エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)のレビュー・感想・評価
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面白かったです。
面白かった。
よかったのはカトマンズの街の活気がうまく表現されていて、ワクワクしてきます。
一方、良くなかったのは、山のシーンのリアリティの無さです。いや、私は登山はしません。
でも、本当にエベレストに酸素ボンベ無しで登るには、相当な高度順応が必須であり、そのために阿部ちゃんは不法滞在してまで、何年もかけてシェルパをやりながらチャンスを伺っていたんだなとわかりました。
なのに岡田くんはなんで無酸素で登ってんの?ボンベしないと。なんで途中でヘルメットも取っちゃうの?なんでマイナス30度?なのにフェイスマスクも帽子も取っちゃうの?映画というフィクションの中のリアリティが無さすぎる。惜しいなあ。
いい素材だと思うんだけど。
尾野真千子さんは省いていいキャストではないかなあ。まあ、花も必要ならもう少しエベレストに行く必然性を表現して欲しかった。岡田くんと付き合うとか。
尺が足りなかったかなあ。削れるシーンはどこか?ああ、飲み屋で岡田くんと若者がやり合うシーンは削れるのでは。その5分を尾野真千子さんが岡田くんに惚れるシーンを作れば、フィクションの中のリアリティが増したんだよなあ。、。
でも、そこを乗り超えて面白かったです。
原作とは別物
原作を二度も購入して読みましたが、2時間に収めるのはやはり難しいのかなと。ただし飽きずに観れた映画である事は間違いありません。ラストはどのように終わるのかなと心配しましたが、GOODでした。
頑張ってるんだけど。。
原作はだいぶ以前に読んだので、正直細かいところは忘れており、原作に対する思い入れはさほどないけど、ものすごく感動したことははっきりと覚えている作品でした。キャストも魅力的なので、観に行きましたが。。
実際にエベレスト周辺まで行かれて、撮影されたそうですが、あまりにもその映像に頼り過ぎて、ストーリーが疎かになってる気がします。
あらすじプラス映像という感じで、原作読んでない、キャストに興味ない、山登らない方が観ても、感動はないかと思います。
最近、洋画でエベレストものやっていたので、画像もそれを観た方には二番煎じかなと。
私は登山するので、ゴチャゴチャ文句言うても共感出来、楽しめましたが、そうじゃない方には、あまりお勧めしません。
あんな俳優さんたちみたことない!
とにかく迫力が凄まじい映画でした。エヴェレストの景色、俳優さんたちの小手先ではない演技。すべてが原作を奥深く肉付けしていたと思います。原作と似て非なるストーリー、むしろ面白かったです!
山に登ったことはありませんが、山映画が好きで 期待していました。 ...
山に登ったことはありませんが、山映画が好きで 期待していました。
でも、最初から最後まで心に響きませんでした。
全体的に、共感できなかった。
映像はきれいでした。
う~ん…
山登りが好きなので、山の壮大さや、標高の高い中での撮影の大変さは伝わったものの、このキャストなのに内容がとても軽く、疑問になる点がいくつも散見されて、頭の中で?マークのままエンディングって感じで終わってしまい、感動もなんも無いまま終わってしまった感じです… 脚本の悪さなのかな… まあ、伝わりませんね
想いというか重い…
原作は知りません。書店で文庫本の厚さを目にして、これを120分に映画化するのは厳しいだろうなという前提で観賞。
予想通り厳しい。話がぼやけて、なんで?が残りました。あれ、カメラは?どうやってヒマラヤまた行けたの?そもそもなんで行ったんだっけ?? 脚本に無理があって残念です。
山の映像はきれいだし、撮影は頑張ったんだろうなあという点は良かったです。
どうやって撮影したんだろう⁈
登山シーンはどれも迫力があって、「どうやって撮影したんだろう⁈」との思いしきり。全部が全部がCGってことでもないだろうにね。だだ、阿部ちゃんがいないシーンはどれもイマイチ、岡田くん単独では役不足なのは否めない。
ストーリーの肝は阿部ちゃんが、登山家としては超一流の天才クライマー&人としては最低な奴という噂に反して実は仲間想いのとってもイイ奴 ってことなのだが、最低野郎のレッテルが貼られる原因となる言動や出来事のインパクトが弱く、その後の行動や かつての相棒が死んだホントの理由も予想どおりで呆気ない。
冬山エヴェレスト登頂のシーンに比べて、登場人物の描写が薄い分、残念な出来となってしまった。
