エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)のレビュー・感想・評価
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2時間で難しい山岳映画として出来はいい
物語は、登山家ジョージ・マロリーが、1942年にエベレスト初登頂したのか否かという、謎の鍵をにぎるであろう
カメラの出現を端緒に始まる。
ここ数年、剣岳点の記、アイガー北壁、春を背負ってなどの山岳映画を見てきたが、山岳景観で頼らず、クライマーの心理人間ドラマとして描けていると思った。
井上靖の氷壁以来のザイル切断疑惑がここでも顔を出すが、ストリー展開上必要であろう。
口コミを見ると、評価がまっぷたつに分かれている。
原作を読んだ人、あるいは山登りを知らない人の評価が低い。
確かに2時間では説明不足になったり、細かい辻褄が描けない面も。
夢枕獏のこの本を読もうとして果たしていないが、良かったのかも。
とにかく岡田准一と阿部寛の演技力がないと成り立たないのも事実。
我が評価は、山岳映画として、4.0。
自分は良かった。
圧巻
自分は良かった
面白かったです。
面白かった。
よかったのはカトマンズの街の活気がうまく表現されていて、ワクワクしてきます。
一方、良くなかったのは、山のシーンのリアリティの無さです。いや、私は登山はしません。
でも、本当にエベレストに酸素ボンベ無しで登るには、相当な高度順応が必須であり、そのために阿部ちゃんは不法滞在してまで、何年もかけてシェルパをやりながらチャンスを伺っていたんだなとわかりました。
なのに岡田くんはなんで無酸素で登ってんの?ボンベしないと。なんで途中でヘルメットも取っちゃうの?なんでマイナス30度?なのにフェイスマスクも帽子も取っちゃうの?映画というフィクションの中のリアリティが無さすぎる。惜しいなあ。
いい素材だと思うんだけど。
尾野真千子さんは省いていいキャストではないかなあ。まあ、花も必要ならもう少しエベレストに行く必然性を表現して欲しかった。岡田くんと付き合うとか。
尺が足りなかったかなあ。削れるシーンはどこか?ああ、飲み屋で岡田くんと若者がやり合うシーンは削れるのでは。その5分を尾野真千子さんが岡田くんに惚れるシーンを作れば、フィクションの中のリアリティが増したんだよなあ。、。
でも、そこを乗り超えて面白かったです。
頑張ってるんだけど。。
原作はだいぶ以前に読んだので、正直細かいところは忘れており、原作に対する思い入れはさほどないけど、ものすごく感動したことははっきりと覚えている作品でした。キャストも魅力的なので、観に行きましたが。。
実際にエベレスト周辺まで行かれて、撮影されたそうですが、あまりにもその映像に頼り過ぎて、ストーリーが疎かになってる気がします。
あらすじプラス映像という感じで、原作読んでない、キャストに興味ない、山登らない方が観ても、感動はないかと思います。
最近、洋画でエベレストものやっていたので、画像もそれを観た方には二番煎じかなと。
私は登山するので、ゴチャゴチャ文句言うても共感出来、楽しめましたが、そうじゃない方には、あまりお勧めしません。
う~ん…
想いというか重い…
どうやって撮影したんだろう⁈
登山シーンはどれも迫力があって、「どうやって撮影したんだろう⁈」との思いしきり。全部が全部がCGってことでもないだろうにね。だだ、阿部ちゃんがいないシーンはどれもイマイチ、岡田くん単独では役不足なのは否めない。
ストーリーの肝は阿部ちゃんが、登山家としては超一流の天才クライマー&人としては最低な奴という噂に反して実は仲間想いのとってもイイ奴 ってことなのだが、最低野郎のレッテルが貼られる原因となる言動や出来事のインパクトが弱く、その後の行動や かつての相棒が死んだホントの理由も予想どおりで呆気ない。
