君の名は。のレビュー・感想・評価
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設定は面白いのに…
公開当初から気にはなっていて、今回ロードショーで初めて観ることが出来たので凄く楽しみにしていたのに残念です…
当時観た人からの感想では凄く良かったと聞いていたのですが、今振り替えると、ホントあいつら見る目糞だな…って思ってしまうほど消化不良な作品でした。
設定は凄く面白そうな設定です。
入れ替えのタイムパラドックスって新しいし、やり方次第で面白い作品にいくらでもなるんだろうなぁ~って思いました。
ですが、蓋を開けてみれば、タイトル回収するための作品…
しかもずっとモヤモヤした気分で何故か寝付けません…
その理由がこちら↓↓↓
◯3年も時間ズレてたらどっちか気づくやろ
自分は映画を観るときに、どうしても感情移入して観てしまう節があります。自分だったらと言う目線で共感が出来ないとなかなか素直に作品としての良さが入って来ないんです。
自分が他人と入れ替わったとしたら、しかも異性だったら…
どんな行動や発言するだろうって考えると腑に落ちない点がいくつもありました。
まず、初日で学校なんか行けるかなぁ~なんて思ったりするし、周りに気付かれずにやり過ごすなんて難しい…
きっと心許せる誰かに打ち明けるんじゃないかとも思います。
そして、テレビや新聞、広告なんかで日付気付きますよね…
◯身内の設定が…
瀧くんなんでお母さんいないん?片親なん??お父さん存在薄すぎひん???お友達もっと瀧くんの変化に気づいたって、中身変わってんねんで?先輩もそこ同罪やで。
ちなみに、三葉ちゃんの友達・家族もなっ。
そんでおばあちゃんあんだけ鍵握ってそうやったのに「みんな死んじゃう」発言にもっと耳貸してやらんと…なんか今までの振り全部『は???』ってなってもうたやん。
◯なんで瀧くんやったんやろ…?
三葉ちゃんはわかる。なんか巫女的な儀式してるし、家系的なもんで特別感あるっめのはわかる。
瀧くんは何か特別なん??特別なことしたん???
ただ彗星眺めとっただけやんなぁ~?そんなら入れ替わる人、誰でも良かったんちゃいますかぁ~??
東京に住んでるイケメンであれば誰でも良かったんちゃいますかぁ…?
◯そこで…
こんな感じの設定やったらもぉ~少し楽しめたんちゃうかなぁと言うの思い付いた。
『実は母親が一緒でした~』
そしたら入れ替り先瀧くん設定も納得。
決して結ばれてはいけない恋がクライマックスでドカン!!
その後の二人が凄く気になる!
そんなわけで期待値が高かった分、凄く残念な作品でした。
真面目に観て損した。
※ロクでもない感想です※
のっけからクソ余談ですが、Blu-rayの得点が色々ついてるやつ(Boxと言えばいいのか??)を母が購入してそのまま見ないで何か月か放置、地上波初放送3日前にやっとこさ封開けて鑑賞しました。しかも購入者の母は見ていません。
友人から「現在と過去を行ったり来たりしてる」っていうネタバレを食らってたとこまでは良いんだけど、私の記憶が改変されたのか3年前じゃなくて30年前と行ったり来たりしてるもんだと思ってて、どう伏線張ってくるのか楽しみにしてたのに普通に3年前で台無しにされたんですが……
わりと面白いと思いますが、新海監督の短編時のあのもどかしさがおおよそ2時間も続くのである意味拷問です。あと声優俳優の無駄遣い感が凄い(褒めてる) あと従兄弟が「テッシーの声、コナンの平次に似てない?」とか言ってたのですがCV成田凌でワロタ
空っぽ
宮崎駿が成功してから、この国のアニメーションは監督する人が原作も脚本も担当するようになってしまったらしい。
でも宮崎駿だって、本来はちゃんとした脚本のもと、演出するべきなのだ。
そうすれば、絵の魅力だけに頼らない、もう少しマシな映画ができるだろうに。
宮崎駿のような、かつてマンガも描いていたような人ですらそうなのだから、この映画の監督はなおさらだ。
都会に住む男の子と田舎に住む女の子の心が入れ替わるとか、住んでる世界に時差があるとか、そういった奇抜な設定が、やがて訪れる大きな問題の解決に、ほとんど生かされない。
それ以前に主人公たちの行動も不自然で、映画に入り込めない。
この映画の監督は綺麗で、情緒のある映像を撮るのが得意なのだから、ミュージック・クリップやコマーシャル・フィルムが向いている。
長編アニメを監督させたいなら、良い脚本を用意するべきだと思う。
根底にあるのは現代人への警鐘。そして運命。実は観る人を選ぶ映画だった?
