果てしなく広く、プラスチックのように柔軟だ。
大人がもっとしっかりしなくちゃ
前半、正直観るのがしんどいなーって。日本でも時々ニュースになる監禁、虐待の話なんですよね。
中盤、無事脱出に成功して、後半にはどんな明るい未来が待っているのかな、犯人はどのように裁かれるのかなって観続けると・・・
決してそうではないんですよね。犯人には触れることなく、少年ジャックを待ち受けていたのは利己主義丸出しの醜い大人の世界。
そういう我々の不純な日常に対する批判をジャックの純粋な目を通して代弁させている。そしてこの子役はその役割を見事に演じ切っている。そういう作品だと私なりに解釈しました。終盤でジャックが、ワンちゃんに対して、ようやく心をひらいて見せた笑顔が印象的でした。やっぱり人間じゃあないんだって・・・
世間一般でも、虐待やネグレクトは論外だけど、子供に対する心ない発言だとか両親の不仲によるしわ寄せだとか無神経な大人たちが子供を傷つけて悩ませてる事例って本当に多いですよね。自分も含めて、われわれ大人がもっとしっかりしなくちゃ、と思う今日この頃です。
サスペンスと気持ちの葛藤。大切な人がいるから強くなれる。
前半は母が子を守るために必死にがんばる姿で、サスペンスっぽくて、トラック、ゴロンゴロン、ジャンプ、走る、がんばれ!がんばれ😭大丈夫かな?😭とドキドキする感じで、後半はよかったーと安心できたと思ったら、また別の悩み💦
けれど、前半も後半も母の愛を感じて育っているジャックの素直で純粋な気持ちやセリフに可愛くて癒やされました。
この作品が実話をもとにしていると思うと、
とても怖い。自分の子たちにも、人に優しくと伝えているけれど、その気持ちを利用して怖いことに巻き込まれたら辛すぎる😭
家では「わるい人から身をまもる本○とにかくさけんでにげるんだ」という絵本で伝えたりしているけれど、改めて伝えたいと思った。
そしていざ外に脱出してから、いろんな意見があって、子どもにとってこれでよかったのか。やっぱり子どもには幸せであって欲しい。
守るのに必死だったけど、この選択があってたのか不安になる母親の葛藤。
けれど世界はいろんなものがいっぱいある、
けど怖いときもある。けど大丈夫!
ママと一緒だからのセリフに😭ジャックーってなった😭
お互いが想い合ってるからこそ、悩むけど、少しずつ強くなっていく姿にぐっときました。
そしてどんなかたちであれ、昔幸せだった二人の場所、空間に戻りたい気持ち、懐かしい気持ち、幸せってなんだろう?と戻った部屋。だけどそれはただの場所であって、二人はいまここにいる。
世の中にはいろんな人がいて、傷つくこともあるけれど、親子、家族、友だち、人は助け合って強くなる。
家具ひとつひとつにさよならと挨拶するジャック、まだ5歳なのにまた新しい環境で一緒に強く生きていこう。幸せを感じようというジャックの決意と順応性はすごいなと思った。
ジャックのばぁばやそのお友だち、同い年くらいのお友だち、そして母、広い世界で戸惑うこともたくさんあるけれど、やっぱり大切な人がたくさんいる世界っていいなと思いました。
意外にめっちゃ泣いた...
壮絶
予備知識無しで鑑賞。
なんとなく違う内容を想像してた。
いやいや壮絶な内容。
こんなことありあるのか、と。
そういえば、日本でもあったな…あの人(女性)はどうなったんだろう。幸せに暮らしているのかな。
と、無責任に関心を持ってしまうけど、そうやって苦しめてしまうのか。
勇気ある行動…から、始まる後半戦。
脱出シーンは手に汗握る。
思わず拍手しそうに。1人で。
祖父母は離婚してたらしいが、あのじいちゃんがいまいち理解出来ず。
でも、再婚相手がすごく自然でいい感じで良かった。
犬と会うシーンも泣きそうになった。
長引くほど不幸になる人も増えるし、度合いも大きくなる。
身近な人達が気づいてあげられる世の中ならよかったな。
この壁の向こう側へ
数年間もの間、監禁生活を強いられた女性ジョイを ブリー・ラーソン、息子ジャックをジェイコブ・トレンブレイが熱演。二人が会話を交わす姿は親子にしか見えない。
優しく迎える母親に溜め込んだ感情を涙ながらにぶつけ、子供らしい遊びに興味を持てない息子に苛立ち、インタビュアーから心無い問いを投げかけられ深く傷付くジョイの姿が切ない。
母の深い愛情に守られ成長したジャックが呟く無垢な言葉に救われる。
ー さよなら天窓
BS松竹東急を録画にて鑑賞 (吹替)
個人的には残酷すぎてツラい
あらすじを確認せずに鑑賞したので、最初は非日常的なシーンばかりでどんな設定なのかと本当に焦ったが…ブリー・ラーソンと子役君の熱演はものすごい迫力!アカデミー受賞も十分うなずける。だが、この緊迫感と生々しさは私のキャパを越えてしまい、感動と言うよりツラ過ぎた。
その後を支える家族の温かさで、こちらも少し救われたという感じか。
良い作品だとは思うが、テーマがツラすぎて何度も観たくなるとまではいかないかな。
観客の僕たちは5歳児
過去の経緯をセリフで説明するのは基本的につまらないんですが、息子視点で観せる手法として効果的に生きています。観ている観客に悲惨な状況を映像無しで想像させます。
ずっと5歳児の視点だけで描き切るなんて、地味なことですけど圧巻です。
事件が1時間で解決しちゃって、ドキュメンタリー番組だったらこれで終わりなんですが、その後の息子の戸惑い、母親や家族の葛藤がリアルに描かれています。一時的に母親と離れたり、大人同士の話し合いが外で行われてるのも一切映さず、一貫して5歳の息子の見聞きできる範囲だけで完結します。(話してる内容は理解してないけど)
事前情報なく観たので、最初は何が何だか状況が理解できていませんでしたが、観客の僕たちを何も知らない5歳児になって観てほしかったんでしょうね。この手法は衝撃的でしたね。
本当の意味で一歩踏み出すこと
それぞれの苦しさ
小さかな部屋から死んだふり作戦で脱出し、ジィジバァバとの再会までは喜びに溢れていた。
しかし、その後は最良の選択だったのか、あの部屋にずっといることが誰にも迷惑をかけずに済んだのではないかと悩み続けるのだ。
だが、世界はとても広く可能性に満ちている。
そんなリアルな環境で2人で助け合いながら笑顔でいっぱいな日々を過ごしてほしい。
初めて見た空に何を思ったのか
監禁された親子について考えたこともなかったので、そう言う意味での衝撃は私にとって大きかった。
一番印象に残っているシーンは息子の遺体(死んだふり)をカーペットに巻いてトラックに乗せて諸悪の根源の父親が運んでいるときに、息子がカーペットから抜け出たら空が見え、ずーっと空を直視していたシーンです。
初めて見た空は彼にとってどう映ったのだろうか?
戻らない
監禁された環境から物語は始まる。
外の世界を知らないとは。
知った上で監禁されるのとは大きく異なる
外を知る母親
知らない子供
母親の言葉をどこまで信じれるか、
どこまで想像できるか。
脱出した二人には、
想像を超えた時が、世界があった。
嬉しいはずなのに、うまく動けない母親
戸惑っているが着実に馴染んでいく子供
納戸に行く
さよならと声をかけていく姿に
戻らない決意を感じた
世界を知ることの大切さ
どう捉えるかが大切なことを感じた
扉はいくつもある
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