ザ・ウォークのレビュー・感想・評価
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楽しむための3D、意味のある3D
ぶっちゃけ内容は普通かな。
ロバートゼメキス監督らしい人間味のあるドラマは良いし、ラストのワールドトレードセンターの丁寧に終わらせ切なさを感じさせるラストは流石なものがある。
ただ、展開的に楽しさがあまりないのが個人的に残念。後半はハラハラさせられるとはいえ、ちょっと退屈だったかな。
しかし、3Dは楽しいね。ロバートゼメキス監督は、もしかしたらキャメロン監督よりも楽しさや使い方をわかっている監督かもしれない。
ヒューマンドラマながら3Dの楽しさを忘れてないし、展開は楽しくなくとも3Dはワクワクさせられるものがある。
そしてクライマックスはまさに体験する3Dになっていて、主人公がどれだけの高さだったかどれだけ異常な空間だったかがわかるものになっていて素晴らしい3Dになっていると思う。そこに笑いを忘れてないのも良かった。
正直、アカデミー賞の視覚効果にノミネートされてないのは残念。
だけどまあ極度の高所恐怖症にとっては嫌がらせに感じるものでもある(笑)
だから極度の高所恐怖症の方にはちょっとオススメしにくいが、3Dで見てこその作品。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような楽しさは失ったロバートゼメキス監督だが、3Dに関しては今後楽しみな監督だ。
ただの高所体験ではない
夢を追うということ。生きるということ。人生となにか。
その実話自体にも、本人 フィリッププティ氏にも興味が湧いた。
日本人にはない感覚かもしれない。ルールを守るという意味で 誠実で 潔癖な考えのもとにはない感覚。 犯罪芸術という 人間社会においてはその規律を突き抜けていく美。
ルールのなかだけで芸術は収まりきらないものだと 改めて思った。
芸術家はみなアナーキストだと、彼は言う。命が満たされること。そういう人生を生きるということ。 素敵だ。
3Dは思ったより目が疲れたけれど、映像は綺麗だし、 実話だけれど盛り上げ方見せ方が上手くドラマチックに作られていて、重さもなく、どんな人にも楽しめる流れになっていると思った。
映画はフィリップ役のジョゼフが 自分の昔話をする、という流れ。しかも女神のてっぺんから。
ひとつの大きな夢に向かって、コツコツと努力する姿が、とても良く描か...
ワールドトレードセンターへの壮大なオマージュ
本作は大道芸人フィリィップ・プティの狂った偉業を称えつつ、その物語の背景となった、今は無きワールドトレードセンターへの壮大なオマージュを捧げた作品となる。本作を見ると改めて米国民はワールドトレードセンターロスになっている事を再認識した。
作品は実話を基にした物であるが、監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキスだけに、ただのトゥルーストーリーだけで終わらせなく、1本の作品として十分楽しめる。
以下ネタバレ注意
まず、本作は実話であるが予備知識無しで見た方が面白い。作品は自由の女神のたいまつの上でプティが語り部の如く、自身の歩んだ道のりを語り出して物語が展開する構成だ。私はプティの事を知らずに見た為に、ありえ無い場所からプティが物語を語り出したので、故人となったプティが生前を振り返っているかと思いながら見ていた。
物語はプティの大道芸人としての生い立ち、恋人アニー、親友や師匠となるルディ(ベン・キングズレー)との出会いを時系列に描き、本題となるワールドトレードセンタービル2棟間をゲリラ綱渡りの計画、共犯者集め、下見までがテンポ良く描かれる。
そして本題となるワールドトレードセンタービルの綱渡りが実行される。今は無くなってしまったビルが画面上に写っている事だけでもすごいのに、その地上411メートルの高所を命綱無しで綱渡りを実行するプティの狂気に、精密なCGと3D映像が合わさり目がくらむ。
IMAXをはじめ映画館の大スクリーンに3D映像を想定して作られた映像は驚愕レベルだ。この辺はVFXや3DCGアニメ作品を多く手がけてきたゼメキスならではの映像アプローチであろう。
