キャロルのレビュー・感想・評価
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完成された美しさ
1950年代アメリカ。
デパートでバイト中のルーニーマーラがクリスマスの雑踏のなか、目を奪われたのは宝石のような人妻ケイトブランシェット。惹かれ合う2人、突きつけられる現実、2人はどんな結末を迎えるのか?
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感想★★★★☆
とにかく完成された美しさ。
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美しいフィルム映像(スーパー16mmフィルムだって)の粒状感.
美しい構図.
その時代にしか見えない世界。美術。この映像だけでも退屈させないよう、間がもつもんな。
セリフじゃなくて、演技、カットで魅せる監督の上手い語り口。
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そして何と言っても女優2人の圧倒的な説得力。やっぱルーニーマーラ見るだけでも価値あり。素晴らしいです。
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☆が一つ少ないのは、個人的に終わり方がなー。差別のある時代だし、そうなるかな。ちょっと後半弱い感じが。。これはこれでいいのかな。あと最大の理由はルーニーマーラのオッパイは丸出しなのにケイト様はギリでお預けって!!まじかー。NGかー?
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奥さんは"完璧な"映画だったと仰っていました。
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追記.
半日考えたら、ラストシーンが良くなってきた。誰にも解ってもらえないとしても、そこにしか"本当の自分"がいないわけだ。そこでしか命を見出せなくなるのが、恋という麻薬でもある。もう平凡な日常には戻れないのだ。
ケイトのヌードも、ルーニーマーラの心のさらけ出しに対して、体は許しているが、最後の"胸の内"を見せていない。という演出に決まっとるやないか!!すいません。気付くのに一晩かかりました。評価★4.5にアップ!!
ケイトブランシェットを魅せる
演技はいい
贅沢言うともっと若い人が、、、
悲しいお話でした、、、
本当に贅沢言うともっと若い子同士がよかったなあなんて、、でもケイトの年齢だったから壁が分厚くなったんであって、、
車でどっかいくのって絶対悪いことの前兆だよね
それにしてもセールスマンは悪い奴だけど
ルーニーマーラちゃんはもう脱ぐの普通に
なってきちゃってるんですかね?
でもミレニアムのあの役の方がぴったりって感じ
なんとなく表情が無だからあんまり感情が
分かりづらい
印象に残ってるのは車窓からのシーン
テレーズが外を見るシーンが多かったなあ
同性愛の描き方が不思議な映画だった
憧れの人と寝るってどうかなとか
キャロルにとってのアビーって?テレーズって?とか
あとテレーズには彼氏いたのにキャロルにそんなに惹かれるかね?とか
いろいろ思っちゃいました
でもラスト、テレーズがパーティーを1人で抜けて街を歩く背中は、同性愛者の宿命だなあなんて良いシーンだと思った。あれがラストカットでも充分良かったんじゃないかなあ
キャロルの
「自分を偽りながら生きる私の存在意義は?」
この言葉が結構胸にきました
キャロル
テーマがわかりにくかったが…
美しい
語らない作品
1950年代のアメリカは、同性愛を精神病としていたそうです。現代でも、同性愛がタブーになっている国は、まだまだ世界中に存在しています。
さらに、女性同士の恋愛を描いた映画は、ほとんど作られていません。
女性同士の恋愛というと、興味本位的にとられがちですが、テレーズは、レズビアンだからキャロルを愛したのではなく、キャロルという人間を愛しただけです。
そして、キャロルは、同性愛ということを隠しながら、生きているひとりです。
当時のふたりに、ひとりの人間を愛すること、同性愛として生きていくことの厳しさは、想像に難くありません。
そんな時に、もし私であればどの様に生きていくのでしょうか。
彼女達がアイデンティティを語れなかった当時と同じように、作品も決して多くを語ろうとしません。
しかし、ラストでみる彼女達には、差別に立ち向かって生きていくという信念が見えた気がするのです。
恋から愛へと向かう美しい映画
映像・音楽・演出ともにたいへん美しい、洗練の極みのような映画でした。
物語も説得力があって引き込まれました。
テレーズを演じるルーニー・マーラの目の演技が凄い。デパートでキャロルと出会ったときの目の表情で「あっ、いま恋に落ちた!」と解ってしまう。あの恋する瞳はハッキリと印象に残る。
キャロルはため息が出るほどエレガント。香りの表現が多かったのも、キャロルの官能的な魅力を引き立たせてます。旅先で2人が香水つけあってジャレるシーンには、女性同士の恋物語だからこそできる妖しい美しさを感じました。匂いってものすごく記憶に残りますし。
グッときた場面は、新年を迎えてからの美しいラブシーン…ではなく、
(そこももちろん名シーン)
キャロルが元夫に娘の親権を譲渡する代わりに娘の面会権を求めるシーンです。
キャロルって、これまで基本自分のことしか考えてなかった。テレーズのことも「私の天使」として見ていて、1人の人間として尊重しているというよりも、自分のためのかわいいペット+すがりたい依存対象って感覚だったと思う。だから彼女を傷つけた訳だし。
だがこのとき、ついにキャロルは自分のためでなく娘のために行動した。テレーズとの旅の失敗が彼女を成長させた。この後キャロルは仕事を得て、1人の自立した人間へと変化していく。再会したテレーズとの関係も、もはや以前とは違うものになるでしょう。
テレーズとの出会い〜逃避行までは燃えるような恋物語であり、キャロルの成長〜ラストまでは恋から愛へと変わっていく物語なのかな、と感じました。これから愛の物語が始まることを示唆するエンディングだったのでは、と思います。
1950'sの同性愛に対する不条理な偏見、そしてハージとリチャードのパートナーを所有物としか見ていない感じは怒りを禁じ得ないです。ハージの方が目立つけど、リチャードは相手の気持ちに一切目が行っておらず、かなりキモかった。後半テレーズに忘れられているのには思わず笑ってしまった。
それから、ブロークバック・マウンテンのような不条理に踏みにじられるような悲しいエンディングではなく、ハッピーエンドを匂わす終わり方だったのがとても良かった。
気になったポイントはケイト・ブランシェット様の背筋くらいですかね。ケイト様はお美しくあそばされていますが、脱ぐとまるで格闘家だ!範馬勇次郎的背筋。
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