グッドモーニングショーのレビュー・感想・評価
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なんだかなあ、
俳優が悪いわけではなく、話、ストーリーがもうちょいパンチとかスムーズさが欲しかったかんじ。
そこまで入り込めずじまいだった。
子供ができた息子、冷静に見てる奥さん、意味深な同僚、その前振りから、まあ、その後の展開や流れはわかるけど、その「事件」も、犯人のぎこちないような長々とした話し方にも変にイラッとしたし(笑)、それもその俳優の「技」なのか「ヘタさ」なのか。
「HERO」での役の方がまだなじめていたか(笑)
そこからの犯人とのやりとりも中だるみみたいにも感じて長く感じた、「だからなんなの」ってウダウダ長かった。
わけのわからん、結局はニートだかフリーターだかの屈折した逆恨みの話(笑)。
クライマックスというか、視聴者集計のくだりもなんだかなあ。
105分くらいの映画らしいけど、2時間以上にも感じた。
なんかなー、もったいないというか、もうちょいコンパクトにスムーズに、スマートに、ムダなく、進めてほしかった。
長澤まさみキャスター、最高!
考えるための素材。
フジテレビお得意のドタバタ映画ですが、ディテールが凝っていて楽しめました。
立て籠もり事件の犯人がキャスターを交渉役に指名したりすれば、そりゃその番組の視聴率は極限まで飛び跳ねることでしょう。
宝くじで1等賞が当たるような幸運を引いた、しかし不運な主人公を通して、マスコミってなんだろうと考えさせられる、「考える素材」として面白い作品だったと思います。
時任三郎が投票結果を改竄するシーン。
それを平気で映画で載せてしまえるフジテレビは、度量が大きいのか、それともフジテレビに限らずテレビ局では、アンケート結果の改竄なんて、日常茶飯事の常識なのか。
この点、考え直すための素材を示してくれたという点も評価したいと思いました。
湾岸署がテレビ局になったような躍動感
テレビ番組製作の内幕──そこで働く人たちの躍動がリアリティに溢れ、それに加えて、ぐいぐいな演出が瞠目だった。面白くて、びっくりした。
wiki見たら君塚良一は踊る大捜査線シリーズを手がけた監督だったが、主にテレビ畑の来歴だった。
祈りの幕が下りる時や七つの会議を見たとき、すぐれた演出力に感心したのだが、監督の福澤克雄もテレビ畑の人だった。
いかにも現場で長年やって培われたかんじの職人的手腕が、共通していると思った。
職人系監督は、外国の、よく知らない映画祭で賞を取る、ようなことはないが、実質、それより面白いものを作ると思う。
そう思うのは、日本の映画業界が、未成熟な鬼才を賞揚する傾向があるから。アートやエキセントリックを気取った映画を偏重する傾向がある。
アートがいかんと言いたいわけではないが、さいきん、むしょうに崇められている女性写真家の映画を観ているとき、ふと、この人は映画演出を学んだことがあるんだろうか、という素朴なギモンが湧いた。
それはさておき、映画は、冒頭から、踊る~の湾岸署が、そのまま放送局内になったかのような躍動感で、いっきに引き込まれた。
──全国番組をつくっていることの優越。特化された緊張。鮮やかなめまぐるしさ。マスコミ志望者が、そこをあこがれの職場とするのが、よく理解できるリアルさだった。
とはいっても是枝映画のようなリアリズムでなくて、軽妙もあるリアルなのだが、必然的に、役者の真価が、露わになっていた。
いちばん、テレビの人としか思えなかったのはディレクター役池内博之で、自然すぎ──圧倒的にそれな感じだった。立てこもりの第一報のあと池内博之が「確認して」と言うんだが、芝居感のないセリフのリアル度がすごかった。