とにかく阿部寛という俳優でもってる映画であることは間違いない。
原作ファンとしては…うーん
原作ファンで、公開をずっと心待ちにしていました。完成披露試写、初日舞台挨拶の回、平日と3回見ましたが…正直、レビューに並ぶ「駄作」の文字に納得せざるをえません。
何よりも残念だったのは、原作ファンとしては省いて欲しくない名セリフや名シーンが省かれていること。観ていても「あれ、ここであのセリフ言わないの?」などと疑問やもどかしさばかりが募り、心から愉しむことができませんでした。完成披露の時など、すすり泣く声があちこちから聞こえましたが、ごめんなさい、すごく冷めた思いでいました。それくらい原作とのギャップがショックでした。
原作者の夢枕さん自身が、「原作と映画は違うもの」「違いを批判する声からは、原作者の自分が守る」とインタビューなどで仰ってましたが、それでもやっぱりあの素晴らしい原作をチープに崩されたこのショックは大きいです。チープなんですよ。無駄にセリフで説明してしまったりとか。BGMで無理に盛り上げようとしてたりとか。ラストシーンとか。「エヴェレスト」という改題とか。
“岡田准一ファン”としてはまだまだ観に行きますが、“原作「神々の山嶺」ファン”としてはあまり楽しめない映画です。
ただ、現地で過酷なロケを敢行されたキャスト・スタッフの皆さんと、全てキャスト本人が演じたという点(特にラストの羽生を演じた阿部さん)には大いに敬意を表したいです。
驚くほどの
駄作でした。
途中でまざまざと、ハリウッド作品との差を感じざるを得ないほど、突っ込みどころ満載で、何をどうやったら、こうなるのかを考え初めてました。
単なるカドカワの凋落なのか、
はたまた何らかの力関係なのか、
何にしても、キャスティングの
阿部寛、尾野真千子が良かっただけに、
残念の一言。
音楽も必要以上に盛り上げようとするのが、
虚しく響きました。
何故観るのか?。そこに私がいるから。
原作もち映画は、大変ですね。全く同じでは、猿まね扱い。オリジナルを追加すると、原作破壊者扱い。マンガしか読んでない私は、どうしたものか。マンガの谷口氏の硬質なタッチとは、また異なるアプローチですよね。確かに、神々の山嶺と云うより、エヴェレストな話ですが、あの長い話を、よくまとめたと思います。それだけでも、凄いと思いますよ。今までに何度も、原作に期待して、映画で、?気分になった私からしたら、雄大な映像、観れただけ、得した気分です。いずれにせよ、原作が放つ、パーフェクトワールドは、読者の数だけ存在するわけです。それを映像化するのは、文字どおり、神々の山嶺を目指すようなもの。どうやって?。足がダメなら、歯で噛み砕いて進むわけですよ!。松岡修造も、凍りつきそうな世界です。ところで、がっかりすると分かって、何故観るのか?。そこに、映画があるから?。あるいは…。山屋ならぬ映画屋なら、お分かりですよね。
雰囲気はあるものの…
渾身の一作ではなかったのかと思う。
今のご時世で、これだけの規模の映画を作るには並々ならぬ信念が必要だったのではないかと思う。なにしろ雪山に登り、長期に渡る海外ロケまで敢行したわけだから。
なのだが…どうにも、スッキリしない。
夢枕獏が原作なのだが、今作のテーマなのかなとも思える主役の手記を、俺は隆慶一郎さんの作品で同じような文言を目にしてたからかもしれない。
それは侍としての心得のようなものであったが、そっちの方で鳥肌が立つほどの感銘を受けたからだ。
どうやって撮ったんだと、よくコレを撮ったなと思えたんだ。
ここまでの絵を撮れるんだと感動もしたんだけど…なんだか、いまいちガッツリ入らなかった。
なんていうか…ピントがズレてたような感覚かなあ。音楽が非常に邪魔だった。
他のレビューにもあったけど、岡田准一がボンベも無しに登ってこれたりする事が、阿部寛の偉業を軽んじてたのかもしれない。
彼とは違うルートを通ったとしても、彼の目的が阿部との邂逅であるのなら、頂上へ向かう為の装備は不可欠だもんな。
衝動で登り始めたとするなら、その衝動の根幹がハッキリしなかったようにも映るしなあ…。
そんな細かい違和感の集まりが、スッキリしないという感想に結びついたのかもな。
脚本と演出が残念至極
原作を読んでない人には、どう伝わったんだろうか。
羽生(阿部寛)は、何のためにどうやってネパールに居残っていたのか。
羽生はなぜ深町(岡田准一)の同行を許したのか。
岸涼子(尾野真千子)と深町は、なぜ親しくなったのか。
