わたしに会うまでの1600キロのレビュー・感想・評価
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アメリカの雄大な自然が素敵でした。
ゴールするまで何ヶ月もかかるようなトレイルが、あるところがさすがアメリカです。
また、そこを歩こうとする人が大勢いるところに文化の違いを感じました。
雄大な自然の映像が素晴らしかったです。
ものすごく大変な道を歩き続けた主人公が、歩いているうちに色々な人と会って、色々考えて、自分の道を見つけるのが素敵でした。
トレイルのチェックポイントで、著名人の言葉と共に自分の名前を書き残すのがカッコよかったです。
わたしも心に残る言葉を心に貯めていきたいと思いました。
映画としては巧みなんだけど。
「女優の力」と「演出の巧さ」がとにかく光る一本。
とにかくそこに尽きる、というかそこだけで押し切っている感は否めない。
よくある中でもさらによくある「自分探し」の旅、しかも女性の。
それを116分間飽きさせる事無く繋いだのが見事。
行程と、過去の回想を交互に織り交ぜて写し。
主人公への興味を切らさなかったのが、演出の巧みだな。
まぁ正直、観客としての話なら「イントゥザワイルド」の方が観た後に残る物が多い、と判じさせていただくが。
あちらは演出が粗く、付いてこられる人間向けだったので。
ともあれ、凄いけど印象に残らない、不思議な作品。
とりあえず邦題にやたらと「わたし」を付けたがる風潮はもう止めにしないかな。
ルートを歩いてゴール目指すロードムービー
ルートを歩いてゴール目指すロードムービー。日本ではお遍路を題材にした「ルート88」やサンティアゴデコンポステーラ巡礼の「星の旅人たち」を思い出しました。
まったくの初心者の主人公がアメリカの自然歩道PCT(パシフィック・クレスト・トレイル)を旅するという、いろんな面で痛い映画なのですが、それゆえにトレイルのリアル感や生きていることを実感できる作品でした。
弱さも強さも愛おしい
ずっとずっと引き込まれながら観た。
堕ちるところまで堕ちた人が、ちゃんの自分の脚で立つ姿が清々しい。母親も夫も失って心はボロボロになって満身創痍なはずだけど、厳しい自然の中を歩くことで、尊厳を取り戻してく、あの自然の中でキリリと前を見据える眼差しに勇気をもらった。人には弱さもあり、強さもある。すべてひっくるめて、愛すべき存在。弱さには寛容に、そしてその人の持つ強さを信じたい、その強さをみせてくれた作品。
ワイルド
オープニングのタイトルコールの素晴らしさ。
ダラスバイヤーズクラブよりも個人的には好きだ。
リース・ウィザースプーンは個人的に現役最高の女優の一人だと思っているが、彼女の女性としての魅力も女優としての実力も遺憾なく発揮されている。
ローラ・ダーンも素晴らしく、これを見るまではオスカーの女優部門は順当な結果だと思っていたが、ダラスバイヤーズクラブ同様ダブル受賞しても決して間違いではなかったなと今は思う。
ものすごく月並みだけど、自分探しの旅に出たくなる名作の誕生だ。
それにしてもエンドクレジットで出てた本物のシェリルさん、凄く綺麗な人だね。
見応えありました。
ラストはあれでいいと思います。
音楽の使い方もセンスを感じました。頭から離れなくなるから歌うな!は笑いました。ただ、もう少しシビアなシーンがあった方が更にリアル感が増したのでは?