木南晴夏も場慣れ感が巧かった。
また、どこに出ていても社畜かヒールなのだが、憎まれ役の条件を満たしつつ、ぜんぜん目立たない小木茂光がやはり巧かった。
林遣都は下手な役者ではないが、熱血型の芝居がやや仰々しかった。
こてこてな対爆スーツを着込んだキャスター澄田(中井貴一)が「目」になってリアルタイム放映をするのだが、重量スーツで牛歩になっているとき、番組スポンサーのライバル会社の看板見るなとか指示されるところ、すごいおもしろかった。
ワイドショーと報道部が対立しているところ、澄田の家庭内不和、押しつけがましくない社会風刺、頬に泥塗るエピソード、顎掻く伏線の生かされ方──そうとう脚本も練られていた。
あと、エクレアがすげえ旨そうだった。
視聴者に投票させる展開も何だか・・・
前夜に息子から結婚話を持ち出され戸惑いを感じる澄田(中井)。早朝、タクシーでテレビ局へと向かう中で小川圭子(長澤)から電話がかかり、今日の生放送で2人の仲を発表すると告げられ、慌てふためく澄田。いつものように“グッドモーニングショー”が始まるはずだったが、突如飛び込んできた臨時ニュース。
現場へ飛んだスタッフに警察の黒岩(松重豊)から犯人の要求が局の澄田だと聞かされ、澄田が現場へと向う。防弾チョッキ、防爆の重装備をさせられ、小型カメラをセットされる。犯人の身元はまもなく西谷颯太(濱田岳)とわかり、澄田も立てこもり現場へと連れて行かれる。西谷の要求は「つまらない番組を垂れ流したことについてカメラの前であやまれ」というもの。
コメディなのかシリアスなのか中途半端なまま進む。濱田、中井の演技自体も緊迫感が薄れているし、面白くない。しかも、犯人がそのカフェの元店員でかなりのブラック企業だったことが打ち明けられるが、君塚脚本はどうも社会的弱者が犯行に及ぶことを真っ当だと考えてるふしがあるところに不満が残る。また、警察の対応も、素人が説得に当たろうとしていることに任せっきりにしていることや、せっかく「否定しない、信用しない、約束しない」ことを教えてるのに、それが活かされてないなど、突入させる機動隊もいるのに詰めが甘い・・・
落ち目アナのいちばん長い朝
レンタルDVDで鑑賞。
朝のワイドショーの内幕劇を軸に、生放送中に発生した立てこもり事件の顛末と、事件に巻き込まれた落ち目のアナウンサー・澄田(中井貴一)の最悪の朝を描いたコメディー。
コメディーでありながら「報道」とは何かと問い掛ける社会派なところは骨太であり、リアリティーに満ちていた。
事件を通して、澄田が自信を取り戻していくドラマ性も面白い。でも私は、ワイドショーの内幕劇の方に目線が向いた。
生放送開始前の慌ただしさは、ドラマの「ER」を彷彿とさせる。同作を意識した演出が成されているように感じた。
ワイドショーのスタッフと報道部の縄張り争いや両者のプライドのぶつかり合いも見応えあり。報道マンの魂が熱い。
製作にフジテレビが関わっているところに作為的を感じるのは私だけだろうか。自分たちの番組について第三者的目線で検証することが出来ると云う宣伝の一面を感じて仕方が無い。
[余談]
個人的に、縄張り争いを仕掛けて来る人物と言えば小木茂光が演じているイメージがある。「踊る大捜査線」の影響だ。
本作でも本領を存分に発揮している。力ずくで生放送を奪うも、結局最後は負けてしまうのもお約束で痛快だった。
[以降の鑑賞記録]
2020/04/26:Amazon Prime Video
※修正(2025/04/10)
エンターテイメント!楽しめました!
