ヒメアノ~ルのレビュー・感想・評価
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ただ残酷なだけでなく、心に残る作品でした
ある程度話には聞いていましたが、まさかここまで凄いとは・・・。
しかも前半が、まあ多少暗い影は落としていたものの、基本ほのぼのラブコメテイストな内容だったので、あんな展開になるとは予想外すぎてビックリ、後半は完全にサスペンスと言うよりはホラーテイストでしたもんね、中盤前ぐらいにタイトルクレジットが表記されてからが本番だと言わんばかりの演出も、なかなか心憎い演出でした。
暗い影が一気に爆発する後半は、過激で残酷でもうホント目を逸らしたくなるぐらい強烈な描写でしたが、ラストが・・・まさかあんなラストが待っていようとは、もう殺人鬼の残酷さにホトホト嫌気が差していたのですが、そう来るとは、勿論彼に共感はできませんが、でも何故か心掴まされてしまうような秀逸なラストが本当に印象深い作品でした。
まあW主演の片方がV6の森田剛だったので、きっと何だかんだで侮っていた方も多かったのではないでしょうか?勿論私もその一人、舞台では活躍されていたようですが、舞台はほとんど見ない私としてはアイドルV6の森田や多少他の映像作品で見たイメージしかなかったので、ここまでヤレル役者だったとは本当に驚きの一言、もう完全にヤバ過ぎる空気を醸し出していましたもんね、リアルと言ってもリアルな殺人鬼を生で見たことは無いので何がリアルなのかはよく分かりませんが、まあとにかく物凄いリアルな狂気を感じさせる森田剛の演技ではありました、森田が森田役を演じていたので、もう見終わった今となっては森田が森田であるかのようにしか思えません!
しかし森田がここまでの人物になってしまった人物背景は、なかなか説得力がありましたね、誰しもが彼になってしまう可能性を秘めているのもまた現実か、それにしても森田の哀しみの深さは計り知れないものがありました、ただサイコパスを描くのではなく、いじめ問題の本質を描きながらこう言った作品を作り上げた吉田惠輔監督の手腕、お見事としか言いようがないでしょう。
ストーカーで言えば、森田だけでなく安藤も似たようなものでしたけど、でも全然違いましたね、安藤役にムロツヨシを配し、コメディチックなキャラクターに仕立てたのも、ちょっと面白みがあって良かったです、こちらはこちらである意味怖いんですけど、まあそこはムロさんですからね(笑)
一方、もう片方の主役・岡田を演じた濱田岳の童貞演技もこれまた秀逸でした、どう考えても童貞にしか見えないのが本当に凄い、ヒロインの佐津川愛美は逆に全然あんなキャラには見えない役どころだったので、この2人のラブコメパートは、まあこれはこれで何気に面白かった前半戦でしたね、佐津川愛美も体当たりの演技で森田まではいかずともインパクト大でした。
岡田と森田、同じ底辺にいる人種でも、本質全然違うところに位置していたのが対照的で印象深かったです。
まあ尺は短めの映画でしたが、見終わってドッと疲れが押し寄せてくる映画でしたね、でもただサイコパスを描いただけではない、見る価値は大いにあった映画でした。
森田剛って自然すぎる
最近の邦画はあなどれない。
邦画のクライムモノというと、近年は冷たい熱帯魚、ディストラクションベイビーズと色々見てきたけど。
個人的にはこれが精神的に一番キツかった。
前半の甘ったるいラブコメから一転して、胸糞悪い狂気の展開。
タイトルが表示されるタイミングもゾッとした。
こんな映画のラストであんな思いにさせられるなんて想像だにしなかった。
俺は森田君を嫌いになれそうにない。
学生時代の陰湿なイジメ。
いじめる者。
いじめられる者。
自分がいじめられるのを恐れ、いじめを見て見ぬふりをする者。
その中で心を壊された森田の痛々しい姿。
全くの人事とは思えないだけに何度も目を背けたくなった。
クライマックスでの森田の回想が辛すぎた。学生時代の何でもない日常の中で人生を狂わされた彼こそ。本当の被害者だったのかもしれない。
泣けてグロい、素晴らしい作品です。
「ヒメアノ〜ル」見ました。公開時からの好評は知ってましたが、レンタルなどめんどくさくてこの時期での初鑑賞。結論から言いまして、劇場で見なかったことを後悔するほどの良作。
ラストの回想シーンに入った瞬間に謎の涙が溢れた。感動したわけじゃなくて、本当に説明のつかない涙でした。
かなり不思議な映画です。殺人鬼のお話なので目を覆いたくなる場面も多い。なのに最後に涙が溢れた。岡田の気持ちも分かるし、よくあることだよ!モリタがサイコパスへ堕ちたのはイジメだけじゃないと思うけど、彼が抱える闇も誰もが持つ物だと思う。「お母さ〜ん、麦茶持って来て〜!」って言ってるモリタの無垢な横顔が頭から離れません。それとね、モリタは白い犬を飼ってたんだね。だから避けたんだ。
そして役者の演技が素晴らしい。スタッフは「ランチの女王」を見てキャスティングしたんでしょうか。モリタ役の森田剛の”心がこもってない”演技。ムロツヨシも心がこもってないんだけど、森田剛の場合は「こいつヤベェ…」って感じを奥に感じることができる。他にも濱田岳は言うに及ばず、佐津川愛美のエロカワ天使ぶりも絶品。楽しいです。
総じて、傑作です。グロ殺戮+青春ドラマをという斬新ジャンルで、見る人の心を打ちます。泣ける映画・素晴らしい作品はたくさんあるけど、思い出すだけで涙が出そうになる作品はなかなかない。見て損はないです。
最後は涙が止まらず...
