彼女はパートタイムトラベラー

解説・あらすじ

とある新聞に実際に掲載された「タイムトラベルの同行者募集」の広告に着想を得て映画化した異色コメディ。本作の後、「ジュラシック・ワールド」の監督に抜てきされ、歴史的大ヒットを記録するコリン・トレボロウの長編監督デビュー作。自分の冴えない人生にうんざりしていた女性ダリアスは、出版社のインターンとして働きはじめる。ある日、先輩記者ジェフが新聞で信じがたい募集広告を見つけてくる。その内容は、依頼主と一緒に過去に行く人を募集するというもの。真相を調べることになったジェフとダリアス、同じくインターンのアーナウは、依頼主ケネスが暮らす田舎町へと足を運ぶが、ケネスは常に謎の追手に怯えている変わり者だった。どうにかしてケネスに近づいたダリアスは、タイムトラベルに備えてケネスと訓練を始めるハメになる。主人公ダリアス役に「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」のオーブリー・プラザ。

2012年製作/86分/アメリカ
原題または英題:Safety Not Guaranteed

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0 邦題の勝利

2025年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

まあ、内容はつまらないです。

私は好きですけど。こういうの。

少なくとも、タイムトラベルを扱っている事実に偽りはないし、グダグダの日常に何か冒険を加えるならきっとこんな体験になるでしょう。
とてもリアルに日常を描いています。

少女は変人に出会い、心を開き交流していくうちに打ち解けて、変人の正体を知る。
雑誌ライターは昔の彼女と再会し、つかの間の逢瀬に酔いしれる。でもすぐに現実に戻され、バカ騒ぎして忘れようとする。
オタク少年は従順で、童貞を捨てる。

そして、タイムトラベルは成功するのか、果たして変人の正体は?

そんな映画です。
世界が滅びたり、人類の未来が閉ざされたりとか、そんな期待を抱く人はたぶん受け付けないでしょう。

『ニュー・ガール』でおなじみ、ジェイク・ジョンソンがいい味出しています。
主役の女の子もキュート。この映画の主題を上手く表現している。

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うそつきかもめ

3.0 爽やかな映画

2020年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 シアトルの出版社でインターンとして働きはじめたダリアス(オーブリー・プラザ)。父親からも「暗い」などと言われるほど、取り柄もなく彼氏もいない。先輩記者であるジェフが「過去への旅の同行者を求む」という新聞広告記事を見つけて、その依頼主を調べてみる企画を提案し、ダリアスともう一人のインターン、アーナウとともにワシントン州へ向かう。

 緩めのロードムービーなんだろうな~と軽く見ていたら、なんだか徐々に謎めいた方向に進み、ジェフも高校時代の元カノに会いたいだけのおっさんになってくるし、どんな着地点になるんだ?と物語に引きずり込まれる。

 妄想の量子力学、オタク、変態・・・それだろ!と誰しもが感じる。依頼主のケネス・キャロウェイという人物の印象は周りの人間からもそう思われてるのです。2001年に戻りたいのは、好きだったベリンダという女性が事故のため・・・などと、誰もが過去に戻ってやり直したいことがあるんだし、共感してしまったダリアスが好意を持つほどになる。決め手は音楽♪ギターじゃなくジターという楽器で弾き語りする様子はとても魅力的だった。

 「何者かに追われてる!」というのは妄想じゃなかったこともわかるし、実はブレンダは・・・という展開も見事。タイム・トラベルはどうなった?などはどうでもよくなるストーリー。やたらとスターウォーズネタが出てくるけど、そんなに重要じゃない。しつこいだけ。

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kossy

3.5 野心ある小品

2020年7月11日
PCから投稿

囲み目メイクでないとオーブリープラザにならない。

メイクのことは詳しくないが、ナチュラルな今っぽい囲みでなく、昔の(なのかどうか知らないが)ガッツリの囲みがきまる。

この囲みメイクとオーブリープラザはセットであり、必然的に、役は広くないが、価値は高く、需要もとぎれない。

はっきりした眉、大きな瞳、凸のあるツン鼻、ぷっくりの豊頬と唇。笑うとあどけないのに、上目にすると妖しい。アンニュイもある。それらが囲んでないと一挙にアイデンティティを失う。

囲んでなんぼのオーブリープラザ、と言えるが、囲み目のきまりっぷりは異常。ハッとする美人になる。

分解すると、囲みメイクがきまるのは、徹底的な下三白眼だから──だと思われる。
伏し目でも三白が崩れない。
白目の面積が広大で角膜を動かすたびにギロっとなる。
たとえば遠藤憲一なんかだとギョロだが、こっちはギロ。そのギロに妖しい収攬があり、見つめられたらNOと言えない。目力を眺めているだけで飽きない。

それは制約にもなり、シリアス系への出演はなく、ラブコメやホラーの現代劇がメインだが、出演は目白押し。つまり制約よりも囲み目に需要がある。とみていい。
どの映画でも見事に囲み目。トレードマークとして認知されているなら怖いものはない。

もとはコメディアン。
クリスティンウィグ、サラシルバーマン、エイミーシューマー、メリッサマッカーシーらと同類の経路でハリウッドへたどり着いた。
この路線は順調なキャリアを築くひとが多い。
お客を前にしてしゃべることが、芸能の基調なのは日本も同じである。
お笑い芸人はどの世界でも強い。

演技は達者ではないがシチュエーションのなかで絵になってしまう。美人だが美人扱いされない役回りが似合い、ディスり合いで魅力を発揮。スタイルは確立されている。

予算と肩の力を抜いたコメディだが、ばかばかしさのなかに見捨てることのできない愛らしさとペーソスがある。
恋愛にタイムマシンを絡めSFを消化している。いい脚本。
個人的には感動した。

Paddletonの才人Mark Duplassが、映画に適切なユルさを与している。イケメンだったら凡打だったと思う。

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津次郎

3.0 ぜんぜん

2018年4月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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てん

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