ザ・フューリー 烈火の戦場
解説
第2次世界大戦末期のドイツを舞台に、ナチスドイツ軍と決死の戦いに挑むアメリカ軍戦車部隊の運命を描いた戦争アクション。「極寒激戦地アルデンヌ 西部戦線1944」「エアボーン・ソルジャーズ」に続くシリーズ第3作で、前2作のライアン・リトル監督が引き続きメガホンをとった。1945年、ドイツ・ハルツ山地。ヒトラーの死後、ソ連がベルリンを制圧し、大戦は終局を迎えようとしていた。そんな中、いまだに抵抗を続けるナチスドイツ軍への奇襲攻撃命令を受けてブラウンラーゲへと向かったアメリカ軍M18ヘルキャット戦車駆逐大隊は、ナチスドイツ軍III号戦車による猛攻を受ける。
2014年製作/95分/アメリカ
原題:Saints and Soldiers: The Void
スタッフ・キャスト
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2022年5月25日
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鑑賞方法:VOD
本物の戦車使って、結構リアルなアクションなのだけれど、敵と味方同時に映る事が無いので、戦闘の迫力にかける。CGをできるだけ使わないのが良いと思う。
戦車の下士官として、黒人兵士が存在する事は多分稀有なこと。しかも、白人黒人混合の部隊なんて存在していなかったのだから。しかし、この主人公の黒人の親が第一次世界大戦で活躍したとされているので、彼は特別に志願で参戦していたかもしれない。だから、特別視されているはずで、伍長如きに差別される様な事はなかったと思われる。また、中隊長以上(少尉以上)を殴るのは如何なる理由があっても、軍法会議ものだし、最前線では、配置換え位では済まされないと思う。即刻更に厳しい最前線行きになるはずだ。つまり、この話は偽善的フィクションだと思う。面白いけどね。
2022年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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ライアン・リトル監督による2014年製作の米国映画。
ロシアや欧州製作の戦争映画を最近見ていたこともあってか、人種問題を絡めた対立が闘いを通じて解消される上手いストーリー展開と感じた。米国戦争映画のストーリの言わば王道ではあるが、やはり米国映画の脚本は悪くないなとあらためて感じた。
米国軍の戦車がドイツ軍の戦車と戦う訳だが、戦車としての格好良さはやはりドイツ製か。ただ米国戦車の中身までしっかりと見せ、そこに妻の写真とか貼っているのがいかにも米国風。また、黒人俳優K・ダナー・ジェラルドが、二世代に渡り差別に苦しんできてるが、ほぼ主演で、とても有能な指揮官を見事に体現していて感心させられた。
敵戦車をま下から対戦車砲弾で攻撃し爆破するというのも、弱点は確かにそこだからと納得感はあり。また、自国将軍の部下兵士の命を無視する扱い見ての将軍射殺・独軍兵士投降も、ヒトラー自殺後という設定もあり、リアリティ感じた。
そして、今理不尽な命令の下戦わせられているロシア兵士の悲哀・命の軽さを、想像してしまった。
製作はアダム・アベル、ライアン・リトル、脚本・撮影はライアン・リトル、音楽はジェームズ・シェーファー。
出演はアダム・グレゴリー(黒人差別者)、バート・ジョンソン(ドイツ軍から逃げた軍曹)、K・ダナー・ジェラルド(黒人の元指揮官)、アンドリュー・ジョンソン。
2019年12月14日
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“ホワイトタイガーナチス極秘戦車”と迷った末にこちらを鑑賞しました。
もっと熱い戦車でのバトルを期待していたのですが、戦争アクションというより戦車ドラマ寄りの作品でした。
映画としてはそれなりでしたが(終戦間際なのに戦車は美麗だったりw)戦争を通して人種差別について考えさせられる作品でした。
どうしてもWWⅡの話だと、ナチスがユダヤ人を迫害した事ばかりに目がいってしまって、米国内での有色人種の差別にはなかなか目が行かないものですが、ナチスとは比べ物にならないとは云え酷いものがあったんですね。
オバマさんが大統領に選ばれたくらいなので、それなりに地位が向上したとは云え、白人警官による黒人の射殺事件でデモがあったり、先日観た“ウインド・リバー”のように先住民に対する差別など、人種問題は根深いものがありますよね。
ラストシーンにあったように、人種など気にせず皆が一つの水筒から水を分け合えるような仲になれると良いですよね。
それにしてもこの誤爆しそうなタイトルは頂けませんね((( ̄へ ̄井)
烈火の戦場で良かったような気がします。
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