冬山エヴェレスト登頂のシーンに比べて、登場人物の描写が薄い分、残念な出来となってしまった。
とにかく阿部寛という俳優でもってる映画であることは間違いない。
原作ファンとしては…うーん
原作ファンで、公開をずっと心待ちにしていました。完成披露試写、初日舞台挨拶の回、平日と3回見ましたが…正直、レビューに並ぶ「駄作」の文字に納得せざるをえません。
何よりも残念だったのは、原作ファンとしては省いて欲しくない名セリフや名シーンが省かれていること。観ていても「あれ、ここであのセリフ言わないの?」などと疑問やもどかしさばかりが募り、心から愉しむことができませんでした。完成披露の時など、すすり泣く声があちこちから聞こえましたが、ごめんなさい、すごく冷めた思いでいました。それくらい原作とのギャップがショックでした。
原作者の夢枕さん自身が、「原作と映画は違うもの」「違いを批判する声からは、原作者の自分が守る」とインタビューなどで仰ってましたが、それでもやっぱりあの素晴らしい原作をチープに崩されたこのショックは大きいです。チープなんですよ。無駄にセリフで説明してしまったりとか。BGMで無理に盛り上げようとしてたりとか。ラストシーンとか。「エヴェレスト」という改題とか。
“岡田准一ファン”としてはまだまだ観に行きますが、“原作「神々の山嶺」ファン”としてはあまり楽しめない映画です。
ただ、現地で過酷なロケを敢行されたキャスト・スタッフの皆さんと、全てキャスト本人が演じたという点(特にラストの羽生を演じた阿部さん)には大いに敬意を表したいです。
驚くほどの
何故観るのか?。そこに私がいるから。
原作もち映画は、大変ですね。全く同じでは、猿まね扱い。オリジナルを追加すると、原作破壊者扱い。マンガしか読んでない私は、どうしたものか。マンガの谷口氏の硬質なタッチとは、また異なるアプローチですよね。確かに、神々の山嶺と云うより、エヴェレストな話ですが、あの長い話を、よくまとめたと思います。それだけでも、凄いと思いますよ。今までに何度も、原作に期待して、映画で、?気分になった私からしたら、雄大な映像、観れただけ、得した気分です。いずれにせよ、原作が放つ、パーフェクトワールドは、読者の数だけ存在するわけです。それを映像化するのは、文字どおり、神々の山嶺を目指すようなもの。どうやって?。足がダメなら、歯で噛み砕いて進むわけですよ!。松岡修造も、凍りつきそうな世界です。ところで、がっかりすると分かって、何故観るのか?。そこに、映画があるから?。あるいは…。山屋ならぬ映画屋なら、お分かりですよね。
雰囲気はあるものの…
渾身の一作ではなかったのかと思う。
今のご時世で、これだけの規模の映画を作るには並々ならぬ信念が必要だったのではないかと思う。なにしろ雪山に登り、長期に渡る海外ロケまで敢行したわけだから。
なのだが…どうにも、スッキリしない。
夢枕獏が原作なのだが、今作のテーマなのかなとも思える主役の手記を、俺は隆慶一郎さんの作品で同じような文言を目にしてたからかもしれない。
それは侍としての心得のようなものであったが、そっちの方で鳥肌が立つほどの感銘を受けたからだ。
どうやって撮ったんだと、よくコレを撮ったなと思えたんだ。
ここまでの絵を撮れるんだと感動もしたんだけど…なんだか、いまいちガッツリ入らなかった。
なんていうか…ピントがズレてたような感覚かなあ。音楽が非常に邪魔だった。
他のレビューにもあったけど、岡田准一がボンベも無しに登ってこれたりする事が、阿部寛の偉業を軽んじてたのかもしれない。
彼とは違うルートを通ったとしても、彼の目的が阿部との邂逅であるのなら、頂上へ向かう為の装備は不可欠だもんな。
衝動で登り始めたとするなら、その衝動の根幹がハッキリしなかったようにも映るしなあ…。
そんな細かい違和感の集まりが、スッキリしないという感想に結びついたのかもな。
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