バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のレビュー・感想・評価
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目まぐるしく変わるカメラワークに疲れるが、慣れてくると効果的に使われていると感じる。
本当に長回しを多用しており、これでもかってくらいに使いまくっているw
最初の方は「ここもかーw」とか気になって集中できないw
しかも展開も掴みづらく(ワンシーンに見せかけて時間軸をずらしている)なかなかついていけなかったw
マイケル・キートンやエドワード・ノートンを始めキャストが秀逸。
そんでもってどんどん引き込まれていく内容なので「どういう事?」と思いながらも気になって目が離せず。
落ち目の主人公の葛藤であったり夫婦間や親子間のスレ違いを独自の技法で見せている。
ラストは爽やかで希望をつかみとる様な内容で満足感があった。
最後にエマ・ストーンは相変わらずキュートでセクシーな女優と再確認。
不思議な映像と少しだけ共感できる内容
ドラムなBGMとやたらと長い1カットで、主人公リーガンを追う画が多い変な映画だなーとトレイラー等を観て思っていました。
実際に観てみると主人公は、昔の良かった頃が忘れられないとか、思うように事が進まないイライラとか、比較的多くの人に当てはまりやすい感覚で動いていて、共感してました。
絶妙に主人公周りの人物が、気持ちを逆なでする言動をするので、観ているこちらも主人公と同じ顔をしながら観てしまいます。
中盤~終盤の解釈は何とも解らない部分はありますが、全体的に大人なお洒落差さが感じられる映画でした。
ずっと胎内にいるような
バックステージものに外れなし。と聞いたことがあるけど、これもその一つ。
劇場の裏側の狭い廊下を行ったり来たりするシーンは妙な安心感を与える。
そこから突如、広い空間に放り出される解放感と不安。
卵の時を過ごした主人公はとうとう最後に孵化できたのでしょう。
初見の時はよくわからないまま終わった作品でしたが、ソフトなんかで何回か観ているうちにどんどん好きになっていった作品でした。
空間と音楽をとてもうまく使っていると思います。キャストもみんなキュート。
映画好きの人にはすすめたいです。
わかりませんでした。
ジャズなドラムで導かれる不思議な作品。
ごめんなさい。どうして作品賞なのかわかりませんでした。
いえ、他の作品の方があまりにもインパクトが強すぎたから。
鑑賞日:2015.3.10
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自宅にて鑑賞。謂わずと知れた第87回のオスカー四部門受賞作。喰わず嫌いで敬遠していたが、知人に薦められ観てみた。終始笑いっ放しで先入観が覆る程、とても愉しめた。出てる人が皆巧い。キャストを追尾するカメラワークは時間や場所、頭の中や幻想、心象風景等を自在に行き来し、交錯するが、シームレスに見せるトリッキーな編集はテンポが良く、中盤辺りから伏線も活きている。打楽器メインのBGMも新鮮に思えた。人が陥る狂気と悲哀が滲み出ており、アートを重視するニューヨーカーの芝居好きさを再認識させられた。80/100点。
・原題"Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)"。パーレンの附いたタイトルでは、初めてのオスカー受賞作となったが、全篇デジタル撮影の作品でも初の受賞作となった。亦、119分と云う尺は、監督最短の作品である。
・インタビューシーンでは、日本人が特撮好きに描かれている。亦、劇中名前が登場するM.スコセッシは、“リーガン”役のM.キートンがブリーフ一丁でタイムズスクエアを闊歩するシーンで観客の一人としてカメオ出演している。
・ワンカットに見える長回しは、当初製作側の上層部に反対されたが、監督の拘りで実現し、これを自然に見せる為、丁寧なリハーサルを二箇月以上重ねたので、編集は僅か二週間足らずで終わった。ただ全編をよく観ると、少なくとも16のシーンでカットされた形跡がある。
・本作はJ.L.ゴダールへのオマージュとして、『気狂いピエロ('65)』や『メイド・イン・USA('66)』等で使用されたフォントをタイトルコール等に使っている。亦、バックステージの廊下のカーペットは『シャイニング('80)』の舞台、オーバールック・ホテルと同じ柄である。
・鑑賞日:2016年2月10日(水)
シンクロ…マイケル・キートンの渾身
第87回アカデミー賞作品賞受賞作。
字幕スーパー版で鑑賞。
ワンカット長回しと錯覚させられる見事なカメラワークに度肝を抜かれました。緻密な計算に基づいた撮影と編集の妙が炸裂していて、これぞ映画表現だと思いました。
マイケル・キートン、久しぶりに見た気がしました。バットマン・シリーズしか彼の映画を観たことはありませんが、キャリアが落ち目だったことは確かなようで…
主人公は彼の俳優人生を投影したような役柄であり、だからこそなのかとても真に迫った演技をしていて、さながらドキュメンタリーを見ているかのようなリアリティーでした。