ネタバレは極力避けるようにしているのですが、私の感想に近いレビューが見当たらなかったので敢えて詳細に感じたことを書かせていただきます。
この映画の根底にあるのは、モノや情報に溢れ古いものを置き去りにしてきた現代人への警鐘ではないかと思います。それを、新海監督は都会に住む男の子と田舎の神社の跡取り娘の入れ替わりというわかりやすい形で表現しています
そして時折出てくる“結び”という言葉や“カタワレドキ”、山頂のご神体。すべて現代人が忘れかけているものが、物語の重要な場面でキーとなってくることでさらに明確なものとなります
人間は生まれてから死ぬまでにいろいろなことを忘れていきます(というより覚えていることの方が圧倒的に少ない)。また、世代間でも受け継がれずに忘れ去られていくものが多いでしょう
しかしその中にも大事なものがあるのではないかということを、三葉と瀧が入れ替わっても時間の経過とともに忘れていくという設定で代弁しています
これは全くの私見ですが、東日本大震災のあと津波の押し寄せた地域の山の上のほうに、ここまで津波が来たという古い石碑があることが判りました。また、ある地域では掟によって低い場所に家を建ててはいけないと謂われてました
同じところに隕石が2回落ちるという設定、山頂のご神体と壁画は、私にこのことを思い起こさせました
そして最も重要なメタファーが運命です
日本には古くから、将来結ばれる人とは小指同士が赤い糸でつながっているという言い伝えがあります。この映画の中では組み紐というアイテムを使ってこれを想起させます
運命は見えるものではないし証明もできません。でも運命などないと抗って生きてみたところでそれも運命なのかもしれません。つまりは、人の力では到底及ばないものもある、ということがラスト 10分で一気に叩きつけられます
人の生死もまた運命
私たちはそれを受け入れ、命ある限り精一杯生きるしかない
最後の青空からはそんなメッセージを受け取りました
批判的なコメントを読むと、どうも想像力の足りない人が多いように感じます
監督(製作)は皆さんが批判しているような内容は分かり切ったうえで、あえてこの設定に挑んだのです(推測ですがw)
どんなに素晴らしい作画も、声優たちの演技、時にはストーリーですらツールの一部にすぎません
もちろんその重要さは否定しませんし、そこに感動を覚えることもあるでしょう。しかし、それをいちいちあげつらって映画全体を分かった風に批判するのは如何かと思います
例えて言うならピカソの絵を見て“肌の色がおかしい”とか“目と鼻の位置はこんなんじゃない”と騒いでいるコドモのようです
そういった意味では観る人を選ぶ映画なのかもしれません
アニメ映画としての出来については、作画、ストーリー、音楽、演出それぞれに力の入れ具合が伝わってきて、それがテーマと相まって昇華した秀作だと思います
入れ替わりにタイムスリップを絡めたストーリーは意外性もあり、ちょっとずつ観客を置いていく演出は計算通りでしょう
最初は「なるほど。。こんな感じの青春ものか。。」と一歩引いてみてましたが、術中にはまった私は次第に前のめりになり、「この先どうなるんだ。。?」と久々に引き込まれた一本でした
ところどころ、設定の綻びや足りないなと思う部分もありますが、それを補って余りある出来だと思います。(偉そうですみません、興業成績が証明してました)
それから、これは後で知ったのですが、元ジブリの作画監督が参加していたり、キャラデザインが「あの花」の人だったりと、それぞれの才能を発揮してプロとしての仕事を成し遂げ、新海監督の世界観にエンターテインメント性を加えたことでより厚みのあるものに仕上がっているのではないかと思います
音楽について一言。映画を見る前は“なんかいつものRADWIMPSと色が違う。。意味が解らん??”と思いました
