怒りのレビュー・感想・評価
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細かい描写はともかく切ない
ラストのマツケンが戻ってきちゃうとこはなんかなって思ったり、ゲイ描写のとこは、そこいる?とかいろいろ思うとこはあったけど、楽しめたけど少し切ない感じだったなー。
宮崎あおいの途中のダメっぶりの顔と最後のちゃんとした顔のギャップにさすがだなーと思った。
後になってじわじわきてる。なんかふとした時にゲイの2人についてを考えてしまうし、沖縄のこととかも。なんか鈍い衝撃あったのかもしれない。なんだろう本当考えさせられる。自信のなさが信頼を崩してしまう。情けない感じが共感できるのかもしれない。不安ばかり。
衝撃的な内容
千葉・東京・沖縄に、それぞれ怪しい人物がいて、その人を信じる人がいます。
ある些細なことで、その人物を不思議に思い、過去を調べたり、拒否したりしていきます。
しかし、その人の本当のことに気づいて涙するという話でした。
この作品は、いかに人を信じるのが難しいなと考えさせる話でした。信用を得るのは難しいが、それが崩壊するのは簡単という言葉が本当だと思いました。
1つの映画でしたが、3つの物語があるよかったです。
個人的には、森山未来さんと広瀬すずさんが演じている沖縄編が良かったです。
引き込まれます!
今日観てきました。
2時間22分って普通は長いです。
でもこの映画はグイグイ引き込まれていきます。1度も時間を気にすることなく最後まで目を離さず、終わってしまうとあっという間で、いつまでも余韻に浸りたい気持ち、また観たいっていう気持ちにさせられました。
キャスティングはピッタリです。それぞれが素晴らしい演技。ふと見せる仕草やじっと見つめる表情、それぞれからいろんな怒り、信じること、裏切り、後悔等が次々に伝わってきます。
特に宮崎あおいの演技には鳥肌が立ちました。やっぱりこの女優さんは凄いって改めて思いました。ひとつひとつの演技がホントにグッと迫るものがある。渡辺謙との親子役。ホントに良かった。
ひとつひとつ上げていったらきりがないけど、3つの話がテンポよく切り替わり、飽きさせず、気になっていきます。
リアルなシーンは実にリアルで。思わず目を背けたくなりました。広瀬すずも頑張ったと思います。観ている方が辛くて、とても重かったです。一皮剥けたのではないでしょうか。
最後は1つだけ、心が救われる終わり方だったので良かったです。3人全員が救われない終わり方だったら重いまま、なんとなく苦しいままだったと感じます。
まだまだいっぱい伝えたい事はあるものの、うまくまとまりませんが。今年一番の映画ではないかと思います。坂本龍一の音楽も実に合います。今も頭の中に流れてます。場面も思い出します。しばらく余韻に浸りっぱなしかも知れません。
本当に観てよかったと思える映画でした。
暗い気持ちになるけど見るべき
信じてあげられることができなかった後悔と、信じてしまった代償、どちらが重いのだろう。
直人がお弁当を水平にしようとごそごそやるところと、オレンジをていねいに切っている姿がよかった。
予告を見てから、何ヶ月とずっと楽しみにしていたので自分の中でもハー...
予告を見てから、何ヶ月とずっと楽しみにしていたので自分の中でもハードルがかなり上がっていたはずですが、それをはるかに上回る面白さでした。
即パンフレット購入。
映画館であそこまで泣いたのは久々です。
お金さえあればもう何十回でも見たいくらい、とにかく素晴らしい作品だったと思います。
引き込まれてあっという間でした。
殺された夫婦と犯人との間に、一体どれだけの大変なことがあったのだろうと思いきや、え?たったそれだけのことで?!っていうのが、また案外リアルなのかもなあと思った。
信じきれなかった怒り、信じてしまった怒り。
どの俳優さんの演技も素晴らしかった。
東京編が特に心に残った。
あと、沖縄編の少年の、演技慣れしてない感じが、本当に沖縄のごく普通の子だったのが、ラストの衝撃にも繋がっていて良かった。いいキャスティングでしたね。
キャストの名演技と脚本に感動!
