チャッピーのレビュー・感想・評価
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人工知能が人工でなくなった時
人工知能が人工でなくなった時、知能は神の領域を超えるという事でしょうか。単なるロボット映画ではなく、見ていると私たちへの警鐘のような気がしました。将棋の電王戦でもコンピューターがプロ棋士を破る事が珍しくなくなりました。近い未来のような気がしました。映画の設定は2016年ですが…
感情移入するとヤバい。ロボットが辿る迫害と進化の歴史。
【賛否両論チェック】 賛:“警察仕様のロボット”というだけで迫害され、少しずつ道を外れて成長していくチャッピーの姿に、人間としての在り方を深く考えさせられる。 否:お話そのものは荒唐無稽で、ツッコミどころも多々あり。終わり方にも賛否があるか。 何も分からないまま生み出された罪なきチャッピーが、“警官型ロボット”だという理由だけで暴力を浴びせられ、傷つけられる姿に、観ていて胸が締めつけられるものがあります。そうして迫害を受け続けた結果、チャッピーが生きるために少しずつギャングの道へ足を踏み入れていってしまう様子もまた、人間社会への警鐘を鳴らしています。そしてそんな彼に、母親代わりのヨーランディが読み聞かせる「黒い羊」のお話も、本作を鋭く象徴しているようで、人間の浅ましさを改めて考えさせられます。 お話そのものは割と荒唐無稽なので、それ自体の賛否両論はあるかと思いますが、その根本にあるテーマは非常に深いものがあると思います。社会問題に関心がある方などには、是非オススメです。
素晴らしかった
血が通っていなくても、機械と人間であっても親子になれることを描いていて素晴らしかった。
イノセントな無垢な存在を描こうとすると被害者になりがちで、そういうのが苦手なのだが、この映画でチャッピーは決して被害者として描かれておらず、すごくよかった。
ただもうちょっと興奮と感動を味わいたい気持ちがなくはなかった。ED209みたいな二足歩行の戦車みたいなロボが飛ぶのはいかがなものかと思った。
(追記)
あまりの傑作と認定していいものか、確かめたくもありまたチャッピーやヨーランディーが見たくて2回目見て来た。1回目より泣けて泣けて仕方がなかった。
ニンジャやヨーランディーがあんなクソみたいなチンピラであっても立派な親になっていることや、チャッピーが最後は自分を犠牲にして他者を助けるまでに立派に成長していることがたまらなかった。
チャッピーの成長は、赤ちゃんから幼児、子供、少年へと移り変わっていってるのが分かった。最終的には青年と言ってもいいかもしれない。
ヒロインがとんでもないブスであることも正統派傑作SF映画として認める条件を備えている。
(追記)
セルブルーレイではカットされていたゴアシーンがあるとのことで買って見たのだが、けっこうなゴアだった。3年ぶりで見たらかなり忘れていて改めて面白かった。ニンジャが死ぬものだと記憶違いしていた。別バージョンのエンディングも見たのだが、通常盤の方がよかった。
テンションやめい笑
AIが世論を二分して世間を混乱させるような、もっと広い視点を想像していたら、かなりミクロな話でした。Chappieという「人間」を取り囲む環境や人間たちの物語。彼は「希望」なのか「破滅」なのか。「意識」とは。エイリアンものに新たな局面を与えた「第9地区」の監督だけあって今回も新しい何かを期待していたけれど、確かに「ロボット」という概念を超越してしまったところはあるかも。 ひとつ難点だったのは出てくるキャラクターがいちいち社会への責任感に欠けすぎているところと、シリアスなシーンで「テンション」が目を引き過ぎたところ笑
ギャングスタ
AIロボ、チャッピーさんの成長記録?映画ってところかな…。変にSFっぽさを全面に押し出してなかったところが、良かったと思います。 作品世界には入り込めませんでしたが、話しが進むテンポは良く、飽きずに最後まで楽しめました。 続編があるとすれば、また観てしまうかも。自分が開発したロボに、意識を移植された設計者デオンの行方も気になりますし(^^)
ヒドイけど面白い
