小さき声のカノン 選択する人々

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小さき声のカノン 選択する人々

解説

「六ヶ所村ラプソディー」「ミツバチの羽音と地球の回転」など核や被ばくをテーマにしたドキュメンタリーを手がけたきた鎌仲ひとみ監督が、福島とチェルノブイリの原発事故後の生活を、母親たちの視点から捉えたドキュメンタリー。福島で家族一緒に暮らすことを選択した母親たちが、葛藤しながらも子どもたちを守るための方法を模索し続ける姿、またその支援に携わる人々の姿を描き、1986年のチェルノブイリ原発事故から28年を経た現在も事故の影響下にあるベラルーシでは、多くの子どもたちを診察し続けてきた小児科医の女性らに話を聞き、長期間にわたって低線量の汚染地域で暮らしてきた子どもたちに何が起きたのか、また母親たちはどうやって子どもを守ろうとしたのかを探る。原発事故後を前向きに生きる人々の姿を通し、原発や環境問題について考えていく。

2014年製作/119分/日本
配給:環境テレビトラスト
劇場公開日:2015年3月7日

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
小泉修吉
撮影
岩田まきこ
録音
河崎宏一
編集
青木亮
音楽
Shing02
助監督
宮島裕
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映画レビュー

3.0六ヶ所村ラプソディ・ミツバチの羽音と地球の回転などを見たので、これ...

2017年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

六ヶ所村ラプソディ・ミツバチの羽音と地球の回転などを見たので、これも見ないと。
原発不要と考える自分には悲しすぎる現実がどんどん出てくる。

甲状腺ガン(予備軍も含め)の子どもが圧倒的に増えているのに、因果関係は!?とか言ってる政府。これ後々認めても、おそーい!てことになるのではないかな。

福島・北海道・ベラルーシが主な舞台で、原発事故後にどこでどのように生きるという選択肢をし、それによって将来的に後遺症に苦しむ子どもや次世代への負の遺伝もあることを考えると恐ろしい。
ベラルーシのように、責任を認める・情報を隠さないという姿勢を日本の政府は見習って欲しい。

あと、線量の低い地域へしばらく滞在する保養の効果は絶大だね。周りでそういう話をたまに聞くがもっと協力しないと!

お東さんのネットワークはさすが!すごい。

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キッスィ

4.5何とかしてちょうだい!

2016年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

「子供の甲状腺がんが福島で全国の10倍発生」という報道を耳にし、心が痛い。この映画はチェルノブィリから学んだ福島の子どもたちの力となる一つの手段を提示していている。それは科学的根拠に裏付けられている。ただ嘆いているだけが、方策でないと、勇気づけられた思いがした。

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nisibundo

4.0福島で起こっていることは、もっと知るべきである。子どもたちのために...

2015年9月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

福島で起こっていることは、もっと知るべきである。子どもたちのために、闘う母たち。核汚染を排除するためにあらゆることに取り組む。孤立する辛さも。原発事故が、未来の可能性も奪ってしまう。故郷に戻れない多くの人たち、去っていく人たち。国は真摯にこれらの人々に対応すべきである。

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M.Joe

4.5混乱、そしてちいさな希望の芽

2015年3月7日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

寝られる

子ども心にチェルノブイリ事故にショックを受けた私は原発は嫌だなぁと思って生きてきた。
大人はどうしてこんなに無責任なの?と。

でも福島で事故が起きた4年前、とうとう今度こそは逃げられないと心塞いだ。場所の近さも勿論あるけれど、東京に暮らす‘大人’になった自分の責任だとも思えたから。

福島とチェルノブイリ事故の25年を繋いで描かれていくこの作品は、心根の優しい名もなき人々のあの日の混乱から入ってゆく。
泣きべそな日本のお母さん逹。

一転、現在のベラルーシの無邪気な子どもたちの笑顔と共に紡ぎ出される【経験値】はスゴい。特に保養の効果。

…柔らかい心と生身の体が泣いているなら、頭はそれを無視しないで働かそうよ!いのちを忘れていのちを生きるなんて無理だよ!と。

気づいてふと立ち止まり、毎日食べるものや呼吸する空気、生命を育む海や川、遠い未来にまで思いを巡らす。
あなたのためは私のため。私のためはあなたのため。あなたと言う言葉の中には自然も含まれている。そして次の世代も含まれている。

苦しいことだけれどそのことにもう一度気づかせてくれた事故。これ以上いのちを譲歩しなくていいと。

小さい作品の中に計り知れない希望が芽吹いている。

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フェルマータ