ニューヨーク 眺めのいい部屋売りますのレビュー・感想・評価
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街の息吹と名優ふたりのいぶし銀の魅力を堪能
「ウィンブルドン」(05)で爽やかな笑いと愛とドラマを紡いだ名匠が、今作では米ニューヨークを舞台に、愛らしくも胸に染み渡る夫婦の物語を紡ぎ出した。街はテロ騒動で大渋滞が続き、老いた愛犬は急病にかかって病院に担ぎ込まれ、そんな中で長年住み続けたアパートを売る手筈が進んでいく。かくも様々なハプニングに見舞われながらも、さすがモーガン・フリーマンとダイアン・キートン(両者ともにNYは第二の故郷)演じる夫婦は、まるで彼らの周りを世界が回転しているかのように常に微笑みを絶やさず悠然としている。そんな名優たちから滲み出る余裕が、劇中の夫婦がそれぞれ経てきた人生とも絶妙に折り重なり、全てが立体感を増していくかのよう。部屋とはその住人の内面世界の表れであり、その人が生きた証。室内に入った瞬間、その香りが視覚的に伝わってくる見事な美術、そして部屋から望む風景もまたこの映画の宝物というべき素晴らしいものだった。
ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります
【ピロシの映画レビュー①③】
邦題 ニューヨーク眺めのいい部屋売ります
原題 5 Flights Up
⚫︎監督
リチャード・ロンクレイン
⚫︎脚本
チャーリー・ピータース
⚫︎出演者
モーガン・フリーマン
ダイアン・キートン
シンシア・ニクソン
⚫︎公開
2015年
⚫︎上映時間
92分
⚫︎製作国
アメリカ合衆国
⚫︎ジャンル
ヒューマンドラマ
こんばんは、おすぎです!
⚠️⚠️ネタバレ注意⚠️⚠️
黒人画家と白人女性の老夫婦が主人公。
長年住んだマンションの部屋は築40年でエレベーター無しの5階部分にあり、そろそろ登り降りがキツくなってきた。ということで売却、引越しを希望している。ただ途中色々なことがあり、すんなりとは売却話は進まないのです。
邦題の通り、立地、日当たりも眺めも良く、5階でなければ最高の物件ですね。
ところでパートナーも不動産も様々希望条件がありますが、当たり前ですが100㌫は存在しないのです。
何事も、8割型マッチングしていたら最高と思わないと笑。それは妥協とは違うのですね。この点分からない人にはいくら説明しても理解してもらえない苦笑😅
劇中、ちょっとした小競り合いはありますが、夫妻の信頼関係は終始一貫している。これはモーガン&キートンのペアのどっしりした安心感のなせる業!エージエント役の姪っ子シンシアニクソンもイイ味出してます。←セックスアンドザシティでお馴染み❤️
どぎついシーンは全くなく、映像が美しいのも良い!
こういう一服の清涼剤的ムービー大好きです🥰🥰🥰
※アメプラではフリー視聴が以前はできたのですが今は有料のようです
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『映画って本当に素晴らしいですね!』
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不便であっても愛着ある我が家
アレックスとルースは結婚40年以上。結婚当初から5階立てアパートの最上階に住み続けている。
日当たりも良く、NYの眺めも一望。申し分ないマイホームだが…、
歳で5階までの階段がきつくなってきた。まだヒィヒィ言いながらも上れるが、今後足腰が弱ったら…。
苦渋の決断。住み慣れた我が家を手離そうとする。
不動産屋の姪に相談し、内覧会を開くのだが…。
老後の暮らし問題。
住み慣れた我が家を手離したくないが、そうも言ってられない。
階段で5階までってかなりきつい。私も仕事柄、建物のエレベーターや階段を使うのだが、エレベーター無しのしんどさはよく分かる。
ましてや老夫婦の歳。もし踏み外したり、疲れて途中で倒れたりでもしたら…。それこそ大問題。
考えなきゃいけない時が来た。
予想以上に内覧者が。好印象者もいれば、ケチを付けたり、あれを壊してこれを壊して全面内装工事を考える者も…。
思い出がたくさん詰まった我が家が…。
若い頃やたくさんの思い出が何度も頭を過ったりして、心境が複雑になってくる。
値段も100万ドル近くまで。私だったらすぐ手離しちゃうな。そのお金でもっといいマンションを。お金があったら一番したい事は、今の古アパートからの引っ越し。
まあでも、私の住んでるアパートがそんな高値で売れる訳ないし、彼らと状況も違う。
やっぱり、手離したくない…。そう思い始めるアレックス。
姪は元より、そんな夫にルースは…。
何もしなくても長年連れ添った老夫婦を、滲み出すかのように体現するモーガン・フリーマンとダイアン・キートンが素敵。
やり取り、日常茶飯事のような言い合い、お互いへの思いやり。
ちょっとうるさいけど、姪役のシンシア・ニクソンもスパイス。
“眺めのいい部屋”と邦題になってるだけあって、何気ないNYの街の風景が魅力。ちょっとNY暮らししてる気分…?
