国際市場で逢いましょう

劇場公開日:

国際市場で逢いましょう

解説

韓国で歴代2位となる観客動員数1410万人を記録した大ヒット作。前作「TSUNAMI ツナミ」でも1132万人動員という記録を打ち立てたユン・ジェギュン監督が、釜山の国際市場を主舞台に、激動の時代を家族のために生きたひとりの男の生涯をつむいだ大河ドラマ。朝鮮戦争で父と末の妹と離れ離れになり、母と残された2人の妹とともに避難民として釜山で育ったドクス。父親代わりとして一家を支えるため西ドイツへ出稼ぎにいき、ベトナム戦争への出兵では生死の瀬戸際に立たされるなど過酷な人生を歩むが、それでも家族への愛情と笑顔を絶やさず、時代の荒波を生き抜いていく。主演は「ユア・マイ・サンシャイン」「新しき世界」のファン・ジョンミン。米人気ドラマ「LOST」で知られるキム・ユンジンが、ドクスの妻ヨンジャを演じるほか、「東方神起」ユンホの出演も話題。

2014年製作/127分/韓国
原題:国際市場
配給:CJ Entertainment Japan
劇場公開日:2015年5月16日

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映画レビュー

3.0日本という国にたまたま産まれ落ちたことの幸い?

2023年8月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

戦乱の中で生き別れてしまった肉親の再会…。
そういうことについて、アメリカやスペインや、そして本作の舞台となった韓国のように、内戦であって、民族を二分するような大きなものは経験することなく、そして、そういう内戦に外国軍の介入を受けることで、いつそう国土が蹂躙されるという不幸に見舞われることもなく、国際政治のいわば「エアポケット」にしっかりと嵌ますり込み、永く平和であったことの恩恵を十二分に享受して来られたという僥倖に、ただ感謝する以外にないのかも知れません。

観終わって、この国(日本)が平和であること(平和であったこと)の幸せに、改めて感謝する一本になりました。評論子には。

佳作であったと思います。

(追記)
本作で、主人公は何度も、家族の生活費を工面するために海外に働きに行きます。
片や鉱山労働者として、片や戦場での採掘技師として。
評論子の住む北海道も、夕張(ゆうばり)市を始めとして有数の産炭地を抱えていました。
その夕張の炭鉱街の下馬評では「ゆうばり、食うばり、酒ばかり。ドカンといけば(=ガス爆発や岩盤崩落の事故にひとたび遭えば)死ぬばかり」と囁かれていたと聞きます。
ドクスが従事した仕事は(お金にはなったのかも知れませんが)どちらも相応に危険な仕事でした。
仄聞するところでは「国民が困ったら、石油を掘って外国に売ればいい」と言って、国民からは満足に所得税も取らない国が、世界の中にはあるやに聞きますが、国内に資源の乏しかった韓国では、外(外国)に出稼ぎに行くことが、手っ取り早い稼ぎ方だったことでしょう。
家族(妹のクッスン)を守りきれなかった自責の念が、他の家族の生活をを守ることに執心させていたのかも知れません。
いずれ、同じように国内の資源には乏しくても、早くから殖産興業に務め、原材料を輸入して工業製品を輸出するという加工組立型の産業構造を国内に確立できて、海外にまで働きに行く必要がなかった日本とは、状況が違ったということもあるかと思います。

ときに「笑い」の要素がないでもない本作ですけれども。

そういう意味では、同じくアジア人ということながら、日本という国にたまたま産まれ落ちたことは、それはそれで、幸いだったのかとも思いました。

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talkie

5.0韓国の悲しくて辛い歴史

2023年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ファンジョンミン扮するユンドクスは、国際市場の店を頑固なまでに売るのを拒んでいた。1950年当初朝鮮戦争の折、興南から一家で脱出しようとしていたが、混乱で父親と妹マクスンと生き別れてしまった。
テレビで観て以来2回目。ドクスは家長としてドイツの炭鉱夫になり出稼ぎにも行ったね。たまたまキムユンジン扮する看護師オヨンジャと知り合い楽しみもあったが、九死に一生を得た炭鉱事故にもあった。いくら家長でもまたベトナムにも出稼ぎに行こうとは。
韓国の悲しくて辛い歴史かな。なかなかの大作で名作だったよ。

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重

5.0こんなに回数的に泣いた映画ないかも

2023年3月12日
iPhoneアプリから投稿

いやぁぁ
最高でした!!!
ナース姿でのひざまづきはもはや天使
あの強さ!!まずあそこで号泣
女性達の愛の強さ!笑いあり涙あり愛も友情も
涙、感動 戦争と貧しさの辛さ。
あの時代の長男の家長の痛々しいくらいの責任だとか…
2人の友情も笑いと可愛らしさと絆で涙、涙
もう良い人すぎて途中イラついた!
ほっとけよー!って💦
皆様観てみてください
色んな涙を誘います、笑いもです!
すごく良い映画でした

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共感した! 8件)
コアラ0413

5.0妹との再会シーンでは号泣

2022年9月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

幸せ

朝鮮戦争やベトナム戦争など韓国の激動の時代を、生き別れた父の代わりに家族と、父と再会する場である店を守るために生きた男の生涯。

ドラマ「アクシデント・カップル」のク・ドンベク役同様、不器用ながらも意志の固い優しい男を演じたら、ファン・ジョンミンに敵う俳優はいない。

ドイツやベトナムでのシーンも丁寧に描かれ、
特に朝鮮戦争で生き別れた家族の捜索番組(実際にあったんでしょうね)での妹との再会シーン、「僕たちは遊びに行くんじゃない」の字幕が出た瞬間、号泣してしまった。(映画館でなくて良かった)

親友ダルグや妻ヨンジャとのシーンが映画を重苦しいものにさせず、また現代創業者や有名デザイナーなど、後に有名となる人たちとのコミカルな出会いのシーン(「フォレスト・ガンプ」みたい)が良いアクセントになっていた。

ラストが少しアッサリしたものだったので、個人的には「ニュー・シネマ・パラダイス」みたいに「コップンの店」が取り壊された悲しみの一方で、父親との約束を果たした、清々しい笑顔を浮かべるドクスが観たかったなと思った。

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イトゥー
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