トレジャーハンター・クミコ

解説・あらすじ

2001年、ノースダコタ州で凍死体となって発見された日本人女性にまつわる都市伝説「タカコ・コニシ事件」を、菊地凛子主演で映画化。東京で暮らす29歳のOLクミコは、親しい友人も恋人もおらず孤独な毎日を過ごしていた。そんな彼女の唯一の楽しみは、コーエン兄弟の映画「ファーゴ」を見ること。冒頭の「本作は実話に基づく」というテロップを信じ込み、スティーブ・ブシェーミ演じる登場人物が大金を埋める場面を繰り返し見てはその場所を想像するのだった。ある日、会社のクレジットカードを預かったクミコは、そのカードを使って旅費を支払い、映画の舞台となった都市ファーゴへと向かう。

2014年製作/105分/アメリカ
原題または英題:Kumiko, the Treasure Hunter

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映画レビュー

2.5「サスカッチ・サンセット」のゼルナー兄弟による事実を歪めた話題作。

2025年5月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

今回、ゼルナー兄弟の「サスカッチ・サンセット」が公開されたので、彼らが過去に手がけた問題作を再掲載します。

2001年、コニシタカコという東京在住の女性がノース・ダコタ州ファーゴから60キロ東に位置する地点で凍死しているのが発見された。
タカコさんの遺体が見つかる6日前、彼女を保護したという地元警官が、彼女の口から「ファーゴ」という地名を何度も聞いたそうだ。
その事から、「彼女は劇中の埋蔵金を探す為にアメリカに来ていた」という話が真しやかに囁かれる様になり、瞬く間に全米へと広がった。
この日本人があまり知らない日本人の話、実は実話。
本作は、この事件を映画の元ネタにしているという訳ですね。

ところが、この話、後に真実が判明します。
真相は実に単純で、恋仲だった既婚のアメリカ人男性との破局に悩んだタカコさんが自ら命を絶つ場所を探す為、ノース・ダコタを訪れていたに過ぎなかったんです。
タカコさんは大好きだった映画「ファーゴ」の舞台を死ぬ場所に選んだという訳なんでしょうね。
それを地元警官が変な風に吹聴したもんだから話が大きくなっちゃったという訳です。
大体、後々メディアから突っ込まれたコーエン兄弟が「ごめんなさい」した様に、「ファーゴ」の冒頭テロップは真っ赤な嘘でしたから。

因みに、タカコさんが辿った宝探しの物語は、2003年に公開されたドキュメンタリー映画「ディス・イズ・ア・トゥルー・ストーリー」に纏められるまで、都市伝説として全米で息づいていたそうです。
真相が報道された現在では、タカコさんの死を興味本位で扱った報道を批判する声が増えたとの事。

…にも関わらず
本作を手掛けたゼルナー兄弟は、都市伝説の方を映画化。
タカコさんの家族に許可は取ったんでしょうが、身内に取っては気分の良い話じゃないですよね。

作品自体は、凛子サンの熱演と、クライマックスに向かって急激に加速する尋常じゃない不安と恐怖が最大の見所。
氷上にポツンと佇むクミコのシーンには、正直背筋が凍り付きました。

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かもしだ

1.5怪奇的な日本人。隠れ日本人製作者は誰?

2024年8月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.0泣いた

2024年7月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:その他

菊地凛子は上手いねぇ。
保安官が優しくて泣けた。

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md

3.0ここではないどこか

2024年7月12日
iPhoneアプリから投稿
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Peinyo

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