怒りのレビュー・感想・評価
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役者の演技力に圧倒された
すごく重たい内容だから面白かったとか良い映画とは言えないけど、内容、演出には文句ないです。何よりもひとりひとりの役者の演技力がすごい。広瀬すずちゃんもただ流行ってるから使われたのかとも思ったけどそんなの微塵も感じさせないちゃんとした女優になってました。これからのすずちゃんにも期待したいです。いい気持ちになる映画ではないけど、心から見てよかったと感じる映画だと思います。
「シン・ゴジラ」なんかより「怒り」
3つの異なる場所から展開される濃厚な人間ドラマに圧倒されました。
登場人物の誰もが実際どこかに居そうだな、と思える背景。
役者全員ちょっとした仕草や表情でダイレクトに伝わってくる秘めている感情。
スクリーンに映るその景色をオブラートに包んだり、時に感情をより浸透させる様な教授の音楽含め全部素晴らしい。
他者に対する怒り、自分に対する怒り、社会に対する怒りであるとか、何を信じて何を疑えば良いのか本当に考えさせられました。
終盤、極端に怒りの集積みたいな存在に見えてくる森山未来演じる犯人役の田中は例えば「千と千尋の神隠し」に出てくるカオナシの様にも感じた。
田中の抱えたものはあまり詳しくは語られませんが、今の世の中で実は誰もが抱える感情で、その感情の行き場が無くなると田中みたいに崩壊していってしまうんではないかと。
周りを見下す事で自我を保つなんてことは誰もが実は僅かながらも持っているんではないでしょうか。
田中が書いていた怒りの一文字の意味をモヤモヤ考えてしまう。
映画のタイプは違いますが「シン・ゴジラ」なんかで議論していた人には是非とも本作を見て欲しいなと思います。見た後よっぽどあれで議論して世間が騒いでいた事がバカらしく思えますからw
ちょっとした怒りです。
わかるひとだけでいい
「わかってくれる人にだけわかってもらえればいいんだよ」という台詞がよかった。自分の気持ちを、叫んだり迎えに行ったり、尋ねてみたりいろんな方法で表して、それがきちんと伝わったときに苦しみに終わりが来るのだろうと思う。大事な人に限って一生懸命伝えてもわかってもらえないことがある。誤解されたり、引かれたり非難されることもあるけれど、わかってくれるひとが側にいてくれれば自分の気持ちを信じられるような気がする。
胸が締め付けられる
文句無し。まさにその通りの完成度でした。 私は原作を読み、物凄く切ないというか、怖いというか… 胸が締め付けられた という思いが強く、言葉で表現出来ない感情でした。そして、本作ではそのあらゆる描写が細かく描かれており、結末を知った上でも涙が出てきてしまいました。 俳優陣の演技力もさることながら、ここまで原作の良さを引き出した監督は素晴らしいです。 3つのエピソードに直接な話の繋がりはありませんが、この3つに共通しているテーマが 愛した人が殺人鬼かもしれない ということです。信じたいけれど、どこかがおかしい、どこかの特徴が犯人と似ている… その状況下で主人公達の行動が共感できて涙涙の物語です。 3つのストーリーを交えながら描くので、良いところで違う話に切り替わったりなど、少々難しい箇所はあります。私は原作を読んだので、理解出来ましたが、初見の方は少しだけごちゃごちゃになる可能性があります。 ラストもさらっと流す部分があるためちゃんと見ていないと置いていかれます。 これは是非劇場に足を運んで頂きたい作品です。出来れば原作を読んでからをお奨めしますが。
ミステリーとドラマと
感想を一言でいうなら「人を信じる難しさと危うさ」だろう。
そして、犯人の部屋一面の書きなぐり。
そのふたつを踏まえると実は途中で犯人は判る。
誰がこの映画で一番に酷い目にあうのか?
そして登場人物の誰々が、どこで犯人と思われる人物を疑うのか?
