何者のレビュー・感想・評価
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早く何者かにならねば
なんとも心に刺さる良作でした。
客席には若い人が目立ちました。一見、学生向けかと思わせて、これは完全におっさんの方が楽しめるヤツだと思います。
過去の自分を見ているようで心が痛い。まさに、大学生の自分がこんな感じだった。ここまで酷くはないけど…
自分が何者か分からないと不安だ。不安を解消するために周りを見下すことで自分を保とうとしてしまう。
周りのことなんて気にしないヤツは強い。けど、それはそれで脆いのかもしれない。
今でもたまに人を見下してしまう事はある。そういう意味では、まだまだ自分が何者かを確立出来ていないということだろうか。
就活で苦しんだ自分にはとても面白かったです
とてもよかったです。というか自分に思い当たる節がすごくあって、半分お前はこうだったよなって言われながら就活をおさらいしてるみたいでした笑。違う観点のある方いたらコメントいただけたら嬉しいです。
答えがなんなのか明確にわからない内定に向かって走り続けて行く中で、最初はみんな自分というものを貫いていますし、就活という名の自己採点される場だと感じてたのかなと思いました。過去に色々なことをしてきた(人よりもすごいことをした、感性を持ってるから成功した、あまりみんながしないことをした、有名大学にストレートで入学した等々)からしたら、就活をする前から周りを見下して、自分は周りと違う。だから評価される。すぐに内定は出ると。そう思う人は多いと思いますし、私も就活の初期にそう思ってた時期がありました。
物語が進むにつれて、内定が出ない=自己否定されている。自分が100点だと思って出したものが0点だった。そんな現実が彼らに襲います。内定が出なくても、あの会社は自分を理解しなかったダメな会社だ、どうせ滑り止めだったからと。理由をつけてまだ自己肯定。
そんな中で主人公含めて内定出ない3人組からしたら、見下してる対象の友達2人がゆっくりと内定に向かって行き、そして内定が出た時。その結果が、3人からしたら、また自己否定された気になったんじゃないかなと思います。その会社を受けてはいないけど、俺が見下してる人が内定で俺に内定が出ないなんておかしいだろと。どうせダメな会社に決まってると、その会社の粗探し。エリア職だからと、中堅だからと理由をつけて否定。
最後の二階堂ふみが佐藤健にぶっちゃけるシーン。その時ですら、2人はお互いが自分のことを正しいと、相手を否定してしまう。そして岡田将生もまた、佐藤を就活2回やったのにまだ出ないんだと見下す。
最後の佐藤健からしたら、完膚なきまでに自己否定されている中で、有村架純の君の書いてた脚本はすごいおもしろかったと、してきたことは間違いじゃなかったと言われて、救われた気持ちになったんだと思います。そして、新たにがんばろうってことで最後の面接なんだと思います。かっこ悪くても、一歩ずつ歩いていこうというような前向きなエンディングかなと
すごい長々と書きましたが、書いてるうちに、分析できてる俺はどうだと自己肯定されたい拓人のような人間性なんだなと心底感じました…
辛いことも多いと思いますが、これから就職活動される方は頑張ってください。
ドキドキ感
就活というもの、この世代が乗り越えなければならないものを忠実に描いているところは、原作アッパレです。
映像になるとどうかなぁと思ったけど、演技もなかなか、人間関係の危うさが絶妙に出ていた。
ただ、、佐藤健が最初から怪しすぎる〜!これじゃあ、あーそうか。くらいにしか思えない!原作で感じたドキドキ感、ちょっと期待しちゃいました。
全体のまとまりは良かったので、惜しかったです。
普通に地に着いた仕事は描けないのか
うまく言葉に出来ない
脅迫状
息が止まりそうになる。
俺は「就活」というものをした事がない。
それはそのまま、得体のしれない生存競争なのだと初めて理解した。
そりゃ…崖っぷち感が半端ないわ。
この映画がどれだけリアルな側面を孕んでるかは知らんが、目を背けたい実情に埋め尽くされてる。
社会派スリラーのような感じだ。
映画を観終わった気分ではない。
ラスト近くまで、ずっと脅迫状を読まされてるような感じだった。
その渦と闇に飲み込まれている若者たちに同情もする。
「自分の全てを否定されてる感じ」
そんな風に考えても仕方がない。
「内定」が有る無しの、目に見えないボーダーライン。孤独感、置き去りにされた感。
上滑りする会話と感情。
思い出しただけでも寒気を感じる。
出口も改善策も提示はされてはいないが、生き抜く為の呼吸法のようなものはあったように思う。
ただオジサン目線で思う矛盾は、今の社会でスーツを着てる人間たちが、今、就活してる若者たちより、軒並み優秀だとは思えない事だ。
なんか針のムシロの上で観てたような…そんな妙な切迫感を感じてた。
心にグサグサと刺さる映画でした(笑)でも設定に違和感が(泣)
以前から気になっていた映画で
やっと休暇が取れたので昨日見てきましたー(*^^*)
舞台は ''就活''
就活には苦い思い出の方も然程苦労してない方もたくさんいるでしょうね
自分は秘密で(笑)
特に現代は就職氷河期と呼ばれる厳しい時代。。
そんな就活で集まる訳あり大学5年生5人(最終人数かな?)の就活を通して現れた人生観や人間関係、SNSの闇を実写化しました!って感じの映画です!!
