バケモノの子のレビュー・感想・評価
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親子向けのエンターテイメント
親子向けのエンターテイメントといった印象が強く残りました。
子供を育てた後に観るとまた違った見え方になると思います。
楽しくてあっという間に時間が過ぎていきました。
ダークサイドは人類普遍のテーマ
異界への入り口は意外と色んなところにあるのかもしれませんが、渋谷の混沌加減はバケモノのが混じっていてもわからないかもと思わせる何かがありますねw
子供の頃の蓮はもっと色んなものに当たり散らしてそれを異界で優しく包み込まれるのかと思いきや、そうでもないんですねw
家事やったり自力で格闘を身につけたり、何気に勉強もできたりして、ちょっとしたチートキャラじゃないですかw
ダークサイドに落ちるかどうかって、物語の普遍のテーマだなって思うんですが、ケモノ達にはそういうことが起きないのかな?
人間が色々考え過ぎるからいけないのか。
宮野さんの安定のキレ役w
切なくて、そしてあっさりとした幕引きでしたが、うるりときたな。
命の価値とか輪廻とか思っちゃった。
鯨のシーン綺麗だった!起きてる事象はやばいけど、冷静に、あ、山手線止まっちゃうwとか思っちゃう自分がいました。
クライマックスに感動
わたしがみたとき、疲れてしまっていたのか途中寝てしまいました。
わたしが寝たときは幸い影響がなかったので、よかったです
途中長いなあ、と感じてしまう部分も多少あり。
新しい家族愛、アクション、そして少しのラブストーリーが主に描かれています。
最後は引き込まれてしまいました。寝ていたわたしも泣いてしまいました。
何を何処まで描くか、何を何処まで描かないのか、という所が曖昧になっ...
何を何処まで描くか、何を何処まで描かないのか、という所が曖昧になってしまっている気がした。
監督本人の意思なのか、周りの意思なのかはわからないけど、もうちょっと観客に想像させてあげる余地を残しておいて、もっとテーマを掘り下げた方が、心にぐっと残る映画になったのではないでしょうか。
キャラクターも世界観も映像もディテールが細かく描かれていて、それなりに楽しめる映画だと思うけど、観終わったらおしまい、ではねぇ。
前半を見る限りは、軽めの映画にしたかった感じはしないけど。。
各人物の背景をもう少し知りたかった。
別世界へと迷い込む時の展開と物語のテンポは良かった。一方で、それぞれの登場人物が行動に至る背景が少なかったためストーリーにもう少し背景描写があると良かったのかなと思った。
後半が酷い
『バケモノの子』を鑑賞。
細田守監督の最新作である。
母親を亡くしたレンは既に離婚していた父親とも疎遠。渋谷の街でバケモノの熊徹と出会い、バケモノの世界「渋天街」に迷い込んだレンは熊徹の弟子となり、熊徹に名付けられた「九太」として修行に励んでいく。
私自身、今まで細田守作品を観た事がなく、今作が初めての鑑賞となった。
序盤は熊徹が師匠でありながら父親代わりでもあり、親子の絆を中心に描かれている。無鉄砲な熊徹も父親代わりとして九太と共に成長していく様子は非常に共感できて楽しめた。
しかし、中盤からきな臭くなり、終盤においては別の映画を観ているような錯覚に陥る。
ネタバレをする気はないので詳しくは書かないが、作品のテーマが親子の絆なのであれば楽しめるのは序盤まで。主人公レンの成長と人間社会への復帰をテーマとするなら中盤少し楽しめるかも。
つまり前半と後半のテーマが全く異なるのでストーリーが支離滅裂なのだ。こんなまとまらないストーリーも珍しい。そして何より終盤の展開が酷すぎる。
無理やり褒めるとすれば、「先が読めない」事くらい。
今作を楽しめれば他の作品も鑑賞してみるつもりであったが、その機会はしばらく訪れそうもない。
面白かったよ
前半はもう凄く良い!!
