64 ロクヨン 前編のレビュー・感想・評価
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組織の中の個の苦悩
"64‐ロクヨン‐" 二部作第1部。
原作は既読、NHKの連ドラ版は視聴済みです。
三上役の佐藤浩市をはじめ、キャストの顔触れが重厚。これ以上は考えられぬ面子が揃っていて感無量でした。演技達者たちが織り成す、真に迫る熱演に引き込まれました。原作が持つ世界観を見事に再現しているなと思いました。
組織の中で生きる者の苦悩が丹念に描かれていました。
身に覚えのある事柄に大いに共感させられ、「もしも自分がこの状況下に置かれたら」と想像しては頭が痛くなり、三上の苦悩する姿に胸を締めつけられるような想いを抱きました。
上司の圧力に晒され、思うように行かず切羽詰まりそうになりながら、問題の妥協点を探りつつ、真相究明に奔走する。
三上は、決して完全無欠じゃないところに人間味があり、だからこそ己の信念に従って行動する姿に胸を打たれました。
私も、その曲りなりの強さが欲しいなぁ…
[以降の鑑賞記録]
2019/04/28:MBS(地上波初放送)
※修正(2023/10/10)
前編、後編の意味
超豪華キャストで重厚な物語
後半に向けても予兆
前半と後半両方見ましたが、やはり前半なため前置きな感じです。
警察官、広報官などの流れや、過去の事件の流れを映し出してました。
後半でどんどん展開が進むのですが、前半もそんなに大きな展開はないですが、見ていて飽きない感じには進んでました。
あまりこういう硬い映画を見ることがないのですが、久々に見ました。
あと出ている人が本当に豪華で、よくここまで大物、主役を張れる人をたくさん集めたなぁと思いました。
そこもあってみんな本当に有名な方ばかりで、脇役すら有名な方がいるため、すごいです。
だから飽きずに見れたのかな?とも思いました。
開かない窓と重い扉
主人公三上が県警広報官として、64担当元刑事として、夫として、父親として、ひとりの人間として、360°全方向戦っている話でした。未解決事件を人事に利用、記者クラブとの仲の悪さ、本部長室の信じられないくらい重〜い扉にびっくりしました。
退職者の見張りに人員を割くくらいなら、犯人探さないの?と、警察組織の体質?に違和感が続くのですが、ひっそりと亡くなったおじいさんの話によって、三上と記者クラブとの間に血が通う所で自然と涙が溢れました。ようやく当たり前の人間性が共有された安堵の涙でした。
出演者達の演技戦争か?!というくらいの熱演が良かったです。
前・後編だったワケ
瑛太がムカつく
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