凄いAIだけどデータベースは空っぽで起動させるとか、データベース空っぽだし痛みも感じないのに恐怖心があるとか、メモリーなのに普通にはボディを替えられないとか、最後はメチャクチャ簡単に意識移せちゃうし、ヴィンセント(ヒュー)はムース動かせたら本来の目的忘れてただの悪人になっちゃうし、他にも色々都合良すぎて突っ込みどころ満載。ストーリーそのものは面白かったけど、設定がムチャクチャ過ぎてモヤモヤします。
細かいことは言わず娯楽作として観ればアクションあり、笑いあり、哀しみあり、愛嬌あり、テンポも良くて長過ぎず、充分楽しめました。
大化けしたブロムカンプ。
「第9地区」も「エリジウム」も私には余りピンと来なかったのですが、この作品は違いました。作風は「エイリアン2」や「ターミネーター2」を撮っていた頃のジェームス・キャメロンの作風に極めてよく似ています。破壊力満載の暴力描写がありつつも(但し、残虐な描写ではありません)、その根底には進化した人工知能ロボットが背負う悲しさが綿々と流れています。いずれ来るであろう、人工知能が活躍する未来へ大きな警鐘を鳴らし続けている、そんな映画です。上映中、会場の至る所ですすり泣きが洩れていました。ロボットが最初から最後まで大活躍する映画ですが、極めて人間臭い映画なのです。現在のところ、私にとっては、今年、公開された映画の中で最高の一本です。来年のアカデミー賞の賞レースが、今から楽しみです。また、男女の恋愛を一切、絡めていないところも好感がもてました。ハリウッド映画の悪弊で、どんな映画でも、隙あらば、男女の恋愛をぶち込もうとする風潮には、もう、うんざりです。 ただ、残念なのは現在の日本の映画界にブロムカンプのような才能を持った脚本家、監督がいない、ということです。日本映画、いつから、こんなに駄目になってしまったのでしょう。全く、悲しい限りです。
チャッピーのフィギュアが欲しい
映画を観終わり、グッズコーナーへ直行。チャッピーグッズを物色するも、そこにはチャッピーの姿形なし。むぅ、気持ち的にはチャッピーフィギュアがあれば即購入してしまいそうな感じだったのですが、商機を逸しているぞ! チャッピー関係者の方々! ってな具合に、非常に満足のいく映画でした。『第9地区』を観て、ブロムカンプ監督のうまさに唸ったわけですが、今回は、舞台も同じ南アフリカ。期待通りの空気感、殺伐さが、ソリッドにこちらの危機感を煽りたててくれて、そのベースとなる感覚がニンジャとヨーランディの無軌道さを肯定させてくれる感じがしましたですね。 いや、しっかし、ニンジャとヨーランディが格好良すぎるよ!! 劇中の彼らの音楽もそうですけど、なんだかゴチャゴチャなんだけど、確かにヨーランディの言葉を借りれば「クール」なんですよね。 最初の戦闘シーンとか、ほんとにすごいから、ぜひ観てみてくださいよね。 あと、ベタなスローモーションとかも、なんか好きな使い方だったなぁ。ちゃんとスローモーションに適しているというかね。
アクション娯楽作だけど、 裏コンセプトが深い。
やはり期待しちゃいますよね、 「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督なんだから。 でもそこは、あまり意識しないで観ましょう。 とにかくデビュー作が衝撃的すぎたから、 ストーリーに予想外を求めると、がっかりするかも。 けど前作を観ると、 ホントは分かりやすいSF映画が 好きなのかもしれないなぁと思います。 今回も御都合主義だけど、 いやいや娯楽作として良く出来てますよ。 監督色はあるし、ストーリーもワクワクします。 男の子はロボコップ的に興奮できて 女の子は母性本能をくすぐられる。 子どももカップルも楽しいと思います。 敵役のヒュー・ジャックマンは、最高だし。 リアルスティールそのまんまやらされちゃって、 きっとジョークなんでしょうけど。 舞台は今作も、 監督こだわりの地ヨハネスブルグ。 実は友人が住んでいたことがあるけど、 今でも治安がかなり悪いらしいです。 自宅には窓に鉄格子は当たり前で、 運転中に信号で停まれば車上荒らしが現れ、 黒人の若者に何回も助手席のガラスを割られたらしい。 そんな危険地帯で警官ロボとして生まれたチャッピーを、 ギャングが強奪して育てていくストーリーです。 ユニークなのは、ロボットを新生児として育成すること。 