(主人公の設定紹介は時間の関係上なんであの位でギリじゃないかと)
男子たるものあれ位でなくちゃ、とか思ったり。
熊鉄も名は体を顕すという通りのキャラだったし、二人の師弟関係(疑似親子関係)が今は失われつつある本当のあるべき(理想の)父子関係に思えた。
幼くして両親から離れざるを得なかった主人公が「強さ」を求めて熊鉄の元で修行をし、また自分だけで「強さ」を培ってきたが故に粗忽者になってしまった熊鉄が主人公と共に再び(心の)修行を行う。
「子供と共に親もまた成長する」
という言葉そのもの。
そして、心身共に成長した主人公が今度は一度は逃げてきた「人間世界」「父親」という現実に挑む。
いいよ、良い!
楓ちゃんなんてかーわいいヒロインとも出会っちゃったりして、もー、こりゃリア充まっしぐらじゃねーか!!(実際鯨から逃げてる前も恋人繋ぎだったもんね!)
でも、最後がバッタバタだったなと。
楓ちゃんという存在が出現したのにもちゃんと意味があるのはわかってるけど、もう、尺が足りなかったのかな?
そんな纏め方のように見えた。
どーしても入れたかった「師匠が命を以てでも主人公を助けたかった」というラストだけは外さなかったけど、他に散りばめられた伏線やらお助けキャラやらの処理がおざなりだったのは少し残念。
でも、ざっくり言えば良作かな?
細田さんの作品は最後がモニョる作品が多くて、良い監督さんなんだけど勿体ない。
意外と迫力あった
全体的に、気楽に観ればすごく楽しめました♪
クマテツと九太との絆に何度か泣かされました。
出逢ってからの二人のぶつかり合いにはクスッと笑えたし、成長していく姿を観るのが楽しかった。
途中から、あれよあれよという間に意外な方向に話が進んで行ってちょっと違和感を感じたけど。
役所広司さんと大泉洋さん、上手い!!
リリー・フランキーさんと津川雅彦さんの声もハマってたと思います。
意外と迫力あるシーンや、臨場感のあるシーンもあったので、映画館で観て正解だったかも(*^^*)
2回の旅
劇中、九太は2度の旅に出る。1度目は熊徹達と世界中の宗師に会いに行く旅。そして2度目は自分自身のルーツを探る為、人間世界へと戻る旅。映画で描かれる旅というのは、自分自身やその周りに問題が蔓延り、それからの脱却や解決へのヒントを得る為のものとして描かれる事が多い。そして当細田監督作品においても、この過程はその後のストーリーテリングを含め、素晴らしく描かれる。
1度目の旅は何も知らない「子」から一人の「青年」へとのステップへと繋がる。それは自分自身の知恵が芽生え師匠である熊徹の動きを真似するという、工夫の発見と成長を描く。これは熊徹との親密を一気に高めていく、親と子の親密さのストーリテリングとして役割を果たしていく。
2度目は、「青年」からの視点で、自我の問題を見出していく為に、ルーツを見つめていく旅。9歳から人間社会で経なかった時間を、又かつて渋谷の街中で嫌いだと叫んだ他者との関わりを、楓やそれまで不在の存在として描かれていた父との対面によって、自らの中で噛み砕いていこうとする。自分自身が何者か、どこに戻ればいいのかわからず葛藤し、楓や父にぶつかりながら自分すなわち白鯨との対決として展開し、ラストまで駆け抜ける。
前半と後半でまるで違う
前半は親子というか師弟のような関係を中心に描いていて、九太の成長を心踊るアクションとともに伝えていたのがとても見ていて良かったです!ワクワクしました!
しかし後半は今までバケモノの世界で生きていてその世界観が良かったのに、急に人間世界を出してきて、まして受験をするというのは、一気に冷めたというか、自分まで現実に引き戻された気がしました。お父さんとの関係や、ラスボスが何故クジラなのか?など説明不足で未回収な点がその他諸々あり後半は少し残念でした。前半の世界観を踏襲しつつ後半もしっかり話を作れていればもっと感動する作品になったと思います。
夢落ちで根本的に問題解決してないよね?