何となくそんな感じしたけど、結局まだ手離さない事に。姪の苛立ちも分からんではないが。
いつかは手離す事にはなるだろう。でも、今はまだ。
ここで暮らしていく。夫婦二人で。後、可愛い愛犬ちゃんも。
不便であっても愛着ある我が家。
住めば都。
内覧会の日に、色々騒動が起きる。
愛犬の病気は二人にとって心配事。我が子同然。
これと同じくらい挿入されるのが、近くの橋で起きたテロらしき事件。その都度その都度ニュースで報じられ、注目の的。
何か話に絡むのか…? 例えば事件に巻き込まれるとか、犯人が内覧希望を偽って籠城してくるとか。
幾ら何でもそんな事はなかったけど…、これは一体どういう事だったんだろう…??
住み慣れた街だけど、常に危険が潜んでる…?
愛犬の病気はペットを飼ってれば起きる事だから分かる。作風や名優二人の好演もいい。が、この部分だけ解せなかった。
老いていく寂しさと、一緒に歳を重ねる相手がいる幸せ
観て良かったと思える作品でした 老いていく事への寂しさを感じさせながら、一緒に歳を重ねる事ができる相手がいる幸せも描かれていて、ラストは暖かい気持ちにさせてくれました アレックスの絵についてルースが話すシーン、このシーンで相手を理解する事、理解してもらえる事、これが結婚に一番大切なのかもと思いました あんな時にあんなふうに言ってくれる人が自分の味方で代弁者で、あんな相手と一緒にいれる事が幸せな結婚のように思います ドラマチックなラブストーリーじゃなくて、心にじわじわ染みる作品でした それと、シンシア・ニクソンのリリーの存在感がすごくて、あの捨て台詞のシーンがとっても良かったです
ウズベキスタンの男性と映画の関連性
家を買うときは買いたい意思を表す手紙を添えてオファーを出す(例:レスビアンのカップルがインドから赤ん坊の里親になることで、この眺めのいい部屋をその子供の部屋にしたい〜)家は人柄を表すし、前の持ち主やこれから買う人はどんな人か、重要になると考える人もいる。だから子供ができなく諦めたルースはレスビアンのカップルに住まいを売りたかった。 ルースとアレックスは結婚してから40年、ブルックリンのブリッジの見える眺めのいいアパートに住んでいるが、エレベーターがないので、5階まで( 5 flights up) あがるのがキツくなってきている。 それに、顕著にわかるが、住んでいる人たちが変わってきてもいる。タクシーのドアまで開けてくれる昔馴染みの店主もいれば、オープンハウスのため住まいを見にきているのに、スマホで仕事の交渉をしている人もいる。ブルックリンもヒップスターや現代っ子の町に変わりつつある。 二人が結婚したときは、他の州では異人種結婚は法律違反だったと。ルースは家族の賛成なしでアレックスと結婚したようだ。 二人の住まいの近所でさえ、人種偏見のある人がいる。 好きなところはこの長年連れ添ってきて、子供に恵まれなかった夫婦に会話があり、お互いをよく知っているし助け合っていて絆が強い。ここが一番の見所だと思う。 しかしそれより力強く正義感のあるシーンがある。新しい物件を購入することをアレックスが断るシーンだ。 ニュースでタンカーの運転手が捕まったと。 容疑者はウズベキスタンからで(モスリム教の国)〜このニュースは人々に9.11を思いおこさせる。それだけでなく、モスリムに対しての嫌悪感に結び付けて、この映画は進行している。それに、ルースのいとこのリリー、不動産屋はこの事件で物件が安 くなってしまうのを気にして、早く売りたがる。 ウズベキスタンの男性が捕まったことで、アレックスの反応はこの運転手はまだ子供だよと。 跪いて、降参している姿をみて、そう叫んだ。 しかし、アレックス夫婦が買おうとしていた物件の所有者の男の態度は『テロリスト』扱いで、ウズベキスタンの男性に罵声を叩きつけていた。アレックスは頭金を払うためにきたが、小切手にサインをせず、ルースとその場を去った。 私もこの映画を観ながら、急に怖くなった。 ウズベキスタンからの男性というだけで、 人々は テロリストという偏見を持ち、この男性が、何をしたのか、誰なのが、などの事実もわからないのに、罵声を浴びせる。 それに、あるニューヨーカーで小売店に勤めている女性はこれを利用して、盗みを働き、ウズベキスタンの男性に罪をなすりつける。 アレックスは結婚して、40年間、いや、結婚する前から、 差別、偏見を経験しているから、ウズベキスタンの男性への扱いに感情が抑えられなかった。 40年前に戻ると、アレックスはルースをモデルとして絵をかいたとき、ルースに『飾らなくて、本物』と褒めたが、アレックスはこのとき、すでに、差別、偏見のない、ルースの性格がわかっていた。
名優×NYの風景
NYは行った事がないけれど、こういう映画を観ていると行ってみたいなぁと思わされる。
老夫婦が新婚から40年住み続けたアパートを売る決心をする(実際には妻のみその気で、夫はなんとなく気が進まない)
