われらが背きし者のレビュー・感想・評価
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淡々と
地味ながら味わい深い
なかなかよかった
上質なサスペンス
娯楽作品と言うよりはジョン・ル・カレの原作ファンに向いた作品と言えると思う。
TOHOシネマズ西宮OSで映画「われらが背きし者」(Our Kind of Traitor)を見た。
比較的マイナーな映画だと思うが、TOHOシネマズ西宮OSの12番シアターはそこそこの客がすでに座っている。
楽に映画を見たいので左右が空いている席を買ったのに、左右とも席は埋まってしまった。
主演のユアン・マクレガーの映画を見るのは2013年の「ジャックと天空の巨人」以来である。
ユアン・マクレガーの妻役のナオミ・ハリスは「サウスポー」、「007 スペクター」、「007 スカイフォール」と出演作は多い。
弁護士であるナオミ・ハリスの尻にしかれる夫ユアン・マクレガーは大学教授である。
2人は休暇中のモロッコでロシアンマフィアの亡命にかかわる事件に巻き込まれる。
上映時間は109分。
原作者のジョン・ル・カレが製作総指揮を務めているので大きく期待した。
ジェイソン・ボーンシリーズやジャック・リーチャーシリーズほどのアクションも無く、
娯楽作品と言うよりはジョン・ル・カレの原作ファンに向いた作品と言えると思う。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
信義
信義を重んじる男と男には、わずかの時間で友情が芽生えるものなのだ
冒頭、唐突に殺しのシーンから始まる。まるで、バッターが初球を様子見しようとしていたところ、内角高めにストレートを投げ込んでのけぞらされたような気分だ。
そして、ロシアンマフィアのディマが、モロッコでたまたま出会った大学教授のペリーにあることを依頼することから話が動き出す。
ディマは、これまで散々汚いことに手をそめてきたであろうに、いまさら身の危険を察して、せめて家族だけでも助けたいなんて虫がいい。ペリーも、モロッコ旅行は教え子との軽い浮気がバレた償いなのか、夫婦間がぎくしゃくしている。だけど、ディマの家族愛が本物と感じたペリーが彼のために尽くそうとするあたりから、二人に芽生えた信頼と友情が画面に心地よい緊張感をもたらしていく。そこに手を差し伸ばすMI6のヘクター。悪人だからと粗雑に扱っているように思えたが、実は彼には彼なりの正義があった。その背景が明らかになるに従い、だんだん人間味が出てくるのだから不思議なものだ。
モロッコやフレンチアルプスの風景も綺麗で、ため息がでる。
ドンパチが少ないのもいい。だからピストルを構えたときの緊迫感が、かえってリアリティを感じる。そしてすべてがうまくいかないのも、ほどよい焦らされ方だった。ラストのオチはなんともイギリスらしい。二人の出会いがフラグになっているなんてニクイ。
役者がみな適役で、とても上質なサスペンスだった。
裏切りのサーカスは全然理解出来なかったけど…
久しぶりに邦題に納得
腐ってやがる
爽快さはなく…
ル・カレ原作にしてはわかりやすかった
ジョン・ル・カレ原作の「裏切りのサーカス」が最初観た時、「・・・??」状態だった私は、「われらが背きし者」がル・カレ原作と知り、「大丈夫かな・・・」と心配しながら観に行ったのですが、杞憂でありました。
俳優たちがいいですね〜。
ユアン・マクレガー・・人のいい役がハマり役だと思いました。
ロシア・マフィア役のステラン・スカルスガルド・・どこか裏のありそう。
そして今回一番色々な顔を見せてくれたのが、MI6(イギリス秘密情報部)のヘクターを演じたダミアン・ルイス。
もっと派手なアクション・シーンがあればよかったな・・と個人的には思ってしまいますが、面白かったです。
モロッコ、パリ、イギリス、スイス・・と色々な光景も綺麗でした。
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