最後、深町は何のためにどのルートをたどってどこまで行こうとして、実際にどこまで行ったのか。
そして深町は何がしたかったのか。
たぶん全然分からないのではなかろうか。
話を短くしないといけないのは当然。
だが、やり方が下手くそすぎる。
もっと前半の人間ドラマを丁寧に描かなきゃダメでしょ。
(逆に後半は、「苦悩」の演出が無駄にくどい。
とくに原作を変えたところ、原作にない場面を付け足したところが酷い)
説明的台詞のオンパレードで一生懸命説明しようとしてたけど、
表面だけつまんでつなげただけじゃ何の深さもない。
その反面、肝心なところが説明されない。
たとえば、入山には政府の許可が必要なのに
それはどうするのかとか。
南西壁冬期単独無酸素というのが、
どれだけ無茶なのかとか。
おまけに同じようなカットが何度も使われていて、
「せっかく標高5300mのベースキャンプでロケしたんだから
その映像たくさん使わなきゃもったいない」
みたいなスケベ根性が見え隠れ。
リアリティについても、雑さ、あるいは手抜きが見える。
たとえば深町が
ベースキャンプに1人で入っていつ来るか分からない羽生を待つのに、
あの小さなザックじゃ1泊2日がせいぜいでしょ。
CGは使ってないみたいだけど、VFXはちゃんと使ってて、
まあいいんだけど、出来がちゃちくて臨場感が足りないし。
配給はアスミック・エースと東宝だけど、
実はこれもまた、
「セーラー服…」と同じくエグゼクティブプロデューサー:井上某の
角川映画40周年記念作品なんだよね……
残念至極。
期待してただけにガッカリ
原作が長編なだけに2時間に収めるのには少し無理があったかなと思います。マロリーのカメラの事は冒頭に触れただけで全く話題に上がらないし、羽生が事故で死にそうになった時に岸を思いながら紙に書いた鬼気迫る文など、端折って欲しくない所が抜けていてガッカリしました。
できる事ならドラマで2クールぐらい使って原作通りの脚本で映像化して欲しいなと思いました。
山も映画も目的を見失ったら遭難する
まずは原作者名を見てびっくり。
夢枕獏?
「陰陽師」の人?
ああいう伝奇モノだけじゃなく、こういうのも書くんだ…。
山岳カメラマンの深町は、ネパールで伝説のクライマーとして名を馳せ消息を絶った羽生と遭遇。今尚前人未踏の挑戦を狙い続ける男を追う…。
邦画にも山岳映画は結構多い。
古くは「銀嶺の果て」「八甲田山」「聖職の碑」、近年も「劔岳 点の記」「岳 ガク」「春を背負って」などなど。
身震いするほどのそびえ立つ山もあれば、平坦な山も。
監督は平山秀幸、出演に岡田准一、阿部寛、尾野真千子、一流のスタッフ・キャストによる山岳アタックは、そびえ立つ山に並べるか、平坦な山に甘んじるか。
邦画史上初となるエヴェレストで敢行したロケ。
その映像は雄大。
過酷さが伝わってくる…と言いたい所だが、吹雪のシーンなど明らかにCG合成シーンがあり、危険性やクルーの苦労は察するが、ちょっと本気度が薄れたのも事実。
ここは妥協しないで欲しかった。
今や日本映画界を代表する役者として手堅い演技を見せてきた岡田准一だが、今回は相手が悪かった。完全に喰われてしまった。
阿部寛が圧倒的な存在感。
山への狂気とも言える執念を体現。
クライマックスでも鼻水垂らして岡田准一が熱演しているのに、“微動だにしない”阿部寛の方に凄みを感じてしまった。
自己中心的で尋常じゃない情熱を持つ羽生。
動機も目的意識もハッキリしており、何故山に登るのか…に対する台詞も熱い。
が、彼に感化・影響される側の深町の描写がちと弱い。
彼が何故羽生に魅せられ、何故彼もまた羽生を追うように山へ向かうようになったか今一つピンとこない。
冒頭にエヴェレスト初登頂の真偽を巡る実在の登山家のエピソードが挿入されるも、特に伏線にはならず。
クライマックスの二人の“対話”もチープ。
尾野真千子演じるヒロインの必要性も感じられず。
山あり谷ありとはならず、単調な展開が続く。
山で多大な経験をしたのに受け止め切れず、どうやって下山したらいいか迷ってしまった、という印象。
一心不乱にただひたすら頂を目指す。
それが山岳映画の一本筋の通ったドラマの重みになる。
何を言いたかったのか焦点が定まらない山岳映画は、それこそ山で遭難するようなもの。
漫画実写の「岳」よりドラマチックではあるものの、エンタメ性では負ける。
ベタだった「春を背負って」よりも魅力を感じず。
「八甲田山」「劔岳」などの名山に並ぶ事が出来なかった所か珍獣ハンターの山岳挑戦プロジェクトの感動にも及ばず。
平坦な山(映画)だった。
全197件中、141~160件目を表示