ただ、映画を見て納得。まさに映画のために作られた曲だったのです
歌以外の音楽もすべて彼らが作ってますが、新しい一面が見られ、改めて才能のある人たちだと感心させられました
新海誠の集大成
東京の男子高校生・瀧は田舎の町にすむ女子高生・三葉とある日、身体が度々入れ替わるようになる。しかし突然その入れ替わりがある日突然途絶え、不思議に思った瀧は入れ替わりの記憶を頼りに描いたスケッチを頼りに三葉の住んでいた飛騨の山奥にある糸森町を見つける。しかし糸森町は3年前に隕石が落ちて500人の死者を出し、滅んだ町だった。以前入れ替わった時に口噛み酒を奉納した神社は残っていて、瀧は一縷の望みをかけて、奉納した口噛み酒を飲む。すると、瀧は三葉の姿で、隕石が落ちる日に入れ替わっていた。なんとかして住民を避難させようとするがうまくいかない。しかし、日が沈むと入れ替わりが終わってしまい、互いの名前も思い出せなくなってしまった。元に戻った三葉は父を説得し、住民は避難できたため、死者は出なかった。時は流れ、瀧の中には何となく心の中に誰を探しているような思いだけが残っていた。しかし、ある日、対抗の電車の窓から互いを見つけた2人は急いで下車し、再会する。再会した2人は互いに名前を尋ねる。
観ていて思ったのは、私が鑑賞した新海誠監督のこれまでの作品「秒速」「星を追う子ども」「言の葉」の要素が全部詰め込まれた、まさに集大成のような、作品であるということでした。以下感じたことを箇条書きにしたいと思います。
・感覚に訴えかけてくる、音楽と絵の秀麗なところは新海誠作品の特徴であり、今回もそれがとてもよかったです。
・「星を追う子ども」では、悪い意味でジブリの2番煎じのような感じがしていましたが、大衆的なものを作ろうという視点から考えると、繋がっているなとおもいます。
・「秒速」では昔の恋、それに縛られ続けて、今を生きることができない男。最後も悲しい終わりという結末でした。今回も「運命の恋はあるのか?」という同じテーマを扱っているにも関わらず、今度はハッピーエンドになっていて、運命の恋に対して元々否定的というわけではないんだなと思いました笑
・古典要素が今回もそこそこ重要な位置に出てきて、「言の葉」を思い出しました。
・最後の住民の避難が成功するシーンはもっと描いて欲しかったなと思います。そもそも、あそこまで彗星が近づいている状態で、避難全員成功!とだけ言われても、あまり説得力がないなぁと思いました。それだけ、あのシーンに絶望感が伝わってきました。また、劇中で三葉と父との確執は結構深く描かれていたと思います。三葉がそれをどういう風に向き合い、どういう風にそこを乗り越えるかの部分は同じくらい重要なのでは?と思いました。
・奥寺先輩かわいい
ケーキ屋で話題のチーズケーキを頼んだら、そこまで評判でないレアチーズケーキが提供された
RADWIMPSは少し聴きます。ファンていうわけでもありません。曲は好きですが語れる程でもないです。
新海誠監督は好きです。「言の葉の庭」、「秒速〜」、「雲の向こう〜」が好きです。
そんな2つの「好き」がタッグを組んだ映画。興味もあったし、友人曰く「最高」らしく、映画館に観に行きました。
以下、映画のレビューです。
まず良かったところ。
映像が綺麗でした。
音響良かったです。
劇伴も良かった。
どんな形であれ伏線を回収するハングリー精神は良かったです。
次に悪かったところです。
前項で述べた、どんな形であれ、というとこが問題です。基本的に雑でした。
組紐と三葉の一族、2つのこじつけ感。まるで瀧と三葉だけのためだけに用意された世界観。自分の頭が不出来なのもありますが、ほんとに理解できません。何回観ても理解できないと思います。自分の価値観が答えを探そうとしてないのかもしれません。
