バケモノの子のレビュー・感想・評価
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かなり好き
良かった
暖かいエピソードがよかった。でも、エピソードをたくさん盛り込みすぎてて、ひとつひとつが軽い
大きくなった九太が、何年振りかで会った父親に「俺のこと、覚えて、ますか?」と聞き、しばらくして気づいた父親が、走り寄ってきつくハグする場面。親の愛情があふれる行動に感激した。
ラストで熊徹が九太のために取る行動も「育ての親」の愛を感じ、感動的だった。
多々良(猿)と百秋坊(豚顔の僧)も、九太の気持ちを理解してくれて、暖かかった。
楓(声:広瀬すず)のやさしさも(映画のヒロインなので、当たり前に思ったが)悪くない。
これらの、暖かい場面がこの映画の良いところだと思う。
渋谷と渋天街というパラレルワールドの設定も面白い。渋谷はロケ地として絵になると改めて思った。
映画全体として、たくさんのエピソードを盛り込みすぎているように思った。ひとつひとつのエピソードが軽いし、説明不足になっていて、違和感が少しずつ残る。
例えば、九太が強くなる修行は「マネをするだけで強くなるなら、みんなが強くなってしまう」と感じる。強くなるための「気づき」がもっと必要と思う。
熊徹のキャラクター設定が粗野すぎて、オーラがなさすぎると思う。もう少し深みのあるセリフもほしい。熊徹と猪王山(いおうぜん)の決戦は「こんなに多くのバケモノがいるのに、二人の他にエントリーしてないの?」とか思う。
他にも違和感を感じるところがあり、評価は低くなった。
ジャンルものに興味ないっしょ
「おおかみこども」も多分に呑み込みづらい部分はあったけど、でもあれは2本の映画をひとつにまとめたような、狙いどころがよくわからない奇妙な作品だったので、多少の違和感はスルーできたし、演出的にはおもしろいところもあった。
しかしこの「バケモノの子」は歴然たる王道ジャンルもの企画でR。少なくとも予告を見る限りは外しようがない「ベストキッド」方式なんでR。
それでこの出来はいくらなんでも厳しい。「リボルバー・リリー」並のしくじり。
というか、これでたぶん細田監督はジャンルものに興味ないんだなってことをハッキリ感じた。そのくらい、まるでセンスが感じられない。
TVのデジモンのとか、カツヨ名義(バイト)のエヴァンゲリオンとか、元はかなり明確なジャンルもので名を馳せた人なのに。
つうわけで演出は天才的でも、脚本は向いてない。本来ならプロの助けが必要なのに権利収入その他モロモロの都合により自作自演になった、のかな?
シナリオ書くなら最低限、先行作品の研究くらいやってよお、もう。
いくらエエ声だからって、全部リリー・フランキーに解説させるんじゃないよ。野暮だし、バカ扱いされてる気がしてたいへん不快でした。
他の作品はまだ擁護できるけど、これだけはふつーにマジでダメ。米国アカデミー会員のパワーで、スピルバーグの爪の垢でも入手してください。
あとジャンルものエンタメ作品は金輪際やめといた方が……からの「スカーレット」かぁ。。
胸のところに何かこう…刀みたいなものが…
粗暴な熊徹との師弟関係
キャラと物語の説明が中途半端?で好みが分かれそう
金ローの細田守最新作公開記念・4週連続放送!!第2弾で鑑賞。
この手の人気監督のアニメ作品は鑑賞前に事前情報や映画パンフの読み込み前提なのか、設定世界や登場人物の設定の説明が提示されないまま粛々と話が進むのがとてと新鮮だった。が、主人公とライバルとなるバケモノの子たち以外結局最後まで説明がなく、何故世界がそうなっていたのかイマイチ理解出来ず、期待していた分個人的に魅力半減。
役所広司や大泉洋の声は終始俳優の顔がちらついてしまう他方、宮﨑あおいや広瀬すずは言われないと気が付かないぐらいキャラクターと声が一体化しててプロの声優顔負けで👍🏻👍🏻
発想は面白い。観る人で評価はさまざまだろね…
生きる‼️❓
日本のアニメーション作品で初めてスペインの映画祭に選出された話題の...
期待して子供と見に行ったら裏切られる
細田守作品に期待して、かなり前のめりに見に行ったのですが、ちょっとがっかりしました。
キャラクターはみんな魅力的で、それぞれが生き生きとストーリーに絡んでくるのですが、肝心の熊徹と九太の結びつきが弱いうえに、彼らの強さの裏付けと戦いの背景、厳しい修業の日々などの描写が非常に弱く、一郎彦との因縁も弱く、ラストのうねりにつながらなかった。
もともと、細田作品は、世界観に肯定的な主人公が主流だったのに、今回は世界を否定するような主人公で、異質なうえに、余りにも宮崎駿の世界観を意識しすぎた演出に陥ってしまったように見えます。
これは、監督本人よりも、周りの雑音がそうさせたとしか、思えないのですが、いずれにしても、成功作品とは言えない出来栄えでしょう。
特に子供には退屈な内容でしょう。
2015.7.14
ラストが勿体無い!
発想が面白い
2015年。原作・脚本・監督:細田守。
細田守監督は独自の世界を構築する能力に優れている。
それを展開してラストへ持って行く才能がまた凄い。
都会で孤児になった蓮9歳は親戚の世話になることを拒否して渋谷を放浪していた。
するとバケモノの熊徹に誘われて、人間界からバケモノの住む《渋天街》に紛れこんでしまう。
熊徹に弟子入りするものの、教え方を知らない熊徹。
熊徹となぜか切磋琢磨して蓮はキュウスケとして、バケモノ界に棲家を見つけて17歳に成長する。
成長とは、剣術の達人になることを意味した。
破天荒で欠点だらけの熊徹のキャラクターが秀逸でした。
師匠というよりライバルみたいな、父親というよりは先輩的な。
宗師(バケモノ界の長老)を競う大会があって、まるでドラゴンボール的!
熊徹と猪王山は、宗師の座を懸けて死力を尽くして戦うことになる。
それが熊徹の弟子のキュウタと猪王山の息子・一郎彦との代理戦争に発展する。
良く考えると破綻もあるストーリーです。
ラストで同じく人間の子であった一郎彦と死闘を繰り広げ、倒したキュウタ(=蓮)は、
あっさりと実の父親の元へ帰り勉学に励む・・・という結末も。
あまりに平凡で優等生的で、ちょっと肩透かし。
そしてラストでラスボス(クジラがラスボスって珍しいけど、)に変わる一郎彦が、
超能力を発揮して、大爆発を起こしたり、車が衝突したり、地下鉄が停止したりと・・・
やり放題なんだけれど、かなり違和感を感じた。
キュウタを育ててくれた熊徹への恩とか、バケモノ界の人脈より勉学を取るのか?
結局は「人間界と人間として生きること」を選ぶんだな!
とか思ったけれど、熱中して楽しめた。
細田守監督作品は好きだと確認する映画でした。
過去鑑賞
後半は説明不足でついていけず
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