日本で一番悪い奴らのレビュー・感想・評価
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息切れするような演技力
主人公達が繁栄し、ある出来事から転落していく様は「ウルフオブウォールストリート」を思い起こさせました。
一見ブラックコメディかと思いきや、終盤はバキバキのシリアス展開に持ち込まれます。この高低差が作品の切れ味を極限まで高めていました。
綾野剛をはじめとした、外連味のある演技は観ていてわくわくしましたし、一方で当時の道警への皮肉が込められているのかもしれません。
デニスの植野行雄さん、個人的に助演男優賞です。
俳優陣の演技力がさすがな映画
それでもやっぱり銃は怖い
白石和彌監督ということで、前々から気になっていたこの作品を鑑賞。しかし、綾野剛が悪い警察官ということで不安が残る。
そんな不安は全くいりませんでした。
鳥肌が立つほどの怪演っぷり。
中村獅童も生き生きしてましたわ。
北海道警察に就職することになった柔道経験者の諸星(綾野剛)は、村井(ピエール瀧)から裏社会に飛び込んでスパイを作れと助言され、その言葉通りスパイと共に危険な捜査に踏み込んでいく。
先程も言ったように、綾野剛の演技がすんごい。
この映画の評価の内7割は綾野剛に対しての評価。
若い頃の初々しく頼りない諸星から、歳をとり昔のような華麗な動きが出来なくなった諸星まで、全てが素晴らしい。動きや顔立ちに口調や声の出し方まで。
他の演者もなんだか楽しそう。
問題を起こしたけれど、ピエール瀧とTKO木下はめっちゃいい。この2人はもっと映画に出て欲しい。役者としてもかなり好きなふたりなんだけどな〜。
前半は30分はニヤっとしてしまうし、応援したくなる。うっすと返事をする姿や必死に名刺をくばっているシーンには思わず笑ってしまった。
けど、ヤクザとの関わりが慣れてきて色んな欲が出てくるのはどうも好きになれない。
お色気シーンが多過ぎるし、かなり退屈。別にこれを求めてないんだけどな〜。
孤狼の血のような衝撃は無し。
綾野剛の独走と言った感じで、特に大きく盛りがるシーンもなければ感動も無い。編集は非常にいいのだが、迫力に欠けるな。
それでも、全体的に見ればなかなか楽しめるヤグザ映画でしたのでまぁ満足かな。
というか、最近よくススキノって聞くな〜。どこかの探偵さんもそこに居たよね
半フィクションと思って観れば。
身から出た錆だけど。
いや素晴らしい。綾野剛ってこんなにいい役者なんだな。大好きになったわ。
もう全てにおいてこの映画は軽快に悪いことしてて最高に愉快だった。超面白い。めっちゃ陳腐な言葉だけどこの言葉がこの映画に一番ふさわしいと思う。何回でも見れる面白さ。
ただこれが実話ってのと、最後1人で背負い込んだのはどこか良心が残ってたからなんだろうな。あとこういう警察とかいうクソ組織が未だに蔓延ってるのがもう嫌で嫌で仕方ないね。特に彼以外が誰一人として罰を食らってないのが憎たらしくて仕方ない。死ねよ!って思う。胸糞映画まであるよこれ。とにかく社会にはクズしかいないことがよくわかる作品でした。自分がこうならないとも言い切れないっていうのが怖いよね、特に主人公の最初の人柄見てると。
星10点
おもしろい
実際に起こった事件って、まじか。
こんなヤバイ人達に私たちの生活って守られてる?のかと思うと、マジで怖い。
人間ってほんとーに単純で浅はかで、弱いなーとこの映画を見て感じた。警察という、権力のある立場にいながらも、上層部には逆らえない方々。そんな弱い人間が権力もっちゃダメなんよねーっ。
白石監督作品のユーモア溢れた演出がいつも好きです。
暴力にシャブにチャカに濡れ場に。とてもじゃないけど、どれも簡単に描きにくいもの達を、みているこちらがアハハと笑いそうになる、ってか、笑っちゃう映像にしてしまうところが。好きです。
役者さんもとても良かったです。
本当の悪とはなんなのか。
道警では、諸星以外の人間が1人も捕まっていないとしてありましたが、これが日本の警察じゃー!ってのが最後の映像ですね。日の丸ドーン。
やりたい放題警察
昇進点数稼ぎの為にヤクザと手を組んだり、不正を行なってでも銃をかき集めたり、金の為にシャブをまいたりとやりたい放題した刑事の話。実在した「稲葉事件」が元となる。
ノルマ警察と呼ばれる部分を面白おかしく。
成果のためなら何でもあり感があり、真面に堂々と反論出来る奴が1人もいない状態は「ホント日本警察大丈夫か⁉️」さえ思えてしまう。
都合良い時は周りは文句言わず、都合悪い時は主人公:諸星(綾野剛)のせいになる。
以前の行いが逆効果となり、徐々に何もかも失っていく諸星。
若い青年に一本背負いされた時何想う?
