レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
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全てに力みなぎる凄さ
愛する息子が全てだった…その息子を殺された憎しみと復讐心。自らも瀕死の状態なのに、復讐を成し遂げるために生きなくてはならない…生きてみせる…その息づかいが大自然のパワーと重なり、また音楽にも重なり、言葉には言い表せない程の迫力があった。その迫力をみせつけてくれたディカプリオは凄かった✨
アカデミー主演男優賞納得の演技だった。
期待したほどには・・・
冬の北アメリカが過酷で自然がきれいなのは映像でよくわかりました。話の中身はさほど多くありません。息子を殺された父の復讐劇です。賞をとったので見てみましたが、主人公は誰が演じても同じような映画になった気がします。映画時間がちょっと長いかな?
天才イニャリトゥ
熊とその親心。
子熊に銃を向ける侵入者に対し、親熊は容赦なく攻撃する。凶暴なまでの親心は、レオも同じ。子どもを守るためなら何でもする。当たり前のことだ。
四つん這いで、声も出ず、生肉を喰らい、毛皮をまとうレオは、熊みたいだった。「痛そう!寒そう!死んじゃいそう!」のこの環境、熊にでもならないと生きていけないよね。
ただ、熊に復讐心はない。生きている子どもを守るためなら何でもするが、死んだ子どもは決して帰って来ない。
人間の業を超えて、熊=自然界の法則に結末を委ねたレオ。ラストのカメラ目線で、復讐から解放された人間の、真の悲しみを感じた。
天才イニャリトゥが大自然を撮ると、ただのスペクタクル(壮観な見せ物)に終わらない。このセンスは、他の追随を許さない。
ん〜…
個人的に歴史の実話ものはあまり好きではないので、
エマニュエル・ルベツキが撮影だったからという理由だけで見ました。もちろんアレハンドロ監督やディカプリオのアカデミーでの受賞も鑑賞の理由の1つです。
まず素晴らしいのはルベツキの映像美。
トゥモローワールドでも話題になった長回しが注目されてますし、全編ワンカットに見えるように撮影したバードマンでもその手法がとても注目を集めました。
今作でもその長回しはやはり要所要所に見られますが、すごいのは完璧なまでに作り込まれた構図だと思います。
また照明を一切使わず自然光のみで撮影したそうです。そして覚えてる限りだと全編被写界深度が浅い映像だったと思います。背景をボカさずきっちり見せるのもこだわりの1つなのでしょう。
アカデミー監督賞という視点から見てみると、
内容を見れば受賞は当然といった感じです。
ただ今年も受賞するんだったら去年はリチャード・リンクレイター監督が受賞すべきだったようにも思えますけどね。
あの「6才のボクが、大人になるまで。」のね。
ディカプリオも役者魂的なものを魅せていたと思います。
ホントにすごかったです。
ただ本心を言うと、
「ゴメンゴメン、わかったから。あげるから(アカデミー賞)。そこまでせんでもキミがすごいのはみんなわかってるんやから〜。」
って思いました。
なりふり構わず頑張ってましたし、
そうさせたアレハンドロ監督もまたすごいですよね。
ということで、
素晴らしい作品だったのですが、
冒頭にも書いた通りボクは歴史ものは好きではないのです。だから作品全体の超個人的な感想を言うと、
「へー、で?」
です。
ってことで−0.5でした。
良いか悪いかで言ったら良い。 ディカプリオが主演男優賞を受賞した意...
良いか悪いかで言ったら良い。
ディカプリオが主演男優賞を受賞した意味もわかる。
音楽も映像も綺麗で壮大で。
描写描写のカメラワークにはウットリするほど。
逆にそのせいもあるのか悪く言えば長い。すごく長い。
もう少し観る側を退屈させない長さだったらいいなと。
そして生命力、回復力が現実離れしている。
どこぞの魔法を使ってるんやという具合にすごい。
でも映画館で観る価値はあると思う。
DVDだとさほどかな。映画館まで行く方がもっと怖さをリアルさを痛さを寒さを味わえる。
IMAXで見るべき作品
壮大な自然を舞台に自然光を照明として用いて、長回しのカメラワークでディカプリオを撮る。
正直言って圧巻の一言。
IMAXで見るとその雰囲気はより一層まし、まるで映画の舞台に投げ込まれたかのような感覚に陥る。
スクリーンを見ているというよりも、窓から外を覗いている感覚に近い。
台詞数は少なく、身体全体を使って演じるディカプリオの演技力には驚かされる。
顔が良ければ良い俳優になれる訳ではなく、元アイドル俳優としての地位に悩まされていたディカプリオは、完全に本格派俳優としての地位を確立した後、レヴェナントで更にその地位を確固たるものにしたと感じる。
シンプルなストーリー展開ながらも、その中で魅せる息遣い、雨音や雪の音、動物の鳴き声、そして大自然を計算され尽くして撮る映像。
こんな素晴らしい要素が凝縮されている映画がアカデミー賞を獲得出来ないわけがない。