40年連れ添った二人が作り上げた、二人の生活の詰まったアパートには、二人の思い出がたくさんあった。
老夫婦を演じたのはハリウッド映画の名優。
モーガン・フリーマンとダイアン・キートン。
二人の流石の存在感にホッとさせられ、安心をもらう。
二人の役もまた、落ち着いた愛に溢れた夫婦だったのが、映画の中で更に素敵に魅せてくれた。
その人にとって大切なものを、何も知らない人間がボロクソ言っているのを聞くととても悲しい気持ちになる。
そんな時でも常にアレックス(フリーマン)はユニークな冗談で切り返す。あぁいう余裕のあるおじいちゃんみたいな人に私もなりたいなと思う。
それから、橋がテロリストによって爆破される?みたいなニュースがNYの街を脅かしている中でも、常にアレックスは冷静。犯人と思われたイスラム教徒の男性が拘束されたニュースを見ながら言った若い人達の発言には嫌悪を抱いた。メディアは良い加減な情報をさも本当の事かのように流しているのも、今の日本、世界のあるあるだった。
ここでも、何も知らない人間が好き勝手言っていて、そこに愛は無い。それがとても悲しくなった。
それ故、アレックスと妻のルースが、自力で判断し決定したいと自分達だけで家探しをするシーンは特に良かった。
家を売る仲介業者にルースの姪であるリリーがいるのだが、彼女の夫婦や顧客とのやり取りはまさにビジネス。そこにその家に住んできた夫婦の想いや新しく家を探している人たちの想いなど温かみなどは皆無。
それと同じように、画家であるアレックスの描いた絵を物として扱う画廊の息子に対して、ルースがハッキリと自分の意見を言うところは痛快!
アレックスとルースが深く愛し合い結婚し、お互いを思いやり尊重している様は夫婦関係のお手本のようでした。
アレックスが最終的にサインをしなかったこと、夫婦が家の売買を通して、2人の絆をより深くしたことがとても素敵だった。
【結婚後40年経って、変わった事と変わらないモノ。】
40年連れ添った、アレックス(モーガン・フリーマン)とルース(ダイアン・キートン)の会話が素敵だ。 それは、劇中描かれる若かりし二人の遣り取りを聞いていても分かる通り、長年かかって築いて来た”二人のお互いへの敬意と思いやり”の結果だと思う。 ・愛犬ドロシーがヘルニアになって手術する件 ・イスラム系の青年が運転していたトレーラーが”二人が売り出そうとした眺めの良い部屋”の近くの交通要衝の橋で立ち往生して、”テロリスト”として追われる件 も、効果的に使われている。 家を売る際の内覧会の”空騒ぎ”も面白い。 <自分にとって本当に大切なモノとは何か。”本物”を見極める事の大切さを描いた素敵な小品>
理想の夫婦
お互いを敬い、思いやり、意見が食い違っても、相手を蔑むような会話は決してない。そこには、傷ついても、傷つけてしまっても、NYの眺めのいいアパートメントで、共に支え合い、困難を乗り越えてきた二人の歴史がある。私たちも近い将来、こんな夫婦になれたら、と思う。ダイアン・キートンの知的な美しさとモーガン・フリーマンの懐の深さの★5つ。
自己中な老人達の話
ニューヨークの魅力たっぷりだし、ダイアン・キートンとモーガンフリーマンだから、そりゃ良い演技するでしょう。 ただ、ストーリー的には何なのかね。散々周りに迷惑を掛けて自分を取り戻したって…人としてダメでしょう。感情移入なんてあったもんぢゃないな。
期待して観ただけに…
こういうタイプの会話劇は好きなのだが、期待はずれだった…。 円熟した演技、俳優の存在感、しゃれた小気味よいセリフ、素敵な街並み、庶民の現実的な悩みと葛藤、心温まるラスト…どれも私が好きな要素なのに引き込まれず。 モーガン・フリーマンは、名前だけは存じ上げていて期待もしていたのだが、大根役者にしか見えなかった。単にこういうタイプの芝居が向いてないのか? ダイアン・キートン演じる妻はチャーミングだったが、むかーし観たアニー・ホールと同じような印象? 星2つにしようかと思ったが、それじゃ辛口すぎるかなと思って星2.5にしました。
ほっと一息したいとき
部屋を売ることにした老夫婦、その顛末を描いた作品。ほんと、それだけで説明ができてしまうというシンプルさ。ま、こういうやわらかい映画もあっていい。 それにしても、ほんとのところどうか知らんが、ニューヨークのアパートて売り手市場なんだな、と。内覧会、入札に殺到。でも、1000万円くらい、てこと考えるとまあ安いのかもしれないし、ニューヨークなら物件古くても住みたい人も多いんだろう。 あんまりこれといった感想もない映画だが、ほっと一息したいときには合うと思う。
こんな夫婦良いね
曲者ばかりのニューヨークで、自分達のスタイルをつくってきた夫婦。 もう若くはないけど真面目に積み重ねてきた歴史がある。眺めのいい部屋は、まさにそんな二人そのもの。 お気に入りの部屋での生活が一日でも長く続くと良いねと、思わず願ってしまう。
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