口噛み酒で時空を超える。これはホントに理解できませんでした。自分の半分を置いてくる、とかそんな設定だったと思いますが、人の半分は時間と空間って事ですか?ちょっとよくわからないです。
致命的なのが、2人が恋愛感情を育む過程。自分には全く理解できなかったです。入れ替わるとやっぱ違うんでしょうかね?え、そうなるんだ…、の連続だったと記憶してます。観てから2年くらい経ってのレビューなんで具体的には覚えてませんが、また実家にあるDVDでも観て、気が変われば追記します。
恋愛の良さを伝える部分を大幅カットした恋愛映画、ぷち恋映画?って印象です。「秒速五センチメートル」くらいの毒のあるハッピーエンドを期待してました。
映画の出来は☆1、ゆきちゃん出演に☆1、それ以外のいいところが☆0.5です。いい曲あるなー、くらいの意味で何度でも観たいとは思いましたが、映画自体は凡作だったのでiTunesにスパークルのフルが出るのを待って、250円で済ませました。自身の出費は1350円で満足しました。
以下余談なので飛ばしてもらって構いません。
友人の中には5回劇場で観た、って人がいました。僕ももしかしたら、わからなかった部分を本気で見つけようとしてれば、劇場に何度も足を運んでたんでしょうか。
ただそれほど熱中できる、熱量のない曖昧なぷち恋映画と判断した時点で、もう価値観が考えることをやめたんだと思います。
それと、「シン・ゴジラ」と同時期に上映したのも悪手だったと思います。どっちも災害映画的側面が強く、「君の名は。」は災害自体を無かった事にして先に進みました。対して災害を受け止めて先に進んだ「シン・ゴジラ」に熱中し、そちらのために3回劇場に足を運びました。それで財布がピンチになったから、僕は本作にお金を割けなかったんでしょう。
余談挟みましたが、本作の評価は☆2.5で。
主観で振り返る君の名は。
当時、職場の同世代女子はみんな複数回鑑賞済で、巷でも話題沸騰、親ですら鑑賞済。
乗り遅れたけどなんとか映画館で鑑賞した。
新海誠作品、一応一通りは見ています。
映像美は本当に、ケチつけるとこないですね。
いつも通り大好きです。
RADWIMPSはDADAのアルバムまで全曲聞いたし、学生の頃カラオケでらよく歌うくらい好きです。
...さすがに歌入りすぎじゃない?
無音からの歌はさすがに違和感ありすぎて映画館で笑いそうになった。
あと、
てのひらに「好きだ」って書いてあったのには
名前書いとけよおおおおおおお
ってみんな思いましたよね?
いや、あそこで名前書いてあったらきっと消えてしまってたとは思うんですよ、でもね、そこは素直に名前書いとこう、ほんと。
映画館で見るから集中して見れたけど、地上波で見てたら集中できるほど引き込まれなかった。
それでも、記憶には残っている作品。
脚本が進化した新海監督の大出世作
総合:80点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:80点|ビジュアル:85点|音楽:75点 )
冒頭から相変わらずの美しい映像で始まり、詩的な少年少女の声が静かに感情を表す。この辺りは新海誠監督の過去作品と同様で上手い。その後暫くは思ったよりも軽い調子で話が進むが、途中で一気に大きな展開を迎えてからは、緊迫感の中にただ切なさが募る。大きな出来事があってからどうなったのかがわからないまま、主人公と共に取り残された気持ちになり不安と悲しさと孤独がある。
そして結末。長いこと会えることが無かった2人がすれ違うこのあたりの場面は『秒速5センチメートル』とよく似ているが、結果はこちらのほうがはっきりとしているし、それまでの長くて大きな展開を受けてすっきりと終らせている。音楽も良かった。
