セッションのレビュー・感想・評価
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パンチ効いてる作品
終始力が入る映画って戦争映画くらいかと思ってたら、非常に疲れた。
速さとリズムがすべて、的な追いこみ方とか、それについていこうとする異常なストイックさとか完全に狂気の沙汰としか思えないやり取りだけど、うっかりのめり込んでる自分がいた。
確かに最後の件は凄い!
信頼と復讐と血と汗と涙と酒と音楽と親子と恋愛と狂気のど根性映画でした。
個人的には邦題で良かったと思う。
新宿、満席。 若い人、カップルも多く、一人の男性もちらほら。 音楽...
先生と学生の駆け引きに興奮する
フレッチャーの暴力的行動、アンドリューのフレッチャーへの態度に常にドキドキさせられた。
ジャズに限ったことではないが、スパルタ的教育の中で、潰されてしまう人もいれば、反抗して逆に力を伸ばす人もいるということだろう。
フレッチャーはアンドリューに「学生の力が伸びることを期待した」と言っているが、その時点でフレッチャーはアンドリューに対して反感を持っていた。今まで理不尽でスパルタ的な教育を続けていて、潰れた学生がいなかったわけがないし、先生自身、いたことを認識していなかったわけがない。単に技術の低い人を罵倒することによって自分の立ち位置を確保していたのだろう。
しかし終盤、アンドリューが逆に力を伸ばしたことで、フレッチャーはアンドリューを認めざるを得なくなったのだと思う。
たましい抜かれた!
魅了された!
偉大なジャズドラマーになるべく音大に進み、そこで出会った超スパルタ教師の狂気に満ちたレッスンにより挫折、努力しながら自身を高め成長していく話。
最初から最後まで目が離せない、映画に魅了されるとはこういう事だと感じる作品。
シモンズの無茶な要求に応えようと努力する姿はスポーツさながらの熱さを感じ、また、狂気を孕んだ暴力的な指導はサスペンス、ホラー映画の恐怖感をも感じさせる。
だからといってどっちつかずではなく、作品の流れ、場面に応じて変化し感じさせてくるので本当にシーン毎の衝撃が凄い。
ラストのシーンはニーマンが怒りと情熱を身体と音で表現し、シモンズはニーマンの力を引き出そうと舞台上で二人だけの世界に入っていく。両者共に破天荒な行動をするが、それすらも魅力と感じさせ、客を魅了していくシーンは圧巻だった。
もはや作品が圧巻の完成度だ。
映画の完成度は素晴らしいが、お客としての立場ではこの映画を好み、観れる人は少し人を選ぶかもしれません。ですが、興味があるのであれば一度は観たほうが良いとオススメできる作品です。
映画館で何度でも観たい
スポ根ではなく、JAZZ根。笑
tempo
(>_<)JAZZは戦い
凄い映画を見た。
音楽映画って最後はみんな仲良く一緒に!!!って感じになって清々しい気分になっちゃうのが多いんだけど、この映画は正直最後の最後まで緊張してみました。最後まで戦いなんですよ、これが、、、、。戦いのクライマックスに物凄いセッションが、、、、。
JAZZってアドリブだらけで、いかに魅力的に弾くかで対決になりやすく、JAZZYな人たちってどこか音楽に対して戦闘的な感じが、。
映画として一回も落ち着けない、のめり込んでしまう映画です。
高得点もうなずけます。
最近 星の数が内容に反して組織的に多い映画があるような気がします。絶対おかしい気がしてなりません。
この映画はそれを吹っ飛ばす破壊力のある映画です。本物です。
怒涛のいびりとラスト15分の力
迸る狂気を燃料に冥府魔道を爆走する師弟を描いた作品。
非常に良かった。
特筆すべきは終盤の圧倒的な密度。
ラスト9分19秒に詰め込まれた怒涛の展開、激しい情感と音/リズム。
ジャズに疎くとも密度の高いリズムに呑み込まれ、強制的に話に引き摺りこまれる。
気が付けばググッと前傾姿勢。意識は画面の奥底へ。
鑑賞後は極度の集中から解放された恍惚感と脱力感に包まれました。
圧倒的な終盤を成立させたのが主演二人の演技と巧妙な描写。
野心的な青年アンドリューを演じるマイルズ・テラー。
突き抜けた指導を繰り返す先生フレッチャーを演じるJ・K・シモンズ。
両者共に狂気を燃料に冥府魔道を爆走する姿を体現。
序盤は通常クラスの二番手で燻り生半可な気持ちでいたアンドリューが。
フレッチャーの特訓地獄を経験して野心と狂気を植え付けられる。
特訓を経る毎に目に、雰囲気に狂気が宿り観る側が畏怖する存在に変貌していく。
対するフレッチャーは最初から狂気の塊。
