ストレイト・アウタ・コンプトン

劇場公開日:

ストレイト・アウタ・コンプトン

解説

今なお多くのアーティスト、リスナーに影響を与え続けている、西海岸が生んだヒップホップグループ「N.W.A.」のグループ結成から解散、そしてその後を描いた伝記映画。1986年にアメリカ、カリフォルニア州コンプトンで結成された「N.W.A.」は、暴力に走らず、ラップという表現で権力者たちに立ち向かった。理不尽な社会や警察へのメッセージを暴力的なリリック(歌詞)で表現したことから、警察、さらにはFBIからも目をつけられる「世界で最も危険なグループ」へと成りあがっていく。監督は「交渉人」「friday」のF・ゲイリー・グレイ。「N.W.A.」のメンバーだったドクター・ドレー、アイス・キューブ、亡くなったイージー・Eの未亡人トミカ・ライトが製作陣に名を連ね、アイス・キューブ役を実の息子であるオシェア・ジャクソン・Jr.が演じている。

2015年製作/147分/R15+/アメリカ
原題または英題:Straight Outta Compton
配給:シンカ、パルコ
劇場公開日:2015年12月19日

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(C)2015 UNIVERSAL STUDIOS

映画レビュー

4.0映画ファンには最も「遠い」ジャンル映画だが、その圧倒的なDopeに酔いしれろ

2015年12月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

「スターウォーズ」「クリード」を見納めだと言いながら、本作を来年に延ばさず、本年中に観たのは、実は最初の1週間は先行上映ということを知り、ホームグラウンドの南町田で公開するということを知ったからだ。(年間ベストはもうブログでUPしたので、来年対象)

もはやこいつを観ずに年を越せるか、MotherF**ker。

映画はジャンルものが際立てば際立つほど、客層に変化がある。マーベルものを見に行くと、ネルシャツ。北野やくざ映画を見に行くと、前の座席に足。アニメのほうはどうなんでしょう?ガルパンでも行ってみましょうか。

南町田の109シネマズグランベリーモール第4ホール。

チェーンを腰にジャラジャラと、FILAのパーカを着たお兄さんなど、まさしくジャンルな観客で席のほとんどを占めている。明らかに場違いなチェスターコートのオレはしずしずと席に沈む。

こういうの、楽しいねえ。こうでなきゃ!!

しかし、本編始まったら、やんややんやしてくれるのかと思ったら、なんと静かに鑑賞。ちょっと肩透かし。まあ、いいか。

「ストレイト・アウタ・コンプトン」

N.W.A、Dr.Dre、Ice Cubeなど知らない人、ラップが嫌いな人はもとより、2時間30分、という長丁場にしり込みする人いるだろう。

おそらくは、いわゆる「映画マニア」にとって、一番「遠い」映画だ。

だが、これだけは言っとく。

「超面白れえ」

いや、確かに2時間30分は長い。だが、こいつらの出会いと別れと再出発をきっちり飽きることなく、ロドニー・キングの事件も絡め、時代も追いつつ、ギャングスタ・ラップの始まりから、ギャングものの緊張感と、ライブのカッコ良さ、3人の主人公の顔の良さ(本当に3人の顔がイイ!特にDr.Dre)など、とにかく見どころが多く、あっという間の150分。

普段映画を観なさそうなFILA兄ちゃんが食い入るように観ている。

本作、例によって、Based on a true storyモノ。実在したグループで、製作陣に本人のDr.DreとIce Cubeがいるので、自分たちに甘い自伝かというと全くそんなことはなく、いい意味でも悪い意味でも「Dope」。金をよこせと金属バットをぶちかますキューブはマジで怖い。ドレーも濡れ濡れパーティ三昧だった過去をきちんと見せる。。

歩いているだけで、警官に呼び止められ、地べたに這いつくばされる。黒人とみれば、みんなギャングか?と怒りを詩にし、曲に乗せる。黒人警官も権力の犬と化し、ギャングは、黒人の少年を銃でマジで脅す。終盤のデス・ロウ・レコード脱退するドレーとシュグのやり取りもとっても怖い。

だが、こいつらも、ランチキパーティで女に〇〇〇させといて、そいつの男に銃を向ける、くそ野郎ども。「F**K The Police」っておいおい、お前ら、そりゃそうだろ、お互いさまだろ?みたいな気もするが、いや根は遥かに深い。

