デッド・シティ2055
劇場公開日:2015年5月23日
解説
トーマス・ジェーン、ブルース・ウィリスらの共演で、人間とレプリカント(人造人間)の壮絶な戦いを描く近未来SFアクション。企業王のジュリアンは、現実世界に飽き足らない富裕層の願望をかなえる享楽的なリゾート都市「VICE(ヴァイス)」を作り上げる。そこでは、人々がレプリカント(人造人間)を相手に殺人や暴力、ドラッグ、レイプといった負の欲求を満たすことができた。しかし、その影響でVICEの外の現実世界でも犯罪が横行し、事件を捜査する刑事ロイはVICEの閉鎖を訴えていた。そんなある日、不具合で自我に目覚めたレプリカントのケリーがVICEから逃げ出し、彼女を助けたロイらとともにVICE壊滅を目指して戦いに乗り出す。監督はウィリスが出演した「コードネーム:プリンス」のブライアン・A・ミラー。
2015年製作/96分/G/アメリカ
原題:Vice
配給:東京テアトル、日活
スタッフ・キャスト
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2022年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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映画通には「ウエストワールド(1973)」を「ブレードランナー(1982)」で味付けしたような既視感満載のディストピア映画と言ったら分かり易いでしょう。
あまりに酷い日課を植え付けられたレプリカント、やがて反乱を起こすぞと思いきや一旦お預けで愛の復活、逃亡劇に、ただ、亡き妻に似せて作った折角のレプリカントを悪党どもに渡してしまった夫というのも解せません。ハグレ刑事テデスキー(トーマス・ジェーン)が醸し出すノワール調の雰囲気は分かるのですが、かっては正義のヒーロー役で鳴らしたブルース・ウィリスが添え物的な悪徳企業家、せめてもの大物アピールのような思わせぶりのラストのお目眼パッチリカットは痛々しい。
ライオンズゲート配給なのでB級と覚悟はしていましたがエッセンスは過去の名作譲りなのでそれなりに愉しめました。
富裕層が欲望を満たす為に作られた世界で、何でもアリの街の住民がレプリカントという設定は観たことが無い。ブルース・ウィリスが過去に出演した「サロゲート」の様に、自らの身代わりとしてレプリカントを使用する方がSF映画界では一般的だろうか。それを牛耳るのがブルース・ウィリス演じるマイケルズという人物であり、この理想郷がいかに大切かを悠々と語る人物だ。
その理想郷では、1日経つとレプリカントらの記憶は無くなり、また新しい生活を始めるのである。その間に殺されても翌日には同じ設定で目が覚めるという訳だ。その中で完全に記憶が消えない女性が現れ、逃げ出してしまう事から物語が動いていく。なぜ彼女だけがそうなったのかは後ほど明かされるが、きちんと情に訴える様なドラマ的展開が用意されていた。
設定は中々注目だが、内容がそれらを活かしきれておらず、同じような銃撃戦の繰り返しで飽きてくる。とてつもなく激しいアクションでもあればまた違うだろうが、物語にそれ程起伏が無く、鑑賞中も気持ち的に浮き沈みせずにボーッとしていながら観ていた。娯楽作ならば良いかも知れないが、本作のテーマだけ見るとその様な扱いの作品では無いと思う。非常に惜しい作品だ。
2021年3月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
他の方ののレビューの通り、こんなにも発展した世界なのに、警備や捜査など陳腐さが目立ちますね。共感しました。
が、テーマや世界観はとても面白く、描写も良いと思いました。
思うに、映画として、130分程の尺に納めようとしたところ、色々な場面を視聴者の創造力に任せ、創造力がマッチしない方にとっては特に陳腐になったのかなあと。
これ、ドラマならかなり面白いはず。
2020年10月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
設定が陳腐、低予算?。ブルース・ウィリスよくこんなのに出たな。