怒りのレビュー・感想・評価
全775件中、501~520件目を表示
わかるひとだけでいい
「わかってくれる人にだけわかってもらえればいいんだよ」という台詞がよかった。自分の気持ちを、叫んだり迎えに行ったり、尋ねてみたりいろんな方法で表して、それがきちんと伝わったときに苦しみに終わりが来るのだろうと思う。大事な人に限って一生懸命伝えてもわかってもらえないことがある。誤解されたり、引かれたり非難されることもあるけれど、わかってくれるひとが側にいてくれれば自分の気持ちを信じられるような気がする。
胸が締め付けられる
文句無し。まさにその通りの完成度でした。
私は原作を読み、物凄く切ないというか、怖いというか…
胸が締め付けられた
という思いが強く、言葉で表現出来ない感情でした。そして、本作ではそのあらゆる描写が細かく描かれており、結末を知った上でも涙が出てきてしまいました。
俳優陣の演技力もさることながら、ここまで原作の良さを引き出した監督は素晴らしいです。
3つのエピソードに直接な話の繋がりはありませんが、この3つに共通しているテーマが
愛した人が殺人鬼かもしれない
ということです。信じたいけれど、どこかがおかしい、どこかの特徴が犯人と似ている…
その状況下で主人公達の行動が共感できて涙涙の物語です。
3つのストーリーを交えながら描くので、良いところで違う話に切り替わったりなど、少々難しい箇所はあります。私は原作を読んだので、理解出来ましたが、初見の方は少しだけごちゃごちゃになる可能性があります。
ラストもさらっと流す部分があるためちゃんと見ていないと置いていかれます。
これは是非劇場に足を運んで頂きたい作品です。出来れば原作を読んでからをお奨めしますが。
ミステリーとドラマと
感想を一言でいうなら「人を信じる難しさと危うさ」だろう。
そして、犯人の部屋一面の書きなぐり。
そのふたつを踏まえると実は途中で犯人は判る。
誰がこの映画で一番に酷い目にあうのか?
そして登場人物の誰々が、どこで犯人と思われる人物を疑うのか?
それが分かれば消去法で犯人は「あいつだ」と想像できる。そして必ず、それは的中する。
そうゆう意味ではかなり重いが、二度も楽しめる映画になってはいる。
ただ、この映画の最大の魅力はその「信じる」を三つのエピソードに散りばめて多彩さと奥行きをもって描写しているところだ。それが、ただ単一な感動ではなく共鳴しあうようになっている。
優馬の泣き顔も、愛子の笑顔も、泉の叫びも、「信じる」という変奏曲がひとつに重なる瞬間になっている。そこにこの映画の魅力があるといっても良い。
最後に欠点をいうとミステリーとしての題名としては『怒り』は正しいが、ドラマとしては『怒り』の題名はふさわしくないところか。
それだけが惜しい。
下世話な自分を再確認
予告で興味深々
一体どんな話なのかなと
正直、野次馬魂で見に行きました
結果、指名手配からの犯人当ての展開には娯楽作品だなぁと、終盤白けてしまった所はあります
見終わった後、見出しの下世話な週刊誌を読んだ後のような…
でも、妻夫木聡の演技は存在だけで持ってしまうぐらいにいいですね。誰にでも出来る配役じゃないと思いました。目に入れても痛くないトムクルーズの笑顔に似た特別感がありますね(ややこしい表現ですいません)
豪華キャストで刺激的な内容で満足してます、映画なんで。
面白かったです
「観てよかった映画」と「観てほしい映画」の違い
真田十勇士とどっちか迷った。
が、今日は体力も精神力も
耐えられそうだったので
こっちにした。
結果、正解。
もし、残業明けの
レイトショーなんかで見たら
しばらく立ち直れないかもしれない。
それぐらい重い映画。
誰かに勧めたくなるような
そんな映画ではないかもしれない。
間違っても付き合い始めのカップルの
デートなんかにはオススメできない。
でも、本当に観てよかった。
そう思える映画。
5点満点にならなかった
−0.5は、エンディングの広瀬すずに
浜辺で叫ばせた演出。
「怒り」を表現させたのか
「再生」への決意を表現させたのか。
でも、あのシーンはもっと違う表現の方が
しっくり来るような気がする。
あれではあまりに、陳腐だ。
でも、広瀬すず、よかった。