本作は先にも書いた通りにプティを狂言回しに使いながら、裏の主役はワールドトレードセンターである。01年に発生したアメリカ同時多発テロの標的とされて、その姿を消してしまう。
ラストにプティはワールドトレードセンターへの永久フリーパスを手に入れるが、そのパスをもう使う事は出来ない。そんな本作はプティの偉業を通して、いつまでも米国民の心の中で輝き続ける、ワールドトレードセンターへの最大のオマージュとなる事であろう。
ロビンが空中散歩
試写会にて鑑賞
ずっと長く、映画の予告編が流れていたため、否が応でも頭に残っていた作品。
主役の顔が思い出せなく、どこかで観たことあるんだけどなぁと、堺雅人の目を細くしたような顔に親近感を覚えていたら、なんてことはないチラシに書いてあったのが、ジョセフ・ゴードン=レヴィット。ダークナイトライジングのブレイク刑事(ラストはロビンになる)だったとは。インセプションでもとてもいい演技をしていただけに今回も期待がかかる。
そして、監督はバックトゥザフィーチャーのロバート・ゼメキス。SF大作をやってもおかしくない集まりだが、題材が『綱渡り』である。ちょっと寂しいテーマかなと思ったのだが、これがなかなかなんの、史実にあった出来事をしかも過去に映画になってるのである。かなり難しい方向性だが、3Dを巧く駆使して、驚くエンターテインメントに仕上げてきた。ハリウッドが好きそうな明るい前向きなテーマに沿っている。友情努力なんて、週刊ジャンプのテーマじゃないが、そんな下地があり、そして用意周到な計画と大胆な実効性、そして、トラブル回避の妙、今は無き、ワールドトレードセンターに想いを馳せるセンチメンタルな訴えもある。
なんだか人生訓のようなしょっぱいものが混じっている感は否めないが、まぁそれでも、空中散歩中の3D演出は圧巻で、本当に手に汗をかくというのはこういうことだと思い知らされた。フィリップがサーカステントの中で、綱渡りの練習中、落下しそうになり、思わず天秤棒を落としたシーンのその棒が眼の前に迫ってきて、思わず身体を避けたのは自分だけではない筈だと信じたいw
ほんとにあった話(驚)
実話ってことにかなり驚かされる。
しかし当時(1974年)の警備甘すぎ…。
だからこそ実現できたんだね!
今じゃどこでも警備も厳しいだろうし
絶対にできないことだ。それが実におもしろい。
ワールドトレードセンターって1974年完成だったんですね。そして、その後テロにあい
たった30年足らずでなくなるんですね。
最後フィリップたちが眺めてるのビルの姿を見て、今はもうないんだなぁって、切なくなった。
「永遠」のチケットせっかくもらったのになー。彼のサインも今はない…悲しいことだ。
フィリップってほんとすごい人だ!
地上141メートル、長さ42メートルの綱渡り。すごすぎ。
一体何往復すんねん!汗
是非3Dでご覧下さい。
【これは間違いなく“芸術”】
2016年1月19日
ザ・ウォーク
(原題:The Walk)
『地上411メートル/ワイヤー幅2.2センチ』
【一言】
曲芸なんかじゃなく間違いなく芸術。
そして驚きの映像美。
【STORY】
1974年8月7日、110階建てのワールドトレードセンター(WTC)の屋上。
地上411mのツインタワーの間に無許可で張られた幅2.2cmのワイヤー。
命綱無しでこのワイヤーを渡ろうとするのは仏の曲芸士フィリップ・プティ。
彼の無謀なる挑戦を描いた伝記映画。
彼の行為は犯罪か?芸術か?
【感想】
※ネタバレ無し
★
本作品、試写会が当たったので一足お先に鑑賞です。
まだ公開前なのでネタバレはなしです。
まず何より圧倒的な映像美。
久々に3D映像で心の底から満足のゆく映像を観させてもらいました。
そしてWTC間の綱渡り。
予告で『その一歩は犯罪か?芸術か?』というフレーズがありましたが、自分は間違いなく“芸術”だと思いました。
今回、ドキュメンタリー映画として非常に見やすかったし、分かりやすかったです。
展開がスムーズでテンポが良いし、何よりも進め方にちょっとした工夫(?)があって良かったです。
これを本当に、現実で成功させたんですから凄いですね。
映画の最後、上を見上げる人々の賞賛の拍手に感動です。
★
この作品、まず挙げるべきは“圧倒的な映像美”でしょう。
最初から最後まで、細部に至るまでどの部分もめちゃくちゃ綺麗でした!