これも日本人には作れないタイプの映画なのかもしれません。
自分の内面と向き合う
まずは、アメリカの雄大な自然を改めて思い知りました。
1600kmもあるようなトレイル。
それを数ヶ月かけて歩こうとする人々が大勢いることにもびっくりです。
何カ月も仕事を休んで、どうやって復帰するんだろう…と小さなことを考えてしまいました。
本当に自分な必要なら、いつでもやるべきでしょうね。
人生のたった数ヶ月ですし。
やれなくなる色々な事情もでてくることでしょう。
そして、アウトドアを全くしたことがないと思われる人がいきなり重い荷物を持って歩き出すのにびっくりしました。
合わない靴を履いたり、コンロの燃料間違えたり、はらはらしました。
長い間誰とも話をすることなく、ずっと重い荷物を担いで歩き続け、自分の内面と向き合う。修行のようです。
自分の外にばかり何かを求めるのではなく、内面にも向き合ってみようとおもいました。
ワイルド過ぎる
愛する人の死を受け入れられない。。誰にでも
ありうる話だと思いますが。。
それにしても、こんなに母に大切にされたのであれば、それをパワーにして、勇気を持って前に進んでほしいと思ってしまいます。
自分を大切に出来ない事が、哀しいなと。
たぶん、お母さんの浮かばれない、悲しみをも
背負ってしまっていたのだと想像しました。
それにしても。。知識も経験も充分にないまま、
こんなワイルドな旅に出るなんて。。
無謀すぎて。。共感はできません(^^;;
人生には苦しいこともあるけれど。
DVの夫から逃れ、自分のやりたいことよりも二人の子供を育ててきた母親。そんな最愛の母を、病気で亡くし、薬物に手を出すなど自暴自棄になっていたシェリルが、PCTに参加して1人で1600キロを旅する。
大切な人がいなくなる喪失感は、それほど大きいものだと思う。そんな感情をコントロールすることは難しく、だから彼女にとってこの旅が必要だったのではないか。彼女の母親は生前、日々の生活の中で、美しい景色を見ようとしていた。同じように、シェリルも自然に身を置くことで、母親を感じ、悲しい気持ちを癒すことができたのだと思う。彼女は、PCTを終えた後の人生を、今までとは変えることができたのだろうと思う。
彼女が行く道の途中で出てくるキツネが神秘的で、彼女にとっては、自分母親をつなぐように感じられたのではないか。旅は過酷で、危険であり、孤独と不安が付きまとうものであることがよく分かり、私は絶対無理だし、やりたくないけれど、だからこそ、彼女にとって、母親の死がどれほど辛いものだったかを想像する。
彼女は本当にわたしに会えたのか?
タイトルだけを見ると、揺さぶられた自意識を持った主人公が、自分を変えるために一念発起して旅に出てそこで起こる困難を乗り越え、旅が終わった時には新しい自分になってハッピーエンド的な展開を予想してしまうけど、現実はそんなに単純じゃない。
映画ではそのあたりまでリアルに表現されてた。
壮大な山々の風景の映像美も期待したけど、過度な演出はない。
全てが現実的で淡々としてる。
無添加のタバコみたいな映画。
今の自分には最適だった
PCTの存在を初めて知った。私に出来るかな?と最後まで自問自答しながら見てました。
主人公のお母さんが発するいくつかの言葉に、人生を頑張れそうな気がしてきた。
主人公のその後にも希望が持てて良かった。
人生を振り返る気かっけになるかも
最初の数十分、退屈でした。
でも、彼女がPCTをやる動機付けを理解してゆくにつれ、はまっている自分に気づきました(笑)
盛り上がりはありませんが、見応えはあります。
時間に余裕がある時にみるときはいいですね。
PCTほど苛酷なものは、イヤだけど、自分もまたトレッキングしたくなりました(笑)
共感出来るかはその人次第。どん底の人生を見つめ直す過酷な旅。
【賛否両論チェック】
賛:大自然の中で1人で困難に立ち向かい、満身創痍の主人公に、様々な人々が救いの手をさしのべてくれる姿が印象的。全てを捨てて1人になってみて、初めて自分は1人で生きている訳ではないことに気がつかされる。
否:単なる自伝的映画なので、お話自体には、なかなか共感するのは難しいかも。同じようなシーンも続くので、興味を持てないと退屈必至。ラブシーンも多数あり。
ダメでボロボロな自分を変えるべく、敢えて過酷なチャレンジを続ける主人公。今まで他人に依存しきっていた彼女が、大自然の中でたった1人で戦い、もがき続ける姿が、非常に切なく印象に残ります。そして何より、そんな彼女の姿に感化されたかのように、出逢った色々な人々が助けてくれる様子に、人間の温かさを改めて実感することが出来ます。1人になることで、逆に自分は1人ではないことに気がつかされる、そんなステキなストーリーに仕上がっています。
ただ、お話そのものは自伝なので、主人公に共感出来るかどうかは、人によって大きく分かれるかと思います。最愛の人を亡くした悲しみから、浮気依存や薬物中毒にまで陥ってしまう姿は、人によってはなかなか共感するのは難しいかもしれません。
何はともあれ、自分と他人との関係性を見つめ直す、良いきっかけとなりそうな映画です。同じようなシーンが続いて眠くなるかもしれませんので、じっくりと人生について考える余裕のある時には、是非オススメです。
孤独
1人でショッピングをしても映画を観ても、話はしなくても周りには沢山の人間がいる。
でも、見渡す限り人間の姿が無い、本当の孤独。自分自身との戦い。
生きていくには、水と食べ物が無くてはいけない…。そんなパシフィック、クレスト、トレイル…。「私には無理、無理」と思いながら観ました。
実話です、尊敬します。
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