夜中にAmazonでみました。
ワチャワチャして終わる感じかな?と期待薄で、ゴロリと転がって携帯片手にネットのニュースなんか見つつ鑑賞してましたが、気がついたら起き上がって携帯放って集中して楽しんでました。
最後の最後、放送後に、視聴者からのツイッターや電話のコメントが、すごく、現代をかんじました。リアルタイムで目にしてる割に他人事、それよりも視聴者プレゼントやネクタイの色かぁ、、、
焦点不明で娯楽映画でもない何か
息子はできちゃった婚して同僚の女キャスターには迫られて今日は散々だ~と思ってたら、今度は立てこもり犯に呼ばれちゃったよ~もう~なんて日だ!!
というコンセプトの今作。
テレビマンの裏側とか犯人の動機とか息子のデキ婚とか、その辺は全部オマケでしょう。飽く迄も、ある男の悲惨な一日の物語、としか、私は解釈できなかった。
まず、物語の序盤で忙しいテレビマン達の『リアル』が描かれる。ここは監督さんがテレビ出身ということもあって、非常に魅入れた。シン・ゴジラ顔負けの止まらないやり取りの中で、少し挟まれる気休めの会話。視聴者を意識した編成。速報が来ればバッサリ切られるネタ。占いは占い師から送られてくるんだ、とか。
ただ、ここで既にノイズが一つ。長澤まさみ演じる女キャスターだ。実は冗談で言っているのかと思いきや、マジだった(笑)。
うん、普通~~にキモい。
サイコパスも入っていて、ノイズでしかなかった。後半で犯人と対峙する主人公を補佐するのだが、最早前半の罪滅ぼしにしか見えなかったし(メタ的に)。
話を戻して、本作は前半が終わりに差し掛かる頃、急展開を迎える。立てこもり犯が主人公を要求してきたのだ。ようやくここでメインということもあってか、若干バランスも悪いのだが、それ以上に言いたいことだらけなので割愛。
そして犯人と対峙する前に、あるトラウマが主人公を蝕む・・・のだが、種明かしはスタジオの、しかも長澤まさみではない方のキャスターがぺろっと喋って終わり(笑)。で、そのトラウマも特に後ほどに効いてくることはない。
犯人との局面を打開するヒントだとか、そういう物語的に効いてくることは一切無いのだ。あ~邦画観てるんだな俺ってなりましたわ・・・。
なら、メインディッシュの犯人の動機は!?中井貴一と何か深い因縁があるんだろ!?無いにしても、何かこう、テレビというもに訴えかけるような何かが!!有るんだろ!!??
100人中98人はそう思っていた筈だ。
が、動機は・・・
「俺昔ここで働いててある日火事犯にされて首になってその後も色々辛くてある日貴方(中井貴一)に手紙渡そうとしたけど断られて・・・etc
だからあんたを呼んだんすよ!!
謝れ!!!!
」
は?
えっと、つまりだな・・・あんまり関係無くないか?(笑)。つか店長呼べよ。
中井貴一が通い詰めていたカフェという訳でもなければ、長澤まさみが関係していた訳でもない。ましてや、テレビ局も全く関係無い。いわばジョーカー的な犯人に、たまたま因縁を付けられた。それだけなのだ。
いや、シンプルにマスコミに叩かれたとか(罪はなすりつけられたのだから恨む理由になるし)でもいいのに、全くテレビ局が掠りもしていない事実に、少し違和感を覚える。
これは各方面でも言われている通り、テレビマン出身の君塚良一監督が、自らの畑を全力で批判することができなかったチキン行為の結果なのだ。全体的には今のテレビに訴えかけるような雰囲気を醸し出していても、肝心の部分ではクソみたいな所に逃げ、「まあ俺たちテレビ好きだし頑張ろうや!」で締めている。しょうもない。
肝心のメッセージ性的な部分がこうであるから、なら、単純な娯楽映画としてはどうなのか?という部分に関しても、正直微妙。犯人とのやり取りもドタバタする訳ではなく真摯に向き合うし、コメディらしいところは不快な長澤まさみ関連だけ。
《総評》
コメディでもなくメッセージ性のある映画でもない、中途半端な映画でした。何より、犯人の動機とマスコミ批判への逃げが最悪で、凡作でもなかったです。何も考えずに観ても楽しめないでしょう。