以前、映画悪人を見た時にもタイトルの悪人ていったい誰が本当の悪人なんだろうか?と考えさせられましたが、今回の映画怒りもいったい誰のどんな怒りなのだろうか?と色々と考えさせられる作品でした。小説をまず読み、映画化になる話を1年以上前から楽しみにしていましたが、期待通りに豪華過ぎるキャストの名演技と脚本の素晴らしさにどんどん引き込まれていく作品でした。
タイトルの怒りの理解は、観る人がそれぞれの登場人物に自分を重ねて、共感するやり場のない怒りを感じる作品のように思いました。マイノリティーや米軍基地への世間の理解や問題は、大きな怒りの渦の中にあり簡単には解決できない現実があります。個人的には、自分の保身へ走った為、最愛の人を信じてあげられなかった自分自身の弱さ、裏切りへの怒りと後悔をこの作品で1番強く感じました。
直人の印象的なセリフで
大事なものはどんどん減ってゆくんだよって言葉が心を打ちました。
大事なものをいっぱい持つ事に蒸着しすぎると、人は物事の本質を見失ってしまい、知らない間に大切なものを失ってしまう。という事かもしれませんね。
ミスキャストもなく役者陣の演技は全て完璧。特に渡辺謙、宮崎あおい、妻夫木聡3名の名演技は絶賛ものです。
クライマックスは3つの話が速度をまし重なりあい感情が抑えきれず、ずっと涙が止まりませんでした。
坂本龍一とツーチェロズの音楽も重厚感と抑揚の高まりを良く表現していたと思います。
今、大人が観るべき日本映画の一本ではないでしょうか。
よかったけど、ここまでしなくても。
よかったと思います。
俳優陣の演技が半端じゃなく、特に宮崎あおいさんはすごい。
あの役の細かい説明がなくても、観ている人に役回りを十分に理解させるなんて、これが本物の演技だと思いました。
戸惑ったのは妻夫木さん。
他の作品もたくさん観ました。ファンです。それがゲイの役・・・それはいいけどあそこまでする必要はないと思う。俳優にはかっこよくいてほしい。汚れ役もありだと思うけど。
広瀬すずさんのレイプシーンについても同じように「あそこまでしなくても。」という意見がありました。妻夫木さんと綾野剛さんのシーンにしても同じように思います。もう少しぼかした表現でもと。
綾野剛さんもファンだったので「う~ん。」です。
重たい、放心する
最初から最後までまとまってない感想です。まず観終わった直後はフルコース食べた気分になります。
3つのストーリーのつなぎかたもナチュラル。沖縄パートはつらかった。
デモのシーン、「して何が変わるのか、意味あるのか」というたつやのセリフ。こどもに勉強教えているとき、こどもにも「勉強して何になるのなんの意味があるの」といわれた(言われなくても感じる)事を思い出した。
3つのパート構造が共通してる気がしたけれど。「わかってくれない」というのはそれぞれキーワードだと思う。
東京パート、お互い愛おしいという気持ちが伝わってきた。男性の体、あんなに違うんやなぁ。全裸を見る事がないから新鮮な気持ちに。最後に疑って動揺して、実はひっそり亡くなっていた。疑ったことの後悔。弔いもできなかった。
千葉パート、父ちゃん、疑いが晴れたら信じる、守るいうのに、そらそうやけどそらそうやんな、でも違和感。信じるってなんや。
沖縄パートはつらい。(デモの時のセリフを引用して)怒りを表しても意味がないんでしょう と叫ぶシーン。理不尽さ、絶望感。救われる話、愛おしさ、分からない、変わらない話。とにかく見終わってぼーっとします。
想像以上に
予告も見ていたので、ある程度は覚悟していたけど想像以上にエグいシーンが多かった。
三つの視点で、最後まで誰が犯人なのかは分からない展開になっていて、時間も長くは感じなかった。
それぞれにちゃんとしたラストがあったのは嬉しかった。演技力が高い人達が集まっていて不満は特になかったけど、広瀬すずはやっぱりどこにでても広瀬すず感しか感じなかった。