中々見応えある警察事件。
この壮大的な事件でも関与を逃げ切った人間が居たというのも皮肉。
もう少し青木崇高などの刑事が絡んで欲しかったな。いつの間にか蚊帳の外になってた💦
余談ですが、デニス植野は中々愉快なパキスタン人役だった☺️
サメエキスの件は「虎狼の血」でもありましたねぇw
こういう小ネタ好きです。
悪ノリが過ぎるように見えてしまう
舎弟の結婚式のスピーチで感動できない。そこまで散々調子に乗っておいて、感動的な事を言われてもなぁという。
つまり、エンターテインメントや犯罪映画としては1級ながら、どこか心を本当に震わせるという所まで映画が至っていない。
綾野剛は借金を作ってまで警察という組織の中で結果を出そうとする。それは組織というもののある真実を突いたものではあるのだが、この映画においてはただの皮肉に成り下がってないだろうか。なぜ綾野剛がそこまでやったのか、必然性というか、彼の魂みたいなものが自分には今ひとつ見えてこなかった。
警察にしても銃ロンダリング組織にしてだが、今ひとつ釈然としないのが、今現在の普通の感性として組織というものよりも個人の幸福を追うのが当然の考え方だと思うのだが....女とか出世とか仕事への強迫観念じゃなくて綾野剛個人の幸せのあり様がもう少し示されていれば心が動かされる作品だったのではないかと思う。銃組織の友情のあり方が「ヤクザノリでボーリングをする事」で本当に良かったのだろうか。彼らオリジナルの青春を表現する手はなかったのだろうか。
実話とは知らなかった。
警察と暴力団は紙一重
体育会系、親分には絶対服従、縄張り意識、人権無視と、よくよく考えたら警察と暴力団の体系は同じなので、今作みたいな事が起こるのは当たり前っていえば当たり前なんですよね。あと、軍隊もか。組織的犯罪なのに諸星だけに責任を押しつけるのは、日本の組織そのもので、下っ端二等兵は鉄砲玉になるしかないのです。今では、内閣が犯罪に手を染めそれを揉み消している国なので、警察の不祥事なんて可愛いものですけど。
綾野剛が線が細すぎてセリフが聞き取りづらく違う役者で観てみたいです(柄本佑とか?)。ソン・ガンホみたいな役者が日本に居たらなあ。社会派泥臭い韓国映画の様になったと思うし、白石監督は泥臭さと底辺の描写にこそ魅力がある監督だと思うので。
悪の巣窟
面白かった。
実話を元にした作品を演じきった綾野剛。
警察史上最大の不祥事としてしられる、北海道県警で起きた麻薬事件。正義に溢れた青年警官が刑事に着任した事から始まるストーリー。偶然かもしれないが麻薬に取り込まれ、処罰される前任の汚職刑事をピエール滝が演じているのも事実は小説よりも奇なり。一介のマル暴が汚職に手を染め自らも薬に溺れる凄まじき転落具合を綾野剛は見事に演じている。個人的には途中まで2枚目で線の細さを感じていたが終盤にかけてのシャブ中の演技は見ものであり、ピエール滝から指導受けたか、リアル過ぎる、笑笑。警察に、はびこる不信感はその複雑で秘匿性の高いいびつな組織にはびこる。それを見事に描ききった作品であった。
綾野剛ってたしかイケメンでしたよね…
楽しくて笑えるけど
キマシタネー!ザ、東映映画!
描かれている時代から、ホントに80年代の映画を観てるような感覚になる。
しかも笑いもエロも多いし、エンタメとしては文句無い。
でもなんか疲れる。
多分一般的には、それってダメでしょ!、と思っている事が道警内では常識化していて、こちらとしては、道警だけじゃなく警察全体の話かも、と思ってしまうと救いようが無い。
それと、あそこまで諸星が作った疑似家族と愛しい人がバラバラになっていく寂しさとか、悲しくて居た堪れない。
ラスト前の夕張での生活安全課のシーン、てっきり諸星が背負い投げするもんだと思ってたから、ホントに悲しいシーン。
綾野剛の熱演と周りのキャラの際立ちさが素晴らしい。
P瀧さんは「凶悪」での役と似てるが、こっちの方がキャラ的にそのままっぽい。
デニス植野もキャラだけじゃなくて間とかも良かったし、ヤングダイスは初めて観たけどベテラン感ある。
中村獅童の登場シーンはサイコーでした。
「はいコンチワー」
綾野剛凄い
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