「ある意味、監督の意図通りか…?」君の名は。 ボンタンさんの映画レビュー(感想・評価)
ある意味、監督の意図通りか…?
周りの薦めと評価の高騰もあり、一緒に観に行く人もいたので観にいきました。
私個人としては、音楽(挿入場面含め)や映像などよかったと思う場面は多かったです。
また、主役二人が絡むシーンなどの演出も良かったと思います。
よかった部分も多かったのですが…
ストーリーや心理描写、設定など作り込みの甘さが目立ちすぎて…
正直、この物語に入り込めず…
映画を観て、良い物を観た!という気分ではなく、
こういう映像と音楽を漠然と見て聴いて、これイイね~
って感じでした。
『この作品は音楽も物語のテンポも過剰な作品。(人気バンドの)RADWIMPSのようなロックをテーマ曲に採用したこともシネフィル(映画通)には不評かもしれない。でも、そういった層に背を向けられても、新しさや過剰さ、疾走感を「良い」と思ってくれる大きな層を狙いたかった。』と監督は言っているが…
まぁある意味狙い通りではあるんだろうが、
曲云々以前に『音楽も物語のテンポも過剰な作品』が全てな気がする…
上記コメントの後に『そういう意味では、僕の決意表明のようなものです。』と言っているが…最終的に『自分としては、この先、もう1本か2本はサービスに徹した作品を作りたい。』とも言っている時点でこの監督も客を嘗めてるとしか思えないし…
ストーリー的にも日常にSFを取り入れてるからって何でもご都合主義とか…
タイムスリップ系(タイムリープ?)で良くある二つの設定をごちゃ混ぜにしたり…
紐のお守りは最初から持ってるのに、入替りが原因で三葉が東京行ってるって事は、『全てはもうすでに決まっている』パターンのタイムスリップなのに
後半のタイムスリップは瀧が行動を起こした時点で過去改変が起きている、ドラえもんとかBACK TO THE FUTUREとかのパターンという…こんなの物語を書く人がやっちゃいけないでしょ…
後付の記憶消える設定出てきたり…(何でばぁちゃんは入替ること覚えてるんだ?)
各人の心理描写的にも何時から好きになったとか、その関連の心理描写もないのに、先輩が色々感づいてたり…(後々の先輩の登場とか、先輩はエスパーとしか思えない)
最後なんて(シーンの魅せ方は好きだけど)SF的な力が働いていたとしてもあれで出会えるとか…(劇場で観ててレアポケモン見つけるより難しいだろうなと思ったわ…)それにあの声のかけ方がナンパにしか見えんかった…
映画を観る際にストーリーに入り込む方や登場人物に感情移入する方にはお勧めしないかも…