「これはいい映画」きみはいい子 うるぐすさんの映画レビュー(感想・評価)
これはいい映画
タイトルは『きみはいい子』にかけて。
呉美保監督。前作の「そこのみにて光り輝く」が名作だったからこその今回どうなるかと思ったら今回も名作でした。
「いい子」の真逆の言葉。「悪い大人」
この言葉を浮かべながら観てると特に「大人という立場にいる人」には響くのかなぁと。
一番の見所はやっぱり2人の主人公がそれぞれ抱きしめられるシーン。
抱きしめるという行為がいかに尊いことか。抱きしめられることによって安堵することがある。抱きしめられることによって赦されたような気持ちになれる。抱きしめられることで感じられる愛がある。
自分の大好きな人・自分を愛してくれる人に「抱きしめて欲しい」と言うことは照れくさくて恥ずかしい。それをお願いされて抱きしめる方だって恥ずかしい。だけど、抱きしめられるってのは特別なことでなかなかしてもらえることではないですよね。
抱きしめて欲しいと素直に言えないならばせめてこの映画を一緒に見るように誘ってみては?
ほんの少しは抱きしめられるような安心感を共有できると思うので。
子供に優しくすることで、その子供は他の人に優しくする。優しさは伝播する。
でも、子供を攻撃する。そうすると子供は自分を守るために他人を攻撃する。そうして恨み・怒りが生まれ、それもまた連鎖してしまう。
だったら優しさを伝播しよう。子供に優しさを届けよう。
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