えぐられる
これはすごい。ストーリーを想像してしまって、違う展開だった事に驚き=面白いという構図は最近よくある。
だけどこの作品はある程度想像通り。メッセージも然り。
なのにものすごく、面白い。
苦しい、こみ上げる何かをどこかにぶつけたくなるけど、そんなとこはどこにもないのだ。
妻夫木くんのラストにそんな絶望を感じる。
愛しい、何かを手に入れたかのような満たされたとき。宮﨑あおいのラストはそんな希望。
そして広瀬すずのラストは、、言葉に出来ません。
本当に素晴らしく、迫ってくる、圧倒的な映画でした。
沖縄が怖いって思われちゃうよ
色々思うところはあるのですが、沖縄って怖いところだって、おもってしまいました。
米兵がたむろしている近くに、公園。
その公園を見下ろす場所に建つマンションの一室では、何事もないようにピアノを練習する、こども。
公園での騒ぎに気づいたのか気づかないのか、カーテンをひく母親。
一番、腑に落ちないシーンでした。。。
もう一度は観たくないけど、
思うことがあり過ぎ、まとめられない映画だったが、心に深くひどく響いた。
本来、まとまる訳ない人間の複雑な感情を、安易に感動や美談に収めず、真摯に描きながらも、ストーリーとしては起伏をつけしっかり構成している、バランス感覚に好感を持ちました。
どこを取っても絵になる、繊細でぱっきりとした映像の質感、美術、トリミングも素敵。
観てよかった。
すごいの一言
役者さんの演技がとりあえず凄く、ひとりひとりの演技に圧倒されました。
素性の知らない3人と信頼を築き上げ、それが壊れていく悲しみ、つらさが伝わる映画でとても考えさせられました。
見終わったあとは胸が締め付けられるくらい切なくなりました。
コイツはすげえや
まずは、役者さん。
そもそもが、見事にこれだけの演技上手の大物役者のラインナップがあるのだから、キーポイントは広瀬すずさん。彼女の演技でこの作品の評価が託されると思っていましたが…いやー、彼女は青春映画だけの役者から完全に脱出しましたね!良い役者になったと思います!
そしてストーリー。
原作は読んでなかったので、最後までハラハラもの。
例の逃亡者の話が根本の話とは聞いていましたが、そこもリアルに感じられましたね!
胸をえぐられるような、話。
信じる人、信じられない人、信じられたい人、そして、裏切られた人に、信じてあげられなかった人…
確かに何にも知らない人間を簡単には信じて、逆に人を傷つけてしまう事ってありますよね。
でも、信じたい、というのが人の情というやつで…
全てのケースの結末に涙が出ました。
自分なら…人を信じたいけど、傷つきたくないから簡単には信じないんだろうなぁ…と。
それが間違いでもないし、寂しい気もするし…人の弱いところをえぐられた様な作品でした。
えぐられる
表題「怒り」
誰の目線から見れば、そのままの言葉になるのか…。
実に様々な経緯の怒りがあり、一つには収束していかない。
渦のように、その深淵には巻き込まれていく人の儚さというか…。
その渦に抗いながらも、飲み込まれていく哀れさというか…。
その水底で、鎮座し海面を睨みつける強さというか…。
物語は難解で、とても単純な言葉で語れそうにない。
ただ、表現者たる俳優陣は軒並み素晴らしかった。
大意を理解せずとも、その刹那の感情の揺れを観察し浸透するに足る演技であった。
感服する。
元の事件の加害者。
3人の容疑者の顔を加工し合成し、誰なのかという疑惑を結構引っ張るのだか、もう中盤以降からどうでもよくなった。
犯人は誰なのかより、表題は何を示そうとしてるのか…そんな事に夢中になり、役者陣の演技に魅了されてた。
宮崎あおいの、慟哭に震えた。
鬼気迫るとは、ああいうものなのか…?
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