それが分かれば消去法で犯人は「あいつだ」と想像できる。そして必ず、それは的中する。
そうゆう意味ではかなり重いが、二度も楽しめる映画になってはいる。
ただ、この映画の最大の魅力はその「信じる」を三つのエピソードに散りばめて多彩さと奥行きをもって描写しているところだ。それが、ただ単一な感動ではなく共鳴しあうようになっている。
優馬の泣き顔も、愛子の笑顔も、泉の叫びも、「信じる」という変奏曲がひとつに重なる瞬間になっている。そこにこの映画の魅力があるといっても良い。
最後に欠点をいうとミステリーとしての題名としては『怒り』は正しいが、ドラマとしては『怒り』の題名はふさわしくないところか。
それだけが惜しい。
下世話な自分を再確認
予告で興味深々 一体どんな話なのかなと 正直、野次馬魂で見に行きました 結果、指名手配からの犯人当ての展開には娯楽作品だなぁと、終盤白けてしまった所はあります 見終わった後、見出しの下世話な週刊誌を読んだ後のような… でも、妻夫木聡の演技は存在だけで持ってしまうぐらいにいいですね。誰にでも出来る配役じゃないと思いました。目に入れても痛くないトムクルーズの笑顔に似た特別感がありますね(ややこしい表現ですいません) 豪華キャストで刺激的な内容で満足してます、映画なんで。 面白かったです
「観てよかった映画」と「観てほしい映画」の違い
真田十勇士とどっちか迷った。
が、今日は体力も精神力も
耐えられそうだったので
こっちにした。
結果、正解。
もし、残業明けの
レイトショーなんかで見たら
しばらく立ち直れないかもしれない。
それぐらい重い映画。
誰かに勧めたくなるような
そんな映画ではないかもしれない。
間違っても付き合い始めのカップルの
デートなんかにはオススメできない。
でも、本当に観てよかった。
そう思える映画。
5点満点にならなかった
−0.5は、エンディングの広瀬すずに
浜辺で叫ばせた演出。
「怒り」を表現させたのか
「再生」への決意を表現させたのか。
でも、あのシーンはもっと違う表現の方が
しっくり来るような気がする。
あれではあまりに、陳腐だ。
でも、広瀬すず、よかった。
単なるアイドル俳優ではないことが
遅ればせながらわかりました。
広瀬すずだけではなく、
ここ最近見た映画の中で
全ての主要キャストにハズレがなかった。
渡辺謙。
安定の渡辺謙。
ひなびた漁港のおっさん役にしては
オーラ全開だが(笑)
不思議ちゃんの娘を、
どこかで幸せにはなれないのかもしれない、
と、抱え込んでいる父親を見事に演じていた。
妻夫木聡。
この人の演技、大好き。
泣きそう。あ、泣いちゃうかも。
あー泣いちゃった、、、。っていう演技は
1番うまいと思います。
森山未來。
あまり知らなかった俳優さんだったけど
今作での存在感はピカイチだった。
自由奔放なバックパッカーの
向こう側に時折透けて見える
狂気を帯びた眼差し。
暴れて、乱れて、
前に垂らした前髪の奥に見えた
その眼光は、本当に背筋が寒くなった。
松山ケンイチ。
今作では、ストーリー上の
「騙し役」だったが
中盤の、「こいつかもしれない」と思わせる
渡辺謙さんとのやりとりは
すごいと思った。
綾野剛。
コンビニ帰りの坂道。
弁当が入ったコンビニ袋の
ポジションがなかなか決まらない。
こんな細かい演技は
彼だから自然に感じられたのかもしれない。
そして、宮崎あおい。
すごい。今作では群を抜いてすごい。
いつも父親を困らせる不思議ちゃん。
でも、自分の感じたことに正直で、
それをストレートに表現してしまう。
だから周りから浮いてしまう。
そんな自分を、自分でもわかりつつ、
明るく、不思議ちゃんで居続ける。
笑っているシーンも
泣いているシーンも
見つめているシーンも、
全ての宮崎あおいのシーンが
素晴らしかった。
物語序盤で
渡辺謙が宮崎あおいを電車で
「連れて帰る」
エンディングでは
今度は宮崎あおいが松山ケンイチを
「連れて帰る」
このシーンがなければ
この映画はただの報われない
映画になってたかもしれない。
大事なものが多すぎる。
大事なものは時とともに
減っていく。
心に響いた。
展開に飽きることもなく3ヶ所でのそれぞれの心の変化がうまく描かれて...
展開に飽きることもなく3ヶ所でのそれぞれの心の変化がうまく描かれていました。心臓がギュッってなったり鳥肌たつほど怖いと思ったところもあり心震える映画でした。
例えば
女、又、心、怒りってね ^ ^
全方向からの正義は、無いように
全方向からの悪も、無いような
そんなことを思い出した
だれかの悪意で、救われることもあったり
救いがあり、許しなのかなぁ
許しがまた、いい ♪
余計なものを無くした
こんなにシンプルな音なのに、です。
キツい、辛い、重い。だけど……
ネガティブな言葉しか出ない。 だからと言って悪い作品というワケでは無い。 良かったからこの言葉。 誰かと始めて関わりを持つのはある意味冒険だ。 だんだんそれも当たり前に慣れてくる頃、まだその冒険は続いていたことに気付く。 大抵は「この人、まだこんな一面があったんだ」くらいなのに登場人物達が感じる相手の違和感。 私は、まだ幸せなことに人生でそこまでチリチリ焼かれるような違和感を周りの人に持ったことは無い。 でも、もし……。 最後は皆叫ぶ。 「チクショウ!」や「殺してやる!」みたいな具体的な言葉は出ない。 それとも、そんな言葉全部が混ざっての叫びなのか? そんな纏わり付く暗い感情から小さく、か細い救い。 これからを考えると救いと言えるか解らない。 そして穏やかに繰り返す波は静かに優しく、無慈悲に叫びを飲み込んだ。 あまりに喰らった澱みが辛すぎて録画しといた『食わず嫌い』を速攻で視聴。 映画の後に見るキャッキャッ♪ウフフとパイをぶつけ合う二人に少し救われた私だった。
素性が知れない人
「7人の豪華出演陣集結」とチラシにはあるが、8人目がいたことにお気づきの人はいますか。7人は今までの実績からみてなるほどの演技。でも、予備知識のない役者の演技にはドキッ。それは泉の同級生辰哉だ。最初はウルトラ脇役と思ってみていたが、泉が米兵に乱暴された後は7人以外の役では重要なパートを担う。泉を助けられなかったし、その後の力にもなれない自分を責める辰哉。それをみて過去の自分を思い出しいらだち、突如あばれる田中。そしてラストへ。怒り?信頼?もやもや?
