セッションのレビュー・感想・評価
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信念を貫く鬼教官と、夢を叶えたい学生との闘い
ジャズの現状を嘆き、再興のためにあえて学生に厳しい言葉と態度で接することで、伝説的なジャズ音楽家を育てようとする教授と、有名なドラマーになることを夢見た学生が教授の辛辣な言葉を受けながらも夢のために奮闘する物語。
不運な出来事から学生は挫折してしまい、それが原因で教授と学生との間に不和が起きるが、最後には互いの憎しみを忘れ、ジャズを心から楽しんで指揮する教授と、無心でドラムを叩く学生2人の「セッション」が印象的だった。
一流になるためには、才能や経歴よりも圧倒的な努力!
一流のドラマーを夢見て名門音楽院に入学したアンドリューは、有名な鬼教授フレッチャーの目に留まり彼のジャズバンドへの入団を果たします。しかし数々のコンテストで優勝した経歴を持つそのバンドでは、アンドリューの期待に反し役目は譜めくり。それでも彼はいつか報われることを信じて文字通り血の滲むような練習を重ねるのでした。果たして彼は主奏者の地位を勝ち取ることができるのでしょうか。 アンドリューの練習はまさに鬼気迫るものがあり、激しさのあまり手から流血するほど。夢のために必死に努力する姿はこんなにも人を惹きつけるのだと思わされた映画でした。 いきつけのお店でデートを楽しむアンドリューの姿も非常に若者らしくて微笑ましいですね。 コーヒーショップでアンドリューとフレッチャーが対峙する終盤からの展開が個人的に好きです。
ゾーン
地上波だったらほぼピーーー
怒り、汗だくなら熱演か?
パワハラ/モラハラの影響
LA・LA・LANDがとても好きだったので、監督・脚本を務めるデイミアン・チャゼル氏
の他の作品を見たいということで、鑑賞。
【あらすじ】
超パワハラ/モラハラな指揮者(フレッチャー)の元に大学新入生のニーマンが前途洋々に弟子入りしてドラムの技術を磨くが、その精神的な攻撃によって、限界を迎えて崩壊するという内容。
【感想】
このフレッチャーがとにかくパワーでモラハラな最低野郎。
音楽の世界の僅かなテンポや音階の違いなどは限られた人にしかわからない世界なのだろうが、それをみんなの前で本人の資質や育った環境を馬鹿にしながら追い込んでいき、それによって主人公の精神が崩壊していくのは、パワハラな職場環境によくある光景であり、改めて良くないことだと痛感。
僅か数%だけ見せるフレッチャーの優しさ、最高峰のチームのレギュラーになる為だけに、
彼女や家族を犠牲にしながらドラムの技術を習得していく様は圧巻だが、異常だしそれなりの代償を払う(事実、別の一流になった音楽家は自殺)
JVCシーンでは、自分をクビに追い込んだと疑う2周り位年下の元生徒に対して大舞台でわざわざニーマンが、知らない曲をやって恥をかかせようと企てるあたりは人間としてダメダメだと思う。
クライマックスでは、ドラムを確り叩き切り自分のペースに持ち込んだニーマンの執念は最高に爽快であるが、最後客の反応迄表現してほしかった。
リベンジの果てに
ジャズ音痴でも楽しめる逸品。
天才を生み出す過程は狂気の沙汰。決して認められるものではないが、歪んだ情熱に共感する部分が無いわけでもない。
最後のセッションは久々に震えを感じた。
教え子と教師がリベンジの果てに辿り着いた境地をご堪能あれ!
ゾクゾクする凄いやつ
しんどい練習練習練習練習練習、、
狂っていく主人公と鬼すぎるJKシモンズ
最後のステージシーンは
指揮とドラムを通して蹴落とし、殴り合うような展開、、いや、お互いのその才能にゾクゾクしあっている展開
セリフがないのに2人のセリフが
指揮とドラムに乗って聞こえてくる感覚
何を見せられてるの今、、
その演出と演技ゾクゾクしました。
すごい映画を観ちゃった、、と放心状態でした。
ハマらない人には相当しんどい映画だと思います。
タイトルなし
厳しい熱血教師と生徒の感動ストーリーかと思いきや、憎しみ、怒りが双方渦巻き、生徒はそれによって成長し、ラストは教師は認めた表情、生徒は認められ嬉しい表情で一気に終わる。感動はなかったな。
熱い!アツい!圧い!
胃がきゅーきゅーする映画
JKシモンズ
まるで家畜に鞭を使うように芸を仕込む……という趣旨の原題。このまま邦題にできないのは理解できますが。
超絶なシゴキ主義によって、一人の芸術家を誕生させるストーリーです。
ジャズの世界において、あるいは他の音楽において、このような激しい鍛練の場があったのだとは知りませんでしたが、「本物の」芸術家を目指すなら、あるいはスポーツでも何でも、天下第一を志すモチベーションの高い人間に対して超シゴキ主義で臨むことは許されうるのだと主張する、説得力の高い映画でした。
もちろん、超シゴキ主義では、本物の精鋭はごくわずかしか誕生させることができません。
その反対側には死屍累々の敗北者の山が生まれます。
だから、通常の民主主義の世界では決して認められないのだな、と哲学したのでした。
現代の教育の主流=褒めて育てる方法とは、「一定程度、質が高く、粒揃いの人材を大量に生産するためのノウハウ」なのです。
だから、その対極にある、本物の精鋭を育てるやり方として提示された手法について、自分の中ですら賛否両論ですが、これもアリかなと考えさせられました。
さて映画ですが、俳優が演奏するジャズの質が高いのなんの。驚きました。
この高い品質を得るために、どれだけの練習、どれほどの汗と血を流したのだろうと思いながら聞き入りました。
本物の映画を作るために本物の鍛練を経た(としか思えない)映画。
ひとつの狂気でありますね。
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