草原の実験

劇場公開日:

草原の実験

解説

広大な草原地帯を舞台に、平和な日々を送る父と美しく優しい娘、そして娘に恋をする2人の青年のエピソードを一切のセリフを排して描いた異色作。ロシアの新鋭監督アレクサンドル・コットが、旧ソ連のカザフスタンで起きた実際の出来事に着想を得て作り上げた一作で、セリフなしの映像美で描かれる少女たちのささやかな日常に、徐々に意外な暗い影がさしこんでいく。2014年・第27回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、最優秀芸術貢献賞を受賞した。

2014年製作/97分/ロシア
原題:Ispytanie
配給:ミッドシップ

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(C)Igor Tolstunov's Film Production Company

映画レビュー

3.51986年大林宣彦制作の「野ゆき山ゆき海べゆき」を思い出した。 当...

2022年11月20日
PCから投稿

1986年大林宣彦制作の「野ゆき山ゆき海べゆき」を思い出した。
当時の鷲尾いさ子はこの主人公と同じような不思議な雰囲気を持つ美少女。
無言とまではいかないが無口だし、最後には原爆シーンもあるしで、
背景や流れが全く違う作品ではあるが「戦争」や「軍」に憤りを感じ、
雄弁でない主張をする両作品に同じ匂いを強く感じた。

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ビン棒

3.53.8 芸術系映画

2022年11月20日
PCから投稿
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asa89

3.5徹底的沈黙を通じた視覚の復権

2022年10月27日
iPhoneアプリから投稿

本当に衝撃的なカットがいくつかあった。

一つは冒頭の飛行機のシーン。雲海を悠々と曳航しているかと思いきや、実は少女が塀の上に並べた綿が雲のように見えていただけだった。少女の他愛ない遊戯と撮影のトリックが、地上で静止している飛行機をあたかも舞い上がっているかのように見せていたのだ。この視覚に対する古典的な、それゆえむしろ鮮やかな裏切り。無声(この場合はセリフがないこと)という欠損を穴埋めできるだけの映像的魔力がこの映画にはあるんだぞ、ということがここで高らかに宣言されている。

もう一つは少女がサイドミラー越しに少年の姿を発見して微笑むシーン。そこでは言葉と文字の氾濫によって映画という媒体から久しく失われてしまっていた非言語的な幸福性が示現している。

思えば映画というものは、『ラ・シオタ駅への列車の到着』や『月世界旅行』といった黎明期の傑作を見ればわかる通り、視覚的な驚きを出発点として開始された一種の見世物だった。それがいつしか言葉を獲得し、思想を獲得し、やがて文芸へと成熟していった。

そして今や映画は言語なくしては成立しない境位にまで足を踏み込んでいるといっていい。いくら長回しを基調とした寡黙な映画であってもセリフがまったくないというのは極めて稀だ。そうした時代性の中で視覚的な驚き、すなわち「動き」の面白さを「無声」という極端な自己抑制を課してまで復権させようという本作の試みは面白い。

ただ、どれだけ本作が無声映画として傑出していようが、映画史という大局において今更有声映画と無声映画の地位が逆転することはおそらくない。草原の静謐の中で少しずつ丹念に丁寧に積み上げられてきた少女の生活がたった一発の爆弾によって簒奪されるさまには、あるいは昇りかけたかと思えば再び稜線に沈み込んでいく太陽には、さながらそうした諦観が反映されているような気がした。

とはいえ爆弾も太陽も絶望の表象としては少々凡庸な気もする。もう少し示唆の領域に踏み留まってもよかったんじゃないか。例えば爆弾投下の予兆として家のガラスにピシッと亀裂が走るシーンがあったが、あそこで映画を終わらせていたほうがむしろ受け手に手触りのある緊張を与えることができたんじゃないかと思う。

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因果

4.5何も語れない

2022年1月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

何も語れない。
映像が素晴らしく綺麗。幻想的。しかし、怖い。
自然では無かったのか?

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マサシ
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