いいもの見ました
自分は今大学生なんですが、大学生の時期にこの映画を見れてよかったです。 純粋ゆえに人を信じたり、純粋ゆえに人を信じれなかったりと現代人に大切なことが凝縮された作品でした。 映画の中ではバッドエンドやハッピーエンドが種々としてありましたが、どれも見やすかったです。 中でも広瀬すずの演技が想像以上というか、これまでに見たことのない演技で年上かと錯覚しました。 それぞれの役者さんも普段であれば主役を張っているので夢の共演でもありました。 自分は人を信じようと思います
怖い。
怖くて怖くて堪らない最高の映画。 終始冷たい手で心臓を柔らかく握られているような恐怖を感じた。 あらゆる役者たちの演技が余すことなく発揮されていて、仕草ひとつ表情ひとつ取っても見事としか言いようがない。 土地の独特な気候や熱、匂い立つような汗、人と人との肉体的な距離感。それらが渾然一体となって作品全体に得体の知れない不気味な雰囲気を与えている。 ミステリー的にミスリードを誘うセリフやシーンはやはり多い。が、それらを小説から映像にしても決してわざとらしくなく、巧みにこちらの心を揺さぶって疑念を煽ってくる。その使い方がまた絶妙。 ここは原作の力だろうが、今の時代やニュースに即した事件をテーマにしている所もさらに身近に感じられて嫌悪感を倍増させている。 他者を信じるというのは生半可な気持ちでは出来ないし、本当に難しい事だなとこの映画をみて改めて思った。 信念や愛なんてものはたった一瞬のミスによってあっと言う間に脆く崩れて、取り返しのつかない破綻を生み出す。打ち消そうとしても綺麗事の理性を超える恐怖が、際限なく感情を飲み込んで制御不能になる。 登場人物たちのそういった感情の揺れが苦しいほど理解出来る。理解出来るからこそ、他人事では無く、自らの体験の様に感じられてさらに恐怖を感じた作品だった。
これぞ、邦画
内容はしっかりと考えながら見ていないと分からなくなってきたり、理解できなかったりする場面もあった。
しかし、これぞ邦画という感じで激しいアクションや最新のCGなどは全く無く、俳優の演技というものが全面に出ていた作品だった。
人のつながりが色濃く出たり、これが人間なんだなって部分が多くあった。
邦画もいいと思わせてくれる作品!
圧巻の演技
原作が吉田修一だから、人間の業をとにかく見せつけてくれるんだろうと期待して見に行ったら、結果は期待以上。 心震えました。物語そのものも良かったけれど、それを支えた俳優陣の演技力が素晴らしく、見るものを画面から一刻も離さない。物語の最後がどこに向かうのか、全く予断を許さない中、それぞれの役者の目力に圧倒されます。 俳優自身が持つ役者としての個性が、それぞれの役割にぴったりとあっているのはキャスティングの妙と言える。監督の選定なのか、プロデューサーのそれなのかは分からないけれど、一人外してもこの映画は成り立たなかったかも、と思わせるのがすごいです。 今年は珍しく邦画を結構見てますが、文句なしにこれが一番です。ひとつ前が「君の名は」だったので、余計にそういう思いが強くなる。 そんな単純じゃないんだよね、世の中は、というか、人の心は。他人を信じることがどれだけ難しいか、そして、自分が自分に抱く悔しさがどれだけ奥深いのか、広瀬すずちゃんの最後の咆哮に涙した者はきっとたくさんいることでしょう。 あっ、君の名は、でも涙しちゃいましたけれどね。私の涙は軽いので。
衝撃
予告だけ見て、とにかく広瀬すず目当てで見てたけど話がすごすぎる 千葉、東京、沖縄どこの話をとっても悲しい そして、いつもは一人の主人公の視点で物語を見るけど、今回は様々な人に感情移入して、けど、どれも言葉では言い表せないくらい悲しくて何回も泣きそうになった
全780件中、501~520件目を表示