ここ数年で見た映画の中で最も身震いがした映画だった。
映画終了後、劇場を後にしトイレで用を足した後、トイレから立ち去ろうとする男性陣の「蘇りし者」感も注目の一つである。
ズバ抜けてる…
あらゆる面でズバ抜けている…
観終わったあとに出てくる言葉は「…すごい…」しかない。中でも、自然光の中で、計算し尽くされた構図で描かれる圧倒的スケールの映像はどんな言葉でも表現できない…
壮大なサバイバル
イニャリトゥ監督の作品は見たことありませんが、この映画は傑作だと思います。ディカプリオの演技は、わずかな台詞と呼吸と表情で圧倒されました。出血が多いかなとは思いましたが、リアルな感じが出ていて、口がぽっかり開いてしまいました。
雰囲気押しには尺が長すぎる。
兎にも角にも「ディカプー、おめでとう!」の一本。
それだけ(今作での演技が好きか嫌いかは別として)鬼気迫る演技は凄かったし、それと同じくらいにトム“デキるマッチョ”ハーディ演じる悪役が素晴らしかった。
自然光云々はどうでもよいが、さすがルベツキ。
画面・映像も素晴らしい情景を切り取っている。
ただ肝心の物語はメッセージ性も薄く、演出も冗長。
結局「アメリカに来た白人は屑」という事なのだろうかと思ってしまう。
このまとめ方が嫌いなわけでは決してないが、ディカプーがなぜ混血児の父親になったのかなどの、背骨となる経緯は盛り込んでもよかったのではないかな。
結局先住民に特段の肩入れをするわけでもなく、息子の仇と言いながらチンタラぶらぶらしているような印象を、長尺ともあいまって感じてしまった。
とりあえず今作から確実に言えるのは「野生の熊は物凄く恐ろしい」と言うことか。
個人的に嬉しかったのは「なんちゃって家族」のヘタレ(偽)息子が、しっかりとした存在感のある役を演じきっていた事。
やはり顔だけで押し切らない、こうした裾野の広さは素晴らしい土壌だと思う。
ともあれデートでは決して観に行くべき作品ではないし、この作品についてしたり顔で語る方は信用しないほうが良い作品。
自分の目で観て、感じたことがすべて。
すごいの一言
期待以上です!
レオナルドディカプリオだから演技すごいんだろーなーと思って始めから期待してみました。
始めの導入部分から、映像がすごいのなんの。迫力満点で美しい。また、レオさんの視線や表情もすごい。あと、傷メイクも。
長いわりに単純な話でしかも同じような風景が続くからか、みてる間はちょっと疲れたけど、後からジワジワくる。すごい深い。何度か見て、深く鑑賞したい話だ。
思いのほか良かったです
映画『レヴェナント 蘇えりし者』を見てきました。2時間半を超える作品です。途中で眠たくなるのを心配しましたが、そんなことは全くありませんでした。
ディカプリオが本作でアカデミー主演男優賞をとったことで有名ですが、たしかに熊に襲われるシーンだけでなく、随所で過酷な撮影であったことをうかがわせます。
また、屋外の自然光のみでの撮影を敢行したそうですが、確かに厳寒の大地から出てくる朝陽とか、凍てつく荒野に沈む夕陽とか、とても美しく自然が描かれています。
ただ、当時、アメリカに入植したイギリス人やフランス人にとっても厳しい生活であったことが良くわかりました。
前半のサバイバル劇と後半の復讐劇
TOHOシネマズ伊丹で映画「レヴェナント 蘇えりし者」(The Revenant)を見た。
公開3日目でしかも話題作なので観客は多い。
午後からはもっと多いだろうと思う。
午前中第1回のこの回の客入りは8割くらいだろうか。
開映30分前に劇場に到着したが後ろから3列目に2つ席があった。
映倫区分R15+なので夫婦だけで見た。
レオナルド・ディカプリオが第88回アカデミー賞で主演男優賞を受賞。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に続き2年連続の監督賞を受賞。
エマニュエル・ルベツキが「ゼロ・グラビティ」 Gravity (2013) 、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に続きアカデミー撮影賞を3年連続受賞した。
前の4分の3は、登山中にヒ熊に襲われ瀕死の重傷を負ったレオナルド・ディカプリオが町にたどり着くまでのサバイバルのパート。
後の4分の1は、最愛のひとり息子を殺されたレオナルド・ディカプリオが雪山でトム・ハーディを追い詰め復讐するリベンジのパート。
大まかなストーリーはただそれだけなのだが、ディカプリオがヒ熊に襲われる大迫力のシーンや冬の大自然の中でサバイバルするシーン。
ひとりのインディアンの男に助けられるシーンや、さらわれたインディアンの娘を助けるシーンなどにも時間がさかれる。
上映時間は157分と長いが長さを感じさせない。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
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