なんというか…鮮やか(?)というか、とにかく綺麗なんです。
都会の人々とか、ビルとか、木とか……。
そして3D。この綺麗な映像に加えて、3Dも完璧。久々に満足のゆくクオリティの高い3Dを楽しみました。
アメコミとか、アクションとは違う作品としてのドラマとしての完成度の高い3Dでした。
★
本作の目玉シーンとなる『WTC間の綱渡り』。
とにかく“凄かった”です。
いやいやあの緊張感。特に最初の一歩を踏み出す時のドキドキ感とワクワク感。映画に入り込んで、主人公と一緒に楽しみました!
あの細いワイヤーを歩く…。本当に凄いですね。
本当はここでもっともっと話したいし、書きたいし、語りたいんですが…ネタバレになっちゃうので。
★
今作、ドキュメンタリー又は伝記映画として素晴らしい出来だったと思います。
全く飽きないし、むしろ彼の物語に惹き込まれました。
そもそも作り方が良いですね。グダグダとしたやり取りとか、どうでもいいようなシーンや無駄な自慢話とかが無くて見やすかったです。
また、構成として「本人が語る&回想する」という方法をとっていたのも個人的にはポイント高いです。(自分の好きな手法なので。)
でも、第一は彼(フィリップ)の人生が素晴らしいということですかね?
劇中で言っていましたが『綱を渡るということは“死”ではない。僕にとっては“生”なんだ。』と。
★
映画の最後、ビルの間に渡されたワイヤーとそれを渡るフィリップを見上げていた人達が賞賛の拍手を送りました。
そのシーンにとても感動!
予告で『その一歩は犯罪か?芸術か?』というフレーズが。自分は絶対に“芸術”だと思いました。
確かに無断でワイヤーを渡す事などは犯罪です。でも、それを上回るだけのことを彼はやってのけたんですよ。
●
それから、ワイヤーを渡るシーンで流れた音楽。気に入りました!
特に一曲はもはや芸術と示唆しているのでは…?
●
そして、来場者プレゼントには気の利いた(?)ものが。
一応、写真のURLを貼っておくので気になる方はどうぞ!
【詳細】
監督:ロバート・ゼメキス
原作: 「マン・オン・ワイヤー」
上映時間:123分
日本公開:2016年1月23日
高所恐怖症にはキツイ、、、
『ザ・ウォーク』試写会3Dで鑑賞。国際映画祭のオープニング作品、W...
リアルで汗出てしまった
驚愕の真実ですよ!
太腿の裏側が悲鳴を上げるリアルな映像が売りですがIMAX 3D以外だとそんなに面白くないかも。
世界貿易センタービル建設開始を報じた雑誌記事を見て以来ツインタワー間での綱渡りという野望に憑りつかれたフランスの曲芸師フィリップ・プティが周到に準備を重ねて偉業を成し遂げるまでのお話・・・であれば当時の写真と再現ドラマやインタビューで構成されたドキュメンタリー『マン・オン・ワイヤー』があるわけですが、こちらは当時撮影できなかった綱渡りの一部始終の再現が最大の売りだからか、『マン~』では容赦なく描かれた、仲間の精神をズタズタに蝕んでも全く意に介さないプティの醸す狂気が希釈されて妙に軽いコメディタッチに演出されています。
監督ロバート・ゼメキスが『ポーラー・エクスプレス』以降試行錯誤を繰り返した末に辿り着いた3DCGの到達点に聳える今はなき世界貿易センタービルの雄姿が圧巻で、特に屋上から下界を見下ろす視点があまりにリアルで、観ているこちらの太腿の裏側がピキピキ悲鳴を上げる始末。ということでIMAX 3Dでの鑑賞がベストなので他フォーマットではあんまり面白くないかも知れません。
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