とても、怖い映画でした。
イジメはあそこまで人を変えてしまうんですね。
孤独は心を壊すということ。
色々と考えさせられる映画でした。
どうしてそんなことをするの?
岡田くんが森田くんに言った言葉は
過去の森田くんが自身を虐めていた人に直接聞きたい言葉だと思いました。
森田くんは心が壊れ、時間が止まってしまった。
ラストシーンの犬を見て涙が止まらずでした。
V6森田さんの演技に引き込まれました。
全てが哀しみと恐怖の伏線
R15でジャニーズ⁉︎
ムロツヨシと濱田岳の先輩後輩コンビが絶妙。
ジャニーズの森田剛がここまでするの⁉︎
驚き‼︎
しかし狂気的演技は素晴らしい。
台詞はなくとも無気力で異常な連続殺人鬼を見事に表現し、ラストに見せる笑顔が印象的。
学校生活での壮絶なイジメ体験から精神崩壊をきたした森田の心が叫んでいる。
同級生の岡田は森田に恨まれていると思っていた。
イジメ体験で時が止まってしまった森田は岡田と一緒に遊んだ楽しかった記憶を思い起こす。
殺人鬼の森田が白い犬を避けて電柱に激突したのは飼い犬と似ていたからかも。
そして…お母さ〜ん、麦茶2つ持って来て〜
ここまで酷いイジメは無いと思いたい。
喋りと行動のズレが不気味
もんやりする感じ
原作の漫画を読んでるので、世界観がもんやりするものだとは知っていた。
映画も基本は漫画に忠実に進むが、途中からちょっとずつ映画用のストーリーになりつつ、ラストはやはりもんやり。
このもんやりは嫌いではないが、結果どう消化してよいものかは、やっぱりわからない。
エンディングは、こういう形もありますからどことなく寂しいですよね感も出してくる。
もやっとしたい人におすすめです。
ムロツヨシさんはちょっと変な役をしていてもどこか清潔感があるなと思いました。
軽い気持ちで見たら後悔した
森田くんがすごいと聞いて軽いノリで鑑賞…結果あまりの怖さに早く終われと願うばかり…
最初のコメディタッチから一変して暗くて怖いBGMとやばそうなオーラの森田くん。このギャップにさらに恐怖を駆り立てられた…
まさに日常の中に渦巻く狂気、森田くんは玄関から押し入って人殺しまくるし、やけにリアルだから殺しのシーンもえぐさ倍増。
どんなスプラッタ映画よりもグロく見えたし直視できなかったし、もう玄関とか部屋入った時とか脇道とか夜の道の映像見るだけでいつ森田君が来るのか身構えて恐怖だった。
胸糞悪いところばっかりだけど、最後の最後でサイコパス森田の人間味が垣間見えるのはよかった。
最後の終わり方といい、よく出来た映画だと思うけど二度と見たくない。
森田君怖い
えぐい映画苦手なのに見た理由…剛君が絶賛されているのを目にしたから。
そして本当に剛君はすごかった。。。。
特にファンでもないけど岡田君がすきやから若いときから常に見てきた。
でも演技派ってイメージは全くなかったのに、本当にすごかった。
映画事体もおもしろくて
中盤までは濱田君とムロツヨシさんのおかげ?で
少しコミカルな雰囲気を漂わせている。
でもタイトルコールがあってからが雰囲気が一変!
