初恋(1952)

劇場公開日:1966年2月

解説

『ローマの休日』のオードリー・ヘプバーン初主演作。ひょんなことから将軍暗殺計画に巻き込まれてしまう姉妹の姿を描く。ビデオタイトル「オードリー・ヘプバーンの初恋」。

1952年製作/96分/イギリス
原題または英題:The Secret People
配給:NIC
劇場公開日:1966年2月

あらすじ

1930年ロンドン。独裁政権への抵抗運動によって父を亡くしたマリアとノラの姉妹。ある日、マリアは元恋人と再会するが…。

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映画レビュー

3.0 【”愛さぬなら死ぬべし。”今作は7年振りに有った初恋の”革命家”によりテロリズムに巻き込まれた可哀想な姉妹の話であり、ブレイク直前のオードリー・ヘプバーンが観れる貴重作でもある。】

2026年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■1930年。マリア(ヴァレンティナ・コルテーゼ)とノラ(オードリー・ヘプバーン)の姉妹は、反体制活動家の父により、ロンドンの知人・アンセルモのもとへ送られてくる。
 間もなく、独裁政権の手にかかり父が死亡した事が分かる箱が送られて来る。
 7年後、マリアはレジスタント活動を続ける元恋人のルイ(セルジュ・レジアニ)と再会する。だが、ルイはマリアに爆弾の運搬を依頼し、人々が集う場で爆弾は炸裂する。
 警察に保護されたマリアは、名をレナと変える、整形もするが、ルイはノラをも巻き込もうとしていたのである。

◆感想

・資料には、今作を”『ローマの休日』でブレイクする前のオードリー・ヘプバーンが妹役を演じ、バレエを踊る貴重な姿を披露した初主演作。”とあるが、観れば分かるが、彼女は主演ではない。
 主演のマリアを演じたヴァレンティナ・コルテーゼの妹役である。

・今作では、7年振りに有った恋人ルイに翻弄されるマリアの懊悩が描かれるが、独裁者の行いやそれに対するレジスタントたちの描き方は、相当に粗いと思う。
 邦題の「初恋」は、最後まで見ると、実にシニカルなモノであると分かるのである。
 尚、原題は”Seacret People"である。
 ルイの、革命を成し遂げるためにマリアを利用する姿は、卑劣漢である。マリアが彼のことを”只の人殺しよ!”というシーンがあるが、全くその通りである。

■今作の価値は、申し訳ないが”『ローマの休日』でブレイクする前の、可憐なるオードリー・ヘプバーンのダンスシーンが観れる。”という事だと思うのである。
 評点は、それ故に3点とするのである。(エラソーですいません。)
 但し、『ローマの休日』でブレイクする前の、可憐なるオードリー・ヘプバーンの姿は、その後の大スターになった事が良く分かる程、傑出しているのである。
 劇中で、バレエダンサーであるノラを紹介する記事で【未来のスター】と書かれたショットが一瞬映るのであるが、その通りになったのであるから、今作は或る意味、歴史的価値があるのである。

<今作は7年振りに有った初恋の”革命家”によりテロリズムに巻き込まれた可哀想な姉妹の話であり、ブレイク直前のオードリー・ヘプバーンが観れる貴重作でもある。>

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NOBU

4.0 なかなかなの良作

2019年7月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

オードリー・ヘップバーンが出演しているということだけではなく、映画として十二分に面白い佳作です
前半の恋愛物語から後半のヒッチコック風サスペンスが上手く融合されています

オードリーは主演とは言い難く、準主役でも大袈裟で準々主役の脇役よりはましぐらいの出演です
クレジットも三番目で文字も小さめ
でも真ん中に書いてあるのがちょうどよい書き方でした

しかしながら彼女の出演シーンは彼女だけが画面の中で輝いており、確かにその後のブレークのきっかけになったであろうと納得できるものです

彼女は出演時23歳ですが役通り高校生ぐらいに見えます
骨格の華奢さ、細い筋肉だけの脂肪の膨らみの無さは、正にバレーを子供の頃からしていた女性特有の体型そのものです

本当の出演は姉役のヴァレンティナ・コルテーゼ というイタリア人女優です
スペインのフランコ将軍を彷彿とさせる人物と国が登場しますのでラテン系の女優です
この人は演技は達者なのですが、それなり程度の美人で、もう少し美くしい女優を主演に持ってくれば良いのにと思うのですが、その理由は終盤になって成る程そういう配役だったのかと分かります

その恋人役のルイ役のセルジュ・レッジャーニのどこか酷薄な雰囲気も配役の成功で映画を牽引します

カメラワークも良く、ルイがマリアをテロリストに引き込む際のシーンでは彼の背後からマリアを撮り、マリアと彼の背中の間の鏡を画面の中央において、彼の酷薄な表情をそれに写して見せるなどなかなかなやるなと唸るものでした

原題はシークレットピープルでお話の内容を的確に表していますが、邦題の初恋の方がこの物語はマリアの悲恋の物語であることを指し示しており、こちらの方がより深く内容を表現できております
ありきたりな邦題のようで大変見事な上手い付け方です

オードリー・ヘップバーンのファンなら是非
そうでなくても本作を期待せずに観たならば、思った以上に面白かったと驚いて得した気分になれるはずの作品です
観て損のない良作です

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あき240