単なるアイドル俳優ではないことが
遅ればせながらわかりました。
広瀬すずだけではなく、
ここ最近見た映画の中で
全ての主要キャストにハズレがなかった。
渡辺謙。
安定の渡辺謙。
ひなびた漁港のおっさん役にしては
オーラ全開だが(笑)
不思議ちゃんの娘を、
どこかで幸せにはなれないのかもしれない、
と、抱え込んでいる父親を見事に演じていた。
妻夫木聡。
この人の演技、大好き。
泣きそう。あ、泣いちゃうかも。
あー泣いちゃった、、、。っていう演技は
1番うまいと思います。
森山未來。
あまり知らなかった俳優さんだったけど
今作での存在感はピカイチだった。
自由奔放なバックパッカーの
向こう側に時折透けて見える
狂気を帯びた眼差し。
暴れて、乱れて、
前に垂らした前髪の奥に見えた
その眼光は、本当に背筋が寒くなった。
松山ケンイチ。
今作では、ストーリー上の
「騙し役」だったが
中盤の、「こいつかもしれない」と思わせる
渡辺謙さんとのやりとりは
すごいと思った。
綾野剛。
コンビニ帰りの坂道。
弁当が入ったコンビニ袋の
ポジションがなかなか決まらない。
こんな細かい演技は
彼だから自然に感じられたのかもしれない。
そして、宮崎あおい。
すごい。今作では群を抜いてすごい。
いつも父親を困らせる不思議ちゃん。
でも、自分の感じたことに正直で、
それをストレートに表現してしまう。
だから周りから浮いてしまう。
そんな自分を、自分でもわかりつつ、
明るく、不思議ちゃんで居続ける。
笑っているシーンも
泣いているシーンも
見つめているシーンも、
全ての宮崎あおいのシーンが
素晴らしかった。
物語序盤で
渡辺謙が宮崎あおいを電車で
「連れて帰る」
エンディングでは
今度は宮崎あおいが松山ケンイチを
「連れて帰る」
このシーンがなければ
この映画はただの報われない
映画になってたかもしれない。
大事なものが多すぎる。
大事なものは時とともに
減っていく。
心に響いた。
展開に飽きることもなく3ヶ所でのそれぞれの心の変化がうまく描かれて...
展開に飽きることもなく3ヶ所でのそれぞれの心の変化がうまく描かれていました。心臓がギュッってなったり鳥肌たつほど怖いと思ったところもあり心震える映画でした。
例えば
女、又、心、怒りってね ^ ^
全方向からの正義は、無いように
全方向からの悪も、無いような
そんなことを思い出した
だれかの悪意で、救われることもあったり
救いがあり、許しなのかなぁ
許しがまた、いい ♪
余計なものを無くした
こんなにシンプルな音なのに、です。
キツい、辛い、重い。だけど……
ネガティブな言葉しか出ない。
だからと言って悪い作品というワケでは無い。
良かったからこの言葉。
誰かと始めて関わりを持つのはある意味冒険だ。
だんだんそれも当たり前に慣れてくる頃、まだその冒険は続いていたことに気付く。
大抵は「この人、まだこんな一面があったんだ」くらいなのに登場人物達が感じる相手の違和感。
私は、まだ幸せなことに人生でそこまでチリチリ焼かれるような違和感を周りの人に持ったことは無い。
でも、もし……。
最後は皆叫ぶ。
「チクショウ!」や「殺してやる!」みたいな具体的な言葉は出ない。
それとも、そんな言葉全部が混ざっての叫びなのか?
そんな纏わり付く暗い感情から小さく、か細い救い。
これからを考えると救いと言えるか解らない。
そして穏やかに繰り返す波は静かに優しく、無慈悲に叫びを飲み込んだ。
あまりに喰らった澱みが辛すぎて録画しといた『食わず嫌い』を速攻で視聴。
映画の後に見るキャッキャッ♪ウフフとパイをぶつけ合う二人に少し救われた私だった。
素性が知れない人
「7人の豪華出演陣集結」とチラシにはあるが、8人目がいたことにお気づきの人はいますか。7人は今までの実績からみてなるほどの演技。でも、予備知識のない役者の演技にはドキッ。それは泉の同級生辰哉だ。最初はウルトラ脇役と思ってみていたが、泉が米兵に乱暴された後は7人以外の役では重要なパートを担う。泉を助けられなかったし、その後の力にもなれない自分を責める辰哉。それをみて過去の自分を思い出しいらだち、突如あばれる田中。そしてラストへ。怒り?信頼?もやもや?