今回の脚本は過去の作品よりもかなり進化していて、色々な伏線を張っておきながらそれらを綺麗に回収していき、上手くまとめて終わらせていた。美しい映像と人の切ない心理描写を描かせたら天下一品の能力を見せる新海監督の最大の欠点は、はっきりとしない設定と物語の展開だと思っていて過去作品はそれを気にしながら観ていたのだが、今回の脚本は最高ではないけれど合格点をつけられる。
そうはいっても突っ込みどころは多い。
・人が入れ替わっていても家族のことはわかっている等、記憶がある程度は残っていておかしいなりに普通に学校生活が出来る
・地球のすぐそばを通過する彗星があるならば天文学者がその危険性を軽視するはずがない
・過疎が進んで高齢者ばかりいるであろう山村で短時間で多数を避難させるのは不可能
・町を消滅させるほどの隕石がきたならば核爆発を上回る凄まじい破壊によって周囲数キロは壊滅するし、学校に逃げたくらいでは助からない
・同級生を説得し村民を避難させる高校生の作戦が短時間で都合よくいきすぎ
でも今回はわけがわからないまま話が進んできたことの多い過去の新海作品よりも、とりあえず何が起きているのかがわかっているしあまり気にならなかった。
さて個人的には細田守、今敏、新海誠の3人が、宮崎駿の後の21世紀の日本アニメ映画界を背負える器の監督だと思っていた。細田守は元々知名度も評価も高く、今敏は残念ながら早世した中で、それまで長いことあまり注目されることの少なかった新海誠がこの作品で大きく評価されたことは喜ばしい。これで次回作は豊富な資金で自由に制作が出来るだろうし、海外でもさらに評価される監督になることを期待している。ただし脚本はまだ弱いのでもっと質を高めてほしい。
ところでアリゾナ州にバリンジャー隕石孔という直径1.2キロの隕石衝突跡のクレーターがあって観光に行ったことがある。ウイキペディアによると、「衝突地点から半径3キロメートルから4キロメートル以内の生物は、衝突と同時に死滅した。半径14-22キロを吹き飛ばし何もない荒野に変えた」とある。その跡を見るだけで隕石の破壊力の凄さがよくわかる。
面白かった理由を知りたいです
今更ですが色々と思い出されましたので書きます。私は映画館とTV、DVDレンタルと計3回鑑賞しました。(母親が気に入っていたからです。)映画の内容に関してですがいい内容だと感じましたが傑作・名作とは言えないものでした。その理由として登場人物の特徴と生い立ちに対しての表現が詳しくされていないからだと思いました。入れ替わって過去に戻ったりはしましたが回想シーンは殆ど無かったですよね。幼い頃の親との関係、青年としての悩み、友達との思い出など色々と説明する必要性はありますよね。又主人公の母親が出てこないことや両親との会話も浅はかで、学校生活における先生やクラスメートとの会話も詳しく描かれていないです。つまり青春映画ではなくて実は単なる恋愛映画といえると思います。これを良かったと思えた人は小学生くらいなら作画・音楽と彗星の衝突シーンへの迫力、それ以上の人は彼氏彼女を愛おしく思う気持ち(運命の人に巡り合いたい!それはすぐ近くの見えないところにいるんだ!それを教えてくれた、再確認できたという思い)からでしょうか。だから老若男女皆何かしら感動したにしても一般的に面白い(楽しい)っていう映画にはならないんじゃないかなと思うのですが?
最後に私は映画自体悪い作品は何一つないと考えています。どの作品も前向きに生きていくこと、愛する気持ち、乗り越えていく何か、正しい社会・理想の為の意見など伝えたいことは建設的なものでしょう。その中で映像美以上に登場する多くの人の気持ちを細かく表現できた作品こそ傑作であり、そういう作品が映画祭に出品されたり賞を授賞されているのではないでしょうか。そこに興行収入は一致しません。無論君の名は。は話のつじつまが合わないこと以上に登場人物の人物描写に欠けている作品だと言えます。面白かったという人は何が面白かったのかコメントを頂きたいです。
物語のお粗末さが悔やまれる良質アニメ
