シーズンズ 2万年の地球旅行

　ジャコウウシ、白フクロウなど絶滅を免れた数少ない生物のひとつ。そして1万年前には氷河期が終わり、氷河が溶けだし、海岸線上昇。そこからはほぼ現在の森における動物たちの映像。寒いところに棲む動物は氷河期の生き残り。

　小動物の映像は野生の王国みたいでいつでも撮れそうだけど、オオカミが野生の馬を追いかけるシーンなんて、どうやって撮ったんだ！と思わせる。

　ペラン監督にしては珍しく物語としての人間も登場させている。その人間が農業を始め、オオカミが犬となる過程をも描いている。『WATARIDORI』『オーシャンズ』と素晴らしい作品を描いてきたので、ネタ切れになった感もあったが、戦争まで描いていることにペラン監督の反戦や環境破壊問題までメッセージとして残したかったのだろう。自然との共存共栄。

【2017年ケーブルテレビで鑑賞】

2022年11月5日
#シーズンズ #２万年の地球旅行 (2015年)鑑賞

「WATARIDORI」「オーシャンズ」の監督コンビ、ジャック・ペラン＆ジャック・クルーゾが、氷河期が終わり生命が大きく躍動を始めた過去２万年にわたる地球の歴史を時空を超えて再現していくタイムトリップ・ネイチャー・ドキュメンタリー

日本語吹き替え版で鑑賞。

子供と一緒に見るような内容ですが、必然的に吹き替え版を選択するでしょう。そうなると、ナレーターを誰にするかが大切な決断になるところですが、笑福亭鶴瓶さんと宮崎あおいさんが無難にこなしています。

それでも、関西弁のナレーションは一つ間違うとおふざけにも映ります。ぎりぎりのラインで踏み外していませんが、違和感は拭えません。

さらには、映画そのものの内容が、どうにも説教臭くて、厳しい自然に適応して生きている野生動物たちを、人間が滅ぼそうとしていると教え込むような思想です。子供が見たら考えはするでしょうが、ちょっとためらうような内容で、親子で見るには相応しくないような映画です。

2020.9.4

経済活動を優先指してしまい忘れがちだが人間も動物。
近年の自然災害の多さは、自然の自浄活動ではないかと思わされる。