この映画は題材はとてもいいし、
キャラクターもいままでにないとてもいいキャラがそろっている。
世界観もとてもよかったです!
しかし…後半のストーリーが雑で超展開!
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◆前半はよかった!
熊徹と主人公の切磋琢磨し成長して行く姿ここはよかったです。
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◆夢落ちでなんの問題も解決してないイノシシ家族
もう本当にこれにつきる!
ラストの謎の鯨化で縁もゆかりもないJKが飛び出し説教じゃなくて…
そこはパパでしょ!親子の絆どこいった!?心の穴うめてあげてよ!
あげく夢落ちですよ!記憶喪失ですか!?
心の穴を物理で破壊…ですか?
根本的に心の穴を解決できてませんよね?
ここに時間を割いて欲しかった……。
親子の絆をさぁ…大切にしていく映画じゃないんかいな。
以下はもうなんか…
色々設定に穴ありすぎてヤバイリストです。
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◆全体のテーマがブレすぎてやばい!
社会復帰と親子の絆どっちかでよかった。
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◆急に社会復帰を目指す主人公
本当にこの社会復帰テーマのおかげでブレてる!
失踪した未成年が役所に出現して本当のパパ登場で「お世話になった人たちにあいさつしないと」って…
母方の親戚には何も言わなくて大丈夫?未成年ですよね?確か親権はお母さん方ですよね?もう警察諦めたからオールOK?
奨学金のくだりも結局無意味な演出だった(お父さんいるし)
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◆働かないウサギ師匠
「責任はワシが取る」といいなんか凄い人だ!
…と思わせながら特に働くこともなくラストで酒盛りルネッサンス。
熊徹の処刑ショーを観戦!…じゃなくて…瞬間移動でさ…。
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◆暴走するイノシシ息子
九太を殺すのであれば闘技場でやれましたよね?気絶してるときに。
ウサギ師匠やパパが止めたんですかね?
結構肝心な場面だと思うんですよねえ…。
そして赤ん坊で捨てられてた渋谷でなぜ鯨になったのか?
見ず知らずのJKが落とした鯨本見て??
なぜ人間界で大暴れ?ケモノの街で大暴れならまだ理解できるんですが。。。
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◆サルさんと豚さんの扱い雑
なんで熊徹の家に出入りしているのか?一緒に飯を食べるのか?
九太を熊徹と一緒に育てていった親兄弟みたいな位置だったんだろうけど、そこらへんの描写なかった印象。
階段で泣くシーンでついていけなかった。
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◆ハムスター仕事してない
ハムスターもタダのハムスターで終わっちゃうんですよねえ、
バケモノの町に行くための鍵とかなんか設定もないし…。
お母さんの化身とかなんかあったと思うんですけどねえ…。
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◆熊徹が主人公の心の穴をうめた!九太の影はどこいった?!?
九太の心の穴を埋めた熊徹!
じゃあショーウィンドウで分離した九太の影はどうしたのよ?
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◆闇の力を自在に扱える主人公
「オレの中にヤツの闇を閉じ込めて…」この展開もすごい!
闇の力を自在にコントロール!出し入れ自由!
そこまでできるなら鯨に対抗できたのでは!?
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◆バケモノの町を完全に消し去るラスト
JKがバケモノの街にテヘペロ来ちゃったからの、
バケモノの町にはもうこねえ宣言!
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★☆熊徹と受験や就職活動など社会復帰を目指す!☆★
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最後「バケモノの子」ドーーーン!(えええええ…)
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◆親子の絆を一本柱にして前半部分を丁寧に展開したほうが良かった
熊徹と成長し親子の絆が結ばれていき、
イノシシ親子の心の問題をしっかり解決する方がよかった。
あと、お母さん死んでるよりお父さん死んでるほうが、
父親代わりの熊徹という説得力があった。
前半はとてもいい映画だと思います!
