バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のレビュー・感想・評価
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追い詰められてゆく男
落ち目の映画俳優が、すべてを賭けてブロードウェイの舞台で起死回生を図るが、人気役者との衝突や、有名評論家による「酷評」宣告などで精神が追い込まれていく。
かなり面白かったです。
ワンカットで撮影したような見せ方が斬新。
舞台裏の重苦しい話かと思って構えてたけど、コメディ要素もあり気軽に見れました。
ラストは色んな憶測がありますが、僕はやはり舞台で死んじゃったんじゃないかなぁ〜と思います。
違う世界を体験するということが純化されるとこんな感じか
オレ 4
一般 3かな 好き嫌い多そう
映画通なら言いそう 5
訳わからんが、正直なところ。でも、飽きることなく最後まで見られる。かといって、ああそうだったのかと腑に落ちる訳でもなく、すっきり終わる訳でもない。
違う世界、価値感の違う人、映画や小説の醍醐味の一つである、違う世界を体験するということが純化されるとこんな感じなのかな。
だから、まったく腑に落ちないし共感もないけれど、損した気はしないし、むしろ得した気分は強い。
愛を乞う現実と虚構の狭間で
心理描写を煽り立てるドラミング、ほぼノーカット長回しの高度な撮影技術。ドキュメンタリー的手法は正に1人の役者のリアリティショーを見せられている気分になる。虚実入り混じった映像はキマってるか統合失調にでもなった感覚。
銃がリアルじゃないと文句を言われたり、役が自らの過去と重なったり、無自覚にもメソッド・アクティング(役と同化)を行い、舞台上で究極のリアリティを演じやがて死を迎え、そして再生する。
ラスト我々観客からは見えないがサムの安堵の表情に鳥の影、彼は過去の栄光と決別し道化としてのヒーローでは無く家族にとっても本物のバードマンになったという…
大まかにはコメディだが、愛を乞う落ち目のスターの人間としての再生とショービジネスへのアンチテーゼ。
業界あるあるもだが、リアルでヒーローもので破れた役者達が一堂に会しているのも笑いを誘う。
正直難解な点も多く他の方の考察などをみて納得させられる部分も多かった。説明が無い分受け手に委ねさせているという点で楽しめると思う。
おもしろいかと聞かれれば
NOと答えざるを得ないかなと。
きっと演劇とかショウビズに関わる人にとっては「あるある」で
撮影・演出・編集も斬新で、映像が超クール!なんでしょうけど
いまいち詳しくないせいかスッと話が入ってこない。
ストーリー的にはいまいちな印象。
なんか悪口みたいになっちゃいましたけど、
こんな僕でも「よくできた作品」だということは分かりました。
ただ「おもしろい映画」ではないのかな、と。
芸術と娯楽のはざま
アメコミヒーローとして有名だった映画俳優の男が、本当の価値、本質的な芸術を求めて四苦八苦するお話。なぜコメディの棚にあるのかわからない。ナタリー・ポートマン主演「ブラックスワン」に似ているかもしれない。奇しくもどちらも「鳥」がモチーフになっている。鳥の羽音が不穏なドラムで表現されていて不気味。舞台となる場所が入り組んでいてごちゃごちゃして暗い。暗澹とした精神状態を表現してるのかな、と思った。
評価は高いですが…
私的には☆3つ。
セッションの音の使い方となんだか似ている気がして、そっちを思い出してしまったり…
あまり集中出来なかった。。
だけれども!
舞台関係の諸々がとても興味深い\(^^)/
ブロードウェイの舞台裏が見れるのも嬉しい!!