徐々に崩れていく人間関係が堪らないですね(´;ω;`)
このタイトルにもつけましたが何が自分の心にグサグサ刺さると言うと、
主人公が自分を鏡に写しているかのような卑屈さ、、。
流石に裏垢には捨てアド使って一応鍵かけてます(そういう問題ではない)
それは於いておくとして、
就活は様々なドラマを生みだし自分自身と向き合う機会。
是非、もう就活は遥か昔のものになってる方にも改めて自分を見つめる機会として見ていただきたいです!!
1分間で自分自身を表現しなさいって簡単じゃないですからね(´・o・`)
最後の結末に不満を持っている方が多いのですが、
岡田将生くんに有村架純ちゃんが言っていた
''10点でもやらなきゃ0点のまま''(ごめんなさい、全然正確に覚えてません)
的なフレーズを佐藤健くんが、
面接で1分間でまとまらなくても言いたいことを言わなきゃ、
ということを表現してくれた結果なんだなと考えています。
※他に考え方とかあったらコメントしてくれたら嬉しいな〜なんて(*´▽`*)笑
あ、違和感なんですけどセミとか鳴いてたしテレビの天気予報とかからみて夏の設定なのに長袖のセーターとかおかしいなーとかそういう細かいところちょくちょくあったので残念でした。
あとこれ意見割れるかもですけど、岡田将生くん最初に有村架純ちゃんに大企業に依存してていいの的なことを言ってるくせに同棲かよ〜ってすごい思いました。
はい。ごめんなさい。
ふつう
すごくよかった
ネットやSNSが映画で扱われると、なんとも鼻白む感じがあったのだが、この映画ではそんな感じを見事に逆手に取られた。やられた!という感じがして痛快だった。全員しゃらくさいと思っていたら、主人公もそう思っていた。
主人公が面接で語りだした場面がすごくよかった。山田孝之はなぜあんな見切ったような感じのことが言えるのだろう。
就職活動はしたことがないので、人生経験としてやっておくべきであったと改めて後悔した。
自分とは
制作者・自己表現をする人と自己愛や自意識が強い人に
自意識に悩まない人にはなんだかオチのないよくわからない映画かもしれませんが、個人的には最高でした。
30代になっても自分が全然まだそこから抜けきれてない自意識の問題や、周りを見下したり分析して優位に立った気になるような、過去のイタい振る舞いを突き付けられてるようで、途中でもう許してください…ってなりました。
同じ原作の『桐島部活〜』の時よりも人ごとじゃない現在進行形のまだ抜けられていない領域の話で、身に覚えがありすぎて死にそうでした。
表現することの恥ずかしさやサムさに耐えて評価にさらされながら、それでも作るか作らないか。
クリエイションに関わったことのある人や、何かを書いたり創作することが好きな人には色々と感じることがある映画だと思います。
意識が高い系のあるある=そうしないといけない人のつらさがつまっていて、頭良さそうに見せたり、今やってることを周りにアピールして自分を鼓舞したり、しかもそれが周囲への教育的配慮を含めた上から目線だったり、さらにはすべてひっくるめてそんな自分が愛しい…という。
SNSを使った自己愛にふけりづらくなる、ある意味デジタル・デトックスな作品でした。
こんな風にどんどん周囲や構造に客観的になって無限後退すると、「でもやるんだよ」という決断主義になるっていう話でもあります。(という意識が高い書き方)
演劇の人が監督で、最後のある展開があまりに甘くて、(特に脚本を書く人にとって)救済的すぎたとも思うけど、そういう言葉がフィクションでくらい発せられないと、人は「立ってられない」、のかもしれない。
評価される側になって始めない限りはいつまで経っても点自体が付かない、例えみっともなくても。
という、聞いたような事を100分弱で体感として理解できるというのはすごいことです。
『君の名は』みたいな甘いファンタジーもいいけど、若い人はもっと『何者』を観て噛み締めてみるのもいいと思いました。
とか、こうやって書いていること自体にも何かを突きつけてくる、恐ろしい作品でした。
後半の演劇の舞台的な見せ方も面白いし、評価、もっと高くてもいいのになぁ。
就活がテーマではない?
DVDでいいかも
就活とは・・・
就活とは・・・
自分探しの旅のターニングポイント?
やりたいコトを何でも好き勝手に出来た学生時代から、裏表のあるドロドロしたビジネスの世界へ飛び込む際の通過儀礼なのかも知れない。
一人また一人と仲間が内定を獲得するにつれ、和気藹々とした学生ノリが次第に消え失せ、嫉妬や猜疑心といったマイナスの感情に塗り替えられていく。
主人公・拓人がTwitter上に溜め込んだ、鬱屈した感情が一気にネタバレされるクライマックスは一見の価値あり。
ま、難しいことは考えずとも、今この時代の若手実力派キャストの競演を楽しめりゃ、ある意味、メッケものっ!
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