何度目を隠したことか。。。
原作は読んでないけど、実写版の方に付け加えられている
エピソードで、「森田」がただの猟奇的殺人者ではないようになっているみたい。
森田えぐいけど、岡田も安藤さんも特にいい人間ってわけではないのがリアル。
ユカちゃんを殴るシーンが一番泣きそうになった。
もう一度見るのはかなりの勇気がいるけど(怖いから)、人に薦めたくなる作品ではあった。
ジャニxバイオレンス=すげぇみたいな感じ
人生に大した目標もなくこのままでいいのかと焦りを募らせるビル清掃員のパートタイマー岡田と過去のイジメのトラウマからおかしくなってしまった同級生の森田。
2人を中心に描かれるジャニーズ主演のまさかのバイオレンス映画。
すっかり岡田准一以外テレビや映画で見かけなくなってしまったV6の面々。
世代的に学校へ行こうのイメージが強くて岡田准一以外は俳優としてあまり見かけたことがないなと感じていた。
そこで今作。森田剛の実に6年ぶりの映画出演にして初主演作。喰いタンでしか演技?を観たことないが、予想以上の評判の良さに思わず鑑賞。
濱田岳演じる岡田がムロ演じる先輩の安藤に佐津川演じるユカと仲良くなりたいから手伝って欲しいと頼まれ、訪れたカフェで高校時代に凄惨なイジメを受けていた森田演じる森田と再会したことから始まる森田というサイコキラーを描くのが本筋。
とにかく森田剛が怖い。虚ろな目、やる気のない身のこなし、話の噛み合わなさなどの細部から何をし出すかわからない野郎感がめちゃめちゃ出てた。
岡田を殺そうとする理由もハッキリとしていない。それなのに岡田を殺すためにおよそ10人近くを殺す一切の躊躇のなさ。こっわ笑。
しかしバックグラウンドが壮絶で単純に頭がおかしいと評することができない悲しい人間で高校時代のイジメのシーンには思わず苦々しい顔になってしまう。
対する岡田はケンカもできないような画に描いたようなヘタレ(のわりにユカに好かれる道理のいかなさ)で森田が迫る中、呑気に安藤の恋路を助けるフリしてユカとの恋仲を育むなかなかのクズ行為に没頭。
しかし実は岡田も森田に関して後ろめたい過去を持っており、なかなか森田のことを忘れられずにいる様子。
そしていよいよ始まる岡田への森田の狂行といったシーンから突然の荒々しい字体でのタイトルドカン!
まさかここにタイトルぶっ込んでくるとは笑。痺れたっす。
とても悲しくてやるせなくて怖い森田をを濱田岳の能天気さとムロツヨシのムロツヨシ演技でいい塩梅にエンターテイメントに仕上げた印象。
ムロツヨシの演技は全てムロツヨシになる笑。次世代型佐藤二朗枠。
悲しい映画だった。
時間的には短い映画だったけど、それを感じさせなかった。
怖かった。
ラストシーンで、急に昔の森田に戻り、
「また遊びに来てよ」と笑顔で言う森田に
戸惑いながらも「うん」と答える岡田に、
その後の回想シーンでの、
平和な夏の午後の情景に、涙が出そうになった。
いじめさえ無ければと思った。
いじめをしている人に見せてやりたい。
森田剛の演技に驚いた。
本当に、そんな人間のように見える顔つき、目つきだった。
撮影中、濱田岳は休憩時間などに森田剛と話すのが怖かった、と言うインタビュー記事があった。
フィクションだと分かりながら、
画面を通して見ている私でさえ怖かった。
暴力シーンは、R15でそこまでやるのかという感じ。
R18でもいいくらい。
あんなに丁寧に描き出さなくても…と思ったけど、
あそこまでやらないと、この話の怖さと悲しさは
ここまで感じられなかったと思う。
誰かが玄関に入るシーンが毎回怖かった。
良くない何かが起こると思った。
疑問に残ったことが2つ。
1つは、何故「ヒメアノ〜ル」という題名なのか。
これは、後で自分で調べようと思う。
2つめは、岡田の彼女は何故狙われていたのか。
あのカフェで働いている間に、何か気に触ることをしてしまったのか、
それとも、森田が好意を寄せていたのに、振り向かなかったからか?
(原作は読んでいない状態で見ました。)
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