いいもの見ました
自分は今大学生なんですが、大学生の時期にこの映画を見れてよかったです。
純粋ゆえに人を信じたり、純粋ゆえに人を信じれなかったりと現代人に大切なことが凝縮された作品でした。
映画の中ではバッドエンドやハッピーエンドが種々としてありましたが、どれも見やすかったです。
中でも広瀬すずの演技が想像以上というか、これまでに見たことのない演技で年上かと錯覚しました。
それぞれの役者さんも普段であれば主役を張っているので夢の共演でもありました。
自分は人を信じようと思います
怖い。
怖くて怖くて堪らない最高の映画。
終始冷たい手で心臓を柔らかく握られているような恐怖を感じた。
あらゆる役者たちの演技が余すことなく発揮されていて、仕草ひとつ表情ひとつ取っても見事としか言いようがない。
土地の独特な気候や熱、匂い立つような汗、人と人との肉体的な距離感。それらが渾然一体となって作品全体に得体の知れない不気味な雰囲気を与えている。
ミステリー的にミスリードを誘うセリフやシーンはやはり多い。が、それらを小説から映像にしても決してわざとらしくなく、巧みにこちらの心を揺さぶって疑念を煽ってくる。その使い方がまた絶妙。
ここは原作の力だろうが、今の時代やニュースに即した事件をテーマにしている所もさらに身近に感じられて嫌悪感を倍増させている。
他者を信じるというのは生半可な気持ちでは出来ないし、本当に難しい事だなとこの映画をみて改めて思った。
信念や愛なんてものはたった一瞬のミスによってあっと言う間に脆く崩れて、取り返しのつかない破綻を生み出す。打ち消そうとしても綺麗事の理性を超える恐怖が、際限なく感情を飲み込んで制御不能になる。
登場人物たちのそういった感情の揺れが苦しいほど理解出来る。理解出来るからこそ、他人事では無く、自らの体験の様に感じられてさらに恐怖を感じた作品だった。
これぞ、邦画
内容はしっかりと考えながら見ていないと分からなくなってきたり、理解できなかったりする場面もあった。
しかし、これぞ邦画という感じで激しいアクションや最新のCGなどは全く無く、俳優の演技というものが全面に出ていた作品だった。
人のつながりが色濃く出たり、これが人間なんだなって部分が多くあった。
邦画もいいと思わせてくれる作品!
圧巻の演技
原作が吉田修一だから、人間の業をとにかく見せつけてくれるんだろうと期待して見に行ったら、結果は期待以上。
心震えました。物語そのものも良かったけれど、それを支えた俳優陣の演技力が素晴らしく、見るものを画面から一刻も離さない。物語の最後がどこに向かうのか、全く予断を許さない中、それぞれの役者の目力に圧倒されます。
俳優自身が持つ役者としての個性が、それぞれの役割にぴったりとあっているのはキャスティングの妙と言える。監督の選定なのか、プロデューサーのそれなのかは分からないけれど、一人外してもこの映画は成り立たなかったかも、と思わせるのがすごいです。
今年は珍しく邦画を結構見てますが、文句なしにこれが一番です。ひとつ前が「君の名は」だったので、余計にそういう思いが強くなる。
そんな単純じゃないんだよね、世の中は、というか、人の心は。他人を信じることがどれだけ難しいか、そして、自分が自分に抱く悔しさがどれだけ奥深いのか、広瀬すずちゃんの最後の咆哮に涙した者はきっとたくさんいることでしょう。
あっ、君の名は、でも涙しちゃいましたけれどね。私の涙は軽いので。
衝撃
予告だけ見て、とにかく広瀬すず目当てで見てたけど話がすごすぎる
千葉、東京、沖縄どこの話をとっても悲しい
そして、いつもは一人の主人公の視点で物語を見るけど、今回は様々な人に感情移入して、けど、どれも言葉では言い表せないくらい悲しくて何回も泣きそうになった
文句無しにいい演技!!
役者陣が全員うまい!