AIを完璧な知能として描いてきた映画はたくさんあるけど、 この設定は記憶にないですね。 人間のように成長し、 身体の限界を感じ、感情の波に揺られる。 演出が綿密なので、 実写ロボットに感情移入する不思議な体験ができます。 監督が南アフリカにこだわり続けるのは、 理由がある気がするんです。 娯楽的な要素やSFでオブラートに包んでるけど、 南アのアパルトヘイト政策の歴史に対する、 メッセージが込められているんじゃないかと。 肌の色などで、差別することへの憤り。 だから人工知能のチャッピーを人間的に描くことで、 実は容姿なんかで差別できないじゃないかと 訴えてきます。 こういう映画は何も考えないで アクションを楽しむのもいいけど、 そんな裏コンセプトを意識してみると、 いつもと違う残り方がするかもしれませんよ。
チャッピーを普通の子供に置き換えて見て欲しい
生まれたてのロボット”チャッピー”を通して現代社会の闇を垣間見る、そんな映画。 なぜ世の中がこんなに理不尽なのか、不幸でいっぱいなのかその理由がわかると思う。さらに言えばチャッピーを普通の子供に置き換えて見ればもっと分かりやすいんじゃないかな。 ラスト15分前くらいは星5点をつけてしまいたいくらい良い出来。ラスト15分までは・・・。 いろいろ細かく書いていこうかと思いましたがやめておきます。 ラスト以外は見る価値があるので、全国の親の皆さんに見ていただきたいです。
漫画~(^_^;)
チャッピー可愛い>^_^< ちょっと頭の良い子供と同じ。 観ていて、とてもはがゆかったなぁ。 生への執着は、すさまじい。 あ、そうくる?って感じ。 でも、ラストは漫画だよー(>_<)
いろんなモノの掛け合わせ
ロボット×AI だけでなく 様々な掛け合わせが映画を面白くしていた! ニール監督の創造的のすごさにお手上げです! ロボット×HIPHOP ×家族×仕事×南アフリカ 映画の主に南アを代表するHIPHOP アーティストの起用! 彼らのカッコいい「Zef」をそのまま映画に描きこむ。 今まさにこの世の中でこんなことが起きてるんじゃないかと言う錯覚に陥りました。 今後のニール監督の作品にも期待です!
さすがニール・ブロムカンプ監督
ストーリーがユーモアに飛んでいて、とても面白く、感動しました。 チャッピーが格好良く、可愛く、描かれていて、感情移入しやすかったです。 人工知能ロボットが実現し、世界に広まった世の中は、想像するだけでもかなり怖いですね。人間の味方につくのか、それとも敵対してしまうのか。人が作ったなら、人々の役に立ち、そして共存できることを願っています。 いろいろと考えさせられますが、凄く良い映画でした。
ブロムカンプ最高!
さすが、またやってくれました。他のこと考える余裕ないくらいにチャッピーに感情移入してしまって、涙です。
生きる本能に突き動かされるチャッピーは、もうほんと生き物だと感じました。
ヨーランディとニンジャは演技うまくてよかったです。
一つ矛盾だと思ったのは、ラストシーン。ヨーランディの意識がUSBメモリに保存されてましたが、意識が保存された時点でヨーランディの体は使えなくなっているのでは?と思いました。チャッピーやディランの時と違うと。
とはいえ、星5つに間違いないです。今の最高の監督の映画が劇場で観られて幸せでした。
終盤以降を詳しく描いていたら・・・
公開前から配給によるカットシーン云々とか騒がれたり、人工知能ロボへの個人的興味もあって、期待して劇場へ。
うーん……。
悪くはないが、予想してた以上の事はなかったなぁ。良かったとは言えないレベル…。
カット繋ぎやテンポは良いんだけど、見たいシーンがないというか‥撮れてないというか。
人口知能の成長具合とか、吸収の早さの天才ぶり、なんてのが無くて、赤ん坊レベルなのに何故それができるの?どういう経緯でそんな思考に?っていう行動が多くて…。
チャッピーに感情移入できぬまま最後までいってしまった感じ。テーマやロボの造形センスが良かっただけにちょっと残念。。
最後で人間の意識をロボに移してしまう展開だけは凄いと感じたので、それ以降をしっかり描いてくれたら傑作になったかもしれない。
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