ちえりとチェリー
劇場公開日:2016年7月30日
解説
「劇場版 チェブラーシカ」の中村誠監督が、「いのちの大切さ」と「想像力の可能性」をテーマに、ひとりの少女の不思議な冒険と成長を描いたパペットアニメーション。幼い頃に父を亡くし、母と2人きりで暮らす小学6年生の女の子ちえり。仕事で忙しい母親に相手にされず寂しい毎日を送る彼女にとって、父の葬儀の時に蔵で見つけたぬいぐるみのチェリーだけが唯一の親友だった。チェリーはちえりの空想の中で、父の代わりとなって彼女の遊び相手となり、ちえりを守り続けてきたのだった。ある日、ちえりは父の法事で久々に東北の祖母の家を訪れる。彼女はそこで野良犬が出産する場面に遭遇するが、生まれてくる子犬を狙ってカラスや不思議な怪物が次々と現われ……。「チェブラーシカ」の生みの親であるレオニード・シュワルツマンがキャラクターデザインを手がけ、声優陣には星野源、尾野真千子、栗田貫一ら豪華メンバーが集結。2015年・第28回東京国際映画祭パノラマ部門にて上映された後、16年2月より東北3県で先行公開、同年夏に全国公開。
2015年製作/54分/G/日本
配給:ジャパン・スローシネマ・ネットワーク
スタッフ・キャスト
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2019年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
人間の想像力がいかに大切なものかをめぐる人形アニメーション。イマジナリーフレンドは、小さい頃には誰もが持ったことがあると思うが、それが生きる力を与えてくれ、少女の成長に欠かせないものであることを、さわやかに描いている。「500ページの夢の束」や「ブリグズビーベア」などにも共通する要素がある作品かもしれない。
人形アニメーションの実在感、活き活きとしたキャラクターに心を奪われる。そこにないものを想像する力とというテーマと、無機物に命を与えるアニメーションという手法がこれ以上なくはまっている。躍動感あるキャラたちの動きに本当に生きているのではと思わされる瞬間が何度もあった。54分しかないのが惜しい。このクオリティで長編をぜひ作ってほしい。
脚本の島田満のやさしい語り口も本作のテーマにぴったりだった。魔法少女ものを数多く手がけた氏のセンスが存分に活かされたと思う。早すぎる死が惜しまれる。
2020年8月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
表情や感情の表現がすごくて繊細な映像は素晴らしかった。
でも、脚本や演技はどうかというと、、主演の高森奈津美さん以外は浮いてるし、画面を見ないで耳だけで聴くと、うーん、かなりしんどくなりました💦
これがパペットじゃなくて普通のアニメーションだったら、と考えて映像点を除いたら、やはり評価は低くなってしまいます。
2020年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ちえりの想像したものが現実として現れる。ウサギのぬいぐるみチェリーは何かとちえりを助けてくれるが、出産が間近の犬の仔犬も命が尽き欠けようとしている。☆の明かりが消えれば仔犬も死ぬ・・・といったときに、ちえりが想像したドンドラベッコが現れる。尻尾が3本あり、顔は死神、その死神が星を持って逃げ去ろうとしていたのだ。
設定が小学6年生ということなので、やはり成長物語。人形に頼ってばかりもいられないが、そのチェリーが父親的な存在だったため、大人にならなきゃいけないと諭すのだった。
誰にも大人にならなきゃならない瞬間がある。法事をさぼって大丈夫なのか?とも感じたものの、坊さんの法話よりも大切なことを経験したのだ。同時に父親への思いも断ち切らなければならなかったのだが、将来、チェリーが父親だったのだと懐かしく感じられることだろう。
2020年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ちえりは幼い頃に父を亡くし、想像の中で生きていた。
ぬいぐるみのチェリーはいつもちえりの味方で、手助けしてくれる。
ちえりが法事で祖母の家を訪ねたとき、土蔵の中からネズミや犬を見つけるのだが・・・。
怖いことがあっても、希望を失わなければ、というメッセージがよく伝わってくる。