追い詰められて追い詰められて、、、
好きな作風なんだけどなー。
よく分からない部分も多かったが、とりあえず凄いものを見た気はしたかも
とりあえず見終わって一言・・・疲れました。
映像も独特だし、台詞も多いし、難解な解釈のシーンも多々ありましたので、もう映画の内容がどうこうと言うよりも、とりあえず見終わって疲れたと言うのが率直な感想ですかね。
しょうもない映画ばかり見ている自分には、ちょっとハードルが高すぎた作品かも・・・。
とは言え、基本線はもう一度役者として脚光を浴びたい、そして家族の絆を取り戻したいと願う男の話でしたので、まあ細かい部分でよく分からないシーンは数々存在しましたが、ある程度ふんわりとは楽しむことが出来たかなと。
しかし噂には聞いていましたが、全編ワンカットで撮影したかのような映像には、なるほどアカデミー賞も納得の撮影技術だったなと、とにかく驚かされましたよ。
私レベルでは切れ目が全然分からなかったです、大体一週間ぐらいの出来事を、よくもまあこんな風に作り上げたなと、ただただ感心するばかりでした。
そして現実なのか虚構なのか、見ている方も主人公の心模様と同じような迷路に迷い込んでしまったようで、とにかく疲れたなぁ~。
それから音楽の大半がドラムスコアだったことも印象的でした。
下手するとただうるさいだけになってもおかしくない何とも挑戦的なドラム音でしたが、主人公の心情にピタリ嵌って、完璧に映画と一体化していましたよね、これはホント素晴らしかった。
ブロードウェイの舞台裏を覗けたのもちょっとしたお得感。
とは言え、私は舞台はあまり見ないので、劇中劇も相変わらずつまらなさそうだなと思ってしまったのですが(苦笑)
しかし舞台と映画のいがみ合い的な演出はインパクトあったなぁ、劇中の女性評論家さんの言い分には妙に納得、でも主人公の反撃にもそうだ~と思わされる部分があったりで、まあ何かとシニカルな切り口にニヤリとさせられた作品でしたね。
しかし本当に過去バットマンを演じていて落ち目になったマイケル・キートンを主役に抜擢する辺りは、何とも心憎い配役でした。
アメコミ映画を皮肉っているのに、脇役陣や台詞に出てくる役者がアメコミ映画出演者多数なのも何か笑えました。
で、内容自体は面白かったかと言われると、私には理解不能な部分も多くて、映画通の方々のようには満喫できませんでしたが、とりあえず凄いものを見たと言う変な満足感だけは得られた作品でしたね。
まあでもエドワード・ノートンはさすがだなぁ、本当にイラっとしました!
いい映画なんだろうけれど好きではない
はじめあたりは、何だこのワンカットは!何だこの演出は!と非常にドキドキしながら見ていたが、
結局さいしょから最後まで人物の心の動きが全てセリフで語られているので全然好きじゃない。
役者はちゃんと心情の演技ができていると思う。演出がワンカットで凄いことやってるぞ〜〜だけで終わった。
客観的に見せたいなら超能力使ってるみたいな演出はいらない。
客観的に見るにしては要素が多く、主観的に見るにはあまりにも痩せた演出。
根幹にあるのは、栄光?というより「バードマンの中の人」とレッテルがある人物が「個人」自身の承認欲求を満たすため
(はたまた、バードマンに頼りっぱなしではない役者としての新たな表現性を手に入れるため)
に奮闘する話で、非常に現代的で共感しやすい話なのに残念。
無知とは誰の何か
一昔前はバードマンとして一世を風靡したものの、その後は
いまいちパッとしない老体のアクション俳優が実力を求められる
ブロードウェイで一発逆転を狙う物語。
冒頭から一切途切れないカメラーワーク。
息つく暇も無い場面展開。
まるで演劇、ここは舞台。
しかし、なんとも不均衡な設定。
リアリティの頂点にある演劇と、フィクションの頂点に立つ
スーパーヒーロー。何故このふたつを混ぜたのか。
空を飛べたり、物を触れずに動かしたり。
その力は、いけ好かない演技派俳優とのケンカや素行不良の
娘の説得、ペンで人を殺す批評家への懇願など、あらゆる
場面で使われない。一切使われる事がない。
唯一、我々この映画を見ている者の前でのみその力を見せてくる。
表舞台の裏の更にその裏を、我々のみが知っている。
第三者視点から舞台の表裏全てを見て来た我々のみが、
バードマンの秘密を知っている。
これは「ホンモノ」だと信じて疑わない。
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「無知がもたらす予期せぬ奇跡」とは。
俳優として未熟なバードマンもたらす最高の演技か、
父親が飛べる事を知らなかった娘がもたらす父親への羨望か。
それともバードマンが「飛べない」事を知らなかった我々への蔑みか。
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確かに長回しワンカットみたいな撮影は面白いなと思 った。 カメラが...
確かに長回しワンカットみたいな撮影は面白いなと思 った。 カメラが役者さんたちを追っかけて、場面が変わると きは違う役者を追いかけて。 それで舞台の開演までの数日間を追いかける。 でも、正直疲れた。 劇中ではみんながみんな感情をぶつけあっている。 わいわいガヤガヤ。 話も結局見えないし。 疲れた。
イニャリトゥへの期待
ホボ、全編に流れるJAZZなドラムで最高。
奇想天外な話のようで落ちぶれた男の葛藤に成り上がりを哀愁たっぷりに描くファンタジー要素もイニャリトゥのセンスで邪魔にならずにアカデミー賞も選ぶセンスがあるようで関心。
話がドウのカメラワークがどうたらってよりもセンスに溢れたLOOKが最高です。
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