バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のレビュー・感想・評価
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アメリカンエロジョーク、ブラックジョーク
3.5という星の数がすごく合う。
先の読めない展開は素晴らしいですし、とにかくセンスが光ってます。
が、とにかくエロジョーク、ブラックジョークが笑えない(すごい多い…)
終わってから誰かと話したくなる。
分かりにくいからこその魅力でしょうか。
ちょっとだけ風立ちぬを見た後の感じに似ています。評価を得ているものを実際に見た後の腑に落ちないかんじ。
冒頭、宙に浮く主人公のバックカットで、この映画の異様な世界観を理解...
冒頭、宙に浮く主人公のバックカットで、この映画の異様な世界観を理解する。
ストーリーで引っ張る映画ではない。
テーマは、パッとしない人生からの脱出と、現状の商業主義的な映画界への批判、そして排他的な演劇界への批判。
後者はよく分からないところも多かったけど、アカデミー賞を取ったということは、現在の北米では共感する人が多いのでしょうか。
それでもって、主人公が批評しまくった舞台批評家に、最終的には救われるという皮肉。誰もが、見てスッキリするタイプの物語ではないです。
キャラクターと絵(演出・映像)が見所で、それを楽しむべき映画。
24グラムのときはテンポよくてすごいなーと思ったけど、今回はエピソードを詰め込みすぎて、主人公の感情理解が追いつかず、結果的にラストあたりでは映画疲れしていましたw
じわじわくる
「じわじわくる」とタイトルに書きましたが、ド派手なことが多い昨今の映画をやんわり、いやガッツリ否定しながらもまるで一つの流れのようなシーンをシームレスに繋いでいく手法がうだつが上がらない元スター俳優(ヒーローモノで一世を風靡した)のとうとうこんな歳になったけどオレどうすりゃいいんだという焦燥感が徐々に空想と現実が曖昧模糊になっていく彼の心象とリンクしていくかのように世界を切り取っていく様を見せられる。あとでアレはなんだったんだろう?とか色々示唆に富んだセリフなどあとでじわじわくる映画でした。ただこれがアカデミー作品賞っていうのは?って感じでしたけどね。監督、脚本、撮影とあと主演賞だと思うんだけどなあ…。
つまらなかった。人気者が落ちぶれて再起をかけて必死にもがいて挙句の...
男版ブラックスワン
2015年アカデミー作品賞など
文句をひとつ
『ゼロ・グラビティ』が凄かったのは宇宙を舞台にしているのに描くのは一人の女性の「生きたい」という単純な感情を本来なら見世物であるVFXを駆使して表現したことで、この作品もリーガンの「復活したい」気持ちを中心に描いており小説に例えるなら心象を描いた日本でいうなら私小説に近いつくりだ。だから冒頭の隕石も浮いているも街角で怪獣と戦闘があるのも空を飛ぶのもリーガンの心象、心の中を描いているからおそらくそのためのノーカット(風)演出なのだろう。
「復活したい」リーガンは自分がいるブロードウェイがリーガンと同じ人間達がたくさんいる場所であることを知りショックをうける。辛口の批評家も浮浪者もおそらくかつては舞台俳優を目指してしていたのだろう。そんなところにリーガンは飛び込んだのだ。
心の中のバードマンはささやく「こんなところやめてはまたヒーローやろうぜ。人が観たいのは中身の無いハデな見せ場なんだ」
そのささやきにリーガンは気がつく、そしてクライマックスでまさしく「人が観たかったものをみせる」のだ。バードマンの目的とはちがう方法でだ。
これがアカデミー賞をとるのはよくわかる。演劇人にコンプレックスを感じているかもしれない映画人ならこのラストを支持するだろう。演劇よりも映画の“勝利”だからだ。
ただ、ひとつ不満がある。リーガンは今の表現でいうと『エクスペンダブルズ』シリーズに出そうな設定だが、演じているマイケル・キートンはけっして下手な演技をしない役者さんだ(だから、ライバルに彼よりも演技が上手いエドワード・ノートンを入れたのかもしれない)だから、そこにどうしても違和感を感じてしまい個人的にはなにかしこりが残ってしまった。
せめて彼に主演男優賞をあげろよ!
新たな金字塔か!?
映像と音楽
アカデミー賞を受賞したという事で観に行きました。
賛否両論あるようですが、私は好きです。
やはり、カメラワークがとても面白い!現実と妄想が一緒になっていたり、音楽が盛り上がると実際にドラム演奏者が出てくるところとかツボでした。
思ったよりコメディ色が強くて楽しめました。
ストーリー展開は割と普通。映像と音楽を楽しむ映画だなと。。
あの寺島しのぶのネタバレは本当に罪ですね(笑)でも言いたくなっちゃった気持ちが今ならわかります。ラストカットは最高でした。。エマストーン、いい味だしてました。。
こんな作品に出会って良かったのか…
悪夢だとか
ダークファンタジーだと言いながら、細かい笑いがたくさんあったりして、無駄に暗くなったりせず、変な毒を貯めることもなく、わりとライトに見られてよかったです。
藤子F不二雄さんの短編SFなんかにもありそうな感じもしました。
最後は救いもあってよかった。あれは本当に飛んでてくれて良いと思います。
手放しで面白かったといえないが…
午前9時過ぎからの観賞。イメージとしてはもう少しリラックスできると思ってたら、とんでもない。効果音とカメラワークと癖のあるエゴをさらけ出す役者陣にすっかりやられてしまった。元バットマンに元バードマンを演じさせるキャスティングだけじゃなく、舞台が映画より上、とか色々な毒っ気も散りばめてあって、こういうの好きな自称映画通には刺さる映画だなぁ。
終始力が入って疲れたけど、最後の目線にはやられたな。
大人のコメディ
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