バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のレビュー・感想・評価
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劇場で観たい一本
2015年11月29日(日) 2回目
そりゃもちろんストーリー性がないとか何を言いたいのがわからないとかいうのはわかるけどこの映画はそう言った部分より俳優たちの演技を楽しむものだと思う。
まくし立てるセリフだったり表情や身振りの激しい演技が多かったり、見応えがあった。
前半はエドワードノートンの独壇場。ピンチヒッターの身ながらもどんどん自分の考えを舞台に取り入れ、支配していた。
終いには舞台上でやらかし、自分が考えた舞台だとメディアに調子のいいことを言う始末。腹を立てるなといいながら下半身が立ってたのには爆笑した。笑
後半はマイケルキートンがいよいよおかしくなり、超能力?的なもので暴れる始末。あれはホントに超能力?最初の役者が事故にあったときリーガンが上を凝視してたけど本物?
NYのど真ん中をパンイチで闊歩する姿は鳥肌もんだったなぁなぜか笑
もちろんこの映画の1番の特徴は長回しの撮影方法だろうし、劇伴がシンプルだけども複雑なテンポのドラムで構成されてたり、セリフの中で随所に実在の俳優の名前が上がったりと映画好きにはたまらない工夫がなされていたと思う。
なんと言って良いやら
新奇ではなく洗練のダークコメディ。
のっけからドラムとタイポグラフィーのシンクロがやたらと格好良い。で、唐突にブリーフ一丁の初老のおっさんが宙に浮いている。これが主人公のリーガンだ。弛んだ身体に薄ら禿げ。ああ、この映画は当たりだ、と思った。劇場で観そびれたことを悔やんでも、もう遅い。
長尺ワンカット風の撮り方も、妄想と現実がシームレスに繋がる演出も、それ自体は特段に目新しいものではないと思う。けれども、ワンカットの中で時間が自在に伸縮したり、妄想中の現実を示唆する描写や音声を並行して提示してみせたり、表現としてとても自由かつ緻密で、しかも高度に洗練されている。過去の栄光に縛られた落ち目のおっさんが、不恰好にもがきながら再起を図るなんて話はベタ中のベタだろう。ただ、それらをどう表現するかということについて、この作品は相当な高みに達していると思う。ほとんど見惚れていたといっていい。
主役のハマりっぷりから勝手に当て書きだろうと思っていたら、脚本ありきのキャスティングだっらしい。ますます凄い。マイケル・キートンなんてこれまでまったくアンテナにかかってこなかった。それこそティム・バートン版のバットマンくらいしか観た記憶がない。それが『バードマン』のマイケル・キートンか『レスラー』のミッキー・ロークかってくらいにハマっている(テーマもほぼ同じだ)。エドワード・ノートン演じるマイクのいささかエキセントリックな演劇馬鹿っぷりも、さすがのリアリティでがっつり当人のイメージと重なって見える。
そして、忘れてはいけないのがサントラだ。これが本当にとんでもない。こういう劇伴が過去にあったのかどうかはわからないけれど、門外漢のぼくは他に類例を知らない。ほとんどのシーンがドラムのみ。リアルタイムで芝居とセッションしているような緊張感とグルーヴ。リーガンの感情に寄り添うような繊細なシンクロニシティ。恥を忍んで書くけれど、ドラムがこれほど表現力豊かな楽器だとは思ってもみなかった。アントニオ・サンチェスというジャズドラマーの類稀なセッションを堪能するためだけに、またこの映画を観たいとさえ思う。
いまさらアカデミー受賞作をベタベタに褒め称えちゃって馬鹿みたいだけれど、面白いと思ったんだから仕方がない。うん、Blu-ray 買おう。サントラ盤も買おうかな。アントニオ・サンチェスの本職の方の作品も気になるなあ…。
セッションかこれか?
現実と妄想が混ざりながら、過去の栄光から脱皮するために苦悩する主人公や他のキャラクター達。深く考えずに見ているといつのまにか人間くさい役者たちの演技に引き込まれていった。長回しのカメラワークや難解なストーリーがたまに思考を停止させることもあったが、徐々に本人に戻っていくその姿に感銘した。ラストは愛する娘の空を見上げる表情から想像するしかないが、それがイマジネーションを掻き立てる。
ところでその前に見たセッションとこの作品がどちらがオスカーをとるべきだったかと自分なりに考えてみたが、正直答えを出すのは難しかった。
ブルース・リーが言ったDon't think,feel. つまりどちらが五感を刺激したかと問われれば、それは間違いなくセッションであるが、感じるな、考えろと言われたらこの作品になるのではないだろうか?
つまり賞なんてどうでもよく、どちらも評価するに値する良作であることだけは間違いない!
ついて行けない
繋ぎ目が全く分からなかった。ほとんど長回しみたいに見えたけど、その手法と面白さとは全く別物で、芸術性の乏しい僕の感覚では「だから何?」と思ってしまった。
マイケル・キートンの立場は分かるし、疑心暗鬼で葛藤と不安と覚悟を持って舞台に立つ姿に感情移入は出来た。だけど、この作品が何を言いたいのかは分からなかった。
「アベンジャーズ」のような大作映画含め、映画俳優への批判、舞台へのリスペクト、SNSに躍らされる愚かさなんかを言いたいのかなぁと思ったけど、結局よく分からなかった。
長回しのように見えるので、自分の記憶からもどんどん忘れさられる感じがした。
良かった点は、マイケルキートンの最後の舞台の演技、明らかに今までと違ってリアルに見えた。
あとはラストカット。
僕の感想だと「レスラー」や「ブラックスワン」の方が分かりやすくて良いなぁと思った。
観るべきところが多すぎる
あなたは役者じゃない、有名人だ
みたいな台詞があったんですが
これはホントいろんな有名人の方にグサって突き刺さる台詞だったんじゃないでしょうか?
さて、本作のバードマン
あの人は今⁉︎的な人の苦悩みたいなストーリーなのかな?
自分が理解力不足なのかも知れませんがなかなか難解なストーリーでした
皮肉やブラックユーモア満載
そしてラスト
結局自殺してしまったのかな?
それか会場で鼻を撃った時に実は死んでたのか?
もう一回見てみよう
舞台裏のドタバタ劇
見応えの演技。
ハリウッド映画を皮肉るブラックユーモアが散りばめられる。長回しや練...
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