ポスターや予告編が明らかに面白そうなだけに、より悪質です(笑)。
P.S ちょいちょい映る低身長のスタッフさんが可愛かった♥
中井貴一の無駄遣い。あちゃーってやつ
サビが弱い
中井貴一さんのコメディセンスが十分に生かされなかった作品。但し、早朝のモーニングショーの裏側のドタバタシーンは面白い。
中井貴一さんの俳優の資質の幅広さ(喜劇からシリアス現代劇、時代劇までを高いレベルで演じられるスキルの高さ)は、皆が認識している事だろう。
ここ数年で劇場で拝見した作品で印象深かったのは
1.三谷監督の「ステキな金縛り」(絶品)の幽霊が見えているのだが、それを頑なに否定する検事役(彼の亡き愛犬と戯れる場面は忘れがたい)
2.「柘榴坂の仇討」(良作)の主君を討たれ、江戸時代が終わってからも時代の変化の波に乗れず、髷も落とさず仇討を果たそうとする武士
3.「アゲイン 28年目の甲子園」(佳品)の高校時代、野球部のキャッチャーだった男が一人の若き女性(波留さん)の熱意に絆され、過去の苦い思い出を乗越え(かなり涙を堪えるのが難しい場面の数々)、 マスターズ甲子園に出場する男
4.「花戦さ」の織田信長
であるが、この作品では中井さんの資質が活かされきっていない感があった。
落ち目で、妻との関係もギクシャクしているモーニングワイドショー番組キャスターが立てこもり犯の説得役として、オロオロしながらも現場に防弾使用で赴き、犯人とやりとりをする過程やモーニングショーの視聴率至上主義を金科玉条のように掲げる姿勢はそこはかとなく面白みはあるのだが、そこからの展開がやや尻すぼみ感があった。
キャストは豪華だし、脚本がもう少し練られていると更に面白かったのになあ、と思った作品。
<2016年10月8日 劇場にて鑑賞>
inフジテレビ
まじで面白くない。 フジテレビが必死にテレビ局を美化しようとしてる...
まじで面白くない。
フジテレビが必死にテレビ局を美化しようとしてるだけの三流駄作。
途中からそれに気づきエンドロールの制作に絶対テレビ局入ってると思って見てたら案の定フジ(笑)
これで感動するやついたら信じられない。フジの思う壺。
中井貴一は好きだし志田未来も可愛いけどこれは本当にクソ。
フジ、くだらない事すんじゃねえよ。
テレビは何でもして良いわけじゃない
役者陣がちゃんと演技派揃いで良かった。まずはそれに尽きる。
実際に起こり得る犯罪であり、実際に起き得るバッシングであり、実際にされ得る(震災の頃のフジなら間違いなくやってた)報道であったと思う。それに気付いているのかいないのか、流石に意識してやってるよな、一応テレビ自身の身を切る姿勢でテレビの実態を描いたのはとても面白かった。
しかし結局のところ、投票の不正や調整を正当化したようにも見えてしまうのはすごく残念。作品の中では、それのおかげで濱田岳が死なずに済んだことは間違いない。そうした方便や優しい嘘はこの世には必要なこともある。
が、問題は誰がどういう理由でそれを決めるのかということである。今回は時任三郎と中井貴一が人命のために行ったものだったから一応道理があったが、では普段はどうなってるんだ? なあおいフジテレビ? という問題提起(内部告発)作でもあったのなら、本当に良作だと思う。
と同時に、キャスターも人間で、各々の倫理観やプライベートというものがあるのよという視点も同時にあった点がまた作品を複雑にしている。それもテレビ業界のリアルなんだろうか。
はじめに演技派揃いで良かったと述べたが、キャスティングもまた良かった。中井氏はアナウンサー役だったが、ああいったニュースショーはタレントのなんちゃってコメンテーター起用も多いので、その辺の枠も居ればよりリアルだったのでは。
アンケートありえない
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