特訓場面の強烈さは本能的に危険を、自らとの明らかな違いを感じさせる。
徹頭徹尾その姿勢を貫き通す一種の潔さ。
フォルムから抱く印象も併せて強烈な父性、男性性が噴出している。
密度の高い交流が繰り返される中、両者が怪物化していくことに圧倒されました。
また人物像と演奏の評価を明確にしない絶妙な描写もグッときました。
ジャズに詳しい方は作中の演奏で登場人物達の技巧レベルを判断出来るのでしょうが。
ジャズに疎い自分としては正直良し悪しが全く分からない。
そのため演奏以外の描写で判断せざるを得ないのですが……客観的な評価が明示されない。
フレッチャーのクラスは名門音楽学校内でトップクラスと説明されるが。
随所で描かれる演奏の良し悪しと離れた無茶苦茶な追い込み。
その非合理と思われる指導場面が有るためアンドリューへの指導も音楽的に正しいか全く分からない。
常にフレッチャーに対する疑念があるため両者のセッションが全面的に意義あるモノと捉えられない。
意義の無いことに血道をあげている可能性も捨てきれず、その可能性が両者の狂気をより際立たせていました。
迸る狂気を燃料に冥府魔道を爆走する師弟を描いた本作。
話自体に現実感があるかは別として。
音が、リズムがもたらす強制的な高揚感に魅力と恐怖を感じる作品だと思います。
オススメです。
かなりどきどきした。映画館でみたからこそだと思う。 一般からかけ離...
かなりどきどきした。映画館でみたからこそだと思う。
一般からかけ離れているように思えるけど誰もが共感できる作品。
どうしようもなく怒られて怒られて怒られて、のシーンでは似たようなこと自分にもあったなぁ、と思って自然と涙が出ました。
そして同じくできないできないできない、を超えて、ある日ふっとできるようになる。この感覚も、いつか自分にもあったような気がして、、
超人になる話ではない。私みたいなザ・一般人にこそオススメしたい映画でした。
親子の話だと思う。
母親がいない、主人公は、
父親が母親がわりである。
父親と、主人公は一緒に
映画に行くのが日課で、
普通の10代の男であれば、
気持ちが悪いほど、
ファザコンである。
そこへ出てきたのが、
スパルタ教師フレッシャーであるが、
彼の絶対的な支配は、
古き「父性」であると思う。
実の父親と、スパルタ教師を
対象的に描いている。
クライマックス。
まんまとフレッシャーにしてやられた、
主人公は、一度はステージを後にするが、
出口に迎える母親のような父親を、
背にして、もう一度フレッシャーと
対決する。
これはファザコンを断ち切り、
大人への成長を意味すると思った。
僕には、不愉快という感情しか残らなかった
演奏の凄さ、鬼気迫る。
向上心、名誉欲、そこに見返してやろうとする反骨心がモチベーションを掻き立てる。
そして、最後に最高の演奏を見せつける!
・・・・それがいいなら、5点満点でしょう。
超一流になるのなら、それなりの試練を越えなければいけない。そのメッセージは、映画の中にもある。
しかし。
そのために、あれほど追い込まれることが必要なのか?
恋人を悪しざまに捨てることが、将来のためなのか?
なにより、フレッチャーから感じるのは、教え子や「原石」に対する愛ではなく、踏みつけても這い上がってくる若造を快楽的に潰そうとしているとしか思えない。
潰したつもりが、また立ち上がってくるの見ながら嬉々としている。自分のキャリアを棒に振ってまで、そこに快感を感じているのは、精神が病んでいるとしか思えない。
もし、顧問の体罰によって部活をやめた過去をもつ誰か、そしてその親がこの映画を見た時、同じ思いになると思う。
超絶技巧を堪能。
演奏のシーンはどれも圧巻。ドラムの事は何も知らない私が観てもすごいのがわかる。
息をのむとはまさにこの事。途中、本当に呼吸するのを忘れてたくらい。
終始、緊張感が半端ない。
あと、先生の鬼教官ぶりには私が怒られてる訳ではないけど、怖くて、悔しくて、涙が出た。
ただ、
現役鬼教官時代の先生の本当は優しい人エピソードをちょいちょい挟むのは要らない気がする。
人間的にはまあまあ大丈夫よって事だろうけど、最後に復讐を仕掛けるくらいのクズな訳だし。
あと、主人公のドラム狂いっぷりもベタだなーと思った。
叩きすぎて流血とか。
事故って血だらけで大事な演奏会に駆け付けるとか…
ラストシーンでこの映画のタイトルである「セッション」の本当の意味が分かる瞬間、鳥肌が立った。魂の共鳴とはまさにこの事だ。
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