リリーのすべてのレビュー・感想・評価
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アイナーに会いたい
自身の心に従って生きようと苦悩する風景画家アイナー / リリー( エディ・レッドメイン )の姿が痛々しくも美しい。華奢な身体のライン、透き通るような白い肌、はにかむような美しい微笑みに目を奪われた。
妻として愛される事を願いながら、リリーとして生きる人生を選んだ夫アイナーを受け入れ、尽くす妻ゲルダ( アリシア・ビカンダー )の姿が切ない。
旧友ハンスを演じたマティアス・スーナールツの醸し出す男の色気に魅せられた。
フジTVを録画にて鑑賞 (字幕版)
オランダ娘
2022年3月13日
映画 #リリーのすべて (2015年)鑑賞
世界初の性適合手術を受けた実在の男性と彼を検診的に支えた妻の愛の物語
当時は性同一性障害という言葉もなく、精神疾患で片付けられていた時代を生きるのは大変だっろうなと考えされられます
#アリシア・ヴィキャンデル の演技がよかった
色んな意味で「開拓者」
最近はあまり会ってないが、
以前はゲイの友人とゲイバーに行ってました。
彼はとてもイケメンで高身長。
常々「もったいない男」と呼んでましたが、
彼は彼でいつも、自分の中身に悩んでました。
その彼との話でこの映画が話題になり、
彼は、リリーほど望んでいない、とは言ったが、
全てが許される状況なら、手術するかもと。
そう望んだ場合、環境が大事。
途中葛藤を見せながらも、
ゲルダの包容力が素晴らしい。
リリーは幸せ者だよ。
個人的に、
野暮ったいベンウィショーが嬉しかった。
段々と
女性らしい所作に変化していくリリー。エディレッドメインに脱帽。
ゲルダの美しさにも脱帽…
最後のシーン
ゲルダがリリーにあげたスカーフが、故郷の空に舞う…
手を伸ばし、スカーフをなんとか捕まえようとするリリーの幼馴染ハンスに、ひと言
飛ばせてあげて…
トランスジェンダーへの理解など、ありもしない時代に生まれたリリーが、人生の最後に、自分らしさを取り戻した そして、旅立った。
幸せな第二の人生を天国で送ってほしいとのゲルダの想いが伝わった。
SDGsの進展で、ダイバーシティ意識も世界的に高揚しているなか、意義深いテーマ。
愛の沼地に入り込む映画
内容は、LGBTの先駆けとなり世界初の手術をした画家夫妻の愛沼にも似た素晴らしくも儚い物語。演技力は凄すぎて引き込まれますので、それを観るだけでも一見の価値ありです。男の様な妻と女の様な夫のアンバランスな関係のベストなバランス関係でお互いを感じる愛の深さに静謐とも思える映像が綺麗でした。あらゆる先駆者にとって時代が早すぎるのか異端なのか100年後の今なら理解が少しずつ社会的認識が出来つつあるが当時としては苦悩した人が多かっただろうし、それ以前では想像するだけで苦しくなる。
最後には自由になれた主人公二人への救いが切なくて少しの幸福感で素晴らしい映像だ。
リリーとゲルダのすべて
まずエディ・レッドメインの演技が素晴らし過ぎる。
リリーがどんどん姿を表して来る様や所作は圧巻だった。
リリーの踏み出したこの第一歩は月に人間が行くのと等しい
勇気だと思うけど、
僕的にはゲルダの苦悩がしっかり描かれてて、
感情移入出来た。
今でこそLGBTQも一般的に知られ、
それなりに知識もあるけれど、
当時同性愛だとか性同一性障害とか言われても、
信じ難かったと思う。
本編のセリフのように何か趣味の悪いゲームに付き合わせれてるんじゃないかと思って仕方がないと思う。
それを、もしかしたら自分のせいでと言う罪の意識からか、
愛する人の本当の希だからか、最後まで側にいてあげた
ゲルダもまたスゴい人であったと思います。
しかも、この手術の成功は、
愛した人の望みを叶える事ではあるけれど、
自分の愛した人はいなくなると同じ意味を持つと言うところ
が泣けました。
とても良い映画だったと思います。
美しくも悲しい映画
映像は全体を通して美しいです。
実話を元にしたお話で、もしこの主人公が現代に生きていたら、ありのままの自分の人生を送れたのにと、残念でなりません。
妻は親友のように彼を支えますが、男女の恋愛関係が無くなっても、愛が深いんだなと思わされました。奥さんも気の毒な状況なのに。
ノンバイナリーの悲鳴
オリンピック2020東京大会での最大のトピックは、複数の「LGBTQ+選手」のカムアウト参加だった。
それについてはSNS上では盛んに意見が戦わせられた。
・場違いな自己主張で五輪を利用するな、キモい
・元男性が女子競技で勝つ=体格の優位性の悪用
・性別種目の崩壊
・LGBTQ+用のクラス新設が必要
・いっそ全種目をバリヤフリーの混合にしては?
等々。
そしてそれら紛糾する投稿の中で、ノンバイナリーの支援者の立場から寄せられたオーサーコメントには、僕は唸ってしまったものだ
すなわち
― 戸籍上の性別変更を日本政府は形式の上では認めているが、そこには“臓器摘出の強要“という欧米では考えられないような野蛮な条件がつけられている ―
と。
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【僕はどう捉えるか?】
リリーのように、
摘出・切除を望む当該者の気持ちを、僕はどう受け止めるべきなのか、まだ分からずにいる。
①自分を今の姿でありのままに受け入れることと、
②自分をありのままに受け入れるために自分を改造することと・・
このふたつのどちらに、正解があるのだろうか。
肉体と精神の不整合という「違和感」を訴える本人の気持ちに対して、(改造せずに今のままの肉体であり続けること=)それをも受容してみる=そのようなもうひとつの新しい決断はあなた自身と他者の両者共に、更なる多様性を認め合う、次世代の生き方と言えないか?