周りを固める役者陣も、演技派揃いでめちゃくちゃ濃度が高い。演技合戦はもちろんのこと、巧みなカメラワークも相まって、映画の世界に引き込まれてしまいました。
本作へ懸けるマイケルの想いと主人公がシンクロして、一気に物語を駆け抜けているようで圧巻でした。まさに渾身。
それが認められたのか、本作の高評価は言わずもがな。賞レース席巻も当然で、マイケルの華麗な復活となりました。
まさに物語に恵まれた作品。アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督がそこまで計算していたとしたら脱帽もの。
※修正(2023/06/21)
意味のあるワンカット
なかなか興味深かったー。
ワンカット手法で色々とごっちゃになってくるのは面白い感覚。
時系列がわかりやすいのは助かる;
映像の面白さにずっとワクワクしておりました。
エマ・ストーンはラ・ラ・ランド、バトル・オブ・セクシーズ、バードマンと全然違う役を演じててすごいなぁ。
ストーリーはパッととは理解できなかったけど、下の考察記事を読んで納得。
もっと悲しい解釈をしてる人もいるみたいだけど、個人的にはこの考察が一番ピンときた。
https://filmaga.filmarks.com/articles/181/%E3%80%90%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%AC%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E3%80%91%E3%80%8E%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%84%E3%81%AF%EF%BC%88%E7%84%A1%E7%9F%A5%E3%81%8C%E3%82%82%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%99%E4%BA%88%E6%9C%9F%E3%81%9B%E3%81%AC%E5%A5%87%E8%B7%A1%EF%BC%89%E3%80%8F%E3%81%A3%E3%81%A6%E4%BD%95%E3%81%AA%E3%81%AE%EF%BC%9F
現実か非現実か全てが曖昧に・・・。
そもそも作中の設定がマイケル・キートン自身とダブル状況の中、実名の俳優の名前が飛び交い、主人公の妄想と現実がいりまじり、時間もワンカットの中で変わっていくセンスの良さ。
さらに上演中の主役がブリーフのみの姿で劇場の外から入って来るとか、包帯姿がバードマンっぽいとかハイセンスすぎ。マイケル・キートンの表情もサイコー!
エマ・ワトソンやエドワード・ノートンも良かった。
撮影方法も試行錯誤した上、そーとーリハもやったんだろーな。リップスライムの「熱帯夜」のMV思い出した。面白かった!!
おっもしろー
最高。
はっはっは〜♪
2014年、わたしは何をしていたんだ!?
なんでこれ観てないんだろう..存在すら知らず。笑
泣
映画館で観たかった。
いまから4年前。
フリーになる直前。会社がしんどかった頃だなー
余裕がないと心の栄養になるものまで逃しちゃうんだな。
ある意味 わたしも病んでたのか..笑
マイケル・キートン、エドワード・ノートンのお二人は
もちろん素晴らしい。
エマ・ストーン、存在感あるなー。
ララランドと同じ人とは思えない。
役者さんってすごいなぁ...
監督、演出全て最高!!!
撮監、ゼロ・グラビティの方なんだ!!!!
この監督さんと脚本家さんが組んだ「ビューティフル」も観てみたいなー。
レビューを平均すると3.5とかになっちゃうんか。
面白くってわたしは興奮が止まらなかったけどなー..
何に真実を見出しどこに流れを見出すのか?
人は時代変わらず、承認欲求を持ち続ける生き物である。その承認のあり方は人それぞれで一つとして同じはない。だが、自身の存在の定義を他者に委ねた時点でそこには私はいないのだ。と、この映画は伝えているような気がした。昔も今も変わらない。人の人生の空虚さよ。
ファラ・フォーセットはマイケル・ジャクソンと同じ日に死んだ。かわいそうだと思わないか?
全編ワンカットという離れ業。フィルム映画の時代は20数分が限界だっただけに、デジタル万歳!てことですな。しかも同時進行ではなく、時間の概念も設けてあるのが面白い。しかし、調べてみると、ワンカットと思わせるための視覚効果が使われているとのこと。
リーガンは超能力を使えるような設定でありながら、実は彼の妄想といった手法。空を飛び回って劇場に入ると、タクシー料金を請求されるなんてのも種明かしの一つ。レビュー3日分と初日公演を描いてはいるが、モーテルにて妻の浮気シーンに遭遇して拳銃自殺するというシークエンスを3度。これが面白い。3日目には煙草を吸うために外に出たら楽屋から締め出しを食らって、裸になりながら劇場正面から入るところ。初日には本物の拳銃を使ってしまい、鼻が飛んでしまったというとんでもない結末。それが「無知が~」に繋がる・・・それもまた演劇界における皮肉なんだろうけど(笑)。
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