ある取り調べ
劇場公開日 2015年6月13日
解説
俳優・中西良太の脚本による取調室を舞台にした密室劇。妻と息子を殺害した容疑で連行された男。彼は自分が殺した妻子のもとへすぐにでも行かせてくれと「死刑にしてください」と必死に懇願する。男を取り調べることになったベテラン刑事もまた鬱病の妻を抱え、家庭崩壊の危機に直面していた。立場は正反対ではあるが、追い詰められている状況に置かれた2人の男。狭い取調室の中で2人の男が葛藤しつつ、息詰まるような時間が流れていく。監督は数多くのテレビ、映画の脚本や演出を手がける村橋明郎。容疑者の男に佐藤B作、男を取り調べる刑事を中西自身が演じる。
2015年製作/90分/日本
配給:ある取り調べ製作委員会
スタッフ・キャスト
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2015年10月24日
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鑑賞方法:映画館
平凡そうな刑事が、取り調べを通じてゆっくり自分を晒しながら事実を追及していくのがカッコ良かった。
結末はどうなるのか読めなかったが、犯人と同じく、最後の最後に少し救われた。
海外で賞とか取れそうだけどなあ…もっと多くの人に観て欲しい傑作です。
こんなに重くて暗くて悲しい映画なのに、気がつくとアッと言う間の90分でした。
この様な内容だと、普通は辛くて見ていられなくなるのですが、其処には愛があり、優しさがあり、労りがあり、観ている者を包みこんでくれる温かさがあるのです。
回想シーンは出てきません!必要が無いからです。
普通、必ず目を覆いたくなるような回想シーンが出てくるはずなのですが、この映画には、そんなものはありませんでした。
台詞だけで充分伝わって来ました!
また、役者さん達が本当に上手です。
雨の音が効果音として使われているのですがとても良いです。
挿入音楽も同じ曲が何度か使われていて、それも良かったです!
強いて言うなら、後ろに流れる音楽がもう少し主張されない方が良かった様な気もしました。でも、こんなに泣かされた映画は久しぶりです。見終わった後もしばらく涙が止まりませんでした。沢山の方に観て貰いたい映画です。
ほぼ取り調べ室ワンシチュエーションのみの映画。
映画だからこそ観られる表情の素晴らしさやリアルなシチュエーションがありつつ、舞台の様な迫力や臨場感があった。
派手な演出は何もないけれど、柔らかく、熱く、悲しく、切ないやり取りが繰り広げられ、作中に引き込まれてあっという間の90分。話し自体にもの珍しさはないが、演技力と間に魅せられた。
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