また、“改造”は自己実現ではなく、自己否定なのではないか?
と、
僕は問うてはいけないのだろうか。
ゲルダの問いかけには一切の返答をせずにリリーは微笑むだけで。リリーは自分の道を進み、ゲルダは孤独に取り残されるのだが。
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「彼氏」だと思っていたのに「彼女」だったというパターンは「わたしはロランス」に重なる。本人は夢を叶えて目をキラキラさせている。
しかし映画の主題は「置き去りにされるパートナーの混乱と苦渋」だ。
本作品「リリーのすべて」でも主演はリリーではなく、エンドロールでキャストの筆頭に挙げられたゲルダだと思うのだ。
⇒男女逆パターンのシナリオの映画があったら、ご同好の皆さん教えて下さい。
ちなみに
男性の夫と結婚している妻だけど、(=いわゆるノーマルな外見上多数派の男女の結婚だけれど)、
本当のところは実は彼女の心は男性で、夫には知られずに男性同士の同性愛として結婚をしている
という人を知っているので。
小説にも同じケースのものがありますね。
性的指向や性自認のノンバイナリーは、そのケースは人の数だけ存在するのだろう。
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美術学校でクラスメートだったというリリーとゲルダ。
違うタイプの絵を描く二人だったけれど、
今一度リリーの生まれた土地ヴァイレに戻って、リリーの存在の源流を眺めるゲルダと親友。
「リリー」とは何だったのだろう。
思いを巡らす素晴らしいエンディングでした。
風景はあくまでも美しく、
人物個々は被写界深度の浅いカメラでその人の心象まで写し、
そして二人のシーンでは背景はあっさりとミニマムに撮る。
くすんだ青い服、青い壁、青いシーツ、青い空。
リリーが、心身が訣別していく過程は、シンメトリーな画面と色彩の補色=黄色が効果的。
問題提起をば様々な手法をもって、揺れる心と決断までを、スクリーンの構図と色彩で映像化する、
まったく見事な映画芸術でした。
ちなみに我が弟はカミングアウトしていて、本も出しています。
世界で初めて性適合手術を受けたひと
1882年から1931年まで生き、1930年から1931年にかけて5回の性適合手術(男性から女性)を受けた夫と、母国デンマークで同性愛は犯罪であった時代に、夫の性転換を理解し支援した妻の、愛の物語だった。
主演のエディ・レッドメインさんがとても美しくてびっくりした。そして、ある日を境に普通の男性が女性になっていく過程や、妻と好きになった男性への愛情の間で葛藤する様子をとてもリアルに表現していた。
夫婦愛を超える愛
画家として暮らす結婚6年目の夫婦
子供は望むもなかなか授からず、、
あるきっかけで自分が男性であることに
限界を感じてしまった夫アイナー
それを愛する妻ゲルダに理解して欲しくて告白をする
ずっと押し殺して生きてきたんだと思うと辛かった
ちゃんと妻のことは愛していたのに、
女性である自分の中のリリーが徐々に大きくなってしまい
頼りにする医者たちにも精神障害と判断され、
当時の理解はなかなか難しい
世間の目は許してくれない
病気ではなく、自然に生きたいだけなのに誤解されてしまう
妻は受け入れられず、戸惑ってしまう
惨めな思いをして夫に会わせて必要なのとお願いするも
リリーもそれは出来ないと涙ながらに拒絶する
その後メイクを落とし妻を出迎えるも
心をズタズタにしたような姿で胸が痛んだ
自分は女なのに体は男で男として生きろだなんて
誰だって自分に置き換えたら辛い
本当の自分として生きれないなんて
その後、妻も理解を示し
最後は1番にサポートをする
手術を受けにいく夫を見送りにくる妻に
ついてきてはいけない
アイナーを消しにいくのだからと
最後にアイナーとしてキスをして
最後の夫婦の姿にアイナーの優しさに
涙無くしては見れなかった
度重なる負担のある手術に体を蝕まれてしまい
最期は女性として本当の姿で幸せそうに
この世を旅立てて良かったと思えた
これが記録に残る上で世界で初めての性転換手術で
その後、苦しむ人の希望になったと思うと
この夫婦の偉業を讃えずにはいられない
事実と異なるとの話もあるが
なにが本当か分からないのでここでは讃えることにする
現在では徐々に声をあげれるようになってきた
その人らしくなんの制限もなく
平等に生きていくのは当然の権利だと思う
一方で驚く人がいてもおかしくはないし
それを受け入れない人がいても仕方のないことだと思う
理解しない人を批判するのではなく
理解を広めること、それしかないと思う
そういう意味でもこういう映画は
両者にとても分かりやすく表現してくれていると思う
エディレッドメインの演技が素晴らしかった
この世で一番素晴らしい女性を見つけた‼️
性転換にも、性同一障害にも、同性愛にも、何の関心も有りません。
だから、正直なところ、リリーには、何の関心も有りません。
それが、どうした、です。
でも、リリーの妻は、何千と見た映画の女優で一番美しい。
いや、女優以外の女全ての中で一番美しい。
見かけだけではない、心も含めて、美しい。
こんな美しい女性に出会えて、最高の映画でしたありがとうございました。
タイトルなし
ラスト実話とわかりびっくり。夫が次第に女性になっていく、それを支えるってどんな心境だろう。エディ・レッドメインの女性らしい仕草、アリシア・ビガンダーの献身的な演技はよかった。性を越えた夫婦の愛、妻の愛を感じた。
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