綾野剛見たさと、渡辺謙が出てるなら例え脚本がイマイチだったとしてもそれなりに面白いだろうな〜くらいの気持ちで原作も知らずあまり前評判などもチェックせずに映画館に足を運びました。
結果を言えば妻夫木聡に感情移入し過ぎてしまって号泣一歩手前…久しぶりに映画館で涙しました。
千葉の漁港、東京の2丁目界隈、沖縄の離島、それぞれの場所で別々のストーリーがあり、それらは終始ひとつには交わらない。
それぞれの物語の共通点は、一年前に起きた殺人事件の逃亡中の犯人のモンタージュと風貌が似ている人物が身近に現れたことと、彼らが過去を語りたがらないこと。
各々過去に影のある3人の人物と、3人を取り巻く彼らを信じたい各々の葛藤のストーリーがスイッチングされながら展開する。
信じたい、信じたくない、信じている、信じてはいけない、
人はどこまで人を信じれるのか?
信じてはいけない人を不用意に信じてしまってはいないか?
疑念を抱いた時にどうするのが最良だったのか?
信じてしまうのは善か悪か?
信じきれないのは愛が足りないのか?
信じることと愛はイコールなのか…?
渡辺謙…漁村のお父ちゃんが思っていたよりずっと上手かった。私自身が千葉県の漁師町育ちなので、その私が違和感感じないんだからやっぱり演技派なんだろうな。
宮崎あおい…発達障害で渡辺謙の娘、ちょっぴり足りない感じがよく演じられていた。この女優さんは何だかんだ演技の幅が広いですね。
松山ケンイチ…レインコート姿がかの市橋達也を思わせるし、事件のバスタブといい沖縄離島パートと相まって市橋事件のオマージュ作品なのかな…と。彼を見て思った。
原作を読みたい、もう1度映画館に見に行きたい。
綾野剛…普段は男臭い役が多いし彼自身もそんな印象なんだけど、この作品では儚げで愛おしい。新しい面を見た気がする。
妻夫木視点で見ていたからよりそう思うのかな?
妻夫木聡…ちょっと下品に言うと冒頭のプールのシーンの「雌の目」の演技にドキッとした。言い寄られるのが満更でもない感じ、とても上手い。
自分も含めて、リアルな女性を見るようでいたたまれない気持ちになった。(でもタチ)
もうその瞬間から彼の視点で感情移入してしまったんだと思う。
森山未來…彼は本当にいい役者さんになりましたね。怒りでの役は個人的にはあまり好きではないのですが、こんな役も出来るんだなというのは関心です。中盤までの役は本当に上手い。
後半はちょっと説得力が無い感じがしましたが、それも「理解し難い存在」としては上手いのかなと。
広瀬すず…この子は本当にいい女優になりそうですね、泣きのシーンは特に上手かった。
本当に今目の前で事件が起きたように感じるほどいたたまれなかった…。
すずちゃんの同級生役の男の子、彼だけがちょっと他の演技派俳優陣に負けちゃってたかなという感じ。
これやっぱり松戸の市橋事件が原案になってるのかな?
凄く考えさせられるし胸を鷲掴みにされる作品になりました。
信じるということと、疑いを持つこと、自分自身への「怒り」に向き合う話です。
他者に対して抱く「怒り」だけが犯人だったというお話。
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽
1度目はキャスト以外の前情報無しで視聴、その後に原作を読んでから2度目の視聴をしてきました。
キャストもストーリーも展開もセリフも結末も、全てを知っていてもそれでも胸がギュッとして涙が出る素敵な映画。
そして初めてパンフレットを買ってみた映画にもなりました。
大切に何度も読み返したいと思います。
自然と力が入る映画です。
怒り見に行きましたが、最初から最後まで一分たりとも目が離せない映画でした。
久しぶりに見ごたえがある日本映画でしたね
見ごたえはありますが、正直キツいです
苦しさと悔しさが最後に残る映画です
人を信じるのは簡単でもあり難しくもある
出演者の皆さん 本物の俳優女優さんです。
森山未来さん本当に役になりきれてました
広瀬すずさんはアイドル女優と舐めてましたがスクリーンの中の彼女は広瀬すずではなく 泉 そのものでした。
個人的には一人映画がお勧めですね
全775件中、501~520件目を表示