オレは彼らの文化、生き方に共感できるわけはなく、なんてすさまじいのだ、とただただ圧倒されるのみ。

もちろん、陽気な一面もちゃんと描いており、中盤袂を分けたキューブとN.W.Aの互いをラップでバトルする曲など笑ってしまうと同時に、ラップでディスるってことが、これほどCoolだと思い知らされる。

ライブシーンももちろん、すげえかっこいい。よく研究し、練習したんだろうなあ。

メンバーの一人の自業自得な結末なども決してなあなあな描き方でなく、こういう仲間がいた、ということをきちんと描こうとしているところが、本作の素晴らしいところ。

さっきも言ったように、とにかく、一言「Dope」に溢れている映画なのだ。おいおい、いきなり2016年のベスト1級の映画にぶち当たったようである。

危険で楽しい中毒性のある、また見たいという欲求、それも「Dope」。

追記

偏食な、めんどくさい映画マニアにこの映画を紹介するとすれば、そうだね、スコセッシの「グッドフェローズ」みたいな感じって「適当に」言えばいいよ。

目の色変えるから。

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しんざん

4.5熱い!熱い!

2024年9月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

理不尽に立ち向かう姿に感動しやした!

僕が中学、高校生くらいのとき、こうゆう世界憧れたなぁと思い出しました。

憧れてるけど全然詳しくなれなくて、
50セントだけ聞いて、なぜか部屋にネオン点けてました。イタ過ぎるぜ!恥ずかしい!!

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共感した! 0件)
ともひろ

2.5カリフォルニア州コンプトンは危険な街。売れないニガー物語。

2022年7月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

単純

興奮

内容は、1986〜1995年のラッパー。イージーイー事エリック・リン・ライトを主体的に描いた自叙伝的物語。場所は、アメリカ🇺🇸カリフォルニア州コンプトン犯罪蔓延る黒人街で貧困から抜け出そうと必死に足掻く若者とそれを取り巻く大人達の物語。好きな言葉は『これは自分の自叙伝だ!』イージーイーの言葉。歌詞に自分の言いたい事や抑圧された現実を表現した言葉。『稼いだお金をどの様に使いたいですか?💰』アメリカンドリームを成し遂げたイージーイーに記者会見で投げかけられる言葉。そこまでは考えてない。只、この貧困から、この荒んだ生活から抜け出したい逃げたいだけの若者達に応える余裕や考えは無かった所が苦くて好きだ。成り上がり者には刹那的な快楽に取り憑かれ、より大きな社会的責任は理解出来なかった…手段が目的になった良い例だ。好きな場面は冒頭の戦車が麻薬取引の現場に突っ込む場面。本当に時間としてあったと思うと衝撃的でした。1980年台を表す荒んだ町の感じが昔を思い出す様で良かったです。あの頃はVHSレンタル良く借りてたなぁ。その頃に見た作品のフライデーは『ティボォー!!と叫ぶ場面!!』町のいじめっ子に出会す場面。最後で少し写されて懐かしかったです。90年代B系STYLE流行りましたねー。内容の方では、昔の時代性を感じ懐かしさと共に今も密かに息づいてますね。汚い言葉と汚い薬💊と汚い暴力と汚い風情。血で血を洗う環境に『こんな暮らし変えたい』との言葉に希望を感じながらも環境がそうはさせてくれない。非常にアメリカ的で🇺🇸弱いものが更に弱いものを叩く構造がいたたまれませんでした。大人になれば楽しく?!見れるかもしれませんが、子供にはかなり悪影響(薬や暴力や乱行パーティがリアルに描かれてる為)な映画でした。それにしても自分が、当時のコンプトンを歩かされたら瞬殺だっただろうなぁ。現実には、お近付きになりたくない人達です。あれ程の状況ならもっと沢山人が亡くなってても不思議でないです。自分的には映画『ボヘミアン ラプソディー』をアメリカ🇺🇸南部コンプトンでも似たような出来事あったよ的な映画に感じました。主役のフレディマーキュリー程クローズアップ的ではないですが、どちらも音楽がキッカケ、そしてラップは魂の叫び!字幕で見る方がより良く分かり好きです。そして最後は、僅かな救いのあるかもしれない楽しい映画でした。

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コバヤシマル

3.5ふぁっくざぽりす

2022年6月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2022年6月29日
映画 #ストレイト・アウタ・コンプトン (2015年)鑑賞

#アイス・キューブ、#ドクター・ドレー、#イージー・E らによって結成された伝説的ヒップホップ・グループ“N.W.A.”の誕生から崩壊までを描いた作品

代表曲「ファック・ザ・ポリス」にFBIから警告が届くシーンなんて最高!

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とし

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