映画 ST赤と白の捜査ファイル

劇場公開日:2015年1月10日

映画 ST赤と白の捜査ファイル

解説・あらすじ

藤原竜也主演の人気ドラマで、警視庁の特殊機関・科学特捜班(Scientific Taskforce=通称「ST」)の活躍を描いた「ST 赤と白の捜査ファイル」の映画化。今野敏の人気小説シリーズ「ST 警視庁科学特捜班」を原作に、藤原が演じるSTリーダーで対人恐怖症の天才分析官・赤城左門、岡田将生が扮するお人好しのキャリア警部・百合根友久ら、個性的なSTメンバーが難事件に挑む。ある日、囚人の脱獄を仕組んだ天才ハッカー・鏑木徹が焼死体で発見される事件が発生。赤城が容疑者として逮捕され、STは解散となってしまう。赤城は拘置所から脱走し、警察は元STメンバーに追跡を命じるが、赤城の無実を信じる百合根は、独自の捜査で新種のコンピューターウィルス「フギン」が事件の鍵を握っていることに気付く。監督は「カイジ 人生逆転ゲーム」「ガッチャマン」の佐藤東弥。映画版のゲストキャラクターとして、ユースケ・サンタマリア、安達祐実らが出演。

2015年製作/110分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2015年1月10日

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(C)2015 映画「ST赤と白の捜査ファイル」製作委員会

映画レビュー

4.5 余白が良い

2026年1月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

赤と白のあいだで

――『ST 赤と白の捜査ファイル』をめぐって

2015年の映画『ST 赤と白の捜査ファイル』は、事件を解く物語ではない。少なくとも、私にはそう見えた。

ドラマの映画化作品であり、ジャンルとしては刑事もの、科学捜査ものに分類されるのだろう。だが、物語を動かしているのは事件ではない。赤城左門という男の、訳の分からない行動原理そのものだ。

彼は天才だ。だが、その天才性は推理力や知識量にあるのではない。彼が何を考えているのか、なぜそう動くのかが最後まで明確に説明されない点にこそ、この人物の異質さがある。

視聴者の立ち位置に置かれるのは、ユリネキャップだ。彼は赤城を理解しようとし、追いかけ、振り回される。その姿は、物語の中での案内役であり、同時に観る側そのものでもある。

警視庁科学特捜班――サイエンティフィック・タスクフォース、通称ST。ここに所属する面々は、どう見ても警察官らしくない。専門分野に特化しすぎ、協調性に欠け、社会性も怪しい。現実の警察組織を思えば、ほとんど漫画的な設定だ。

だが不思議なことに、物語の根幹にある倫理や信頼、責任といった普遍的な部分は、まったく崩れていない。設定は極端で、人物はデフォルメされているのに、守るべきものだけはきちんと守られている。このアンバランスさが、作品の軽やかさと説得力を同時に生んでいる。

「赤と白」とは何なのか。タイトルが示すこの色の対比は、物語の随所に顔を出す。冒頭に置かれた信号機、ミドリの服装、そしてSTメンバーの名前の色。

私には、赤は事件そのもの、白は解決や理性、科学を象徴しているように感じられた。血の色、危険の色としての赤。説明と決着をもたらす白。そのあいだに立つのが、白――ユリネという存在だ。

進むことも止まることもできる中間色。判断の猶予を与えられた色。彼は常に、赤城の判断を理解しようとしながら、まだ完全には踏み込まない場所に立っている。

事件そのものは、比較的早い段階で見通しがつく。むしろ警視庁の捜査や組織的な判断が、事件解決の妨げになっているようにさえ見える。赤城の中では、物事は驚くほどとんとん拍子に進む。

そこにミスはない。ユリネの昇進を傷つけないという条件さえ、あらかじめ織り込まれている。この物語は、偶然や失敗によって転がらない。すべてが「引き受けられた判断」として配置されている。

構造を眺めると、いくつもの既視感が重なっている。絶対的天才と観察者という関係はシャーロック・ホームズとワトソン。真面目さとおふざけの同居はルパン三世。STメンバーの専門特化した能力はサイボーグ009を思わせる。

それでもこの作品が古びないのは、それらを模倣としてではなく、モジュールとして組み合わせているからだろう。シリアスコメディという外皮の内側に、確かなヒューマンドラマが忍ばせてある。

とりわけ印象に残るのは、ナオミの娘と、その父をめぐる問題だ。極めて重く、扱いを誤れば物語全体を壊しかねない要素である。

赤城は言う。「話せ」と。彼特有の命令形だ。

それは冷酷にも見える。しかしそこには、母子関係にすべてを委ねないという強い意志がある。幼い娘にも「知る権利」があるという考え方。赤城が見ているのは現在ではなく、娘の将来だ。そしてその将来は、今この瞬間の判断によって形作られる。

だが、物語はその後を描かない。娘がどう受け止め、どう生きていくのか。そこは完全に余白として残される。

この「描かなさ」こそが、この作品の最も誠実な部分だと思う。答えを示さないことで、判断を観る側に返している。

物語上の警視庁には、驚くほど良き上司が多い。その根幹にあるのは「信頼」だ。ぬいぐるみ作戦という、見た目には馬鹿馬鹿しい行為も、その信頼があるから成立する。そこには、かつて信じられていた「古き良き時代」の名残がある。

事件をモチーフにしながら、この物語が本当に描いているのは、ユリネを守ること、そして語られない真実とどう向き合うかだ。それをあえてコメディとして包んだのは、真実を消費させないためだろう。

最後の別れのシーン。STを離れるユリネと赤城。娘の父が誰なのかという真実は、ついに語られないまま終わる。

そこにあるのは、日本的な照れくささであり、同時に美学だ。

多くを語らず、答えを決めず、余白を残す。その余白こそが、この作品を「なかなかいい」と感じさせる理由なのだと思う。

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R41

4.0 警視庁科学特捜班

2026年1月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeoonza

3.5 漫才見てる様な展開

2025年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

藤原竜也扮する科学捜査班リーダー赤城左門は信号を捜査して護送車の事故から囚人を脱走させたハッカーの存在を知った。
STは初めて観たので人間関係が良く分からなかったが、どうも赤城は単独行動が多い不思議なキャラだね。漫才見てる様な展開だ。馴染むには多少時間かかったけど、まあ面白かったよ。

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重

4.0 犯罪者は許さない そういう仲間です

2025年9月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

犯罪者は許さない
そういう仲間です

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ボブ