ロスト・リバー

劇場公開日:

ロスト・リバー

解説

「ドライヴ」「ブルーバレンタイン」など個性的な映画作家の作品で活躍する俳優ライアン・ゴズリングが初監督を務めたミステリアスなドラマ。経済が破綻し、ほとんどの住人がいなくなった街ロスト・リバーでクズ鉄集めをしながら生活しているボーンズは、街にまつわるある噂を耳にする。それは、貯水池を作るために街の一部を水の中に沈めたこと、そしてその貯水池にある物が沈んでしまったため、街に呪いがかけられ衰退したというものだった。ボーンズは噂の真偽を確かめるため街を探索するが、それを快く思わないギャングに目を付けられ……。主人公ボーンズを演じるのは、テレビシリーズ「エージェント・オブ・シールド」に出演するイアン・デ・カーステッカー。ボーンズの隣家の少女ラット役にシアーシャ・ローナン。

2014年製作/95分/アメリカ
原題または英題:Lost River
配給:トランスフォーマー
劇場公開日:2015年5月30日

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映画レビュー

2.5思い出の虜囚

2024年1月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この映画はデトロイトを初めて訪れたときの、ライアン・ゴズリング自身の衝撃がベースになっているらしい。
凋落したとは言えアメリカ第4の大都市だったこともあり、エミネムのような時代を代表するアーティストを排出した街でもある。
栄華を極めた伝説の街。外国人だからこそ受ける衝撃、というのもやはりあるんじゃなかろうか。

実際、「ロスト・リバー」のさびれっぷりはヤバい。廃村レベルの過疎だ。
住人はどんどんいなくなり、街は街の体裁を保てないほど荒れて、それなのに主人公一家は街から出られない。

聞いた話だが、思い出というのは場所に紐付いているのだそうだ。立ち寄ればふと思い出す、他愛ない会話やちょっとしたアクシデント、あの時の気持ち。

なるほど「ロスト・リバー」のビリーは祖母から受け継いできた家に執着するがゆえに、街からも出られず苦しい生活に陥っているように見える。
冒頭に出てきた街を去る老人も「ここには思い出が沢山ある」と言い残した。
ラットの祖母なんかは思いっきり思い出にどっぷり浸っている。

もう1つ挙げるなら、「水に沈む」というのは不安や無力感を感じさせる。中身の見えない心細さ、生存できない空間への恐怖、もう元に戻らない諦め。
貯水池に沈んでいる街は、思い出を捕らえて離さない。この街の「呪い」とラットは言うが、確かに一見合理性のない執着は「呪い」と言っても差し支えないように思う。

リアルの印象をファンタジー溢れる「呪い」に落とし込み、何故だか目が離せない不思議な魅力があった。
だだ、もうちょっとこう、「キレ」みたいなものが欲しかったよね。映像とかとても幻想的で綺麗で、心地良いんだけど、むしろちょっと不快感があるくらいの方がストーリーを進める推進力になったんじゃないかなぁ。
結構好みな映画なんだけど、いまいち物足りないのはそのせいかも。

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つとみ

0.5『リ・リ・リンド』は残念なことだが失敗作

2023年11月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.0美しい絵を撮りたいなら、まずはシアーシャを美しく

2020年6月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:2.8
俳優ライアン・ゴズリングは大好きですが、本作はやりたい事だけをした、1人よがりの作品としか見えない。デヴィッド・リンチの様な世界観を出したいが為に、カルトな絵と物語の辻褄を合わす為に、呪いを使ってしまう脚本力の無さはがっかりだ。
絵として美しい映画を撮りたいのであれば、まずは宝石の様なシアーシャ・ローナンをもっと美しく撮らなくては。

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カメ

1.5典型的な駄作

2018年8月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

俳優が監督やったらこうなるよという典型的な例。
ゴズリングの趣味を押し付けられるだけ。中身のない退屈な作品。シアーシャ・ローナンといえ逸材をまた無駄遣いされたことが何より残念。

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ちかし

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