まずこれはアニメ好きが好みそうな雰囲気のアニメだ。ジブリなどの全年代向けとは少し趣が異なる。時折出てくるコミカルな演出などアニメ好きがニヤリとしてしまう点が随所にある。そしてどこかで見たことのあるような画一化された「お約束」キャラクター達。
巫女さん美少女のヒロインをはじめとして、気の強いロリキャラの妹や、メガネ美男子で世話焼きの親友などが典型だろう。
(これは人物設定を分かりやすくして説明を省く映画手法なのかも)
またタイムリープで恋人を救うというベタなストーリーはアニメ業界では手垢のつくほど使い尽くされたテンプレート設定だ。
極端に言えばオタクが受け入れやすい作品とも言える。しかしそれらオタク要素をくど過ぎ無い程度にスパイスとして加え、有名アーティストの歌を前面に出して大衆に受け入れられるよう上手くバランス調整ができている作品。
感想を一言で言うなら「物語のお粗末さが悔やまれる良作」。各要素は輝いており、部分部分は優良エンターテイメントアニメと言えるだけに非常に惜しい。作画演出はとても綺麗なのに。テンポも良く、映像と音楽のシンクロも最高なのに。美男美女の時空を超えた運命的な結びつきという設定も恥ずかしくなるくらいだが、エンタメとしては王道。
入れ替わりなどについて矛盾だらけというレビューを多くみかけるが、科学的な辻褄は理屈をこねればいくらでも合わせようがある。ファンタジーと割り切れば時空交換に関する数多のご都合もあまり気にせず、楽しく受け入れられた。実際二人の入れ替わりにはとてもワクワクドキドキした。
また恋愛に関する心の機微が足りないとの指摘も多いが、恋愛アニメとしてはこの程度の説明でも互いに恋心が生じることについて納得できる範疇であると思う。(あくまでオタク基準ではですが…)
物語は主人公二人の想いに強くフォーカスした作りとなっている。その部分だけ勢いが突出していてストーリーをぐいぐい引っ張るが、物語の筋においてお粗末さが目立つ。それは後半にいくほど顕著だ。
矛盾は大小様々見受けられるが、特に私はクライマックス前の展開にどうしても共感できず、その後ずっと違和感に捕われ続けたまま終焉を迎えてしまった。監督という神が無理に物語を進めている様が見えてしまい興ざめしてしまったのだ。最後まで引っかからず没頭できた人が羨ましい。おそらく感動の涙を流したであろうエンディングを冷めた目で見ている自分が悲しかった。
勢いによって思春期前後の若い視聴者の心はがっちりとらえた一方で、多数の矛盾点を無視できないというような目の肥えた大人たちからは酷評が噴出している。そんな映画だと思う。
もう少し丁寧な作りであったなら本当の高評価を勝ち得たのにと悔やまれるとても「惜しい」作品。次回作に期待しています。
以下私の引っかかった点についてのグチです。
(ネタバレあり)
三葉の友人二人が人々を避難させるために犯罪行動を起こす流れについて、浅はかすぎると感じてしまい、腑に落ちず違和感を押さえきれなくなってしまった。
いくら三葉の事が好きだからといって、いくら若さゆえで大人に反発心があるからといって、また百歩譲って彗星の壁画を事前に二人が見た可能性があるからといって、あの犯罪行動は絶対に起こさないと感じた。あれをやったら人生が終わる。確信の持てない状況でその選択をするとは到底思えなかった。
B級ハリウッド映画によく見られる「無理矢理ご都合クライマックス」でまとめてしまったようなお粗末さ。
せめてもう一つだけ設定を加えてほしかった。未来の惨劇を友人二人が何らかの方法によって100%確信したという場面を追加するだけで筋は通ったのだ。
色々な考察サイトを巡ったがこの点に関しては妥当な回答が見当たらない。だれか多少無理にでも理屈をつけてくれよと叫びたくなる。そうすれば夢から覚めずに泣けたのに。
繋がる想いを彩る、澄みきった映像と音楽!