監督の次回作に期待したいです。
これがテーマがないってことか
一言でいえば、やりたいことだけ一つの線に結んだという感じ。上っ面エンターテインメイントで、テーマが見えない。
冒頭10分でレンが何故ひとりぼっちなのかが分かるのですが、怒濤の説明台詞でげんなり。母親は死に、離婚した父親は行方知れず、本家は金持ちで祖父母は陰険剛悪、いよいよ天涯孤独の主人公。
少女漫画の第一話を読まされているかのような設定を2分足らずで詰め込まれて「ああ、尺を削りたかったんだなあ」という感想。
そもそも引き取り手は離婚した母親側の両親。離婚した時点で親元を頼っていても良さそうなものですが、きっと母親は両親が嫌いで世話になりたくなく、慎ましく暮らしていたら交通事故に遭って……まではなんとか納得いくんですが、親族で唯一の男孫のレンが今までこの威圧的な祖父母の手から逃れられていた事に納得がいかず、せめて離婚をきっかけに両親に連れ戻された母親が交通事故に遭い死亡、これまで母親のために耐えていた英才教育と祖父母の人間性に嫌気が差し逃げ出す……くらいの方がまだ納得がいきました。ここを丁寧に書かなかったばかりに、闇雲に家を飛び出したレンが何故お金を持っていたのかに疑問が湧くし、祖父母をそこまで嫌っていた理由もこじつけ臭くなる。
そもそも、大人になったレンが人間界に戻るまでを描く必要があったのだろうかという疑問があります。どなたも言ってますが、これは子どものレンがバケモノ世界で自分を成長させて、人間界に戻るまでを描く方がよっぽど面白かったし、もっと深い人間性まで掘り下げられたんじゃなかろうかと。
そしてとってつけたように出てくる「白鯨」。9歳から小学校に通っていないレンが急に図書館に来て「白鯨」を手に取るって……。幼少時に本が好きで家にあって、読みかけた続きが気になるとか下地があったらならまだ納得いきますが、ある程度知性を身につけて人間界に戻ってきたという設定ならば、まず新聞読むんじゃないかと。そもそも人間界で育ったレンすら読めなかった「鯨」をバケモノ界で赤子から育った一郎彦は何故読む事ができたのか。言語が一緒なら、あれだけ頑張り屋のレンがバケモノ界で知識を身につけなかった理由も納得がいかない。
レンが人間界にいずれ戻らなければいけないと考えていたこと自体は、「やっかいもの」として暮らした時間を考えれば納得がいく設定だが、楓の存在は必要あったのだろうか。「boy meet girl」を中途半端にやるくらいなら、人間界の父親との心の葛藤をもっと丁寧に映画いて欲しかった。父親がレンを思い出し、一心不乱に抱きしめたシーンは泣けた。だからこそ、その先を期待したのだが、あっさりしたものだったのが残念。
一番残念なのは、熊徹とレンが心を通わせる旅のシーンが割愛に近い形ですまされてしまったことだろう。
何度も言ってしまうが、この映画は子どものレンが熊徹と出会うことによって成長する物語として完結していたら、「時をかける少女」以来の名作だったと思う。(サマーウォーズはウォーゲームの焼き回しだし、おおかみこどもは「だからなんだ」という感じだったし)。
細田監督が悪いとは思わない。きっと周りの思惑を飲まざる得ない状況にあって、こんなしっちゃかめっちゃかな内容に改悪されてしまったのだろう。
お金があると凄い技術をたくさん詰め込む事が出来るけど、自分のやりたいことは1/10も叶わなくなる良い例。そうして作品が殺されてしまう典型を見た気がする。宮崎監督のように、やりたいことをやらせてもらえる地位になれるまで、ふんばりながら頑張り続けて欲しいと切に思う。
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