君の名は。のレビュー・感想・評価
全1682件中、1301~1320件目を表示
大衆向けの作品
今回も惜しかった。
率直な感想としては「今回も惜しかった。」です。
新海作品は「ほしのこえ」から全て観ていますが、共通する感想は「背景など美術は他の追随を許さないくらい美しいし、音楽も含め全体的な雰囲気は良いのに、ストーリーが物足りない」です。物足りないというのは、具体的には、「作品に深くのめり込み、気が付いたら泣いていた」というような経験ができないということです。
それでも、「秒速5センチメートル」や「言の葉の庭」は、新海誠監督の作家性が前面に押し出されたような作風で、所謂「新海節」の神髄を味わえたと思っていたのですが、今回の作品はサービスカットや音楽が過剰で雰囲気が変ってしまいました。悪い方へ。
商業的に成功するよう最適解を求めた結果なのかもしれませんが(実際成功してるし)。
どうしてもストーリーの粗が気になって集中できませんでした。
SFファンタジーなのだから虚構の部分があるのは当然ですが、良作と言われる作品は嘘のつき方が上手く、少なくとも鑑賞中に気になるようなことはありません。
主人公に、最後に「君の名は。」と言わせたいがために、そこに向かって全ての矛盾や不自然さを無理矢理覆い隠しているような感じ。都合よく忘れ、都合よく思い付く。じっくり描かなければいけないところを描かない。観る側の想像や技量に委ねるレベルを超えていると思います。
着想は、斬新とは言えないまでも、悪くないと思いますし、糸守の伝承や組紐などの道具立ても良いと思います。
「もし、同じ設定で、優れた脚本家と組んで作ったら・・・」と妄想してしまいます。
「新海作品らしくない」から低評価なのではありません。
寧ろ、他の良作と比べて低評価にならざるを得ないというところです。
次回作に期待しています。
評判が恐ろしく良いので観に行きました。 前から見る予定ではありまし...
評判が恐ろしく良いので観に行きました。
前から見る予定ではありました。
新海作品は幾つか見てます。
第一にそこまで高評価な作品か?と疑問。
もちろん悪くはないですよ。絵は相変わらず綺麗で口神酒の踊るシーンや回想シーンなんてすげえって思いましたし、主人公の演技も全然素晴らしく文句はありません。
でも、そこまでなんですよね。
演技良し。曲良し。絵良し。そこまで。
一番重要である瀧と三葉が惹かれあった理由が個人的にわからなかった。肝心のお互いを認識した直後のシーンは歌流してダイジェストじゃないですか。私はそこで置いてかれました。相手の心身まで理解したのだから惹かれるのは当然なのかもしれないが…
あとは歌を多用しすぎ。
ミュージックビデオ状態で盛り上がるシーンで必ず流れる。悪くないですよ。でも、そこにあざとさや、くささを感じるのは私だけでしょうか。使うならここぞってとこにズバリと一回が良いです。自分は。
総評として、万人向けです。
まっすぐみればまっすぐ楽しめます。
彼女と観に行きましたが…
どんな映画もそうですが
もう一度
観ててむずむずする
日本アニメーション映画の流れが変わった
繊細な質感
間違いなく傑作、アニメファン以外の人にも見て欲しい。
何回でも見たいとそう思える作品
新海誠監督の最新作ということで過去作からの大ファンだった自分にとっては初日にぜひ行かなくてはと見に行きました。
感想としては新海誠の最高傑作という言葉しか出てきません。
新海誠の映画といえば、素晴らしい背景が世界観とキャラの心境を語り、詩的なセリフがそれらに色を加えていく。そんな文学的な作品が多かったと思います。その技法ゆえに秒速のような受け手にとってはBADエンドに見えてしまう残念なことが多々ありました。
しかし、今作ではその失敗をふまえてなのかは分かりませんが、かなり改善され文学的というよりは、エンタメ的な方へと方向性を変えました。その結果新海誠のコアユーザーにしか響かせることのできなかった世界観が一般的なユーザーがその世界観に入り込むように楽しめるようになり現在のような大ヒットに繋がっています。
今まで主人公が女々しいと嫌悪感を抱く人たちが多かったのですが今作では主人公の性格そのものが素直かつ単純、そして爽やかとかなり感情移入がしやすくなったと思います。文学的な表現は表面的には出さずシナリオ背景へと姿を隠し、素晴らしいイラストと、楽曲を邪魔しないように真っ直ぐに入ってくるストーリー。例えるならば水を飲むかのように体に溶けていくようなそんな不思議な感覚です。本当に素晴らしい調律が取れたがゆえにこの作品は奇跡の一作だと思います。自分自身書いたように、新海誠の大ファンではありますし、期待はしていますがおそらくこの作品を超える作品を作ることはもう出来ないでしょう。それほどまでに奇跡のような作品だと思います。
話はかわりますが前作からのファンの方が総じて新海誠らしくない、作家として書きたいことを曲げてしまうのはどうなのかと言われていますね。ですが僕はそれを全否定します。
前文でも書いたように表現の仕方を変えただけで本質的には同じことを新海誠は書いていると思っているからです。それこそ、君の名はと秒速では全く同じ主題を書かれているのではないでしょうか。
君の名はでは、過去で死んでしまった彼女と出会うために必死になる主人公。この状況はまさに気持ちを捨てきれずあかりのかけらを探し続けた秒速の貴樹と全く同じでしょう。そして、最後のシーンでは、君の名はではお互いに惹かれあったがゆえにあのエンドになった。秒速ではお互いにお互いだと分かりながらも過去を振り返らずに前を向いたがゆえにあのエンドになった。ただそれだけの違いだと思っています。まるでBADエンドが新海誠かのように語る人もいますが、新海誠の描きたいものはそこではなく、二人の気持ちのぶつかり合いなのではないでしょうか。
だからこそ過去作からのファンの皆さんもこの作品をらしくないと吐き捨てるのではなく、彼の表現が変わった。彼の世界観がみんなに伝わりやすくなったと喜ぶのがファンなのではないでしょうか。
新海監督
好みによっては極端に分かれる
面白かったよ
新海ワールドを大衆向けにした感じ。
全1682件中、1301~1320件目を表示