通常スクリーンで鑑賞。
原作は既読です。
原作は「転校生」的なボーイ・ミーツ・ガールと思って読み進めていましたが、中盤に明かされた衝撃の事実に唖然とし、そこから始まる怒涛の展開とカタルシス満載のクライマックスまでページを捲る手が止まりませんでした。なんと云う発想力なのだろうかと、新海誠監督の才能に惚れ惚れしました。
結末を知った状態で鑑賞したわけですが、「だからどうなんだ」と言わんばかりの鮮烈な映画体験でした。
原作を先に読まなけりゃ良かったな、と…。何も知らない状態で観たかったです。後悔の念を覚えました。
実写かと錯覚させる緻密で流麗な風景描写。煌びやかで幻想的な中に残酷な美しさが際立つ彗星。RADWINPSの澄み渡る歌声。映像に見事にマッチングしたメロディーと歌詞。…
どれもが刺激的で、ひとつひとつの完成度の高さに圧倒されました。どれかひとつでも欠けていたら、こんなに魅力的な映画にはならなかったんじゃないかなと思いました。
特に良かったのは、三葉が人々を救うためにボロボロになりながら全力疾走する場面で流れた「スパークル」。歌詞の内容に涙が止まりませんでした。こんなにも美しく、抒情的なラブソングは今まで聴いたことがありません。映像との相乗効果を図る上で、これ以上無いマッチングなのではないかな、と…。傑作映画音楽のひとつに数えても良い気がしました。
普遍的な青春恋愛物に加味されたSF要素が、ふたりの恋の切なさに拍車を掛ける効果を持ち、運命的な物語を盛り上げる大切な要素になっているところが斬新だと思いました。
日本古来の伝統文化も織り交ぜながら、ロマンを感じさせられる伝奇的な設定も構築して、日本だからこそつくり得た独特な世界観の物語になっているところも魅力的でした。
誰もが共感出来、新しいと感じられる稀有な作品だったことが、大ヒットの要因のひとつではないかなと思いました。
[余談]
大都会と山間の集落と云う、日本の風景の二面性を捉えながら、そこに住む男女が互いの暮らしを知り、根底に在るものを理解し、多くの人々を救うことに繋がっていく様は、昔と今が混在する日本文化を象徴する光景にも思えました。
[追記(2019/08/08)]
「何故、宮水家には入れ替りの能力があるのだろうか?」と考えた時、もしかしたらそれは、ご先祖様から連綿と受け継がれて来た想いの結晶かもしれない、と思いました。
彗星災害はいつかまた起こるかもしれない。この厄災から自分たちの子孫を守らなければならない、と云う強い想いが、この能力を発現させたのかもしれないな、と…
今私たちが生きているのも、ご先祖様たちの想いや願いの果てであり、それがDNAとなって私たちに息づいている…。古来から脈々と繋がれて来た想いを無意識下で知っているからこそ、これほど多くの人々の共感を得られたのかも。
組紐や口噛み酒など、伝統文化が重要なアイテムとして登場しましたが、それも古来より受け継がれて来たもの。こめられた意味に耳を傾けることで、古からの想いを受け取ることが出来る。たとえその由来が失われようとも、奥底に秘められたものを感じ取ることは可能だし、瀧と三葉の繋がりを紐解く手掛かりにもなりそうだと思いました。
[以降の鑑賞記録]
2017/? ?/? ?:Blu-ray
2017/? ?/? ?:Blu-ray
2017/? ?/? ?:Blu-ray(英語主題歌音声)
2018/? ?/? ?:Blu-ray
2019/06/30:日曜プライム
2019/08/08:Blu-ray
※修正(2022/10/03)
絵は綺麗だった…❇️
絵はとてもとても、綺麗だった
しかし内容が時々よく分からない
一番最後の階段シーン
なぜ通り過ぎた?
なぜ無言なのだ??
探してたんではないんか???
あと思ったのは
電車がすれ違うあの一瞬で
人は気づけれるものなのか?
しかもすれ違ったということは
お互い一駅ズレての下車
それであの階段によく行けたね
私は驚きました。
なぜ会えた?
指に紐でも結んであるのか??
全く駅近くではなさげだったぞ???
あと動体視力良すぎやろ!
他にも思ったことはありましたが
以下省略という事にしておきます。
見たら分かる意味不なやつやん🤗
ずっと何かを、誰かを、探している
【君の名は。:おすすめポイント】
1.完成度が高すぎる、脚本・音楽・キャスティング、全てがブラボー!!!
2.立花瀧役神木隆之介と宮水三葉役上白石萌音の絡みとセリフが楽しいし、なぜかジンとくる!!
3.主演二人の脇を固めるメンバーのセリフも凄くいいなぁ!
【君の名は。:名言名セリフ】
1.立花瀧役神木隆之介の名言名セリフ
→「ずっと何かを、誰かを、探している」
→「お前は誰」
→「大事な人。忘れたくない人。忘れちゃダメな人。誰だ、誰だ、誰だ?名前は…!」
→「言おうと思ったんだ。お前が世界のどこにいても、必ずもう一度会いに行くって」
2.宮水三葉役上白石萌音の名言名セリフ
→「来世は東京のイケメン男子にしてください」
全449件中、61~80件目を表示